『東日本大震災被災地支援競輪 開設61周年記念平塚競輪(GIII)レポート』 初日編
 
配信日:5月26日


 本日から「東日本大震災被災地支援 平塚開設61周年記念 湘南ダービー」が開幕。メインの特選3レースではSS選手がその貫禄を見せつけ、3名全員が明日の優秀レース「湘南グランプリ」へと駒を進めました。さらに、その「湘南グランプリ」には地元期待の松坂洋平選手も参戦。SS選手を相手にどんなレースを見せてくれるのか興味は尽きません。さらに、場内ログステージでは「東日本大震災被災地支援 選手トークショー&チャリティーオークション」が開催されます。こちらにはなんと、伏見俊昭選手が登場。01年のKEIRINグランプリを制した思い出の地で熱いトークを繰り広げてくれることでしょう。乞うご期待!
 明日も1日平塚記念を存分にお楽しみ下さい。


<1R>
宿口陽一選手
宿口陽一選手
   最終2コーナーからの捲りで100勝達成の宿口陽一(写真)
 「(100勝を)一発で決められて良かった。塩川(真一郎)さんに牽制されたけど、もらった時はほぼ出切ってる状態だったので、イケるかなっていう感触はありましたね。でも、打鐘でけっこう脚を使ってしまったので、まだまだ組み立てが下手ですね。あれが、もっと上位の先行選手だったら捲れなかっただろうし、ラインで決められなかったですから。まあ、練習出来てない割には調子はいいんじゃないですかね」
 2着には逃げ粘った篠原龍馬
 「宿口君に捲られたのはやっぱり悔しいけど、落ち着いて駆けられたし2着なんで上出来ですかね。バックでもうちょっと踏み上げたかったんですけど、脚のアタリが思ったよりなかったのが、少し気になるかなといえば、気になるところではありますけど」


<2R>
関戸努選手
関戸努選手
   逃げた早坂マークの関戸努(写真)が1着。
 「(早坂が)出切ってからは自分も余裕があったけど、抜きにいく時は必死でしたよ。点数通り、いい踏み直しをしますよね。思いっきり抜きにいったのに、あんまり交わせていなかったのでビックリしましたよ(笑)。今日は僕なんかは何にもしてないので、全ては早坂君のおかげです」
  その早坂秀悟も2着に粘って宮城ワンツーが完成。
 「最後は抜かれたくはなかったですけど、(番手の)関戸さんが1着なんで良かったです。あんまり引き付けすぎるとギアが掛かってる分、行かれちゃうかなと思っていたので、組み立てに関してはまあ上手くいった方じゃないかなと。後半の粘りは悪くないと思うんですけど、最後はちょっと一杯になっちゃいましたね」


<3R>
高城信雄選手
高城信雄選手
   最終ホームから早めに巻き返した高城信雄(写真)がそのまま押し切って1着。
 「前回の失敗を生かして積極的に仕掛けられたのが良かったですね。今日は絶対に出切ってやるっていうつもりで駆けました。2回も3回ももってこられたのはキツかったですけど、(番手の渡辺)十夢の援護も嬉しかったですね」
  2着には直線で鋭く伸びた地元・眞原健一が入線。
 「バックでは余裕あったつもりだったんですけど、届かなかったですね。地元っていうこともあって(任せた)小埜(正義)君が前々に踏んでくれて、そこでガマンしていてくれてたっていうのも大きかったですね」
  高城マークの渡辺十夢が3着。
 「自分の中では交わせるかななんて思ってたりもしたんだけど、高城さんが強かったなぁ~。途中で交わすのはムリそうだなっていうのが感覚的に分かったんで、あとは内をしっかり締めておくことだけに専念しました。せめて2着でワンツーしたかったですけど、まあ仕方ないですね」


<4R>
北村貴幸選手
北村貴幸選手
   捲った青森伸也マークから抜け出した北村貴幸(写真)が1着。
 「青森君は1回待ってから捲りに行くのかなと思ってたんですけど、すかさず行ったでしょ。あれが正解でしたね。本当にいいスピードでしたよ。あれを抜けたっていうことは、僕の状態としても悪くないんじゃないかなっていう感じがしますね」
  青森ライン3番手の朝秀忠が3着流れ込み。
 「あんまり自分の状態に自信がなかったから、付いていくのは厳しいかななんて思ったりもしたんだけど、しっかり付いていけたし、それで3着なんで思ったほど悪くはないみたいですね。ゴール後もめちゃくちゃ苦しいっていう訳でもなかったし」
  逃げた才迫勇馬は後位が競りになる好展開も青森に捲られ4着に沈む。
 「主導権を奪うまではほぼ理想通りの展開だったんですけどね。やっぱり、いい時と比べるとまだまだ脚がないというか。でも、少しずつですけど良くなっているかなっていう感じはしてるんですけど」


<5R>
中村敏之輔選手
中村敏之輔選手
   後方からの切れ味鋭い捲りで快勝した中村敏之輔(写真)
 「今日はかなり人気になっていたんで、ちょっと緊張しちゃいました(笑)。出切るまでは自分でも掛かってたかなと思うんですけど、逆に出切ってからはそこまで掛かりは良くなかったですね。でも、今回は調子も悪くないし、なんかやれそうな気もするので、地元記念に向けていい弾みをつける意味でも、残りの3日間頑張りたいですね」
  中村ライン3番手の岡光良が3着入線。
 「前が掛かってるから、とにかく付いていくのに必死でした。下手したらちょっと離れたんじゃないですかね(苦笑)。休むヒマもなかったですし、突き抜けるなんてとんでもない(笑)! やっぱり点数はウソつかないですね。S級優勝してる人は勢いが違いますよ」


<6R>
柏野智典選手
柏野智典選手
    逃げた山形マークから抜け出した柏野智典(写真)が1着。
 「久しぶりの1着で嬉しいけど、ワンツーを決められなかったので50点くらいですかね。和田君が(番手戦に)来るのはある程度頭にあったんで、そこはしっかり仕事しないとね。ただ、僕にもうちょっと脚があれば(山形を)残せたと思うんで、その辺はまだまだ。あそこでしっかり残してこそ先行選手に信頼させる追い込み選手になれると思うので、明日からまた気を引き締めていきたいと思います」
  番手戦には敗れた和田健太郎だが、何とか立て直し捲り追い込みで3着入線。
 「2センターからずっとハウスしちゃって。柏野さんがまさかあんなに締めるとは思わなかったんですよね。それで、ずっと外を踏む展開になっちゃいましたけど、それでも3着には届いているんで、この間より脚は軽いですね」
 逃げた山形一気は5着。
 「周回中から軽くて、ホームはサラ脚だったんですけど、他の動きを見ながらだったんで、上手くいかなかったというか、中途半端な仕掛けになってしまいましたね。組み立てがまだ下手ですね…」


<7R>
渡邊秀明選手
渡邊秀明選手
   1着は捲った上野を利した渡邊秀明(写真)
 「山田(隼司)君が先捲りに行ってくれたじゃないですか。あれはすごく助かりましたね。あれがなかったら厳しかったと思うんですけど、その時に上野が疋田(敏)さんにいいのをもらっちゃって。ヤバイかなとも思ったんですけど、何とかこらえてくれてよかったですね。これで、離れてしまった前回の連係の分は取り返せたかなと思うし、オッズ的にも人気になってたんで、それに応えられてホッとしました」
  上野真吾も2着に粘り見事な師弟ワンツーが決まる。
 「先捲りされてしまって、タイミング的には良くなかったですね。師匠が付いているのに、あの組み立てはいただけないですよ。でも、何とか師匠が1着取ってくれたし、しかもワンツーできたんで、とりあえず良かったです。僕もホッとしました」


<8R>
杉山剛選手
杉山剛選手
   逃げた根田空史の番手にはまった杉山剛(写真)が1着。
 「もう一杯ですよ(笑)。根田君は強いですね。合わせたと思ったのに、結局は出切られてますからね。あのまま根田君と勝負しても良かったんですけど、やっぱり、記念だし僕も勝ちたいんでね。でも、これで満足せずに、明日9着だったら意味がないんで、気を引き締めていきたいと思います」
  杉山マークの大竹慎吾は3着入線で一次予選クリア。
 「根田君が来たときに(番手の)遠澤(健二)さんが遅れ気味だったのが分かったんで、それをもっていってから、杉山君を入れてあげて。彼はいつも頑張ってくれてますからね。上手いことチャンスを生かせたんじゃないかなと思います」


<9R>
大塚健一郎選手
大塚健一郎選手
   巧みなコース取りから鋭い差し脚を見せて快勝の大塚健一郎(写真)
 「久々にコースが見えましたね。(任せた)友定(祐己)も苦しい展開ながら仕掛けるポイントを一生懸命探してくれてるのが後ろに付いていて分かったし、その気持ちが嬉しかった。やっぱり、持つべきものは同期ですね。あの展開で1着を取れたのは良かったですし、1着が1番の薬になりますから、これからさらに調子を上げていける様に頑張ります」
  逃げた吉川マークの林雄一が2着入線。
 「初の地元記念で2日目優秀に乗れたのは本当に嬉しいし、大きいですね。踏んだのは4コーナーを立ち上がってからですけど、それで前(吉川)を抜けたんでまずまずのデキ。大塚さんに抜かれたのは悔しいですけど」
  3番手キープの志村太賀がそのまま3着で優秀切符をゲット。
 「読み通りという訳ではなかったですけど、上手く3番手を取れて良かった。追いつくのに脚を使った分、一杯になっちゃいましたけど、あの展開になった以上は絶対に3着以内をキープして、優秀権利は誰にも渡さないってつもりで走ったのが良かったのかも」
 吉川誠は末脚を欠いて6着に沈む。
 「出切るまでに全開で踏んでるしキツかったですよ。もうひと踏みができなかったけど、現時点ではそういう脚なんでしょう。最後は一杯でしたからね。でも、林さんが優秀に行けた訳だし、最低限の仕事は出来たんじゃないかなと思いますけどね」


<10R>
神山雄一郎選手
神山雄一郎選手
   カマした松坂マークの神山雄一郎(写真)が抜け出しこれでSS選手の連勝。
「カマシのスピードも良かったし、抜くのがやっとって感じでした。本当に松坂君は強いね。かなり仕上がってるんじゃないかな。まあ、その彼を抜けている訳だし、(道中は)脚的にも余裕があったから、状態はまずまずいいと思います」
  打鐘過ぎ2センターからのカマシで2着に粘った松坂洋平
 「地元だし、後ろが神山さんだし変に緊張しちゃましたね(笑)。とりあえず、中野君を出させてからあとは自分の行けるところからって感じで考えてたんですけど、踏み出しから出切るまでがけっこうキツかったですね。そこからも流すところもなく、最後まで踏みっ放しだった分、最後は垂れちゃいましたけど、神山さんに迷惑かけずに、ワンツー決められたんで良かったです」
  一度は先行態勢に入った中野彰人だが、松坂のカマシに屈し9着。
 「打鐘で出切るところまでは良かったんですけど、そこからのペースが良くなかったですね。ホームで(松坂が)来たのは分かったんですけど、あそこで来られてしまうスピードでしか駆けられていないっていうところが良くなかったですね」


<11R>
佐藤朋也選手(写真左)
谷津田将吾選手(写真右)
佐藤朋也選手(写真左)
谷津田将吾選手(写真右)
   主導権奪った佐藤朋也(写真左)とそれを交わした谷津田将吾(写真右)が1着同着。
 佐藤:「新田(康仁)さんとか、小林(大介)さんが前で脚を使ってたし、あとは落ち着いて仕掛けようと思って。自分にとっては仕掛けやすい展開になったし、恵まれた部分はありましたけど1着なんで良かったです」
 谷津田:「佐藤がいいところで仕掛けてくれました。タイミングとしてはドンピシャでしたよ。それにしても強かったね。自分としても抜けるかどうか分からなかったですからね。最後は抜いたかなとも思ったんですけど、同着なんで良かったんじゃないですかね」
  坂本亮馬の捲りは届かず3着まで。
 「今日の展開で捲り切れないっていうのはやっぱり良くないんでしょうね。だって、あれは僕にとって絶好の展開でしたから。ちょっと情けないっていうか…。まあ、これが現状なんですかね。明日からはこの現実を頭に入れて対応していくしかないですね」

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