『東日本大震災被災地支援競輪 開設61周年記念平塚競輪(GIII)レポート』 2日目編
配信日:5月27日
「東日本大震災被災地支援 平塚開設61周年記念 湘南ダービー」の2日目は全体的にライン決着が多い1日となりましたが、メインの優秀レース「湘南グランプリ」では地元の松坂洋平選手が他を圧倒する逃げ切り劇を見せ、表彰式ではファンの大歓声を浴びていました。完全に本格化した地元の新エースと言っても過言ではないだけに、明日の準決勝ではどんなレースを見せてくれるのか本当に楽しみですよね。そして、伏見俊昭選手が登場した場内イベント「東日本大震災被災地支援 選手トークショー&チャリティーオークション」の方も大盛り上がり。オークションではなかなかの高値が連発されていました。明日のイベントは「スイートプリキュア♪ショー」です。今、小さい子に大人気のアニメキャラクターのショーとなっていますので、お子様連れで是非、平塚競輪場まで遊びにきて下さい。お待ちしています。
<1R>
関根幸夫選手
本日から補充出走となった
関根幸夫(写真)
が捲りで快勝。
「人気がなかったから気が楽でしたね(笑)。辻(力)君より早めにいかないとと思って積極的に行ったのが良かった。ここで1着が取れたのは大きいけど、キツかったですよ。地元記念で2日目とはいえ1Rで1着を取れたので、気分もいいし、あと2日頑張りますよ」
辻力
は見せ場作るも7着敗退。
「抑え先行でも良かったんですけど、抑えてるときに誘導に合わされた様な感じになっちゃって。あれがキツかったですね。ちょっと予想外だったというか…」
<2R>
三和英樹選手
大ギアパワー炸裂の豪快捲りで1着の
三和英樹(写真)
。
「今まで何回か連係してきたけど、やっと(三谷)政史とワンツーできた。僕が2着パターンでも良かったんだけど、僕は大ギアをかけてる分、普通に踏んでるつもりでも伸びてたのかも知れないですね。その分。政史が抜けなかったのかも」
切れ味鋭い捲りであわやの場面を演出した
大塚英伸
だが6着。
「イケたかなと思ったんですけどね…。やっぱり、普段から自力を使ってないんで、最後は垂れちゃいましたね。本当はもうちょっと遅めでも良かったんだけど、三和さんとかぶっちゃうと思って早めに仕掛けたんですけど。それはまあ、仕方ないですね」
<3R>
塩川真一郎選手
捲った三槻マークの
塩川真一郎(写真)
が難なく抜け出し1着。
「さすがに今日の展開なら差しますよ(笑)。今までも脚の状態は悪くなかったんですけど、イマイチ流れに乗り切れない部分があって。でも、今日の1着でその流れが変わってくれるかなという期待も少しはしてるんですけどね」
その
三槻智清
は2着も、やや首をかしげる。
「外にいたし、早めに行こうかなと思って踏んだので自分のタイミングで踏めたっていうほどではなかったにせよ、前回から使ってるフレームがイマイチ伸びないんで、明日か明後日には変えてみようかなと思っているところですね」
<4R>
松岡彰洋選手
逃げた蒔田英彦の番手にはまった
松岡彰洋(写真)
が直線抜け出し1着。
「積極的に仕掛けたからこそあの位置が取れたと思うので、それは良かったなと。すんなり番手回った様なもんですからね。まあ、そこは何とかって感じで。ただ、番手に付いてくれた林(巨人)君には悪いことしちゃいましたね。あの展開だとどうしても浮いてしまいますから」
松岡に番手奪われた
旭健太郎
だったが、林をどかして松岡後位で立て直し2着。
「もう、かろうじて2着って感じ。ちょっとダッシュがないですね…。まさかあそこで入られるとは思ってなかったんですよ…。本当、まだまだって感じですね」
<5R>
渡邊秀明選手
昨日に続き弟子・上野真吾との連係から勝機掴んだ
渡邊秀明(写真)
が連勝で準決勝へ。
「ムリして行ってくれた上野には本当に感謝ですね。あのタイミングでのカマシだし、ワンツーできたかなと思ったんですけどね。僕の技術不足です。ただ、僕自身の脚の状態としては全く問題ないです。デキとしては10年前の脚と同じくらいですから!」
上野ライン3番手の
和泉田喜一
が2着。
「今日はラインのおかげ。とくに、1番前で頑張ってくれた上野さまさま。記念自体走る機会が少なくて、一次予選突破もままならないのに、いきなり準決勝とは自分でもビックリですよ(笑)。でも、ちょっとヤル気ってもんが出てきますよね」
目標の中野彰人が不発になりながらも3着に突っ込んだのは
山内卓也
。
「中野も1センターで行けば良かったんだろうけど、2コーナーからだったんで厳しかったんでしょうね。まあ、それは仕方ないですよ。あとは、何とか3コーナーまでに自分の態勢を整えてコースを探そうと思ったら、前がちょっとずつ内に入っているのが分かったんで、思い切って外を踏みました。とりあえずは、昨日の落車の影響はないんじゃないですかね」
<6R>
小野大介選手
五日市誠の捲りに乗って追い込んだ
小野大介(写真)
が1着。
「昨日、失敗してしまっていた部分があったので、今日は負けられないっていう気持ちを持って集中してたのが、いい緊張感になって落ち着いてレースできたのが良かったみたいですね。五日市君は絶対に行ってくれると思ったし、(ワンツーが)決まったかなと思ったけど、(五日市が)自分のタイミングではなかったのかも」
五日市ライン3番手の
北村貴幸
が2着入線を果たす。
「室井(健一)さんに内を突かれるかと思ったんで、そこはしっかり締めて、あとはコースを探して突っ込もうと。流れがいい時っていうのはこういうモンなんですね(笑)。でも、そのチャンスをものに出来ているんで、今後もこの流れを切らさない様に気を引き締めていかないといけないですね」
<7R>
田村真広選手
1着は小林の捲りに乗って差し脚伸ばした
田村真広(写真)
。
「大介とは2回目の連係だし、出切ってからはそういう風に流したり、どのタイミングで踏み直したりするのかっていうのはいまいちつかめてなかったから手探りの部分があって、抜けないかなと思ったりもしましたけど、抜いちゃいましたね(笑)。まあ、僕にとって今は1番いい時期、「旬」なんでね。付いてて余裕もありましたし」
その
小林大介
も2着に粘り群馬ワンツー。
「感じは昨日よりいいですね。地元開催の宮杯に出れない悔しさもあったし、記念だから何とか頑張りたいなと思っていたので、何とか準決勝まで来れてよかったです。練習では田村さんはかなり強いので、抜かれちゃったのは仕方ないですね」
捲りで見せ場を作った
早坂秀悟
だったが、結局は不発に終わり8着。
「(先行した)山形(一気)君も強いことには違いないんだけど、出切れそうなところまで行ってる訳ですからね。そこからのあと1歩が出なかった。まあ、もうワンテンポ早く仕掛けていれば違ったんでしょうけど、今日は自分がちょっと情けないですね…」
<8R>
高城信雄選手
鮮やかなカマシ先行で押し切った
高城信雄(写真)
。
「今日は気持ちが入っていたんで、ついついゴール後にガッツポーズしちゃいました(笑)。昨日のレースもそうだったけど、こうやって積極的に行くのが自分のレースだなっていうのを改めて感じました。近畿では僕より年上の人が頑張ってるし、若手も伸びてきているので、まだまだ弱くはなれませんよ。ここ何年かじっくりと体を立て直してきたし、もう特別競輪の決勝に戻ることしか見てないので、このシリーズがそのいいきっかけになればいいですね」
その高城に任せて2着入線の
北野武史
は脱帽。
「コメントも何も、高城さんが強かったとしか言えないですよ。そうとう、掛かってましたからね。だから、抜けるも何も、付いていくのに必死でしたから(苦笑)」
<9R>
荒井崇博選手
7番手からの捲り追い込みで1着となった
荒井崇博(写真)
。
「根田が打鐘からずっと踏みっ放しだったでしょ。俺はあれでタイミングが全然取れないし、7番手にはなるしで結果は1着かも知れないけど、内容では完敗。レースも作れなかったし、何にもできなかったからね。何とか、中団にいた青森(伸也)君に先捲り行ってもらったおかげで、それをめがけて踏んだら突き抜けたって感じですから。それにしても根田君は本当に強いね。あれは102点の脚じゃないですよ。彼が今日みたいなレースをこれからも続けていく様だともっと強くなるんじゃないですかね」
その
根田空史
は強靭な末脚で3着に粘り込み準決勝進出。
「(打鐘の)バックでもう少し流しても良かったですかね。1周半ずっとハイペースで踏み続けてましたから、キツいですよ。でも、こういう積極的なレースで3着に残れたんで、それは良かったかなという感じで。これで、準決勝進出という最低限のノルマはクリアできましたし。ただ、明日はもうちょっとペース配分を考えて先行しないといけないかなとは思いますけど」
<10R>
友定祐己選手
逃げた篠原マークの
友定祐己(写真)
が抜け出し1着。
「(篠原は)やれば出来る子やね(笑)。ツボにはまった時は本当に強い。後ろで付いてても安心感があったし。僕が捲ってきたラインを牽制したら、それで止まったしワンツー出来るかなとは思ってたんで、実際にそうなってよかったです。昨日は落車の影響で腰が痛かったから、今日はギアを下げてみたんだけど、これが正解だったみたい。明日もその辺は考えていかないといけないですね」
その
篠原龍馬
もきっちり2着に粘って中四国ワンツー。
「今日は前受けから引いて、そこからは行けるところから行く作戦でした。出切ってからちょっと流しすぎたかなとも思ったんですけど、そうしたことでゴールまで粘り込めたと思うんで、結果オーライですかね。とりあえず、最後まで踏み切れたし、少しは自信にも繋がりました」
3着は直線で鋭い差し脚見せた
深澤伸介
。
「自分でもビックリするくらい伸びてくれましたね。(4着とは)タイヤ差ですけど、ここで3着と4着では大きな違いですからね、本当に大きいですよ。まあ、最後は意地みたいなもんでしたけど(笑)」
<11R>
松坂洋平選手
佐藤(朋)を叩いて逃げた
松坂洋平(写真)
がそのまま押し切って快勝。
「前を叩くのにかなり脚を使いましたけど、出てからは1回ニュートラルに落としてからペースで踏めたし、最後の踏み直しもある程度しっかり出来たと思います。何より最後まで踏み切れたのが大きいし、その結果として林さんと地元ワンツーを決められてファンの期待にも応えられたと思うので、それは本当に良かったと思います」
2着に続いた
林雄一
。
「打鐘で松坂が山を登った時にそこさえ付いていけば大丈夫だろうというのがあったんで、とにかくそこだけはしっかり集中してましたね。おかげで何とか付いていくことができてワンツーも決められたのでホッとしました。いやぁ、それにしても松坂君は本当に強いですよ」
3番手を確保した
佐藤朋也
だったが、前2人との差を縮めることなく3着フィニッシュ。
「(松坂とは)同期だから分かるんですけど、彼はもともと強かったし、それにここ最近は自信が加わって、仕掛けに迷いがなくなった分、手が付けられなくなってきましたね(苦笑)。今日だって、僕は車間を空けて仕掛けるタイミングを計るつもりだったんですけど、そのまま全然詰まらなかったですからね」
その佐藤(朋)に任せた
谷津田将吾
は4着敗退。
「今日は見せ場も何も無かった感じですね(苦笑)。松坂君に本当にいいタイミングで駆けられてしまって。まあ、任せた結果だから仕方ないんですけど。明日は大事な準決勝なので、頭切り替えて臨みますよ」
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