『小田原競輪場開設57周年記念(GIII)レポート』 前検日編
 
配信日:8月9日



  開設57周年小田原記念『北条早雲杯争奪戦』がいよいよ明日10日から開幕する。前検日のこの日は台風が関東、東海地方を直撃かと心配されたが、無事に逸れて昼前から青空ものぞく好天の中、選手達が続々と各地から集まって来た。ふるさとダービー富山も終わって、お盆前後の記念ラッシュがこの小田原から始まるが、トップクラスは9月頭に行われるオールスターも睨んでの前哨戦ともいえる大事な戦いに改めて気合を入れていた。 初日の明日は、和装でご来場のお客様は入場無料とするゆかたデーの実施、輪太郎君が場内に登場、お客様の声に応えて梅ジュース復活、素人足自慢競走の実施、競輪グッズ売店の出店、更に抽選で300名様に「57周年クオカード」が当たるラッキーカードの配布、レース検討かいっ!?の実施(午前9時55分~10時15分頃)、特別観覧席券購入の方にもれなく「開設57周年 扇子」の配布など各種イベント、サービスが盛りだくさん。是非とも熱戦を見に、本場まで足をお運び下さい。
 

<11R>
高木選手
高木隆弘選手
   まずはメインの特選3箇レースから。11Rには地元神奈川と言えばこの人、高木隆弘(写真)が登場する。
 「オールスターは意識しますけど、この記念も大事ですからね。前回の福井記念が終わってからは練習に加えて休養も入れて備えて来ました」
 と調整に抜かりはない様子だ。
 また、この11Rは、武雄記念で落車骨折した山口富生にとって2か月ぶりの復帰初戦。仕上がり具合が注目される。 「練習は1か月くらいやって来ました。右鎖骨と横突起を骨折したんですが、鎖骨はすぐに手術したので、サマーナイトも走れば走れないこともないくらいには戻ってました。復帰戦ですが、レース勘は走ってみないと何とも言えないですけど、練習での感じからすればやれる感覚はあります」


<10R>
矢口選手
矢口啓一郎選手
   10Rの矢口啓一郎(写真)は、平原康多が富山ふるさとで優勝したことが少なからず刺激になっているようだ。
 「同じ関東の自力型として置いて行かれないようにしないとね。かといって焦っても仕方ない。前回からここまで中12日あったんですが、最近の競走とか反省すべき点は反省しながら、しっかり練習やってきました」
 地元の五十嵐力も静かに闘志を燃やす。
 「前回のサマーナイトは疲れからか腰痛が出てしまって散々でしたけど、今回は休養と練習としっかりやれて、調子はいいと思います」


<9R>
加倉選手
加倉正義選手
   9Rは何と言っても、函館サマーナイトを制するなど乗りに乗っている市田佳寿浩の動向が注目される。
 「全部のレースを勝てているわけではないですけど、最近はいつも最善のレースをして最善の着を取れている手応えがあります。前回の地元福井記念の後は挨拶回りに行ったりで忙しかったです。二日前には福井市長への表敬訪問に行って来ました(笑)。でも、挨拶回りは練習してから行ってたので問題ありません。今回は地元記念のようにいれ込むこともなく、サマーナイトの時のような感じで臨めると思います。でも、こうやって参加メンバーを見回すと、この中で一番になりたいなって思いますね」
 一方、9Rの対戦相手を見て、顔をしかめたのが加倉正義(写真)。
 「追加を聞いたのは昨日。丁度家族旅行で宮崎に行ってて、宮崎からここに来ました。それで来てみれば、位置のないメンバーですか…。前々回の久留米Sの準決でお世話になった高谷さんのラインに行きたい気もしますが、ここは位置を決めずに勝負します」
 その高谷雅彦は久留米Sで優勝するなど軽快な動きが目立つ。今回も不気味な存在となりそう。
 「最近は前々に踏めてますね。って言うか踏み過ぎてます。バック数を見て下さいよ(苦笑)。でも、それだけ動けてるのはいいと思うので、この気持ちは忘れずに頑張ります」


<6R>
布居選手
布居寛幸選手
   6Rから8Rまでは選抜戦。その中から6Rの布居寛幸(写真)に注目してみたい。
 「追加は先月末には聞いていたので問題ありません。ただ、昨日親不知を抜いたばかりなので、その点は不安です。でも、今回からフレームを調子いい時に使ってたフレームに戻したので、それがいい方に向いてくれれば。33バンクなんで上手く前々にいられるようにしないとね」


<5R>
加藤選手
加藤剛選手
   さて、予選で見逃せないのは5Rの加藤剛(写真)だ。今や当所をホームバンクとする唯一のS級選手。しかも当所記念では毎年のようにヒットを飛ばして、場内を沸かせているのは熱心なファンなら周知のことだろう。
 「ここの記念は僕にとってGPみたいなもの。ファンの方からもいつも声援を頂いて、それが励みで選手をやってるみたいなものです。今は調子が落ち気味で、成績も良くないですが、その中でやれることは全てやってきました」  ただ、このレース、本来なら格上的な存在の梅沢謙芝も軽視できない。
 「練習は出来ているし、調子も一時期に比べればいいと思います。あとは結果がどこで出てくれるか」


<1R>
 最後に午前中のレースから鍵を握りそうな自力型のコメントも拾っておきたい。
 1Rに出走の高田真幸は目下三場所連続で予選で1着を取っている。
 「山田(敦也)君は今期103点持ってるし、長尾(博幸)君も強いからキツいメンバーですよ。自分の調子も、予選は勝ってるけど、いい時と比べると何かが違う。でも、やるしかないですね」


<2R>
西浦選手
西浦仙哉選手
   2Rの西浦仙哉(写真)も不安をもらす。
 「午前中のレースは好きじゃないですね。調子もあまり良くないです。この前まで2、3か月好調が続いてたんですが、いつまでも続くもんじゃないですね。正直、疲れが出たのかな。練習でもノッキングするような感じで…。何より不安なのは対戦する同型がダッシュ型とかどういうタイプの選手なのか良く分からないことです」


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