『小田原競輪場開設57周年記念(GIII)レポート』 2日目編
配信日:8月11日
初日は最終レースで大量落車というアクシデントに見舞われた小田原記念『北条早雲杯争奪戦』も今日は2日目。11レースの『銅門賞』をメインに準決を巡る二次予選が行われた。本日もイベントが盛り沢山。開門から入場のお客さんには「レース検討かい!?」が9時55分から10時15分まで行われた。6レース終了後には『銅門賞』の選手紹介、11レース終了後には『銅門賞』の表彰式が行われ「すぴRits」が華を添えた。3日目には「すぴRits」によるエキシビジョンレースも実施の予定。
<5R>
増田 利明選手
二次予選Bは5レースから始まったが、最終四角で落車があり、短走路だけに内に突っ込んでのアクシデントが多かった。突っ張り先行で2着に逃げ粘った
増田利明(写真)
が殊勲者と言えよう。
「一旦踏み込んでその上を叩かれたらインで粘るつもりもありました。感触自体は初日の方が良かったと思うけど、無欲で駆けたのが正解でしたかね。準決勝なんて未知の世界ですが、何とか頑張ります。でも僕の自力はもう通用しないんじゃないかな」
突っ張られて中団からのまくりに構えた
原真司
は何とか3着に入ったが、表情は冴えない。
「誘導を使いたかったので斬らなかったら突っ張られてしまった。中団に入れたけど斎藤さんの気配がして無理に出た感じ。重かったし車の出が悪かったですね」
<6R>
神開 将暢選手
続く6レースは打鐘から主導権を取った
高木竜司
が逃げまくった。ゴール前は末脚を欠いたが、後ろの神開将暢が勝った事で納得の表情。
「初日で飛んだようなものでしたからね。後手踏まされて後ろになるよりは駆けてしまおうと思った。最近はまくりも決まらないしね…。走る前から結構厳しい体調だったので一杯、一杯でした(苦笑)」
勝った
神開将暢(写真)
は高木を残せず手放しでは喜べないが、準決勝Aに勝ち上がりやはり嬉しそうだ。
「あれだけ高木君が行ってくれたのに残せなくて…。今日は全て高木君のおかげです。もう少し早くまくりが来てくれれば止められるんだが、ヨコに来ないから(苦笑)。脚は軽いし、ようやく満足のいく練習が出来てるので体調は良さそうですね」
大外をまくり強襲の
山田敦也
も2着ながら準決勝進出に満足そう。
「記念は勝ち上がれてなかったので、準決は初めてです。中団以内をテーマに走ってますが、うまく取れましたね。まくりがコーナーにかかったのでまともにブロックされたら危なかったけど、最後まで踏み切れました。でもジトッとして重いバンクです」
<7R>
酒井 実選手
7レースは中団から一気にまくった
園田匠
が松坂洋平の番手まくりを飲み込んで快勝。先輩とワンツーを決められなかった事だけが残念そう。
「初日何も出来なかったので今日は動きたかった。佐々木さんから『良い位置を取って早めに仕掛けてみろ』とアドバイスをもらってたのが良かったですね。佐藤さんが切り替えなかったのも大きいかな。記念の準決Aは初めてなので任されれば自力で頑張りたい」
3連単11万の立て役者は
酒井実(写真)
。果敢に番手攻めを見せるとまくった園田後位の佐々木浩三をドカして2着ゴール。しかし気合を入れ直した厳しい表情で振り返る。
「初心に戻って勝負してます。佐々木さんをドカすのも目一杯頑張っただけ」
地元
松坂洋平
は加藤剛と入れ替わり番手に入り、園田に合わせてまくるも園田に踏み負けて悔しそう。
「加藤さんがあまり競られるようなら駆けるかもしれないとは思ってたけど、いざ番手になると緊張します。(園田に)合わせ切ったかと思ったが一杯でした」
<8R>
岡村 潤選手
続く8レースは南関勢が活躍。中団取った
岡村潤(写真)
が加倉の番手まくりのその上をまくり切った。流れる汗を拭いながらも笑みが絶えない。
「二角からが仕掛けどころだと思ってました。合わされるかと思ったが必死で踏んで凌ぎましたよ(笑)」
岡村追走の
出口真浩
もまずはホッとした表情で引き揚げて来た。
「道中は楽なんだが、ゴール前の伸びがもうひとつですね。加倉君の番手まくりで外々になって苦しかった。最後は内も考えたけど西川さんとからみそうだったので外を踏んだが、交わせそうになかったね」
4着とはいえ
加倉正義
は小橋秀幸に感謝、感謝。別地区ながら思い切った逃げを見せた小橋を称える。
「あんなに駆けてくれるとは…。ハナから番手まくりを考えてる訳じゃないからキツイですよ。でも走り終わって小橋君に、『僕がタレてしまってすいません』と声を掛けられて、こりゃ準決で頑張らなくてはと思ったよ。彼の心意気の為にも何としても決勝に乗りたいね!」
<9R>
山口 富生選手
9レースは山田裕仁の巻き返しを自ら止めて2着に逃げ粘った
荒木伸哉
の動きが光った一戦。引き揚げてきてから記者団に囲まれても気合の入った表情でレースを分析する。
「あそこで山田さんに出られたら僕は内に詰まって終わりでしょう。自力型はみんな動いて脚を使ってたけど僕はサラ脚だったので頑張れました。兄弟子の増田(利明)さん含め、静岡勢、地元勢と頑張ってるので負けられない気持ちでしたよ」
鎖骨骨折で2か月ぶりの実戦となった
山口富生(写真)
は「らしい」中割り強襲で復帰後初白星。実にダービー以来の勝ち星となった。
「久し振りだし、感触を掴みたかった初日が落車でしょう…。いくら練習の感触は悪くないと思ってても競走を走らんと分からんからね。最後の突っ込み?。あれを取ったら僕じゃなくなっちゃうでしょう(笑)。山田さんに連れていってもらって良い形で突っ込めた」
山田裕仁
もまずは準決勝Aを決めてホッとした表情。レーサーを整備しながら作戦を説明。
「先手は荒木君だと思ってた。もう少し全開で踏んでてくれれば三番手で良かったんだけどね。一発目のブロックはそれほどでも無かったが二発目は効いたよ(苦笑)。下りを利用して出切れるという油断もあったかな。自分の調子は何とも言いにくい感じですね」
<10R>
長塚 智広選手
10レースは赤板からハナに立った
長塚智広(写真)
が絶妙のペースで別線を完封。堀政美との茨城ワンツーを決めた。
「早めの仕掛けは意識してましたが、ちょっと出るのが早すぎたかも(笑)。堀さんと相性が良いっていっても2の2ですからね。回数が増えれば悪くなる可能性もある。調子はどうなのかな?。まあ1着、2着で来てるから悪い事はないんだろうけどね(苦笑)」
勝った
堀政美
は全面的に長塚を信頼してたのが好結果を生んだ。
「作戦なんかも長塚君に任せてました。同県でも意外と連係が少なくて今回で2回目ですが相性は抜群。三番手に付けてくれてた中川君まで連れ込めて良かったね」
巧く中団を取った
山内卓也
だったが長塚のペースに嵌って仕掛けられずに終わり残念そう。
「後ろに悪い事をしました。長塚君は逃げても強いね。ほんと巧く駆けられちゃったって感じです。1コーナーでタイミング図ってる時に高谷さんに来られて仕掛けられなかった。その後は無理に行っても跳ねられて終わりだろうし…」
<11R>
荒井 崇博選手
最終11レース優秀戦は『銅門賞』として行われた。二段駆けも辞さない構えの地元勢を相手に、中団に入り込んで仕掛けた
荒井崇博(写真)
が五十嵐力の外を豪快にまくり切った。ライン全員を引き込めて満足げな表情。
「前取って突っ張るつもりだったが、吉川君のあの勢いではちょっと無理ですね。踏み込んでれば隊列がバラけるとは思ってた。良い位置取れてまくったけどキツイのはキツイですよ。後ろ2人まで連れ込めて上位独占出来たので最高です」
2着には小野俊之を交わした
市田佳寿浩
が入った。今日は西ライン結束の気持ちが強かった様子。
「西ラインを重んじてたので余程の事が無い限り前任せでしたね。まくりの三番手から伸びてるし、脚の状態は問題ないですよ」
荒井マークから差し切りを狙っていた
小野俊之
はゴール前でもうひとつ伸び切れず。
「荒井君がうまく踏んでいい所に飛び付けたね。ほんとは荒井君とワンツーがベストだったが、市田さんに抜かれちゃったんで…」
地元の参謀・
高木隆弘
は一旦連係が外れるも再度追い上げて五十嵐後位に入り直したが、五十嵐の番手まくりに付け切れなかった。
「あの駆け方だとまくられちゃうでしょ…。内をしゃくって追い上げたけど、あそこでもう一杯…」
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