『小田原競輪開設58周年記念(GIII)レポート』 前検日編
 
配信日:8月17日


 開設58周年を迎えた小田原記念「北条早雲杯争奪戦」が明日8月18日から4日間に渡って行なわれる。毎年恒例となっている真夏の記念開催で、今年も武田豊樹や手島慶介、佐藤友和ら豪華な顔ぶれが集結。間近に迫る高知オールスターを占う意味でも見逃せないシリーズになりそうだ。
 開催中は各日、先着3,000名様に小田原競輪オリジナルタオルを進呈。また、ハズレ車券5,000円以上で参加できるスーパーガラポン抽選会も毎日実施しています。その他にもファンサービス、イベントが盛りだくさん。この機会にぜひ、小田原競輪場に足をお運びください。


<1R>
五日市誠選手
五日市誠選手
   オープニングレースは五日市誠(写真)に注目したい。7月にS級に初昇格してからは毎場所コンスタントに連にからんでいる。
 「最近は暑くてちょっと夏バテ気味です。ご飯もあまり食べられてないんですよね。記念は今回が2回目。福井記念の時は成績が良くなかったけど、組み立てを失敗しただけ。うまくレースの流れに乗れれば初日ぐらいは突破できると思います」


<4R>
 4レースの高比良豪はここに来て1着回数が増えている。
 「1着は多いけど、大敗も多いんですよね。淡白な自分の悪い面がまた出てきている。でも、調子の悪かった時期に比べるとだいぶ感じは良くなっています。最近は配分が詰まっていたんですが、今回は2週間ぐらい空いて疲れも取れたし、久々にいい練習ができました」


<5R>
 5レース鈴木龍之介は練習中の落車で肩甲骨と肋骨を骨折。今回が2カ月ぶりの実戦になる。
 「10日ほど入院し、その後ここに向けて2週間ぐらい練習できました。まだ、いい状態ではないけど、それなりにもがけているし、結構休んで気分的にリフレッシュできました。後は身体がどこまで動いてくれるか…」


<6R>
藤田竜矢選手
藤田竜矢選手
   6レースからは選抜戦。機動型がそろったが、先行力では藤田竜矢(写真)が一番だろう。
 「最近は歯車がかみ合わない感じで、ちょっと成績を落としてしまった。でも前回の西武園はいいレース内容で優勝できてホッとしました。この流れを変えないように、今回も頑張りたいですね」
 同県の新井秀明も好調をキープしている。
 「最近はレースの流れも良く見えているし、体調もいい。前回の福井記念の後に西武園競輪場での合宿に参加しました。藤田(竜矢)君はすぐに結果が出たし、僕も期待できそうですね」


<7R>
 7レースの稲川翔は今ひとつ波に乗れない状況が続いている。
 「6月の落車で腰を痛めてしまい、その後はあまり練習ができなかったんですよね。その練習不足の影響が出ている感じなんですが、もう痛みは全くないし、徐々に調子は上がっていると思います」
 森田達也も大敗が目立つ近況だ。
 「ほとんど先手は取れているんですが、やっぱり先行争いが激しくなるとなかなか残れませんね。調子自体はずっといいので、うまく自分のペースで駆けられればチャンスがあると思います」


<8R>
桐山敬太郎選手
桐山敬太郎選手
   8レースは絶好調の桐山敬太郎(写真)に地元ファンの期待が集まる。
 「同期の山崎(芳仁)や(佐藤)友和に色々とアドバイスをもらったんですが、その効果が出ていると思います。レインボーカップで特進した時からずっとこの地元記念を目標にやってきました。いい状態で迎えられたと思うし、1着目指して頑張るだけです」
 中村浩士も桐山に信頼を寄せる。
 「桐山君は本当に強くなりましたからね。信頼して任せるだけです。前回の和歌山が終わった次の日から千葉の選手15人ぐらいで北海道に合宿に行ってきました。帰って地元で練習したら凄く感じが良かったし、小田原も相性がいいから楽しみです」


<9R>
新田康仁選手
新田康仁選手
   9レースからはメインの特選。新田康仁(写真)は前回の花月園の決勝で落車した影響が心配される。
 「ケガは擦過傷程度で全く問題ありません。今回は中4日で調整程度の練習だけど大丈夫でしょう。明日は三三バンクのコマ切れという自分の好きな条件だし、結果を出したいですね」
 追加参戦の稲村成浩は7月の岸和田、8月の前橋とFIを連覇中だ。
 「親王牌からギヤを3・64と71を状況に応じて使い分けているんです。ウエイトもやっているので、ギヤを重くしてもしっかり踏めています。追加は10日ぐらい前に受けました。前回の前橋の後は家族サービスも兼ねて草津温泉に行ったんですが、(その間も)モガキ重視でしっかり練習してきました」
 藤原憲征は地元の弥彦記念を制覇した後も高いレベルで戦歴をまとめている。
 「まだ、落車の影響があるし、調子は良くないですね。弥彦記念の時の状態からずっと変わっていない。ただ、前が頑張ってくれて流れがいいだけです」


<10R>
吉川誠選手
吉川誠選手
   10レースには優勝候補の佐藤友和が登場。自信に満ちた表情でインタビューに応える。
 「松戸サマーナイトの後は東王座の祝勝会が8月8日にあったんですが、それまでに街道で乗り込み、直前はバンクでいつも通りの練習をしてきました。ここはA級初優勝したバンクですし、いいイメージがあります。最近は優勝できていないので、何とか今回は優勝したいですね」
 地元の吉川誠(写真)も復調ムードだ。
 「だいぶいい頃の感じに戻っていますね。練習のタイムもいい時に近づき、自信を持って戦えるようになりました。6番車なんですが、一発を狙っていきます」


<11R>
武田豊樹選手
武田豊樹選手
   最終11レースは武田豊樹(写真)を取り上げたい。最近は落車、失格続きで流れが悪く、前回のふるさとダービー函館でも二次予選で敗退している。
「前回はちょっと不甲斐なかったですね。バンク中心から街道中心の練習に変えて疲れが取れていなかった。その後は実家に帰って練習しました。涼しいところで乗り込めたし、今回は大丈夫でしょう」
 吉田敏洋は前回の富山で久々の優勝を飾り、復調の手応えをつかんだ。
 「ここ何日かは朝起きたら30℃を超えているし、サウナの中で練習しているみたい。最近は意識して仕掛けをツーテンポぐらい早めるようにしたんですが、それから成績が上がってきましたね」
 五十嵐力も前回の松山で優勝。地元記念に照準を合わせて調子を上げてきた。
 「6月の岸和田記念の落車で腰を打ち、身体のバランスを崩したけど、ようやくいい状態に戻ってきました」

↑ページTOPへ

 
情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
COPYRIGHT(C) JAPAN KEIRIN ASSOCIATION, All Rights Reserved.