『小田原競輪開設61周年記念(GIII)レポート』 前検日編
 
配信日:8月20日


 小田原競輪開設61周年記念「北条早雲杯争奪戦」が明日8月21日から開幕する。今節は村上義弘、海老根恵太、永井清史らのSS班を筆頭に、先の全日本選抜でG1初タイトルを獲得した佐藤友和や、好調の坂本亮馬、田中誠など、好メンバーがそろった。前検日の本日から最終日まで、選手の舞台裏の様子をレポートいたします。どうぞお楽しみに。
 なお、本場ではたくさんのイベントが予定されております。まずは開催を通して先着2,000名様に小田原競輪オリジナルタオルをプレゼント。また、4、7R終了後に豪華賞品が当たるガラポン抽選会(ハズレ車券3000円以上で1回)が行われます。さらに明日21日(土)は Mr.Apatch によるBMXショーも。こちらもどうぞお楽しみに。


<1R>
坂口晃輔選手
坂口晃輔選手
   今期からS級昇級を果たした坂口晃輔(写真)は、今回が初の記念参戦となる。
 「S級でも自分のスピードが通用していると思うし、開催ごとに1着が取れてますね。ただ、名古屋、別府と外国人が相手だったんで、皆そっちに目が行ってしまってた分、自分に展開が向いた面もありました。そういう意味でも今回はお互い力勝負できる。何でもやって勝ち上がりたいですね」
 対戦するのは豊岡哲生。7月の大宮、大宮で決勝進出するなど、最近はS級にもなじんできた。
 「最近はレースで自分の形を作れるようになったんで、成績も良くなってきたんですかね。小田原は初めて。久々の記念だし、しっかりと勝ち上がりたいですね」


<2R>
川崎健次選手
川崎健次選手
   地元の川崎健次(写真)が2レースに登場する。
 「去年の地元記念は骨折欠場明けでボロボロだったし、その分も今年は頑張りたいですね。ここに向けて練習はしっかりやってきました」
 機動型で点数上位の佐藤亙は、前々回の伊東で落車。「怪我は大したことがなかったから大丈夫です」と言うが、「そのあとに足首を痛めてしまって練習量を落としたけど、それまではしっかり乗り込んでたんで、その貯金があると思います」と、やや不安も残る。
 佐藤亙と連係するのは小川将人。こちらは番組を見るなり、「佐藤(亙)君と一緒ですか? 良かった。いつも頑張ってくれるし、相性が良いんで楽しみ」と、笑みを浮かべる。


<3R>
山岸正教選手
山岸正教選手
   山岸正教(写真)に人気が集まりそうだが、6月の四日市記念で落車して長期欠場。今回が復帰2戦目となるが、まだまだ体調が心配される。
 「怪我はしたけど痛みはもうないし、バランスも狂ってないんで体は問題ない。ただ、練習を2週間休んだんで、心肺機能とか体力的な心配はありますね。でも、走るからにはそんなことは言ってられないんで。333バンクだし、後手を踏まないようにしっかりと走ります」


<4R>
 中山健はここのところ大敗続き。何とかきっかけが欲しいところだ。
 「調子自体は悪くないし、何でダメなのかが自分でもよく分からない。7月の西武園が終わったあと、期間が空いたんで練習したら凄く感じが良かったんだけど、その後に実際走ってみたら成績は散々。中団を取ってもまくれなかったり全くダメなんですよね。今は腐らず頑張るだけ。小田原はS級になってから初めてだけど、A級のときは優勝したことがあるので相性は悪くない」


<5R>
 5レースは実力伯仲で混戦模様だが、そんな中、バック数で優る今井裕介がマイペースに持ち込むか。
 「前回から日程が空いてしっかり練習してきました。ただ、333バンクはあまり良い印象がないんですよね。でも、ここは以前に走って成績は悪くなかったので。後手を踏むと巻き返しが厳しいから、そこを注意して走ります」
 松田治之は多彩な攻めで上位進出を狙う。
 「練習仲間の乾(準一)が富山記念で準決勝まで行って頑張ってたし良い刺激になった。気合が入りましたよ。前回の静岡が終わってから、暑かったし疲れがまだ残ってたけど、それなりに練習してきました。前回は外国人選手にやられてるんで、そのうっぷんをここで晴らしたい」


<6R>
 宿口陽一が、点数上位で地元の松坂洋平に胸を借りる。
 「松坂さんとは戦ったことはないけど、テレビで観て強いのは知ってるんで。追加は2日前に入りました。これがなかったら1カ月空いてしまったんで、追加が来てよかったです。ちょうど、平原(康多)さんとかと内容のある練習をしてたんで体調はバッチリです。そろそろ挽回しないといけないし、記念でアピールしたいですね」


<7R>
 志村太賀は全日本、松戸と続けて落車しているが、「体は全然問題ない。大丈夫ですよ」と、気丈にふるまう。「フレームがダメになってしまったんで、それだけが少し心配。今回は追加で松戸から中2日だけど、疲れもないですよ」。
 林巨人は中部ラインの先頭で自在に戦う。
 「前々回、富山で落車したけど擦過傷だけだったので大丈夫。333バンクは今の競走スタイルに変えてから成績が良い。初日は4着以内に入れるように、後ろに先輩が付いてるんで頑張ります」


<8R>
佐藤幸治選手
佐藤幸治選手
   8レースはバック数が20本を超える佐藤幸治(写真)が地元の新藤敦を連れて主導権を握るか。
 「前回熊本が終わってから練習をしっかりやってきました。バッチリです。333バンクは成績が悪くないけど、展開が早いんであまり好きではないですね。でも、明日は地元が付くし、主導権さえ取ればあとは力を出し切るだけ。頑張ります」


<9R>
永井清史選手
永井清史選手
   全日本選抜を制して念願のG1タイトルホルダーとなった佐藤友和。残りの後半戦はさらに注目が集まる。
 「全日本が終わってからゆっくり休んで、直前に練習を再開しました。2日間しか乗ってないけど、デキは抜群に良いですね。明日はいつも通り、タイミングが来たら行きます。小田原は3年前に記念優勝してるし相性の良いバンク。頑張りますよ」
 一方の永井清史(写真)は小田原バンクは初めてとなる。
 「初めてのバンクだけど、スピードが出る333バンクは好きなんで。前回(全日本)は調子が良かっただけに悔やまれますね。全日本で2日目に戻したフレームを今回も使います。4日間先行するつもりで力を出し切ります」
 田中誠は5月岐阜で落車し長期欠場したものの、復帰後は7月小倉、サマーナイト、富山記念と3場所続けて決勝進出と流れが良い。
 「富山が終わってからまだ疲れが残ってますね。こんな強いメンバーを相手に戦うなんてしんどいですよ(笑)。でも、やるからにはしっかり走るし、頑張ってやります!」


<10R>
海老根恵太選手
海老根恵太選手
   坂本亮馬が富山記念から中3日で追加参戦。昨年9月の花月園で記念初優勝し、今年は平塚、川崎と制覇。今回で神奈川4場(現在は3場)の記念を制すべく、意気揚々と乗り込んできた。
 「今回は記者さん達にネタを提供しにきました(笑)。中3日だけどキツくないですよ。前回の最終日はギアを4回転に上げたけど、333バンクでは合わないんで3.85に戻します」
 海老根恵太(写真)は全日本の後は北海道でリフレッシュし、体をリセットしてきた。
 「北海道は1週間くらい行ってました。自転車は軽く乗る程度でした。帰ってきてからは夏バテにならない程度に街道でモガキ練習を。調子は引き続き良いと思います」
 藤田竜矢は前回、富山記念で久々に記念優出。ここも結果を残して更に勢い付くか。
 「自転車には乗ったけど、中3日で疲れが取れてなかったんで調整程度ですね。今回は疲れてるし調子が悪いです。でも、前回も悪いなりに決勝に乗れたんで、今回も頑張って先行します」


<11R>
坂上樹大選手
坂上樹大選手
   V候補の筆頭である村上義弘に注目が集まる。
 「全日本の決勝は最終バックで予想通りの展開になった。あれで獲れないんだからダメ。タイトルが遠いね。ここ3、4日で暑さと疲れから体重が3、4㎏くらい減ったけど、出るからには全力でいきます。神奈川で記念優勝してないのはここだけなんで頑張ります」
 村上と連係するのは坂上樹大(写真)。前回は地元記念で途中欠場しており、気持ちを入れ替えて当所に臨む。
 「中3日になってしまうけど、前回(175欠着)の憂さ晴らしもあるし、オールスター前に1本走っておきたかったんで追加で来ました。明日は村上さんにしっかりと付いていきます」
 桐山敬太郎も富山記念を走り中3日での参戦だ。
 「前回から日がないし、軽く自転車に乗ったくらいでほとんどしてない。でも、ずっと調子は悪くないし、今回も変わってないですよ」
 渡邉晴智は寬仁親王牌で落車し肋骨を骨折。今回が復帰2戦目となる。
 「前回(全日本)はまだ状態が良くなかったですね。終わってからは普通に練習してきた。練習の感じはまだ良くないけど、オールスターに向けて少しでも弾みを付けないとね」

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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