『小田原競輪開設61周年記念(GIII)レポート』 初日編
 
配信日:8月21日


 小田原競輪開設61周年記念「北条早雲杯争奪戦」が本日21日から開幕。短走路らしく、入れ替わりの激しいスピードレースが繰り広げられた。メインの特選競走は坂本亮馬、松岡貴久が奮闘。海老根恵太と村上義弘は敗れ、2次予選から仕切り直しとなった。
 なお、本場ではたくさんのイベントが予定されております。まずは開催を通して先着2,000名様に小田原競輪オリジナルタオルをプレゼント。また、4、7R終了後に豪華賞品が当たるガラポン抽選会(ハズレ車券3000円以上で1回)が行われます。さらに明日22日(日)は Mr.Apatch によるBMXショーも。こちらもどうぞお楽しみに。


<1R>
佐々木孝司選手
佐々木孝司選手
   オープニングレースを制したのは佐々木孝司(写真)。豊岡哲生と坂口晃輔でやり合ったところを、ホーム前からスパートしてひとまくり。
 「あんなにやり合うとは思ってなかったですね。あの展開で行っても仕方ないから、どっちかが下がってきた瞬間に行こうと思った。でも、ずっと併走してたんで行っちゃえと思って仕掛けました。前回から1週間以上あったけど、疲れが残っていて3日間しか練習してなかった。ちょっと不安があったけど、勝ててホッとしました」
 2着に入ったのは大澤雄大。松岡慶彦と後方に置かれたものの、巧みなコース取りから鋭く伸びてきた。
 「ラインが全然人気になってなかったから悔しくて、気合が入りましたよ。今日は展開がどうこうと言うより、気持ちだけで踏んだ感じ。今回はコースがあれば突っ込める脚はあると思う」


<2R>
 地元コンビが鮮やかにワン・ツーを決めた。レースは川崎健次が後方に置かれるとすぐさま巻き返し、逃げた佐藤亙をひとまくり。最後は川越義朗が追い込んで1着を手にした。
 「川崎君は思い切って行ってくれたね。最後はタレた感じだったから交わせました」
 川崎健次は苦しそうに検車場に引き揚げてきた。
 「はじめに峠さんをすんなり出させたから、これはヤバいと思った。ダメもとで強引にまくった感じでしたね。最近は後ろで(ペダルを)回す競走が多かったから、久々にキツかったですね。後ろの先輩とワン・ツーが決まってよかった。もう少し修正して、明日以降また頑張ります」


<3R>
早坂秀悟選手
早坂秀悟選手
   3レースは早坂秀悟(写真)が中団まくりで快勝した。
 「ジャンで先頭になったとき、別線がきたとしても遅めだろうと思ってたらちょっと流しすぎましたね。本来は先行する予定だったけど、山岸(正教)さんのカマシに対処できなかった。そこからは後ろに先輩が2人付いてるんで、早めにまくって行きました。ここに来る前は強めに練習してたんで疲れがあったけど、勝ち上がれてよかった。でも、内容が良くなかったんで反省して、また明日頑張ります」


<4R>
内藤秀久選手
内藤秀久選手
   4レースは坂木田雄介が後ろ攻めから押さえてマイペース。別線の反撃を完封し、ラインで上位を独占した。番手の内藤秀久(写真)は惜しくも2着。
 「差せなかったけど、それよりもライン3人で決まったのが嬉しいですね。今日は坂木田さんのおかげです」
 逃げ切った坂木田雄介はしてやったりの様子。
 「中山(健)君を一旦フタしてからドカンと行けば大丈夫だと思った。あとは高原(仁志)がしびれを切らせて飛んでこないように、それだけ気を付けていました。去年、ここで地元勢に迷惑をかけ続けてしまった苦い思い出があったんで、今日はラインで決まってよかった。今回は調子というよりも、気持ちで走れてますね」


<5R>
 松田治之が7番手からまくっていくと、中団から合わせて出た吉永好宏が番手に飛び付く形で松田を追走。最後の直線で追い込んで1着となった。
 「基本は中団中団の作戦で、松田さんとからんだら番手も考えてました。6番(小嶋雄太)が粘ったから見てしまった。ホームくらいから行ったけど、松田さんに先に行かれましたね。今日は予選で緊張したけど、勝ち上がれてホッとしました。今回からセッティングを変えたんですけど感じが良いですね」
 松田治之は「2着? 上出来でしょう。5番(吉永)も踏んできてたんで当たらんように外を踏んだ分キツかったね」と話す。


<6R>
宿口陽一選手
宿口陽一選手
   6レースは松坂洋平が番手のもつれを尻目に逃げ切り勝ち。地元で幸先の良いスタートを切った。
 「押さえに行ったときに突っ張られるかなと思ったんで、強めに踏んだらすんなり出られた。まさか宿口君が粘ってくるとは思わなかったけど、その後はうまくいけたんで。押さえ先行で逃げ切れたから調子は悪くないでしょう」
 今村清二は追い上げて松坂の番手を奪取。最後は土岐幹多に追い込まれたが、3着で2次予選進出を決めた。
 「実はあれはカマシだったんですけどね。でも、前々に踏んでの結果だからよかったですよ。一番悪い時期は脱してきたし、膝の怪我も大分よくなってきたんで戦えそうです」
 宿口陽一(写真)は奇襲のイン粘りを敢行。最終的に今村に番手を明け渡してしまったが、意地の追走で4着。大いに見せ場を作った。
 「番手に粘るか引くかは半々くらいだったけど、あそこで引いても後ろに迷惑がかかるし(松坂の番手で)粘りました。閉め込まれたときに踏み遅れてしまったし、そうしたら今度は6番(今村清二)に追い上げられて苦しかった。いつも淡白なレースばかりだから、たまにはこういうレースも見せておかないと」


<7R>
 志村太賀が一度は中団をキメたものの、前が空くとうまく内を抜けてそのまま先行。番手の笹川竜治が好機をキッチリものにして1着でゴールした。
 「ホームで危なかったし、踏み出しで遅れてしまったからヤバかったけど、追い付いたんでよかった。今日は前がうまく駆けてくれたおかげですよ」
 志村太賀(2着)はトリッキーなプレーで林巨人と荒澤貴史を翻弄。ラインでの上位独占に成功した。
 「中団に入った瞬間に前が空いたんでそのまま行きました。早めから荒澤さんが動いてきたんで、駆ける前に脚を使いましたよ。今回から新フレームなんだけどセッティングがもう少し。サドルが少し高いかな」


<8R>
佐藤幸治選手
佐藤幸治選手
   後ろ攻めの佐藤幸治(写真)が早めに動いて前を押さえると、田中俊充のラインを受けてうまく中団を確保。逃げる田中をバックから鋭くまくって快勝した。
 「突っ張られると思ったんで早めに押さえに行ったけど、宮本(憲)さんはすんなり引いたんで中団争いをするのかなと。そう思ってたら田中さんが来たんで中団に入りました。まだ脚に余裕があったんで、あとは自分のタイミングで仕掛けるだけでした。今回は仕上がってますね」
 新藤敦がしっかり佐藤をマークし2着に入る。
 「佐藤君が積極的に行くと言ってくれたけど、無理せずにペースでいいよって伝えたんですよ。うまく中団を取ってくれたし、後掛かりだから踏み出してからグングンスピードに乗っていった。抜けなかったけど、今日はマークに集中してたし、しっかり付いていけたんでよかったよ」


<9R>
村本大輔選手
村本大輔選手
   9レースは佐藤友和がまくって快勝した。レースは叩きに行ったところを永井清史に合わされたがうまく立て直し、中団からスパートするとあっさりと前団を飲み込んだ。
 「今日は前が詰まったら仕掛けようと思ったけど合わされました。平沼(由充)さんが入れてくれなかったら9着でしたね。踏んでいて重たかったけど、そんな中で1着が取れてるんでね。G1を取った後だけど、今回もいつも通りのレースだし、しっかりと走れています」
 2着は村本大輔(写真)が入った。新田康仁が不発になるとバックから内のコースを進み、直線で鋭く伸びてきた。
 「同期の(山内)卓也に『ゴメン』と思いながら内をすくいました。気持ちに余裕ができるし、優秀戦に乗れるのは大きいですからね。腰痛がひどくならないようにと、かえってリラックスして乗れてるのが良い結果につながっているね。今回は体の反応も良いです」
 永井清史はまくられたものの、3着に粘りこんだ。
 「番手に7番(田中誠)が入ってるのが分かったけど、その後ろ(佐藤友和)は分からなかった。流すところがなかったしキツかったですね。初日にモガいておけば明日以降良くなっていくでしょう」


<10R>
小倉竜二選手
小倉竜二選手
   海老根恵太を後方に追いやり、うまく中団を確保した坂本亮馬が鮮やかにまくって快勝した。
 「作戦はレースの中で考えてました。(藤田竜矢の番手で)粘るふりをして、海老根さんをアンコにさせたら下げたんで、すぐに引いて中団を取りにいきました。うまくいきましたね。神奈川は本当に相性が良い。ただ、優秀戦はほとんど勝ったことがないんですけどね(苦笑)」
 小倉竜二(写真)は坂本の強さに脱帽の様子だった。
 「亮馬はホームから踏み上げていったけど、1センターからもう一回、そのあともまた伸びていった。バイクみたいやったね。自分でもよく付いて行ったと思う」
 藤田に乗った稲村成浩が3着に入る。
 「亮馬がすんなり中団5番手ではね。取り合いからだったらもう少し違ったかもしれないけど、スピードが違いすぎた。藤田もよく行ってくれたけど、海老根のカマシを警戒してずっと踏んでたから最後はキツそうだったよ」


<11R>
井上剛選手
井上剛選手
   最終レースは桐山敬太郎が村上義弘の番手に粘る意外な展開に。もつれたところを松岡貴久がまくって1着を手にした。
 「自分が逃げると思ってないだろうから、村上さんがすんなり押さえて来たら突っ張ろうと思ってたんですけどね。今日は勝てたけど、前回落車してるし、いまひとつ体が良くないですね。今日は展開だけでした」
 紫原政文(2着)はマークが精一杯だった。
 「桐山が粘ったのは予想外だったけど、今日は松岡が強かったね。赤板からかなりペースが上がってたんでキツかったと思うよ。前回落車してるし、今の状態からすればしっかり付いていけた方だと思う」
 3番手の井上剛(写真)も3着に入りラインで上位を独占。明日の「銅門賞」進出を決めた。
 「最後に村上さんが振ってきたんでキツかったけど、何とか凌げたんでよかったですよ。流れが良すぎますね。それにしても、今日は松岡君が強かった」

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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