『東日本大震災被災地支援競輪 開設62周年記念小田原競輪(GIII)レポート』 初日編
配信日:8月13日
本日(13日)、神奈川県・小田原競輪場で、東日本大震災被災地支援競輪・小田原競輪開設62周年記念「北条早雲杯争奪戦」(GIII)の初日が開幕しました。333バンクらしいめまぐるしい展開が続いて、初日から小田原バンクはヒートアップ!メインの初日特選は順に長塚智広選手、脇本雄太選手、小倉竜二選手が1着となりました。特に突っ張っての逃走劇を見せた脇本選手には場内のファンも大喝采でした。明日のメインは優秀「銅門賞」、連日の主導権取りを宣言している脇本選手に対して、他ラインがどういう手を打ってくるのか、楽しみな一戦です。もちろん二次予選も見所満載ですので、お見逃し無く。
明日もイベント、ファンサービスが大充実! 先着700名様には開催記念オリジナルタオルをプレゼント、また特別観覧席をご利用のお客様全員にはオリジナルグッズ(ネッククーラー)をプレゼント!初日から好評の加トちゃんグッズが当たる「ガラポン抽選会」(未確定車券3000円以上で1回抽選)も引き続き行われます。今日の小田原は気温30度を越す暑さでしたが、場内では浴衣姿のサンサンガールズによる打ち水や氷柱などで、涼しさをご提供中です。他にも初日同様に日本競輪選手会神奈川支部によるグッズ販売、ちんどん屋パフォーマンス、お子様限定の「お楽しみ縁日」(ヨーヨー釣り・射的・飴細工)、そして地元選手も多数出演!FMおだわら公開生放送(10時~12時の予定)が行われます。ぜひお誘い合わせの上、小田原競輪場で休日を満喫して下さい!
イメージキャラクターの加トちゃん
ちんどん屋パフォーマンス
<1R>
金子哲大選手
棚橋勉の番手にはまった
金子哲大(写真)
が捲りを打ってS級初勝利。
「1回踏んで、見たら(番手に)入っていたので良かったです。最近は9着しか取っていなかったんですけどね(笑)。2コーナーくらいで追いつく感じでいければと思っていたし、後ろを見ても来ない感じだったけど早めに踏んでいきました。(脚は)悪くないし、基本は風を切りたいので、明日は積極的に走りたいですね。(S級初勝利は)良かったです」
金子マークの
武藤嘉伸
が8分の1車輪届かず2着。
「1着だと思ったんだけどなぁ(苦笑)。やりあったから、安部(貴之)の捲りが来ると思って牽制しました。踏み合いしたのに、金子(哲大)は強いね。6番車の脚ではなかったですよ。自分のデキも良いし、相性も良いから明日以降も楽しみですね」
棚橋勉との連係は離れるも
國村洋
が3着入線。
「(棚橋勉は)すごいダッシュが良かったです。突っ張るのかどうするのか考えていたんですけど、1回アンコになった時にいってしまって…。それでも付いていければ良かったんですけど、不甲斐なかったです。棚橋には申し訳なかったです」
<2R>
大久保直也選手
古川功二がカマすも3番手に入った
大久保直也(写真)
が捲り一閃。
「後ろから来ないと思ったから車間をあけていきました。展開が良かったです。うまく3番手に入れたし、車間を切らないと捲れないのでね(笑)。今日はほんまに言うこと無しで展開!(1着で)良かったです」
大久保マークの
山根泰道
が2着、ホッとした表情を見せる。
「(大久保に)全てお任せでした。1回切っていくということで、それが正解でしたね。小島(雅章)も脚を使っての先行はないと思っていました。全てが上手くいきました。僕はずっと大久保しか見ていませんでしたよ。ちょうどいいところで仕掛けてくれたし、あとは自分が耐えればいいだけ。今回は調整もしっかりしてきて感じは良かったんですけど、すごく緊張しました。こんなにも緊張するもんだなと(笑)。でも二次予選に進めたのは良かったです」
捲り追い込んだ
伊藤世哉
が3着入線。
「脚にはすごい余裕がありましたね。でもタイミングが合うと思って、見てしまいました。あれがなければ、1着まであったかも…。一瞬、先頭に並びかけたんですけど、内から来られてしまいましたね。(二次予選進出は)良かったです。これで自信も持てそうです」
<3R>
池田智毅選手
武田憲祐が先行態勢に入ると西本直大が番手を奪取して捲る。西本マークの
池田智毅(写真)
が直線で伸びる。
「今日はあれ(イン粘り)の方が良かったと思う。前なら三ツ石(康洋)のカマすパターンだったかも。僕は余裕がありましたよ。今までは85で前回はギアを92にしていったんですけど、今回は86にしたんですよ。これが合っていましたね。流れる感じもありました。333にも合っているし、しばらくはこれでいこうかなと思います。良かったです。明日もまた上のレースで頑張りたいです」
近畿3番手から
四宮哲郎
が2着。
「今日はこれ(イン粘り)で良かったと思いますよ。(西本も)明日以降に活きてくると思いますしね。西本(直大)君は強いし、僕は離れなくて良かったです。池田(智毅)さんがすごく巧かったし、勉強になりました。頭が良く回りますよね、ほんまに渋かったです。僕としては初日クリアでしたので、これもんですわ」と持っていた扇子を左手で扇ぐポーズ。
イン粘りを見せた
西本直大
が3着で近畿上位独占。
「前受けだったら、いかせてカマそうと思っていたんですよ。後ろ攻めになりましたけど、後ろだったら後ろからのイメージもしていて、先行で出られて開いていたら番手にいくのも考えていました」
<4R>
湊聖二選手
絶好位の中団を手にした
湊聖二(写真)
が捲りで一次予選を突破。
「よっぽどの牽制がない限り前受けを決めていました。2分の1の作戦の内、1つがはまりましたね。良かったです。僕の後ろでレースが始まっていましたしね。タイミング的にもいくつもりでしたが、離れたのが分かったので、展開も向きました。バックで『良し!』と思いました(笑)。あとは吸い込まれていく感じでしたね。追いついた瞬間でまた踏み込んだし、これ以上ない展開になりました。でもちょっと重かったです」
湊マークの
内藤敦
が2着。
「(調子は)可もなく不可もなく。3回くらい離れそうになりましたよ。6番(落合豊)が離れていたし、回しながらいきましたね。(湊は)2センターでもググッと踏み込んでいましたし。僕はあんなもんですよ(苦笑)」
抑え先行の
上原龍
が3着に粘り込む。
「前回からそうですけど、初心に返って風を切ってレースを作っていこうと思っています。戻すにはそうした方がよいかなって。でも落車前に比べると、感じるスピードはまだまだですね」
上原マークの
尾崎和人
が4着。
「(上原は)すごいダッシュでしたよ。欲を言えば確定板には乗りたかったけど、もう少しで離れそうでしたからね」
<5R>
緑川修平選手
内山拓が主導権を取る中、冷静に
緑川修平(写真)
が捲りで1着。
「内山(拓)さんがいい感じで来たので、中団でもいいかなと思いました。うまく中団に入れましたけど、志村(太賀)さんが気になってしまって。モガキ合ってでも前に出ようと思ったけど、脚にきてしまっていて、捲りも何だかモコモコしていましたね。でも前が垂れてきたし、出切れて良かったです。今日のバンクは向かい風で、全体的に重い感じがしましたね。333だし、明日は積極的にいきたいです」
緑川マークの
棟方次郎
は4車身離されながらも2着キープ。
「感触は悪くないと思いますね。ただ暑いのが(苦笑)。一度牽制したんですけど、平田(崇昭)さんに絡んでバックを踏んでしまって、そこでまた踏まれて。抜けないまでも、付いていければね…。前回よりも調子は良いですよ。山岸(博勝)君も4着に入ったみたいなので、ライン3人で勝ち上がれたのは良かったです」
<6R>
松岡孔明選手
河村雅章が先行策を取るが、捲った
松岡孔明(写真)
が九州ワンツーを演出。
「ダメかと思ったんですけどね。中団中団という感じのレースでいこうと思っていました。でもレースが甘いッスね。組み立て的には良くなかったですけど、脚は悪くはないと思いますし、状態も大丈夫。とりあえず勝ち上がれたのは良かったです。嫌いなバンクじゃないですし、また明日頑張ります」
松岡を追走した
中村良二
が2着で安堵の表情。
「恥ずかしいですね。厳しいかなと思ったんですけど、すかさずいってくれました。やばいと思ったけど、前を越えられればと思って。一番人気だし、ホッとしました。今日は前で決まっているし、僕があそこで越えられなかったら原司さんも4着には届かなかったと思うし、みんなで上がれるのが大きいですね。(松岡)孔明が強かったのか、自分が弱かったのか(苦笑)。また修正して、気合いを入れ直して明日頑張ります。初日クリアできたのは大きいですよ」
窪田陽介マークから
渡辺航平
が3着。
「窪田(陽介)もギアをかけているからへばりつく感じになっていて、また伸びていくのかなと思って付いていました。そのあとは自分で捲り上げていこうかなと思ったし、外でも内でもどちらにいこうか考える余裕があったし、調子は悪くないと思います。明日また頑張ります」
<7R>
湊崎裕次選手
豊岡哲生がカマして栗田雅也が番手にはまるも、松岡慶彦が大捲り。豊岡と連係は離れたものの、松岡を追った
湊崎裕次(写真)
が1着。3連単は約21万円の波乱となった。
「途中では離れて『やってしまった…』と思いましたよ。(豊岡哲生に)悪いことしてしまったなと。合わされると思ったし、1人を確認していたから出させるなと思って…。でも(1着は)良かったです」
捲った
松岡慶彦
が2着に粘る。
「自分で無理矢理いった感じですね。いけるとは思わなかったし、捲りなんて久しぶり。なんとか残って良かったです。向日町のゴール後落車で体が崩れて、それからは成績も悪かったんですけど、だいぶ戻ってきましたね。デキとしてもだいぶ良いと思います」
栗田雅也を追走した
宮倉勇
が4着で二次予選進出。
「栗田(雅也)君が頑張ってくれたけど、(松岡慶彦に)外外をいかれてしまいましたね。休まずにすかさずいってくれたから、栗田君もきつかったんだと思います。(感触は)悪くないです」
番手にはまる形になった
栗田雅也
だが8着と大敗を喫した。
「迷って中途半端に踏んで…自分の仕事をしようと思ったんですけどね。仕掛けた時は4~5着には残れるだろうと思っていたんですけど、バックで一杯になってヤバイと思って、それからも踏んでいったんですけど…。弱いというしかない。予選は厳しい」
カマした
豊岡哲生
は9着。
「(作戦は)あんな感じでしたけど…レースに参加している感じがしませんでした。地道に頑張ります」
<8R>
岩本俊介選手
宮崎康司が先行、中団外並走から
岩本俊介(写真)
が捲りで1着。南関上位独占で7レースとは打って変わって3連単は580円の一番人気で決着した。
「ホットしました。ちょっと落ち着き過ぎちゃいましたね。あのまま仕掛けてもいけたんですけど、今日は決めないといけないと思ってビビッて冷静な方でいきました。落ち着いて、あたりが浅いところでいけましたね。前回から乗り込めて練習も出来ていました。落ち着いていたのが一番ですけど、ちょっと小さいレースにはなってしまいましたね。情けないです。明日勝たないといけないですね」
地元の
松山学
が岩本マークで2着。
「久々に緊張した(苦笑)。スタンドから『差せー!』と声が聞こえたけど、差せなかったです。赤板くらいからいってくれたら、かろうじてって感じですかね…(苦笑)。感触は良いです。明日もベストを尽くして頑張りますよ」
南関3番手を固めた
萩谷直正
が3着。
「いついくんだろうと思っていたから、きつかったです。岩本(俊介)も休んでいたし、3番手はやっぱりきついね。それにコーナーに入ったからヤバイと思っていました。決まって良かったです」
<9R>
長塚智広選手
牛山貴広選手
9レースからメインの特選がスタート。牛山貴広が先行して番手絶好となった
長塚智広(写真)
が幸先良く1着発進を決める。牛山も3着に粘って、関東勢のワンツースリー決着となった。
「牛山(貴広)君が強かったです。バックもかかっていましたね。頑張ってくれてありがたかったです。諸橋(愛)さんとのワンツーもやっと決まりましたね」
関東3番手の
諸橋愛
が2着。
「今日はもう前2人が頑張ってくれたおかげでしょう!恵まれましたね。最後は外に行きたかったんですけど、長塚(智広)がバックを踏んだ感じだったから、内にいってしまいました。自分の感触は悪くなかったですよ」
先行した
牛山貴広(写真)
が3着に粘る好内容。
「突っ張りだけは気をつけて、あとは力を出し切ろうと思っていました。前回からそのまま走った感じだし、初日だという気持ちはなかったので、走りやすかったのも良かったですね」
7着の
筒井敦史
はコース取りを悔やむ。
「コースあったのになぁ…。自転車も感触も良く、余裕もありました。良い時の感じが戻ってきましたね。コース取りだけが失敗。諸橋(愛)さんは外を踏むと思ったのに、内にいったから。あれがなければ、3着はあったんだけどなぁ」
捲り不発に終わった
新田祐大
(5着)。
「踏み出しは良かったし、感触はここ最近にないくらい良かったんですけど、自力2人に並ばれては…それに消極的なレースになってしまいました」
北3番手の
齋藤登志信
(8着)は「あそこは粘っても危険だし、突っ張ると思って構えていたんですけどね…」
<10R>
脇本雄太選手
三谷将太選手
10レースは
脇本雄太(写真)
の一人舞台。前受けから突っ張りきって、最後も三谷将太を寄せ付けず圧巻の逃げ切り勝ち。
「前受けさせられた時点で突っ張るか、早めの抑えなら引いてセオリー通りに後ろからと思っていました。前回の準決勝でもこんな風に先行していましたし、いつも通りのレースをしているだけですよ。333は好きですし、青板1コーナーとか早めに抑えに来られた時だけが不安材料でした。そうなると判断が難しいですからね。最後も踏み直せました。(三谷将太は)しっかり仕事をしてくれるし、今回は出来たら4日間しっかり先行したいと思っています。今日の新聞を見たからか、ゴール後にお客さんから『お母さんも喜んでいるぞ!』と声援が聞こえて、涙か出そうになりました」
脇本マークの
三谷将太(写真)
が2着。脇本の強さに今日は脱帽。
「ワッキー(脇本雄太)が強かったです。(坂本)亮馬を見ながらいったんですけど、前を見たらワッキーがすごいかかっていると思って。亮馬も後ろでピラピラしていましたしね。ワッキーが凄かった。小田原は内が重いですね」
近畿勢を追った
北野武史
が3着。
「3人で決まって良かったです。(脇本が)いついくのかという緊張感がずっとあって、あれで後ろの脚は削られていくんですね(苦笑)。あんなレースはなかなか出来ないですよ。後ろも来ないと思ったし、とにかく強かったです」
捲り不発の
坂本亮馬
は8着に終わる。
「組み立ても良かったし、展開も悪くなかった。前を取ったから(脇本雄太は)突っ張りだと思ったし。だけど、全然出なかった。出ていないから、何とも言えないし、ワッキーのペースが巧かったです」
坂本マークの
大塚健一郎
(5着)は「(坂本)亮馬に任せていました。展開は良かったけど、脇本(雄太)君のペースも巧かったです。僕としては後ろに西川(親幸)さんも付いていたから、そこからがダメでしたね。333でクルクル回る感じでしたし、ラインが出ていないので踏めていないから(感触は)分からないけど、明日も頑張ります」
<11R>
小倉竜二選手
中川誠一郎選手
永井清史が先行、海老根恵太が中団に入るも、8番手から中川誠一郎が大捲り。追走した
小倉竜二(写真)
がゴール前に捕らえて1着。
「(中川誠一郎は)踏んだり止めたり3回くらいしていたね。バックでいけないのかなと思ったら、もう一回踏んでいったので、後ろに付いていて酔わされました(笑)。これで前回(名古屋FI決勝)に続き、連続ワンツー。やっぱり(中川の)脚はピカイチやね。強かったです」
強烈な捲りを放った
中川誠一郎(写真)
は2着。
「333バンクだし、あのまま後ろにいても海老根(恵太)さんが捲るかどうかのレースになってしまうと思って、踏んでいきました。いってダメなら、止まって我慢していこうと思ったんですけど、意外に進みましたね。海老根さんに出られたら終わっていたと思ったし、先にいくしかなかったですよ。出し切りました!」
中部3番手の
服部竜二
が3着入線。
「4コーナーで小倉(竜二)とかぶってしまって。でも内にはいけないし、外に踏むしかないと思って踏みました。今日は前のおかげですね」
主導権を握った
永井清史
(8着)は「出切ってから、もっと流しても良かったのに、そのまま同じペースになってしまいましたね。でも感触は悪くないので、明日は修正して頑張ります」と二次予選での巻き返しを誓う。
中団に入るも
海老根恵太
は「先にいかなくてはいけなかったけど…。新車の感じもあれでは分からなかったです。力が無いだけですね…」と9着大敗。
海老根マークの
高木隆弘
(5着)は「中川(誠一郎)にいかれてしまったけど、(海老根)恵太もいるしコースに入っていけなかったです。もう一車前にいたかったですね。小倉(竜二)は出切れているから良いけど、俺は下にいたからいけませんでした」
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