『東日本大震災被災地支援競輪 開設62周年記念小田原競輪(GIII)レポート』 2日目編
 
配信日:8月14日


  本日(14日)、神奈川県・小田原競輪場で、東日本大震災被災地支援競輪・小田原競輪開設62周年記念「北条早雲杯争奪戦」(GIII)の2日目が開催されました。メインの優秀「銅門賞」は脇本雄太選手の先行を利した三谷将太選手が1着で近畿ワンツーが決まりました。交わした三谷選手はもちろん、先行した脇本選手も強かったですね!二次予選では海老根恵太選手が敗退と波乱もありましたが、S班勢が貫禄の1着を取るシーンが続いていました。明日(15日)は勝負の準決勝戦、ますます熱くなる小田原333バンクから目が離せません。
 そして明日もイベント、ファンサービスをたっぷりご用意! 連日好評、先着700名様には開催記念オリジナルタオルをプレゼント、また特別観覧席をご利用のお客様全員にはオリジナルグッズ(明日は扇子)をプレゼント!加トちゃんグッズが当たる「ガラポン抽選会」(未確定車券3000円以上で1回抽選)も引き続き行われます。3日目も浴衣姿のサンサンガールズによる打ち水や氷柱で涼しさをご提供、他にも日本競輪選手会神奈川支部によるグッズ販売、地元競輪コンサルタントによる早朝予想会、7レース終了後には日本競輪選手会神奈川支部によるチャリティーオークションが催されます。さらに気になるのが4レース終了後におこなわれる松坂洋平選手(神奈川)のトークショー、近況好調の秘密が聞けるかもしれませんね!3日目も小田原競輪で存分にお楽しみ下さい!!
場内のあちこちに設置された氷柱
場内のあちこちに設置された氷柱
本日行われたFMおだわら公開生放送
本日行われたFMおだわら公開生放送


<1R>
棚橋勉選手
棚橋勉選手
   前受けからそのまま先行態勢に入った棚橋勉(写真)が押し切ってS級初勝利を飾る。
「今日は前受けでカマシ、捲りと思っていました。そうしたら誰も来ないし、ジャンあたりからこれは先行しかないなと。細切れだったし、絶対に誰かが来ると思っていたんですけどね。ラッキーでした。ペースも上がっていたし、展開が良すぎて逆にテンパリましたよ(笑)。逃げ切らんといけんパターンだったしね。(初勝利は)良かったです」
 棚橋マークの近藤誠二が2着。
「もっとごちゃごちゃするかなと思っていました。ペースが上がるし、333バンクだし、ホームでも誰も来ないから『良いの?』みたいな感じでした。良い展開だったんですけど、後ろから差されそうになるし、これで3着に落ちたらマズイと思いましたよ…。なんとかワンツーが決まって勝ち上がれたのは良かったです」
 古川功二は中団捲り不発で6着。
「動いて動いてのレースになると思っていたんですけどね。だから中団を取っていたんですけど…。(捲りにいったが)出し切ってはいる感じもあるんですけど、出し切れていない感じもしていて…。練習不足ですね。悔しさはどうしたってあるものだけど、落ち込んでいたら余計悪い方にいってしまうので、明日に向けてまた良い選択肢を見つけたいと思います」


<2R>
中川貴徳選手
中川貴徳選手
   宮崎康司の先行に対して窪田陽介も主導権争いに加わる。後方待機から中川貴徳(写真)が捲りで1着。
「誰も来なかったら前受けと思っていました。でも踏み出した時は重い感じがしたし、膨らんでしまったのでダメかと思いましたよ。キレがないし、ビューンと来なかったです。でも諦めないで踏んでいったらなんとか1着が取れて良かったです。展開が良かったですね。あと2日あるので、しっかり頑張りますよ」
 3番手追走から内を突いて水書義弘が2着入線。
「良い位置が欲しかったし、窪田(陽介)君がいくのかと思っていました。でも出切れなかったので、もう一度豊岡(哲生)君の後ろに戻って。牽制していたから一回待ったんですけど、最後は内にいかせてもらいました。初日は失敗してしまったし、なんとか練習してきていることを活かしたいと思っていたんですよ。やっぱりここまでずっとド先行でやってきたから、なかなかそういった判断が難しいですけど少しずつ勉強ですね。追い込みでもまたGIに出たいし、敗者戦ですけど気持ちをしっかりいれて頑張ります」


<3R>
小島雅章選手
小島雅章選手
   抜群のスピードで捲り快勝した小島雅章(写真)。初日敗退のうっ憤を晴らした。
「勝てたことは勝てましたけど、組み立て的にはちょっと甘いですね。坂木田(雄介)さんが出ていった時に合わせていくくらいじゃないといけないんですけど、詰まった時に先にいくと坂木田さんを引き出してしまうことになるかもしれないから、ちょっと待って張り気味に合わせて出ていった方が良いと。まだまだですね。もう一回旭(健太郎)さんに牽制されたら、浮いてしまったと思いますし。でも昨日に比べたら、これで一安心ですね」
 カマした坂木田雄介だったが8着に終わる。
「かかりが悪かったですね。4コーナーでもう一回踏んだ時に感じました。それに小島(雅章)が強かったです。自分の仕事は出来たかな」。坂木田マークの旭健太郎(4着)は「楽じゃない、とにかくきつかったです。もう(レッドゾーンに)振り切れてしまってました」


<4R>
土岐幹多選手
土岐幹多選手
   武田憲祐が先行するも小林信晴が豪快に捲り、同期の土岐幹多(写真)が差し切る。
「前(小林信晴)が強かったですね。流れに乗っていけるところからという感じでしたけど、とにかく小林さんが強くてきつかったです。ワンツーが決まって良かったです。今日はギアを92にしたんですけど、重いけど違和感はなかったです。こういう流れだと良いですけど、あとはコースに突っ込む展開になった時のどうかですね。小林さんは同期だし、学校時代からお世話になりっぱなしなんですよ(笑)。あと2日も頑張ります」
 捲った小林信晴が2着。
「前のレースもあったから、構えずに動いたらすぐいこうと思っていました。いつもよりワンテンポ遅いけど、昨日のこともあるし、早めにいきました。前からいって、(内山)拓がすんなり引いたらカマスのは俺しかないと先行も考えていましたよ。苦しかったです。でも相性が良いし、チャンスはあると思っていました。少し重かったから、ギアを戻そうかな」
 先行した武田憲祐だったが7着。
「いいところでいけたんですけどね。仕掛け所は昨日と同じでしたけど、あのタイミングでいけて残れないのは脚力不足です。今日はギアも上げていったんですけど、もっとカマシの展開になれば踏めたと思いますが、流れの中で踏む感じになったので重く感じました。残り2日は結果が出せるように頑張りたいです」


<5R>
大塚健一郎選手
大塚健一郎選手
   5レースから3着以内が準決勝進出の二次予選がスタート。松岡孔明が不発に終わるも、先手ライン4番手に切り替えた大塚健一郎(写真)が直線一気の差し脚を披露した。
「(松岡)孔明が頑張ってくれましたね。すかさずいってくれたし、気持ちが嬉しかったです。桐山(敬太郎)が引ききったから、いけるならそこかなと。僕は必死でした。全日本選抜の最終日にセッティングをいじったら感じが悪かったから、感覚を戻すためにもまたいじって範囲内になったしだいぶ良いとは思います」
 捲った桐山敬太郎マークの大木雅也が2着。
「粘るか、引いて巻き返すかの作戦。ここしかないというところで仕掛けてくれましたね。ゴール前で喰われたのはちょっと力が違いましたね。決まったと思ったんですけど。桐山(敬太郎)が頑張ってくれたし、一緒に準決勝に進めたことは良かったです。最近は成績が悪くて落ち込み気味だったので。感触は悪くないです」
 捲った桐山敬太郎が3着で準決勝進出を決める。
「周りが出ないようなら前受けでいいかなと。青板バックでも来ないから、カマシ気味に来るなと思ったし、中団に入れると思いました。あとは中団に入ってこられないようにして、苦しかったけどこじ開けて出ていきました。反応は出来ているし悪くはないと思います。最後は力の違いですかね。でも自分のレースは出来たと思います」


<6R>
岩本俊介選手
岩本俊介選手
   先行逃げ切りで岩本俊介(写真)が連勝を飾る。
「作戦通りにいきましたね。ジャンからいけば、ラインで決まるかなと思っていました。徐々に上げていけばライン4人が出切れると思っていたんですけどね。展開も良かったけど、スピードに乗っていたし、踏めている方だと思いますよ。昨日はすごく緊張したけど、今日は大丈夫でした」
 岩本マークの高木隆弘が2着で南関ワンツー。
「凌いでも友定がすぐ来ると思っていましたよ。そうしたら前がグイグイかかっていっちゃったね。出切ってくれているから、勝ち上がりはしっかり対処しようと思っていました。岩本が333で1周ちょっとの仕掛けだから、後ろはきついですよ。飛びつきがあると思っていたし、競り負けてお客さんに迷惑かけることだけはしないようにと思っていました」
 3着には友定祐己マークから桑原大志が入線。
「友定(祐己)が強引にいってくれた感じだったし、友定のおかげですね。きつかったですけど、踏めている感じはしてますよ。明日も頑張ります」


<7R>
新田祐大選手
新田祐大選手
   新田祐大(写真)が逃げ切って二次予選1着通過。
「先行一車みたいな感じだったので、とりあえず出切ってからと思っていました。もちろんイン粘りもあるとは思っていたんですけど、思った以上にイン粘りが決まっていて、踏み出しに躊躇した分、スピードに乗らないまま終わってしまいましたね。(齋藤)登志信さんが決めたと思って踏んだら重くて、それで湊(聖二)さんが入って…。追い上げてきたと思ったら8番(関貴之)だったし…。でも最後に齋藤さんが伸びてきたのが見えたので、2人で勝ち上がれたのは良かったです」
 イン粘りで2着入線の湊聖二
「作戦というか、みんなもこうすると思っていたでしょう。SSを相手にしたら、僕みたいなのが自力で勝負にならないし、スイッチを入れざるを得なかったです。脚には余裕があったので、後ろに2人付いてくれているわけだから早めに踏もうとは思ったんですけど、外並走だったし、考えすぎてしまいました。もっと勝負したかったけど、抜けなかったです。きつかったですよ」
 新田との連係は離れるも齋藤登志信が直線で盛り返して3着。
「新田(祐大)ももう少し踏んでくれればね。でも相手もあれ(イン粘り)しかないし。(番手を湊が奪ったが)あとは必死に頑張るしかないと思っていました。最後はもう意地ですよ」


<8R>
坂本亮馬選手
坂本亮馬選手
   中団を奪取した坂本亮馬(写真)が捲り快勝。
「きつかったです。緑川(修平)さんのラインにいかれたらマズイと思っていました。カマされても出切られてもきついと思ったので、うまく内に来るように誘いました。脚が無い分、作戦だけはちゃんと(笑)。あそこは内に来てもらった方が、楽ですからね。周回中からヤバイと思って、作戦を練り直したんですよ。でも体自体は動けているし、明日はしっかり大丈夫でしょう」
 坂本マークの西川親幸が2着で九州ワンツー。
「(坂本)亮馬がうまい具合に(位置を)取っていたしね。踏み出しはそこまで強烈じゃなかったですけど、いってしまうだろうなとは思いました。7番(緑川修平)がモガキ合う展開になるのか思っていたんですけど、すんなりだったし、亮馬が巧かったですね。付いていて安心しました。千切れ気味ですけど、付いていけたので問題ないです」
 3着は平沼由充が入線。
「(緑川)修平が頑張ってくれました。(亮馬は)上がるから、内からしゃくれると思ったんですけど、(緑川は)慣れていないからね…。僕としてはあとは付いていって、(渡辺)航平の牽制がどこまで来るかと思っていました。ギアを3・85から4.08にしたんですけど、バンクが最高気温になる時間帯だったのもあって、重かったです。明日はどうするか考えます。でも体の反応は良かったです」


<9R>
斉藤正剛選手
斉藤正剛選手
   安部貴之が主導権を奪い、海老根恵太の捲り不発。安部マークの斉藤正剛(写真)が抜け出し1着。
「安部(貴之)君が先行してくれたおかげで、なんとか1着を取ることが出来ましたね。安部君のおかげです。苦しかったし、重かったけど、とりあえずは(二次予選進出を決めて)良かったです。準決勝も突破して決勝に乗りたいですね」
 中団から捲った大久保直也マークから内藤敦が2着。
「恵まれました。僕にとっては良い展開になりましたね。(大久保直也が)よくいってくれました。僕たちは得点が(海老根恵太と)10点以上も違いますし、バックでは先にいこうと思っていました。(4コーナーで)耐えられたので感触は悪くないです。前回あたりから調子は良いし、フレームを変えて練習もしっかり出来ています」
 海老根は捲り不発も、マークの加藤圭一は直線伸びて3着。
「2コーナーで緩んだ時に、一度(海老根恵太が)行きかけたんですけどね。大久保(直也)さんも牽制していたし…。追っていった感じだったんですかね? あの展開では4コーナーで内しかなかったです。コースは見えていました。一度閉まったんですけど、バックを踏んでもう一回踏みました。調子は悪くないし上向きですね」


<10R>
山口幸二選手
山口幸二選手
   永井清史の捲りに乗った山口幸二(写真)が1着で安堵の表情を見せる。
「ああいう展開になったらね。バックを踏むことなくスピードを殺さずにいけたし、煽りもあったけど、苦にならなかったです。三ツ石(康洋)も見えていたから、あの上にいったら届かないと思って、内にいきました。それにしても今日はプレッシャーを感じましたよ。(二次予選の)メインでしたし、海老ちゃん(海老根恵太)が前のレースでしたしね。絶対に着は取らないとと思っていたし、お客さんの期待に応えようと思っていましたよ」
 三ツ石康洋が2着に入線を果たす。
「もっとスローペースになると思ったんですけどね。ペースが上がるから、前はしんどかったです。自分が出来ることはしましたよ。ラッキーでした。きつかったけど、恵まれました」
 捲った永井清史は3着。
「上りに入ってしまって、三ツ石(康洋)さんとスピードが合っちゃいましたね。バックからの捲りだったら決まらないと思ったのでホームから早めに仕掛けていきました。最近はやりあってくる相手も多いから、そこはどう戦うかを考えて。上原(龍)君の上をいけたら一番良かったんですけどね。また明日頑張ります」


<11R>
三谷将太選手
三谷将太選手 脇本雄太選手
脇本雄太選手
   今日のメインは優秀「銅門賞」。昨日同様に脇本雄太が積極的なレースを見て、他のラインを封印。番手絶好となった三谷将太(写真)がゴール前で交わして優秀を制した。
「ここ(小田原記念)はチャンスだと思ったし、ここに向けて、しっかりやってきました。余裕があったし、踏めていましたね。それにしてもワッキー(脇本雄太)はほんまに強い!牛山(貴広)さんが飛びついてきたから、流すと思ったんですけど、あそこで流さないからね。ヤバい、抜けないと一瞬思いましたよ。でも昨日はあれだけ振り回されたから、今日は楽でした。俺、よく抜けたな!ワッキーは強いし決勝に乗るだろうから、自分も決勝に乗ってまた連係したいですね」
 連日の先行勝負が光る脇本雄太(写真)が2着に粘る。
「出切ってからは来てるのかと思って、緩めずに踏みっぱなしでしたよ。今日はそこからの勝負で、それでもたなかったら自分の脚力がないということですから。2着ですけど、あとで2周先行した上がりタイムと自分の感触を合わせて自分の調子が分かってくると思います。連日の先行だから、しっかり疲れを取っていきたいと思います」
 近畿ラインを追走した北野武史が3着。
「今日は前に付いていけば何とかなると思っていたし、もし俺の所に来たら、仕事だけはしっかりしようと思っていましたよ。明日も勝負ですし、今日はかなりしんどかったから、明日は楽になると信じてクールダウンします(笑)」
 飛びつき策となった関東勢。ライン先頭の牛山貴広(4着)は「突っ張ろうと思っていたんですけど、出切られたら飛びつきも考えていました。本当は番手にいきたかったんですけど、ダメでした。素直に(脇本が)強かったです。もう一回(決勝で)対戦したいですね」。長塚智広(5着)は「突っ張ると思ったけど踏み遅れていた。それにワッキー(脇本雄太)が強かった。明日は自在で戦います」
 昨日の再現といかなかった中川-小倉ライン。中川誠一郎(8着)は「(長塚が)いくと思って待ってしまって…見過ぎてしまった自分が悪かったですね」。小倉竜二(7着)は「前を見たら、車間をあけているなと思って。でも、そのままだったのか…。早めに追い込んでくれれば、流れについていけたんですけどね…ちょっと(前が)遠かったね」

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