『東日本大震災被災地支援競輪 花月園メモリアルin小田原(GIII)レポート』 前検日編

配信日:2月22日
  明日(23日)から神奈川県・小田原競輪場で、東日本大震災被災地支援競輪・花月園メモリアルin小田原(GIII)が開幕します。ダービー直前の開催とあって、ダービー出場選手の参加はありませんが、虎視眈々とグレード優勝を狙うS級戦士による4日間は、見応えのあるレースが続きそうです。普段の記念開催では見られないようなマッチアップもあるだろうし、大挙して参戦する活きがよいニューフェイスの自力バトルをはじめ、それに対抗するベテラン勢のテクニックなど、小田原333バンクで繰り広げられる熱戦にご注目下さい。
 初日のイベント・ファンサービス情報です。先着1500名様にネックウォーマーをプレゼントします。未確定車券を提示して抽選に参加できるガラポン抽選会では、小田原名産品や加トちゃんグッズが当たります。また、イベントとしては神出鬼没!大道芸パフォーマンスがあります。さらに4レース後からはスピードチャンネル解説者によるレース展望会もあるので、こちらにもぜひお立ち寄り下さい。
前検日の小田原バンク
前検日の小田原バンク
小田原城
小田原城
<1R>
西村光太選手
西村光太選手
 オープニングレースでは中部勢に注目したい。1番車の西村光太(写真)は前走から手応えを掴んだという。
「調子は上がってきていますね。前回はナイターだったので、中3日ですけど中2日みたいな感じです。練習は1日のみでしたけど、前走は良い感じだったし、その流れを途切れさせないように自信を持って走りたいです。1レースというのは、普段無いのでそこだけが心配。ダービー組はいない開催ですけど、アピールしたいですね」
 西村光太を追走は玉木勝実
「昨年の9月くらいからギアを上げているんです。やっと点数も上がってきました。寒い時期は好きですし、小田原は久しぶりだけど昔は記念の決勝にも乗ったことあるし、前回の立川もそうでしたけど、東日本は良いイメージがあるんですよ。しっかり前に付いていて上のレースを走れるように頑張ります」

<2R>
阿部康雄選手
阿部康雄選手
 ベテラン・阿部康雄(写真)が2レースに登場。実績的には上位なので、そろそろ上昇を図りたい。
「ダービーに出られなかったですからね。失格を2回して、今期は2班。脚が無いから2班だし、脚が無いから失格してしまうんです。前走はナイターだったし、昨日、一昨日とローラーに乗ってきました。調子はまあまあです。可もなく不可もなく、流されるままという感じで。橋爪君との連係は初めてかもしれないです。2レースですか、早いですね、もう寝ないと(笑)。頑張ります」
 主導権争いが注目される橋爪亮は「練習はしっかり出来たと思います。333バンクは嫌いではないですよ。セッティングで悩んでいるけど、調整はしてきました。いつも通りに積極的に頑張ります」

<3R>
松田優一選手
松田優一選手
 昨年末のレインボーカップファイナルで特昇した松田優一(写真)。徐々にS級の水にも慣れてきたか。
「前走のあとは、ゆっくりしてちょっと乗って、疲れを取る感じでした。なかなか勝ち上がりで勝ててはいないんですけど、前回は逃げても成績が良かったので、徐々に良くなってきているとは思います。まだまだ掴めてはいないですけどね。小田原は相当前に走ったので、ちょっと覚えていないです。でも333バンクなので、後方はきついから、前にいられるように。後ろに付いてくれる先輩もすごいし、主導権を取って、勝ち上がれるように頑張ります」
 実績上位の中村美千隆は「(調子は)走ってみないと分からないですね。小田原はあんまり走っていないので、これで2~3回目だと思います。流れ一つだけど、後手を踏まないように頑張ります」

<4R>
筒井裕哉選手
筒井裕哉選手
 バック回数20本に到達した筒井裕哉(写真)。自分のバック数を確認すると「20本!?これは気持ち悪いですね(笑)四日市のあとは、激しくもせず、刺激を入れる程度で普通に練習していました。でもナイターから中3日は、あまり良くないんですよね。最近は仕掛けるところで仕掛けられて、進みはするし先手は取れるけど、粘りがないレースが続いてます。(333が)有利になれば良いですね。それにこのバック数なら、相手も気持ち悪いだろうし(笑)。今回はチャンスだし、兵庫の自力選手も多いので気合いも入ります」
 対する大塚玲は「落車する前くらいから、ちょっと成績は落ちだしていたんですよね。今回は333バンクだし、思い切ったレースをしないと。今回からフレームを変えていきます。関根(幸夫)さんの前で頑張ります」

<5R>
柴田竜史選手
柴田竜史選手
 昨年のヤンググランプリ覇者・柴田竜史(写真)はここが復帰戦となる。
「1月の松阪の最終日に落車して、鎖骨を骨折してしまいました。鎖骨骨折は初めてだったし、手術をして。でもすぐに自転車には乗っていました。治療をして、(調子は)ケガする前と同じで問題ないです。小田原はA級のときに走っています。実戦から1カ月離れていましたけど、ここで決勝に乗って次に繋げたいです。ヤンググランプリの流れをここで取り戻したいと思います」

<6R>
田中晴基選手
田中晴基選手
 前回のいわき平では準決勝で大敗を喫した田中晴基(写真)。しっかり修正して、上位進出を目論む。
「きつく練習しすぎてしまったみたいで。休みなしで練習していたし、疲れが出てしまったのかもしれないです。だから今回は疲れを抜く感じでやってきました。練習を軽めにするのは不安ではあったんですけど、前回が前回ですからね。小田原は好きなバンクです。初優勝もここだったし、A級のときに5場所連続優勝をしたときも5場所目がここでした。平のときより良いと思うし、チャンスなので、地元勢に貢献しつつ頑張りたいと思います」
 予選敗退が続いてしまっている中村敏之輔は「冬季移動で今年もここで練習してしるし、良いイメージはあります。まだまだですけど、それなりには戻ってきているとは思います。頑張ります」

<7R>
松岡孔明選手
松岡孔明選手
 1月の一宮、2月の熊本とFI連続優勝している松岡孔明(写真)。2班なので予選スタートだが、優勝候補のひとりだろう。
「ダービーがせっかく九州地区であるんですけどね…仕方ないです。(近況は)展開も良かったと思います。前回のあとはそんなには乗らずに、ちょっと乗ってそのままです。調子はいつも通りですね。小田原はけっこう走っていますよ。まずは初戦をクリアしないといけないし、勝ち上がれるように頑張ります」

<8R>
松谷秀幸選手
松谷秀幸選手
 前回の立川FIで決勝進出と上昇ムードは松谷秀幸(写真)
「前回の決勝は踏むポイントも分からずに踏みっぱなしでした。感触的にはちょっと分からなかったですけど。前回のあとは師匠と2人でいつも通りに練習してきました。前回は初日に先行で逃げ切れているし、調子は悪くないのかな。疲れも大丈夫です。ただ緊張して疲れないようにだけは気をつけていきます」
 松谷マークは地元のベテラン・松山学か。
「連係はA級のときにあったと思います。(調子は)変わりなく、普通ですけど良いとは思います。花月園メモリアルで、数年前から練習している小田原ですから、気持ちは入ります」

<9R>
大西祐選手
大西祐選手
矢口啓一郎選手
矢口啓一郎選手
 ここから特選がスタート。1月の小田原FIで見せ場十分だった大西祐(写真)は「高松は番組が良かったと思いますよ。今回は333バンク。333バンクは好きですからね。1月に走ったときも、ここは良かったですし、自力で動いて頑張ります」
 関東ラインが強力だ。矢口啓一郎(写真)に十文字貴信と坂本英一がラインを固めそう。
矢口は「元気です(笑)。前回はフレームを変えたら反応が良くなかったので、今回は元に戻しました。頑張ります!」
  高知で途中欠場した十文字貴信は「痛みはあったけど、重傷ではなかったので、しっかりとケアをしてきました。昨年も、落車したときにしっかりとケアしたことで、記念優勝に繋がりましたからね。今回もケアやバランスを直すことに専念しました。休みが良かったのか、逆に持病の腰はかなり良いですよ。矢口君は何でも出切るし、しっかり付いていって頑張ります」
 近況は大敗も目立つ岡村潤は地元地区のGレースで復調なるか。
「脚は悪くないんですけど、展開が良くなくて。今回は競輪学校にいって、ダービー組と一緒に練習をしてきました。愛知勢もいたので、深谷君とも練習をしてきましたよ。333バンクだし、後手を踏まないように自力で頑張ります」
内藤秀久は「小倉のあとはしっかりと練習をしてきました。333の感覚も掴んできましたよ。頑張ります」

<10R>
村上直久選手
村上直久選手
佐々木龍也選手
佐々木龍也選手
 準決勝敗退が続いてはいるが、4回転での積極駆けで地力アップ中の村上直久(写真)。今回もその走りに注目だ。
「サドルが壊れてしまって、まだセッティングが出ていないんですよね。なかなか出ないです。前回から中5~6日ですけど、練習はやり過ぎというか、出ないので。333バンクは好きですし、頑張りたいです。まずは準決勝に乗りたいです」
 村上マークは佐々木龍也(写真)。好連係を決めたいところだ。
「四日市ナイターから中3日だったので、しっかりと疲れを取ってきました。村上との連係は1回か2回だと思いますよ。練習仲間だし、強いのは分かっています」
 今井裕介は番組を見て特選入りを確認。
「ラッキーですね。小倉のあとは調整でやってきました。小田原のイメージは悪くないですし、良くなってきているとも思うので、しっかり自力を出せるように頑張ります」
  今井を追走するのは金子真也
「関東は2人ですか。今井君に任せていきます。奈良のあとは、ちょっと疲れがたまっていたみたいで、持病が出そうだったので、ケアをしっかりしてきました。調整してきたし、問題ないです」
 九州勢は馬場勇と小岩大介で連係か。
小岩大介は「時間があったので練習も出来たし、調子は変わらずですが、良くなってきていると思います。細切れ戦だし、馬場さんは巧く仕掛けてくれるので任せます」

<11R>
松岡健介選手
松岡健介選手
有坂直樹選手
有坂直樹選手
 最終レースに登場は松岡健介(写真)。格上の存在だけに今開催の優勝候補にも挙げられる。
「いわき平(優勝)のあとは、疲れを残さないようにやってきました。調子は悪くないと思います。ただ、小田原との相性が良くないんですよね…」
 中近で連係濃厚な伊藤健詞は「最近は悪かったので、立川ももうひとつでしたね。でも練習はガツガツやってきましたよ。松岡君に任せます。連係したことはあったかな」
 岸澤賢太は久しぶりの特選スタートで、気合いを入れ直す。
「前回からギアを77から85に上げたんですよ。今は4回転が普通になってきているし、やっぱり対応していかないといけないですから。まだいろんな展開を走ったわけではないけど、使えそうな感じです。今は何が何でも先行という訳ではないけど、特選は良いメンバーだし、力を出せるレースをしたいです。一戦一戦頑張ります」
 その岸澤マークは有坂直樹(写真)だ。
「沖縄で練習してきました。伏見(俊昭)もダービー前の合宿で来ていたし、愛媛勢も来ていましたね。だから練習はかなり出来ました。初日は岸澤君の番手にいきます。初めてですね」
  谷津田将悟は「(相手は)松岡さん、強いですね。今はここで練習もしています。体調は問題ないですし、頑張ります」
 単騎戦となった大竹慎吾は「全然気付かなかったんですけど、フレームのコシが抜けていたんですよね。後輩に言われて気付きました。それでグニャグニャになっていて進まなくなっていました。それで同じサイズで組み替えてきました。(調子は)問題ないです。(初日は)単騎で前々に。ギアは4・23にします」
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