『東日本大震災被災地支援競輪 開設62周年記念小田原競輪(GIII)レポート』 3日目編
 
配信日:8月15日


 本日(15日)、神奈川県・小田原競輪場で、東日本大震災被災地支援競輪・小田原競輪開設62周年記念「北条早雲杯争奪戦」(GIII)の3日目が開催されました。激戦となった準決勝戦は、順に中川誠一郎選手、斉藤正剛選手、山口幸二選手が1着で優出を決めました。明日の決勝はどのラインも魅力たっぷりの細切れ戦になりそうで、小田原333バンクの熱気も最高潮に達しそうです。ぜひ、見逃せない一戦を小田原でご堪能ください。
  そして最終日もイベント、ファンサービスが充実しております! 目玉は加トちゃんスペシャルトークショー(4レース・7レース終了後)でしょう。最近何かと話題の加藤茶さん、必見のステージになりそうです。また連日好評の先着700名様・開催記念オリジナルタオルプレゼント、特別観覧席をご利用のお客様全員にはオリジナルグッズ(最終日は加トちゃんストラップ)をプレゼント!場内では加トちゃんグッズが当たる「ガラポン抽選会」(未確定車券3000円以上で1回抽選)、浴衣姿のサンサンガールズによる打ち水や氷柱、日本競輪選手会神奈川支部によるグッズ販売も引き続き行われます。いよいよ最終日、熱戦間違いナシの小田原競輪に、明日も全員集合!!
本日行われた松坂洋平選手トークショー
本日行われた松坂洋平選手トークショー


<1R>
吉原友彦選手
吉原友彦選手
   すんなり中団を確保した吉原友彦(写真)が捲りで快勝。3日目は神奈川ライン上位独占からスタート。
「あんなに絶好の展開になるとは思っていませんでしたよ。今日は中団、中団からいこうと思っていて、初手の並びは内山(拓)君が前で窪田(陽介)君が後ろだと思っていたので、そこだけが逆でしたけど、それが良かったのかも知れませんね。(内山が)仕掛けてくれたし、前も脚を使ってくれていたので、いけると思いました。ワンツースリーで良かったです。明日も頑張りたいと思います」 
 吉原マークの旭健太郎が2着。
「踏み出しが良くないので人の後ろは巧くないんですけど、今日は本当なら1着が良かったですけど、ワンツーが決まったことは良かったです。みんなギアをかけているし、ダッシュがいいから地脚タイプには…。ヨッシー(吉原友彦)はあの展開なら止まらないし、外に踏もうと思っていました。初日も失敗してしまったから、なんとかお客さんの期待に応えて連絡みしたいと思っていたので、本当に良かったです。明日も(選抜に)上がれるので、頑張ります」
  神奈川3番手の溝口和人が3着。
「強い人に付いていくには、余計なことを考えてはダメですね。付いていって3着でしたけど、内にいったとして1車身くらい詰めての3着でしたね」


<2R>
古川功二選手
古川功二選手
   古川功二(写真)が捲って約3カ月ぶりの勝利を飾る。
「2車なので前受けからの作戦でした。ちょっとスタート取れないかなと思ったけど、取れて良かったです。今日、新田(祐大)と(坂本)亮馬と朝練習したのが良かったのかな。新田とはいつもやっているんですけど、亮馬とやって『やばいな』と思いましたから(笑)。久しぶりの1着なので嬉しいです。本当なら先行で1着が最高ですけどね。とにかく踏み切って、牽制が来たけど、乗り越えられればあとは下りなのでいけると思いました。あそこを乗り越えられたのが大きかったしです。あとは新田に優勝してもらって、僕も明日と付き人を頑張ります(笑)!」
  古川マークの澤隆昌だったが3着に悔しい表情。
「(古川功二に)ぴったりくっついて行ければ良かったんですけど、煽りもあって…。今日は2車だし、構えていく作戦。思っていた通りの展開になりましたね。古川が強かった。あそこはよく乗り越えましたね。自分にももっと力があればワンツーが決まったんですけどね。2着には入りたかったです」


<3R>
安坂洋一選手
安坂洋一選手
   武田憲祐が抑え先行で番手絶好となった安坂洋一(写真)が1着。写真がレポートに載るということで最高の笑顔を見せる。
「今日は後ろからの作戦で、僕にとっては最高の展開になりましたね。(武田憲祐は)最初のダッシュがよいから、あとは来られた時の場合だけを考えていました。でも全然、後ろからも来なかったので、最高でしたね。捲ってきた時だけ仕事をすることを考えていたし、最後は余裕もありました。恵まれました。補充ですけど、状態は良いし、最終日も頑張ります」
 抑えて先行の武田憲祐が2着に粘り、今節初の連絡みに安堵の表情。
「ギアがかかっていたし、2分戦みたいな感じなのでセオリー通りに後ろから抑えて駆けようと思っていました。カマしてきたら、あとはそれに合わせるだけ。先輩にアドバイスされたのもあるんですけど、ダッシュ力はあるので、戦法の幅を広げる意味でも抑え先行もと思っていました。出切ってからは徐々にペースを上げていく感じでしたね。今はこういうレースをして力を付けていく段階だと思うし、明日も何とか一つ上のレースで走ることが出来るので今日のように主導権を取って頑張りたいと思います」


<4R>
小島雅章選手
小島雅章選手
   河村雅章が先行し、番手の小島雅章(写真)が昨日に続く連勝を飾る。
「河村(雅章)君のおかげですね。最近は人の後ろを回ることも多いんですけど、今日は後ろに付いていても、気迫を感じました。5番(中川貴徳)が来たのも見えていました。あとはノブ(小林信晴)がいつ来るのかが怖かったですよ。連勝ですけど、一走一走なので、明日も頑張ります」
  埼京ラインを追った平田崇昭が2着。
「どこのラインも2車で細切れだったけど、僕が付くことで、先行したら3番手からの仕掛けは無くなるしと思っていました。良い展開になりましたね。でも最後は内から1番(小林信晴)が来ているのも見えていたし、5番(中川貴徳)も捲ってきていたので、牽制しつつ踏みました。2着は展開に恵まれました」
  すんなり中団奪取も仕掛けを逸して小林信晴は3着。
「4コーナーで勝負にいけたんですけどね。今日は先行のパターンも考えていたんですよ。333バンクで1周なら問題ないかなって。粘るのはおかしいと思って、そうしたら中団位置が取れたんですけど、初日のこともあったから、入られるのが怖くてぴったりくっついてしまったのが失敗。車間あけていれば、チャンスがあったのに。もったいなかったです。気持ちに余裕が無かったですね」


<5R>
緑川修平選手
緑川修平選手
   同期対決が注目されたが、緑川修平(写真)が金子哲大を中団捲りで仕留める。
「考えていた作戦通りにいきましたね。相手は同期でしたけど、向こうは勢いよく来たし、人気にもなっていたので、勝ちにこだわったレースをしました。中団はうまく取れましたね(笑)。あとは前が垂れてきた感じがしていたので、いけると思いましたよ。ラインでワンツースリーが決まって良かったです。昨日みたいなしくじったレースはしないようにして、シリーズ3勝目を目指して、明日も気持ちをしっかり入れたレースをしたいと思います」
  緑川マークの水書義弘が2着。緑川の強さを絶賛。
「今日は前(緑川修平)のおかげですよ。僕もずっと徹底先行でやってきたし、作戦通りにいった感じですね。A級の時から(緑川の)名前は知っていたし、同期の伏見(俊昭)から『力ありますよ』というのは聞いたことあったんですよ。本当にそうでしたね、強かった。グングンかかっていく感じだったので、抜くことは出来ませんでしたよ。でも(後藤)圭司も入ってラインでワンツースリー、良かったです」


<6R>
松岡孔明選手
松岡孔明選手
   松岡孔明(写真)のホームカマシが決まり、久々の逃げ切り勝ち。
「絶好の展開になりましたね。それをきっちりモノに出来て良かったです。逃げ切りなんて久しぶりなんですよ。逃げての2、3着はあったんですけど、頭はなかったのでね。良かったです」
  松岡マークの筒井敦史は直線で差を詰めるもタイヤ差届かず2着。
「余裕はあったんですけど、切れ味がなかったです。出切ってからは援護しようと思っていたし、競らせないようにいってくれましたからね。今回は新車なんですけど、昨日はえらく遅れてしまって。ああなったらギアを上げている意味が無いし、今日は絡まれることも考えてギアを77にしていました。333は直線が短かったです。差しを狙ったんですけど、せめて同着であって欲しかったです。でもこれをキッカケにして、また頑張ります」


<7R>
高橋大作選手
高橋大作選手
   安部貴之の先行を上原龍が捲る。上原を追走した高橋大作(写真)がゴール前で交わす。
「本人は逃げたかったみたいですけどね。昨日は永井(清史)が相手だったし、永井の後ろからいかないといけないけど、今日はやりたいように好きなところからということで。だいぶ戻ってきていると思いますけどね。レースは見えていたし、あとは(木本賢二が)粘るか、粘らないか。(調子は)昨日はどうかと思ったけど、すんなり見えるレースは付きやすいし、差せているからね」
  捲り2着の上原龍
「作戦通りにいきました。ああいう展開になると思っていたし、今まで通りのレースをしました。良くはなっていると思うけど、まだまだですね。でも(ワンツーは)良かったです。また明日、頑張ります」
  先行した安部貴之マークの松山学は3着、地元記念での1勝を明日に賭ける。
「安部(貴之)君が先行してくれたんだけど、申し訳なかったね。俺がスタートで中団を取って、上原(龍)と同じレースが出来れば良かったんだけど、一番後ろから抑えて駆けてくれたからね。俺は前を抜いただけ。なんとか地元で1着が取りたかったけど。最終日、頑張ります」


<8R>
渡辺航平選手
渡辺航平選手
   実質先行一車の西本直大が先行し、番手絶好となった渡辺航平(写真)がチャンスをモノにする。
「絶好の展開になりましたね。333は前にいないと仕方ないし、あとは後ろがもつれてくれれば良いなと思っていました。友定(祐己)が内から来ているのも見えていたし、外からも来ていたのも見えていました。でも333だから内からしゃくられないように、最低限の動きでいきました。昨日は捌きがイマイチだったけど、落ち着いていけましたね。もう何年もこういったレースをやってきたし、調子もずっと良いんですよ。明日も頑張ります」
  友定祐己は不発も國村洋が直線伸びて2着。特別優秀にへの進出を決める。
「友定(祐己)君は強いのは分かっていますから。僕は初日は離れ、2日目も余計なことして離れてしまってもったいないことをしたから、何とか頑張りたいと思っていました。出来れば友定君とワンツーを決めたかったんですけどね。松岡(慶彦)さんの位置を狙うのかと思ったら、前までいったから、慌てて付いていかないとと思っていたら、今度は引いてきて。そうしたら松岡さんがいった感じだったので、ちょうどそこで開いたコースにいきました。2着でしたが、特別優秀に進めたのは良かったです。せっかく記念に来ているんだから、少しでも競走得点を上げて帰りたいですからね」
  先行の西本直大は3着、課題を残した。
「走りやすいメンバーでしたね。(友定祐己が)突っ張ってきたら嫌だなとは思いましたけど、突っ張りはせんやろと。出切ってからは遅めに駆けたんですけど、あれで3着だったらダメ。レースも見えていたし、2コーナーから踏み直せたんですけど、3コーナーから垂れてきてしまいました。調子は良いのに、実力の問題ですね」


<9R>
中川誠一郎選手
中川誠一郎選手
   9レースからいよいよ準決勝戦がスタート。中川誠一郎(写真)が豪快な捲りで九州ワンツーを演出した。
「大木(雅也)さんが浮いていて、ジャンでも行けたんですけどちょっと見ていたら、追い上げていきましたからね。昨日は見過ぎて失敗してしまったし、新田(祐大)も流していたのでこれなら出切れると思っていました。でも出切ってからはバックが向かい風できつかったです。スピードが風で落ちたけど、出切ったら新田も来ないと思っていました。大塚(健一郎)さんとは相性が良いですし、良かったです。今回は直前のナショナルの合宿があって、普段は直前そんなにやらないのでどうかと思っていましたが、大丈夫でしたね」
  中川マークの大塚健一郎が2着。
「久々に抜けなかった…。いいところも取れたし、やっぱり九州で決まると嬉しいですね。バックで流していたし、(中川)誠一郎が強かったです。バック過ぎてからワンツーが決まったと思いましたけど、あの展開では抜きにいったのに力が違いました。でも一緒に勝ち上がれたのは大きいですね」
  3着は大外伸びた三ツ石康洋が入線した。
「ジャンくらいだったら、高木(隆弘)さんのところまでいこうとも思っていたら、早かったので、今度は4番手まで引いてと思ったら牛山(貴広)もいったからね。ラッキーでした。バックではやってもうたと思っていたんですけど、踏んでいったら、前がもつれていて届きましたね。恵まれました」
  新田祐大マークの高木隆弘は「ホームで流していましたね、あそこで全開で回していたら、もっと面白かったと思いますけど。きつかったです。最後もいこうとしたら、新田はまだ余裕を残していたみたいで、合わせれてしまって」と8着。 一方の新田祐大は「バックの向かい風が凄かったです…」と4着に終わる。


<10R>
斉藤正剛選手
斉藤正剛選手
   最終バックで落車のアクシデントがあったものの、桐山敬太郎の先行を利した斉藤正剛(写真)が1着。
「桐山(敬太郎)君のおかげですね。もうガンガン踏んでいきましたから、体重を活かしてね。今日はバックの向かい風が凄いんですよ。それなのに、覚悟を決めたのが分かったから、凄いと。俺はスタートだけで、何もしていませんよ。あとは桐山君が出てからどうなるか。ドキドキしました。後ろは分からなかったですよ。ただ来たなと思ったら、後ろで音がしたので。余裕あったし、明日は久々の記念決勝なので頑張ります。全日本選抜の分も出し尽くします!」
  主導権を握った桐山敬太郎が2着で南関唯一のファイナリストに。
「先行と思っていたので、ギアも上げていきました。今日はバックの向かい風が凄かったし、みんな顔見せでそれが分かって、先行は嫌だと感じていたと思いますよ。前に永井(清史)さんが出た時に、勝機が見えた気がしましたね。(坂本)亮馬の突っ張りや中団からのカマシはないからペースで出て、永井さんだけ見ていました。あとは後ろが(斉藤)正剛さんだから任せて、腹くくってペースで踏みました。自分のレースが出来たと思いますね」
  内藤敦は3着入線も坂本亮馬と小倉竜二が落車棄権に終わって笑顔は無し。
「前の2人が落車しているので、僕の口からは言うことはないですね。最後は内、内にいこうと思っていました。感触は悪くはないですが…。記念決勝はいつ乗ったか分からないくらい久々です」


<11R>
山口幸二選手
山口幸二選手
   最終レースも脇本雄太が主導権を譲らずレースを作っていく。番手の山口幸二(写真)がゴール前で差し切ってシリーズ2勝目を挙げた。
「展開も良かったですね。長塚(智広)の動きにはびっくりしたけど、あそこを凌げたのが大きかったですね。長塚も脚を使っていたみたいだし、バックは風がきつかったですよ。ワッキー(脇本雄太)は踏み直していたし、僕もスピードそのままでいけました。ワッキーは初日、2日目とああいうレースをしてきたから、それが準決勝にも繋がったんだと思いますよ。ワッキーはダッシュをケツ下げたままするから付きづらいし、踏み直しも目視で分からないけど、(一時期に比べ)粘りが出てきてますね。1着が2回取れているので悪くはないんですけど、オールスターに向けてとなると、もう少し上積みが欲しいところです。明日も優勝目指して頑張ります」
  今日もパワー先行をみせた脇本雄太、2着で優出を決める。
「湊(聖二)さんが横にいたのも分かったし、前ならとにかく突っ張ろうとだけ思っていました。8番(岩本俊介)が来たのも分かったので、踏みました。でも岩本さんはダッシュがあるので焦りました。長塚(智広)さんも来るのかなと思ったけど、意外に来なくて、自分も冷静にいけたと思います。重いし、バックの向かい風が強くて、きつかったですけど、反応は良かったと思いますね。疲れが不安材料でしたけど、しっかり取って明日も頑張ります」
  長塚智広が3着入線。
「(展開は)よく分からなくて、記憶にないんですよね。もう一杯一杯で。脇本(雄太)君が強かったです。明日は単騎で自在にいきます」
  先行勝負を挑むも岩本俊介は8着大敗。
「完敗。いろいろ考えたんですけど、脇本(雄太)は先行だと思ったし、あいつと勝負だと思いました。きつかったし、あれが一杯です。後ろ攻めは誤算だったけど、今日はとにかく脇本が強かったです」

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