『小田原競輪開設65周年記念(GIII)レポート』 3日目編

配信日:8月16日
 小田原競輪開設65周年記念「北条早雲杯争奪戦」は3日目に突入。今日は準決勝3個レースで決勝進出をかけた壮絶な戦いが展開された。その準決勝は村上博幸、新田祐大に浅井康太が勝利しファイナルへ駒を進めた。また地元からは桐山敬太郎、林雄一が優出し、シリーズのベストナインによる決勝戦が明日行われる。
 最終日のイベントは4R、7R終了後にKONISHIKIさんによるトークとハワイアンライブや、9R後に小田原けいりんオリジナルTシャツが当たる未確定車券お楽しみ抽選会など様々なファンサービスと、イベントでお客様をお待ちしています。小田原競輪場にぜひ足をお運びください。
<10R>
村上博幸選手
村上博幸選手
桐山敬太郎選手
桐山敬太郎選手
 赤板で先行態勢に入った片寄雄己は打鐘から全開スパート。最終ホーム7番手から平原康多が巻き返すが、稲川翔のブロックに合い落車。神山拓弥も巻き込まれるアクシデント。稲川は後に失格となるが、バック前から踏み上げて前団をまくり切ると、最後は番手の村上博幸(写真)が差し切った。
 「素直に喜べないですけど…。先に仕掛けられればよかったですね。でも稲川君が俊敏なレースをしてくれました。一戦、一戦が勉強です」
 番手絶好の桐山敬太郎(写真)は近畿コンビに内をすくわれたが、態勢を立て直して追い込んだ。
 「最低限ですけどよかった。ヒヤヒヤしたけど、気持ちで走りました。平原が落車したのがわかって他はとめられるかなと思ったけど、内は見ていなかった。最後は笠松(信幸)さんだけひっかけて、あそこは意地でした。(体調は)レース直前まで疲労感があった」
 中近ラインの3番手を回った笠松信幸は繰り上がりの3着で決勝進出。
 「きつかったけど、恵まれましたね。桐山が入ってくる時には脚がいっぱい。平原が来れないようにはしていたけど、それで脚を使っちゃいました。尻上がりに感じは良くなってるけど、今日は前のおかげですね。(記念の)決勝は(2012年の)一宮以来です」
 果敢に駆けた片寄雄己だったが、2センターで力尽き5着に沈んだ。
 「力は出し切れました。ちょっと焦って踏んじゃいましたね。もう脚は残ってません」

<11R>
新田祐大選手
新田祐大選手
林雄一選手
林雄一選手
 根田空史が赤板過ぎから先行。8番手となった新田祐大(写真)は打鐘過ぎ4コーナーから一気にカマして前団に迫る。懸命に逃げる根田を抜群のスピードで抜き去った新田が人気に応えて快勝した。
 「自分のタイミングでは仕掛けられたんですが、根田のかかりも良くて、車の進みはあんまり良くなかったです。力を出し切るレースを心掛けて結果は出ているけど、もう少しいいレースを見せたいですね。まだ、ちょっと余裕がない気がします。決勝も油断せずに自分の力を出し切ることだけ考えて走ります」
 新田の踏み出しに伏見俊昭は離れてしまう。根田の先行を利した地元の林雄一(写真)が2着に入った。
 「根田なら1周半の先行でも残れると思っていたけど2周になりましたね。でも、冷静に走ってくれたし、本当に強かったです。根田とはしょっちゅう連係しているけど、今回は仕上がってますね。もう誰もまくって来れないと思った。自分は付いていっただけで何もしていない」
 まくられた根田空史だが、3着に踏ん張った。
 「(赤板で)新田さんが前を見た瞬間、その隙を狙って踏んでいけました。あれでいかれたら、もうしょうがないですね。ゴールした瞬間は分からなかったけど3着に残れたし、尻上がりに良くなっています。久しぶりに決勝に乗れた。一安心ですね」
 中団キープの吉田敏洋は4着に入るのが精いっぱいだった。
 「全部レースは見えていたんですけどね。このメンバーで最善は尽くしたつもりだけど悔しいね」

<12R>
浅井康太選手
浅井康太選手
柏野智典選手
柏野智典選手
 高橋陽介が赤板で前に出ると、後続を警戒しながらハイピッチで駆ける。打鐘前で7番手の武田豊樹がカマしに出るが、4番手から浅井康太(写真)が合わせて踏み上げる。武田は浅井の番手に張り付こうとするが、南修二にさばかれ後方へ。浅井は1センターで前団をまくり切ると、ぐんぐんと加速し、そのまま押し切った。
 「相手は強いし、最後は気持ちでなんとか。武田さんと力勝負を仕掛けてどこまでやれるかと思ってました。あれでいかれたら終わってしまうし、無理やり仕掛けました。明日は近畿勢の前で頑張ります」
 武田とからんだ南修二は浅井の踏み出しに遅れてしまったが、猛追して2着に。
 「浅井はいつも本当に強い。追走技術がないですね。今日が一番(状態が)ましでした。明日も頑張ります」
 単騎の柏野智典(写真)は浅井ラインを終始追走し3着に。
 「あの位置が一番確率高いかなと。終始楽についていけました。最後はたぶん(3着争いに)勝ったと思いました。状態はいいですね。いい追加になりました。明日は新田君の番手にいきます。初連係だけど、踏み出しに集中して付いていきたいですね」
 人気の武田豊樹は別線の厳しい包囲網を突破できなかった。
 「自分の踏むタイミングが悪かったですね。ラインに切り替えられて厳しかった」
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