柴崎淳選手 大崎飛雄馬選手 |
赤板過ぎに一度は3番手に収まりかけた一ノ瀬匠だったが、再度踏み上げて主導権を奪取。しかしながら、西川親幸は追いかけ切れず、カマシ気味の一ノ瀬を近藤龍徳が追いかける。柴崎淳(写真)は一ノ瀬との車間がなかなか詰まらない近藤に余力がないと判断すると、最終ホーム手前からまくって来た木暮安由に合わせて自力に転じてまくり発進。近藤の意気に応えた柴崎が勝ち星をもぎ取った。 「全部(近藤に)任せていたんですけど、読み通りになりました。頑張ってくれたし、あとはタツ(近藤)が一ノ瀬に追いつくかどうかでした。それで無理だろうなっていうのがあって(自分でまくって)行きました。(調子は)あんまり良くない。(決勝は)チャンスだと思うけど。(今の調子だと)後方になったら終わっちゃうんで、それだけはならないように」 まくった木暮は、最終2センターで西川に弾かれて不発。西川のインを突く確かなコース取りで2着に入ったが、飯嶋則之は恵まれを強調する。 「苦しいけどなんとか(木暮に)付いていっているっていう感じじゃなくて、自分としては完全にちぎれている。(最終)1センターあたりで大崎(飛雄馬)選手がもっとはしっこい選手だったら、さばかれていたと思います。完全に死に体だったし、バックでやっとニュートラルに入れられた。前回よりいいけど、ラッキーでしたね」 最終バックを過ぎて西川後位を飯嶋に割り込まれた大崎飛雄馬(写真)だったが、直線で最内を懸命に踏んで3着。03年のデビュー以来、初めて記念での決勝進出を果たした。 「33バンクだとひとりくらい恵まれるんですよね、よかった。飯嶋君が降りてきたんでどうなるかと思ったけど、最後まであきらめずに踏みました」 |
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林雄一選手 小松崎大地選手 |
後ろ攻めを選択した小松崎大地が、地元コンビを連れて赤板から一気に踏み込む。前受けとなった松川高大がそれをけん制するように上がったところを、池田勇人が内に潜り込む。小松崎は中団争いをしり目に打鐘からペースアップ。番手の林雄一(写真)も車間を空けて援護。3番手を回った齊藤竜也もしっかりと内を締めて追走。ラインでの上位独占かに思われたが、最終バックからまくり上げた池田が林のブロックを凌いでしぶとく3着に入線。2日目からセッティングを修正して手応えをつかんだ林が振り返る。 「脚が溜まる感じもするし、踏み応えもありますね。小松崎君の掛かりも良かったし、自分も付けやすかった」 迷いのない仕掛けで逃げた小松崎大地(写真)が2着に残った。 「相手はみんな強いから、自分は後ろ攻めから力勝負をしようと思っていました。キツかったけど切った時に中団がもつれていたので、落ち着いて駆けられました。感じもいいですね。3日間、収穫のあるレースができている」 林のブロックを受けたこともあったが、思いのほか車が進まなかった池田勇人が複雑な表情。 「内に入ったのはバックを踏めなくて仕方なくですね。ここ最近の中では良くなっているけど、あの位置からまくれてないわけですからね。なんとか凌いだ感じですよ」 |
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岩津裕介選手 高橋陽介選手 |
別線の動きを確認しながら打鐘ではすでに先行の腹を固めていた阿竹智史が、後続を一本棒にして逃げる。中団キープの和田真久留が最終1コーナーからまくって出ると、岩津裕介(写真)は和田を張りながら番手発進。ギリギリの判断で和田を合わせ切って、ゴール板を先頭で駆け抜けた。 「もう阿竹の掛かりに任せていました。なにがなんでも(別線のまくりを)止めるなら、止めるんですけど失格があるんで難しいですね。最初は止めにいく感じだったけど、もう(和田との)スピードが合わないから、前に踏むしかなかった。せっかく番手まくりまでして勝ったんで、(決勝も)最後まで勝つレースをしたい」 吉田健市、和田の2人が絡んで落車。番手まくりの岩津に流れ込んで2着に入った池田良も、ゴール後にアクシデントに巻き込まれて落車の憂き目。 「体の方は大丈夫だし、問題はないです。ただ、ハンドルを換えなきゃならなくて、それが新品だから不安はありますね。今日は阿竹さん、岩津さんのおかげです」 7番手に置かれた高橋陽介(写真)は、最終バック過ぎから外をまくり上げて3着に強襲。薄氷を踏む思いでの優出も感触を悪くなそうだ。 「押さえて中団か、(和田が)先に切ってくれたら、その上を駆けようかと思っていた。そしたら展開が早くてああなってしまったんで、組み立ては失敗です。阿竹君もいいスピードで駆けていたし、33バンクで自分が7番手から届くのは調子がいい証拠だと思います。最近はああいう展開でも、スピードが出ていた。気持ちが入ってたんで、届きましたね」 |
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