『伊東競輪開設57周年記念(GIII)レポート』 2日目編
配信日:12月16日
伊東温泉競輪開設57周年記念「椿賞争奪戦」は本日二日目。昨日同様、一日中晴れ間が広がったが、今日は風がほとんどなく絶好のバンクコンディションとなった。そのためか、今日は落車や欠場者などのアクシデントはなく、二日目は無事終了。明日は決勝戦を賭けて争われる、準決勝A,B,Cが行われます。どうぞお楽しみに。
なお、明日(12月17日)も場内では数多くのイベントが用意されております。伊東温泉競輪オリジナルトレーナーをはじめ、携帯ストラップセットやキャラクターマグネットなど、豪華商品が当たるスピードくじが先着1,500名様に配布されます。また、最終レース3連単車券が先着1,008名様にプレゼントされます。更には、お子様100名様にキャラクターグッズがプレゼントされます。こちらもお楽しみに。
<5R>
工藤政志選手
勝ち上がりの二次予選は第5レースから。5レースは吉原友彦の番手に飛び付いた
工藤政志(写真)
が直線で抜け出して1着。準決勝Aの切符を手にした。
「先行も考えていたんですけどね。思い切って踏んでいたんだけど、吉原さんに出られてしまったから飛び付くしかなかった。まさか、ああいう展開になるとは思わなかった。番手に入ったけど、吉原さんは流していたから出るに出られず難しかった。番手から出たときに踏み直されたしね。準決勝Aは初めて。明日は邪魔にならないように頑張ります(笑)」
工藤の三番手につけた
十文字菊雄
が、昨日と同様に鋭く伸びて2着に食い込んだ。
「落ち着いていけたし良く伸びましたね。体も自然と反応していました。失格しているから今期はS級点が足りないけど、今回は気負うことなく、良い感じで気合が入っている」
<6R>
冨田卓選手
6レースは目標のない
冨田卓(写真)
が中村美千隆の番手を攻めて1着をゲットした。
「(佐藤)晃三さんが付いているし、今日はああする(番手競り)しか仕方ないでしょう。番手を奪ってからは後ろがどうなっていたのか分からなかったし、前が詰まってきたんで美千隆には悪いけど踏ませてもらった。脚は良くも悪くもないってところですかね」
競り合いで併走となったものの、
森内章之
は最終的に四番手を確保し、3コーナーから追い込んで2着に食い込んだ。
「後ろに荒木(真慈)君が付いているし、競りに参加せずに脚を溜めて縦勝負にした。(佐藤)晃三君が押してきてもじっとしていました」
中村美千隆
は末の粘りを欠いて惜しくも4着に。
「踏んだ感じは良いんだけどタレてますね。最後に踏み直したときに引っ掛かりがない」
<7R>
橋本強選手
7レースは須賀和彦の番手がもつれた。地元の富沢洋祐が粘って番手勝負に出ると、今度は橋本強が最終ホームで追い上げてこれに参戦。最終的に
橋本強(写真)
が競り勝って1着となった。
「カマシ、まくりでも良かったんですけどね。須賀ちゃんの後ろが併走になっていたし、自分が踏めば向こうも踏むから何か起こると思ってとりあえず追い上げました。ラッキーでしたね。本当は昨日で終わっていた(欠場による繰り上がりで二次予選Bに進出)んですけどね。昨日よりは余裕があったし、踏んだ感じは良かった」
バックまくりを放った辻力だが3コーナーで一杯に。しかし、番手の
田島高志
が惰性を殺すことなく追い込んで2着に入る。
「勢いが良かったから行ったと思ったんですけどね。前の辻さんが頑張ってくれたおかげ。内をすくわれる形になって苦しかったですね」
須賀和彦
は3着に踏み止まり、準決勝行きを決めた。
「展開に恵まれましたね。俺らしいレースというか(笑)。橋本君が叩けば三番手にはまれると思ったけど、後ろを見たら番手で止まったんで自分が先行するしかないと。今日は脚が重たかったですね」
<8R>
8レースは岡田征陽と五十嵐力で踏み合い、五十嵐が番手にはまる意外な展開に。もつれたところを
吉田敏洋
がひとまくり。
「周りが動いてくれたおかげで展開に恵まれました。8番(岡田)と併走になってしまうかと思ったら前を叩いてくれた。あれはラッキーでしたね。スタートで1番(五十嵐)が前を取った時点で、もしかしたらチャンスがあるかなと思った。熊本のときより脚は良く回っています」
五十嵐力
は番手まくりを放って2着に入ったが「脚が楽だったから(岡田を)突っ張ろうと思ったけど、今ひとつ車の出が悪くて引きました。今日は重たかった」と課題を残した。
吉田と連係が崩れてしまった
岩見潤
だが、意地の追い上げで3着を確保した。
「吉田が行こうとした瞬間にゴツ(三ツ石康洋)が下りてきて入られてしまった。無理に付いていけば落ちてしまうからね。あれは無理」
<9R>
小橋正義選手
9レースは大ギアの旭啓介がカマシ先行。中団を取った
三宅達也
が、併走を全く苦にせずバックまくりで快勝した。
「旭君は1周以上駆けていたからバックでタレ始めてたからね。行くタイミングはあそこしかないと思った。(併走した)志村君にやられそうになったけど、何とかまくれました。3、4カ月に一度くらいしか1着が取れないんで今日は嬉しいですよ」
目標の旭がまくられてしまったが、
藤田和彦
が必死の抵抗をみせ2着に入った。
「あれだけ行ってくれたからには止めなきゃいけないでしょう。三宅君は止まらなかったけど、何とか番手を退かすことはできました」
志村太賀と内に詰まったが、
小橋正義(写真)
は巧くコースを見つけて3着に。
「併走だから前は駆けないだろうし、その上を行かれて最内に取り残さたら最悪だなと思ったけどね。梶応(弘樹)さんに付いていこうか迷ったけど、飛ばされそうだったし様子を見てから行った」
<10R>
峠祐介選手
10レースは地元の中井達郎、大木雅也を連れて峠祐介が果敢に主導権を握る。別線の反撃を封じ、
中井達郎
が展開有利に抜け出した。
「あれだけ行ってくれたしホント彼のおかげです。最終バックで番手から出ると峠君に悪いからそれは我慢しました」
3着となったが
峠祐介(写真)
は内容のあるレースを見せた。
「誰も叩いてこなかったし、ラインが3車ってことが大きかったですね。長い距離を踏んだけど、33だし流せる所があったから。昨日逃げてなかったから今ひとつペースがつかみ切れていなかったけど、ゴール前で踏み直せたから良かった。地元勢を付けて良いレースができたと思います。明日は自力型が多く勝ち上がっているし、相手は手強いけど頑張ります」
大木雅也
はしっかりとラインを固め、中井を好マーク(2着)した。
「今日は展開1本ですね。後ろが3車併走していたのが分かったから、内をすくわれないように気をつけていたし、中井さんもいつ(番手から)出ていくか分からないから、踏み出してもいいように準備していました」
<11R>
石橋慎太郎選手
11レースの「いで湯賞」は稲垣裕之と石橋慎太郎の壮絶なモガキ合いに。踏み合いはバックまで続き、スピードが鈍っていくと番手の
新田康仁
が外に車を持ち出して早めに追い込んだ。
「稲垣君は出させない感じで踏んでいたから、出切れるとは思わなかった。最終ホームで自分で行く準備をしていたけど、そんな必要はなかったし石橋君は強かった。最後は合わせて踏んでいたし」
2着は稲垣に乗った
志智俊夫
。
「余裕はなかったけど、飯田君が離れていたから巧く抜け出して新田君を追走できた。新田君は残す感じで踏んでいたし、向こうの方が余裕がありましたね」
5着となった
石橋慎太郎(写真)
だが、昨日に続きデキの良さが光った。
「初手は中団にいて、稲垣さんが押さえた所をカマす作戦だった。作戦通りにいったけど、自分の脚が足りなかったですね。ギアが重たい分踏み出しはキツいけど、疲れもないし大丈夫です」
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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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