『伊東競輪開設59周年記念(GIII)レポート』 前検日編
 
配信日:12月4日


 伊東競輪開設59周年記念「椿賞争奪戦」が明日から開幕する。11月の競輪祭でグランプリの出場選手9名が決定し、ひとつの節目を終えたが、SS班入りをかけた争いは当所が最終戦となるだけに、ボーダーラインに位置する選手は一時たりとも気は抜けない。
 なお、場内ではたくさんのイベントを予定しております。開催を通して毎日先着1500名様にオリジナルプレゼントが当たるスピードくじが配布されます。更に、毎日1008名様に最終レースの2車単車券をプレゼント。また、明日12月5日(土)は大道芸「タカシェンカ」ショーが行われます。


<1R>
 金野俊秋と鈴木庸之による、92期同期対決が焦点となる。金野俊秋は前回、久留米を8・6・8着と大敗したが、「前回は冬季移動をしたりで忙しくて練習ができなかった。でも、今回はしっかり練習できたんで大丈夫です。同期が相手だと手の内が知られているしやり辛いですね。自分のパターンで駆けられないかもしれないけど、相手を意識せず、自分のレースをするだけですね」。
 対する鈴木庸之は前回、玉野記念は1・9・4・2着とまずまずの成績。
 「僕もやり辛いですよ。中2日だけど、玉野の前にしっかり練習できたんで大丈夫。日程が詰まっているけど、自分はこれくらいがちょうど良いので。伊東は3、4回目くらい。チャレンジだけど初優勝したバンクだから相性が良いんです」


<2R>
 市川健太と八谷誠賢で実力が拮抗。2レースは混戦模様だ。市川健太は得意のカマシで一次予選突破を目指す。
 「調子は大分良いんだけど、成績が思ったより付いてこないですね。そういうときこそ、気持ちをしっかり持って走れるかが大事。明日は先行になるか、まくりになるかは流れ次第だけど、33バンクは好きだし、しっかりバックを取れるように」


<3R>
 地元勢の先陣を切るのは大沼孝行。初戦で勝って、続く地元勢に良い流れを作りたい。
 「地元戦だし気合が入ってますよ。直前の練習でも手応えをつかんだし、後ろもしっかりしているから心強い。安心して仕掛けられますね。明日はいつも通り主導権を狙っていきます」
 松田治之は好不調の波が激しく、今ひとつ流れに乗れない近況だ。
 「自分の中では感じが良いんですけどね。何で成績がまとまらないのか分からない。気持ちをしっかり持って、思いきって行くだけなので、明日もそういうレースができればいつか結果は付いてくるでしょう」


<4R>
田中雅史選手
田中雅史選手
   田中雅史(写真)が頭ひとつ戦歴リードしており、中部ラインに人気が集まりそうだ。
 「熊本(9・6・9着)では展開が悪かったし、気持ちも乗らなかった。でも、前回の千葉(4・1・7着)は積極的に動いての結果なんで、調子は悪くないと思う。良いときもあれば悪いときいもあるんでね。33バンクは嫌いではないんで、明日はしっかり走ります」
 桂馬将人は初日突破が課題になっている。
 「前回(西武園)の初日は地元番組に入れられてしまって。調子は悪くないんだけど、駆けても後ろが強いからいつも交わされてしまう。伊東はA級のときに完全優勝したことがあるんで相性は悪くない。前回から1週間くらい空いていたんで練習はしっかりできたけど、走ってみないと今回の調子は分からないですね」


<5R>
山内大作選手
山内大作選手
   山内大作(写真)は追加での参戦となる。中4日での伊東入りだが、「前回(花月園2・4・9着)は練習の疲れがあってダメだったけど、今回はしっかり疲れを取ってきたんで前回より状態は良いですよ。富澤(洋祐)さんのホームバンクだし、しっかり二次予選に連れていきたいですね」と、闘志がみなぎる。
 中村雅仁は前回立川は7・8・3着で大敗。当所で巻き返しを図る。
 「前回は全くダメだったし、自分は先行した方が結果が出ますね。前回から日程にあまり余裕がなかったけど、休みを入れてそのあとは反省点を意識して練習してきました。今回は4日間、バックが取れるように頑張ります」


<6R>
 安東宏高は3.85のギアがマッチし、調子は上向きだ。
 「(前々回の)防府記念で初めて4日間通して使ったけど、踏みこなせたし体も疲れなかった。外併走からでも行ける感じだった。練習でやったことがやっとレースに出てきた感じ。古屋(琢晶)君とは何度もやったことがあるから走り方は分かってます」


<7R>
 田中孝彦は調整万全で地元記念に挑む。
 「前回(久留米)から1週間くらい空いてたし、ここに向けてしっかりと練習ができました。ここは比較的直線が長めだけど、33バンクは直線が短いから好き。明日はいつも通り自分の競走をするだけです」


<8R>
大木雅也選手
大木雅也選手
   岡村潤は追加での参戦となる。
 「追加は一昨日入りました。午前中に練習をして、午後にジムに向かっている途中で入りました。ウエイトをやってたらちょっと不安になったけど、体に疲れはないから大丈夫です。大西(祐)君とは何度も対戦したことがあるけど、戦歴は5分5分って感じですかね。明日は積極的に駆けて、結果が付いてくればいいね」
 大木雅也(写真)は10月宇都宮で落車。手負いの状態が続くも、地元記念に向けて最善を尽くしてきた。
 「骨は大丈夫だったんだけど、筋肉が固まってしまう感じになった。復帰して2場所は成績が悪かったけど、徐々に戻りつつある感じだったし、今回は気持ちを高めながら普段通り練習してきた。それなりに準備はしてきたつもりです。怪我が続いているけど、きっかけさえつかめれば行けると思います」
 大西祐は青森のあと、高松、大宮と2場所欠場しており体調が気掛かり。
  「青森のあとにギックリ腰になってしまった。念のため今回はギアを落としてみる(3.71から57)けど、練習ができたんで大丈夫だと思います。相手は地元だしやり辛いですね。でも、ホームとバックを取ってしっかりと走ります」


<9R>
中井達郎選手
中井達郎選手
桐山敬太郎選手
桐山敬太郎選手
   伊東のエース・中井達郎(写真)が登場。明日は桐山敬太郎の番手から勝機をうかがう。
 「地元記念は特別と同じくらいの気持ちだけど、平常心を保っていかないとね。3場所前の別府から調子が良くなってきて、前橋記念はものすごく踏んだ感触がよかった。そのときほどではないけど、今回も練習では良かったんで大丈夫です。桐山君とは相性がすごく良いので明日も楽しみ」
  桐山敬太郎(写真)も小倉、花月園と決勝に乗り調子を上げている。当バンクも相性抜群だ。
 「もともと33バンクは好きだけど、ここは何でそんなに良いのか自分でも分からないですね(笑)。花月園から日程に余裕はなかったけど、その前にたくさん練習ができたんで大丈夫です。今回はしっかり疲れをとってきたんで前回より体は動くと思います」
 相手は結束固い村上義弘、市田佳寿浩ら近畿勢。SS班当確の市田佳寿浩は「SS班に入るからにはそれなりの走りが求められる。来年に向けてここでしっかりと結果を出さないといけない」と、気を引き締める。


<10R>
浅井康太選手
浅井康太選手
   浅井康太(写真)は今日(12月4日)現在、賞金ランクで18位。SS班入りのまさにボーダーライン上にいる。「いで湯賞」に進出し、SS班を確定させたいところだが。
 「前回(競輪祭)が終わってから、気持ちは良い意味で変わってないですよ。SS班を意識せずにいつも通り走るだけ。自分はレースでも何も考えずに走るタイプですから(笑)。ダメなときはダメだし、自分がやれることを精一杯やっていくだけです。調子はずっと悪くないですよ」
 相手は佐藤友和、栗田雅也―新田康仁と強豪ぞろい。佐藤友和は競輪祭では優出を逃したものの2勝をマーク。調子は上向いている。
 「前回は感じは悪くなかったし、ようやく自分のレースができるようになってきましたね。競輪祭のあとも感じは良いし、天気が良くて練習もしっかりできたんでいけると思います」
  地元の栗田雅也も調整十分だ。
 「競輪祭とここに向けてずっと練習してきたし、直前も練習してバッチリ仕上げてきました。あとは結果がどう出るかだけ!」


<11R>
小嶋敬二選手
小嶋敬二選手
   坂上樹大は賞金ランクで19位。浅井に約240万の差を付けられ状況は厳しいが、一縷の望みを残す限り最後まで全力を尽くす。
 「意識しても仕方ないんで一生懸命やるだけ。調子は悪くないけど、玉野の走りを見る限り小嶋(敬二)さんは強いんでね。千切れないようにしっかりと付いていきます」
 小嶋敬二(写真)は玉野記念のあとは競輪学校で調整。
 「前回が終わってから学校で調整してきました。玉野は優勝できると思ったんですけどね。決勝はうまく4番手が取れたんで、手堅くいこうと思ったのが失敗でしたね。中2日だけど疲れはないですよ」
 新鋭・岩本俊介が小嶋に胸を借りて先行で挑む。
 「前回から日程が空いたんでいつも通りしっかり練習してきました。小嶋さんは強いけど、誰と当たっても自分がやることはひとつ。伊東はA級のときに走ったことがあるけど、メンバーが違いますからね。全力を出し切ります」
 渡邉晴智は前回の玉野記念を欠場。体調が心配される。
 「直前に腰痛が出てしまって玉野は欠場しました。もう大丈夫だし、練習の感じは悪くなかったから戦えると思います」
 渡部哲男は競輪祭をインフルエンザの疑いで初日に当日欠場。同時にSS班入りも逃したが、今節は気持ちを切り替えレースに挑む。
 「(競輪祭の)前検日はしんどくて仕方がなかった。結局、検査は陰性だったんですけどね。そのあと1週間休んで、練習を再開しました。普通に練習できたし、体は大丈夫ですよ。前回のフレームをやめて、今回は新フレームできました」

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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