『静岡競輪開設57周年記念(GIII)レポート』 前検日編
配信日:2月3日
いよいよ、明日から静岡競輪場にて開設57周年記念「たちあおい賞争奪戦(G3)」が開催されます。SS班から8人参加と豪華メンバーがそろった今大会。山崎芳仁や伏見俊昭の北勢や、前回大会覇者の山田裕仁らの中部勢に対し、渡邉晴智を筆頭に地元勢がどう立ち向かうのか? 必見です。
尚、明日(4日)は先着入場2000名様にぽたぽた焼きが配布されるほか、未確定車券3000円分で1回参加できる「未確定車券抽選会」や設定タイムをクリアしたら静岡競輪オリジナルグッズがもらえる「サイクルタイムトライアル」がおこなわれます。さらに花房恋さんや稲葉永子さんによる演歌歌謡ショーなどもありますので、是非本場へと足をお運びください。
<1R>
戦歴上位の
辻力
は虎視眈々と勝ち上がりを狙う。
「冬場はどうしても練習量が不足しがちだけど、その中でも、今は良い状態は保てていると思う。対戦相手をあまり意識せず、流れだけをきちんと見極めて、いけるところからしっかりと仕掛けて行きたいと思います。静岡バンクは相性が良いので、楽しみですよ」
<2R>
前走の佐世保Sで999着と惨敗した
上吹越直樹
は「前回は直前にノロウイルスにかかり、力が入らなかった。あまりにも不甲斐なかったので今回は調整なしで、かなり追い込んだ練習をしてきた。もう、身体は万全だし、静岡はいつも成績が良いので、今回は大丈夫でしょう」と自信のコメント。
<3R>
鈴木裕選手
昇級3戦目で初の記念参加となった
鈴木裕(写真)
は今開催を格好のアピールチャンスと位置づける。
「地元の選手に任されて、良い競走が出来れば名前を売り出せるし、とにかく思い切った競走をしたい。F1と違い3着まで勝ち上がれるので積極的に攻めていきますよ。青島さんとは1月岸和田Sで一度失敗しているので、今回こそ二人でワンツーを決めたいですね」
<4R>
上原龍選手
上原龍(写真)
も今期昇級組の一人。9走して確定板6回と好走しているものの、未だ予選を突破できていないだけに『今回こそは』の気持ちが強い。
「まだまだ、脚が足りない部分もあるが、S級だから先行で脚を付けるというわけでなく、目指すのは何でもオールマイティにこなせる選手。あらゆる走り方で勝てるようにならないとね。今回は『勝利』にも『決まり手』にもこだわって行きますよ」
対する
永田修一
は、前走の1月小田原Sで手応えをつかんだようだ。
「ずっと、ただバックを取っているだけのような競走が続いていたけど、小田原の初日に先行して良い競走ができた。そのときの感覚を上手く今回もつなげていければ良いですね。せっかく記念に来たのだから、少しでも勝ち上がってアピールして帰りますよ」
<5R>
自力の印象が強い
高橋隆太
だが、初日は佐藤幸治の後位からレースを組み立てることを宣言。
「ゆくゆくはマーク屋に転向と考えているし、このレースを良いきっかけにしたい。今回はしっかり練習もできているし、状態は良いですよ。地元記念には初めて呼んでもらえたので、1戦1戦大事に戦いたい。明日は何としても3着までは死守したいですね」
<6R>
前走の1月小田原Sは545着と見せ場なく終わった
小島雅章
だが、自信のコメントが口を突く。
「小田原はお腹をやられてしまい、力が入らなかったけど、それはもう心配はないし、脚自体は決勝3着の1月京王閣Sの時からずっと良い。急きょ追加での参加となったけど、ちょうど疲れも取れたところで問題ないですよ。筒井とは何度も対戦した事があり走り方はわかっているし、明日も、後手だけ踏まないように、先行も含めて前に前に攻めて行きますよ」
一方の
筒井裕哉
は、小島との対戦に警戒を強める。
「小島さんは自分の事を『自在選手』とか言いながら、平気で突っ張り先行したりしますからね。明日も気をつけて走りたいですね。今回は中3日と、レース間隔は短いけど、しっかり練習してきました。最近は軽いギアで脚の回転力を上げる練習をしているので、その成果が上手くレースに出てくれれば良いですね」
<7R>
最近はやや精彩を欠いている
大塚玲
だが、今大会に賭ける意気込みは強い。
「前回の一宮Sはあまり良くなかったけど、今回は記念だし、地元勢を引っ張る役回りも多そうで、やはり気持ちの入り方が違いますよね。相手も強いけど、思い切った競走が出来ればおのずと結果は付いてくると思うし、2番車なので、位置取りも有利。対戦相手も強いけど、しっかり勝ち上がれる組み立てをしていきたいですね」
戦歴で優る
廣川泰昭
は自然体での競走を強調する。
「びわこでの落車は軽傷だったので特に問題はないし、前走の佐世保も着ほど状態は悪くない。今回は中4日なので調整程度だけれど、上手く流れに乗って自分の競走が出来れば十分勝負になるはずですよ」
<8R>
地元の海野敦男に任された
藤田大輔
は実質先行一車の番組に闘志をみなぎらせる。
「正直、最近はひと頃ほど先行にこだわりはないけど、それでも明日は地元の海野さんに任されたのだから、自分の役割をしっかり果たすだけです。最近は調子も上向いてきているし、静岡バンクのイメージも悪くない。とにかくきっちり仕事をしたいですね」
直近4ヶ月の競走得点最上位の
吉村和之
だが、慎重なコメントに終始する。
「今年に入ってからはなかなかちゃんとした練習ができていないんだよね。前走の小倉Sでは優参しているけど、決して状態が良いとはいえなかった。とにかく流れを見極めて、一戦一戦しっかりレースをするだけです」
<9R>
伏見俊昭選手
伏見俊昭(写真)
にとって静岡はダービーを制した想い出のバンク。惜しくも優勝を逃した和歌山記念のうっ憤をここにぶつける。
「和歌山記念はGPのあとだったので気持ちが高ぶらないというか、集中できない部分があったので、今回は気持ちを入れて競走したい。菊地君とは昨年の函館記念の初日以来だけど、前回は落車で終わっているので今回こそ二人で決めたいね。静岡は5月にSSシリーズもあるし、その前にここを走れるのはありがたいね」
前回大会覇者の
山田裕仁
も年始の熊本記念が惨敗だっただけに、ここから巻き返したい想いが強い。
「熊本記念は、直前にバンクに入れなかったり、雪が降ったりしてまともに練習できずに出場した結果。今回はしっかり練習できたし、静岡は3度記念を獲っているし、相性は抜群なので、ここは頑張りたいですね。ずっと坐骨神経痛に苦しんできた僕にとっては、しっかり練習ができているということだけでもありがたいことですよ」
地元戦の
石橋慎太郎
だが、その表情には不安の色が。
「1月の平塚Sで優勝するなど調子は良かったけど、和歌山記念で喘息がでてしまい、今回は調整メニューが狂ってしまった。もちろん練習していないわけではないけど、自分が思い描いていたほど追い込んだ練習ができていないので…」
一方、長く腰痛に苦しんできた
村本大輔
は「腰は万全とは言えないけど、前回の千葉Sで腰に負担をかけないセッティングが決まったし、この状態の中で決勝に乗れたのは大きい。ギアもしばらくは3.79で行くつもりです。何とか地元記念に間に合わせられたって感じですね」と鼻息は荒い。
<10R>
新田康仁選手
海老根恵太選手
昨年は苦戦が続いた
新田康仁(写真)
も、今年は立川記念での優参を皮切りに、前走の高知SでVと好スタートを切っている。
「最近は、だいぶ自分のレースが出来てきている手応えはある。今回は中4日で調整程度だけど、疲れは抜けたし、立川記念の後に追い込んだ練習ができた分の貯金もあるでしょう。今年は年頭から飛ばしていって、G1タイトル獲得→GP出場→SS班返り咲きの流れに持ち込めれば最高なんですけどね」
昨年度グランプリ覇者の
海老根恵太(写真)
は地元戦Vの千葉Sから中4日で静岡へと乗り込んだ。
「ようやく重圧から開放されました。地元戦もプレッシャーだったし、何しろ今年は熊本記念、千葉Sと苦手な500バンクが続いた。待望の400バンクって感じです。今回は地元勢を引っ張る事も多いので、意識的に長い距離を踏んでラインで決められる競走を心掛けたい。ここで良い流れを作って、東西王座や地元・松戸でのダービーにつなげて行きたいですね」
稲村成浩
も1月豊橋SでV飾るなど、近況好調な一人だ。
「豊橋Sの後は、群馬のメンバーと宮古島に4泊5日で合宿に行きました。暖かいところで思いっきり練習できたし、今回も仕上がりはいいですよ。明日は高校の後輩の篠原くんが、いいレースをしてくれるはずだし、楽しみですね。僕は南関地区の競輪場と相性がいいので期待していてください(笑)」
<11R>
渡邉晴智選手
山崎芳仁選手
地元のエース
渡邉晴智(写真)
は相性のいい山崎芳仁の後位からレースを進める。
「山崎には二年前にここでダービーを取らせて貰っているし、前回の大宮記念でもお世話になっている。明日もそこから頑張りますよ。昨年12月の怪我もだいぶ良くなってきているので大丈夫でしょう」
山崎芳仁(写真)
は直前に体調を崩し、練習メニューが大幅に狂った。
「実は1週間前に風邪で熱を出してしまって、自転車に乗れなかった。もう、具合は大丈夫だけど、練習不足がどう出るかですよね。でも、結構僕って病み上がりの方が成績が良かったりするんですよ(笑)。まぁ、まず1走してみて状態を見るって感じですけど、いつも通りの競走で頑張りますよ」
加藤慎平
はコンディションの良さを強調する。
「立川記念の後は、だいぶ競走間隔が空いたので、一度しっかり休んでオーバーホールして、そのあともしっかり練習もできている。例年は冬場に腰痛が出るけど、今年はまだ出ていないし状態はいいですよ。これから先は東西王座やダービーと続くけど、まずは1つずつ集中してレースに臨みたいですね」
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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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