『静岡競輪開設57周年記念(GIII)レポート』 2日目編
 
配信日:2月5日


 静岡競輪場を舞台に開催されている開設57周年記念「たちあおい賞争奪戦(G3)」は、今日(5日)で2日目。南関勢VS北日本勢の図式となった優秀競走「ちゃっきり賞」は海老根恵太の突っ張り先行から抜け出した新田康仁が制し地元ファンの声援に応えました。
 なお、土曜日となる明日3日目も、先着入場2500名様に静岡産の青島みかんが配布されるほか、競輪キャスター斉藤ゆうこさんによる「初心者教室」(3、7R発売中)や、お笑い芸人・ななめ45°のライブステージ(4、8R発売中)がとりおこなわれます。さらにお子様向けには「お菓子つかみ取り」なども用意されており、ご家族みんなで楽しめる内容となっておりますので、ぜひ本場でレースをご観戦ください。


<5R>
尾崎剛選手
尾崎剛選手
   レースを制したのは尾崎剛(写真)。まくった上原龍の3番手から直線鋭く突き抜けた。
 「上原君がいつ仕掛けるのか全然わからなかったので、とにかく踏み出しだけに集中して、離れないことだけを心掛けていました。思いのほか、早く巻き返してくれたので、僕も前団の牽制を受ける事無く、脚を溜めた状態で直線を迎えられましたね。踏んでからも車がぴゅ―っと伸びたので状態は良いです。連日、展開に苦しめられた中で、この1着は大きい。久し振りの準決Aなので、明日も集中して頑張ります」
 豪快なまくりを見せた上原龍は3着に繰り上がりS級で初の準決勝へと駒を進めた。
 「風がきつかったし、脚がパンパンで痛い! 85のギアもしんどいけど、ずっと踏んでいけるので、モノにできれば武器になりますね。準決勝は初めてだけど、今は一つ一つが全て勉強。明日もしっかり最後まで頑張ります」


<6R>
中村敏之輔選手
中村敏之輔選手
   打鐘から主導権をとった中村敏之輔(写真)が後続のもつれを尻目にまんまと1周半先行で押し切った。
 「このメンバー相手に、勝ち上がりがかかったレースでこういうレースを出来たことは自信になりますね。風が強くって後続の選手も車を横に出したとたんに止まっていたし、上手く逃げられました。調子も抜群にいいですよ。記念は3回目で初めて勝ち上がれたし素直に嬉しいです」
 目標の吉田勇人が不発も懸命に前を追った根本雄紀が2着に食い込み準決B進出を決めた。
 「自分のイメージ以上にペダルを踏めていますね。最後も上手い具合にコースが空いたし、車の出も良かった。一瞬『もしやアタマまで』と思ったけど、中村君が強過ぎたね。彼はこの強風の中で藤田大輔を封じて、1周半を押し切ったわけだから、相当強いよね」


<7R>
佐藤幸治選手
佐藤幸治選手
   北勢の勢いは止まらず。打鐘からカマし気味に先行した佐藤幸治(写真)が1周半押し切って、2レース続けての北勢の逃げ切り勝ちを決めた。
 「前のレースで(中村)敏之輔が逃げ切っていたし、僕も負けてられませんからね。バックが追い風なので打鐘でカマしてスピードに乗せました。出切ってからは流せたし、余裕をもってレースが見れた。ホームは向かい風が強いけど、その分バックは流れますからね。今回は北勢がかなり盛り上がっているし、上手くその流れに乗れてよかったです」
 佐藤に続いた坂本勉は「風が巻いてて、人の後ろを走っているのに、全然楽じゃなかった。その中でも佐藤は最終バックからグングン加速していったし、本当に強い。最後に抜けなかったのは僕の力不足です」とレースを振り返る。
 小島雅章は仕掛けが遅れ3着までが精一杯。
 「突っ張りも考えていたけど、ジャンで佐藤君があんな勢いで来ると思っていなかったので対応できなかった。6番手に置かれてしまい、高橋君に乗って行こうと思っていたら、高橋君も全然出て行かず、仕掛けるタイミングを逃しました。最後は3角から懸命に踏んだけど、後ろの人には申し訳ないことをしましたね」


<8R>
石橋慎太郎選手
石橋慎太郎選手
   最終ホームからカマした石橋慎太郎(写真)がそのまま押し切り快勝。準決勝Aへと駒を進めた。
 「今日は篠原君に付いていって、その上をカマす作戦。蓋をされたけど引かずに我慢した甲斐があり作戦通りの展開になりました。風が強く最後はきつかったけど、4角からはお客さんの声援に背中を押してもらえた感じです。昨日も今日も感じは良いし、疲れさえなければ明日も戦えるはず。今晩マッサージを受けるので大丈夫でしょう」
 関根幸夫は石橋慎太郎のダッシュに最後まで食らい付き2着を死守。レース後はホッと胸をなで下ろす。
 「石橋君のダッシュは強烈だし、今日はオッズも石橋君から売れていたので凄いプレッシャーだった。何とか迷惑かけずにすみました。最後は宗景君に抜かれたと思ったけど、何とかしのげてラインで決められた。最高の結果です」
 3着に食い込んだ宗景祐樹も石橋の強さに脱帽の様子。
 「篠原君も結構踏んでくれていたのに、石橋君はその上をすーっと行ってしまったからね。強すぎるよ。僕の3着は篠原君の頑張りに尽きます」
 後方に置かれる展開となった石丸寛之は4着までが精一杯だった。
 「石橋君は、この強い風の中で僕より長い距離を踏んで押し切っているわけだし、今日は石橋君が強かったということ。僕自身、調子は良いとはいえませんね」


<9R>
佐々木雄一選手
佐々木雄一選手
   中部勢に単騎の吉永好宏や園田匠が競りかけ大混戦となったところを、最終ホームから菊地圭尚がカマすと、直線で番手から佐々木雄一(写真)が抜け出し1着に輝いた。
 「今日は単騎が多く、絶対にごちゃつくと思っていたけど、僕たちだけがその混乱に巻き込まれずにすみました。ドンピシャのタイミングで仕掛けてくれた圭尚のおかげです。僕は踏み出しだけに集中していました。これで小松さんまで決められれば最高だったんですけどね」
 菊地圭尚も2着の結果に納得の表情を見せる。
 「前の競り合いが良い目標となって、ホームでそこを目がけて思い切り踏み込んだ感じです。顔見せから吉永さんが山田さんの所に行っていたので、気持ち的にも楽でした。調子も良いし、良い流れもきている。明日もこの勢いで力を出し切りたいですね」
 吉永好宏に競りこまれた山田裕仁も、前走の熊本記念のように競り負ける事なく最後まで金子貴志の番手を死守。結果は4着も面目を保った。
 「競り込まれるのは、僕の格の問題だから仕方ないけど、同じ相手に二度競り負けることはできない。顔見せから来られたので、逆に気持ちの入ったレースができました。着うんぬんではなく、今日は気合いの入ったレースができました」


<10R>
小嶋敬二選手
小嶋敬二選手
   最終ホームから一気にカマした小嶋敬二(写真)が別線を一蹴。そのまま押し切って中部勢でのワンツースリーを決めた。
 「前のレースでも結構先行が決まっていたから、今日は僕も先行しか考えていなかった。中団に(渡部)哲男君が入ったので厄介だと思っていたけど、何とかしのげました。風が変則的に巻いてる感じで本当にきつかったけど、とりあえず準決Aに進めて良かったです。調子も悪くないですね」
 番手の吉村和之は最後まで小嶋に食らい付いての2着入線。
 「前回の小倉Sで笠松(信幸)君に離れているので、今日はもの凄く不安だった。千切れて前の選手に迷惑をかけることは、この仕事をしてて一番辛いことですからね。とにかく踏み出しに集中して、何とか付けきれました。最後まで全く余裕はなかったけど、とにかくホッとしましたよ」
 渡部哲男は中団キープもまくり不発で5着に終わる。
 「小嶋さんのカマシのスピードが半端なかった。もっとぴったり飛びつければ良かったのだけど、踏み遅れて口が空いてしまい、第2先行みたいな形になってしまい、もろに風を受けて一杯になってしまいました」


<11R>
新田康仁選手
新田康仁選手
   優秀競走「ちゃっきり賞」は南関勢の独壇場となった。打鐘で海老根恵太が押さえに来た山崎芳仁を突っ張ると、そのまま先行策を敢行。強力北勢を粉砕すると、直線で番手から新田康仁(写真)が抜け出した。
 「海老根が突っ張るって言っていたので、一気に緊張感が増したけど、今日は今年の南関勢を象徴するようなレースをしたいと思っていたので、(渡邉)晴智とワンツーを決められ素直に嬉しいです。海老根も本当に良い競走をしてくれたし、僕も番手まくりなんて一切考えてなかった。最後も海老根を残せるように加藤君をギリギリまで引き付けてから踏み出しました。明日も北勢は強力だけど、何とか頑張りたいですね」
 新田に続いた渡邉晴智も「4人が4人、みんなそれぞれの仕事をした結果なので本当に嬉しい。僕も9番車でSが取れているし状態は良いと思いますよ。明日も南関で一丸となって頑張りたいと思います」と笑顔でレースを振り返る。
 加藤慎平は単騎劣勢も、俊敏な切り替え策から自らまくり3着に食い込んだ。
 「楽なレースではなかったけど、落ち着いてレースを見れていたし、上手く流れにも乗れましたね。最後も5番手の位置から海老根さんを交わせたわけだから調子も悪くない。とにかく決勝に乗らないと意味がないので、明日も集中して戦います」
 突っ張り先行で北勢を粉砕した海老根恵太は「とにかく突っ張る事だけ考えて走りました。気合いで乗り切った感じだけど、きつ過ぎる。このレースが今後に繋がれば良いですね」と疲労困憊の表情。
 南関作戦に苦杯を舐めた山崎芳仁は6着に沈む。
 「早めに押さえに行ったつもりだったけど、誘導もかなり上がっていたし、あれでは突っ張られてしまいますよね」

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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