『静岡競輪開設58周年記念(GIII)レポート』 2日目編
 
配信日:2月12日


 静岡競輪開設58周年記念「たちあおい賞争奪戦」は今日が2日目。優秀競走の「ちゃっきり賞」は海老根恵太が制して連勝を飾った。二次予選では武田豊樹が敗れる波乱もあったが、準決勝メンバー27名が出そろった。
  明日3日目もBIGイベントが盛りだくさん。松崎しげる歌謡ライブに、選手会スピードコンテストが予定されています。早朝予想会や初心者教室も引き続き行われます。ぜひ、静岡競輪場に足をお運びください。


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佐々木雄一選手
佐々木雄一選手
   主導権を握った柴田竜史に岩本純が早めの巻き返しで襲いかかる。もつれたところを内村泰三がひとまくり。これに乗った佐々木雄一(写真)が鋭く追い込んだ。
  「昨日、失敗した分も今日は頑張ろうと思っていました。前を取って来るのが遅ければ、来た方の番手、3番手に飛び付くことも考えていた。2コーナーで(内村に)前に入られそうになったけど、仕掛けてくれたので良かった。余裕はあったし、脚の感じはいいです」
  まくった内村泰三は3着で準決勝に進出。初日に続き、抜群のスピードを披露した。
  「目立っちゃいましたね。今日は桑原と心中するつもりでしたが、ああいう流れで仕方なかったです。前の2人は打鐘からやり合う形で、そのスピードをもらえましたからね。本人もびっくりしています」


<6R>
柴崎淳選手
柴崎淳選手
   柴崎淳(写真)が後方8番手から豪快にまくって完勝。今年初勝利を飾った。
  「前が叩き合ってくれたので届くとは思っていました。流れは見えていたし、焦らずに落ち着いて走れました。踏み出しはいまいちですね。新フレームで練習の感じは良かったんですが、やっぱりレースは別物。セッティングをもうちょっと考えます」
  水谷良和が完璧マークで2着に流れ込み、中部ワンツー決着となった。
  「打鐘でもがき合ったので、柴崎がいけるとは思っていました。3コーナーから2センターが団子状態になっていたから、そこだけ怖かったけど、何とか付け切れて良かったです」
  地元の新田康仁は目標不発の展開をしのいで3着に入った。
  「(伊藤の)突っ張りは想定外でした。(岡村)潤もまだ終わってなかったし、迎え入れたら、またすぐに行ってくれました。でも、まくれない感じで、内から(海野)敦男さんも来ていたので見極めが難しかったです。何とかしのげた感じ。地元でも楽はさせてもらえませんね」


<7R>
小野俊之選手
小野俊之選手
   金山栄治を松岡孔明が赤板過ぎから強引に突っ張って先行。小野俊之(写真)が番手絶好の展開をきっちり生かした。
  「孔明があれだけ思い切って駆けてくれたし、気持ちが伝わってきて嬉しかった。その気持ちに応えようと気持ちが入った。(東口へのブロックは)自分で言うのも何だけど、けっこうテクニックがいる。自分しかできないことなので、その辺で見せていかないと。3人で決められれば最高だったんですけどね」
  九州ライン3番手の佐々木昭彦が2着に流れ込んだ。
  「前の2人が頑張ってくれたおかげです。松岡も番手が小野だから突っ張ったんでしょう。内を締めるという自分の仕事だけはしっかりやりました。今回は流れがいいですね」
  突っ張って先行した松岡孔明は末を欠いた。
  「突っ張り先行は考えていなかったけど、予想以上に金山さんが来るのが遅かったですからね。さすがにちょっと距離が長すぎました」


<8R>
川村晃司選手
川村晃司選手
   川村晃司(写真)が打鐘過ぎの4コーナーで7番手から巻き返すと前団をひと飲み。今井裕介、宮本憲を相手にパワーの違いを見せ付けた。
  「昨日は何もできなかったので、今日は力を出し切るレースをしようと思っていました。今井君もやる気がありそうでしたからね。フタをされたので、すぐ引いた。後閑さんのブロックがあると思ったので、外の方を踏みました。調子は問題ないですね」
  濱口高彰が2着にきっちり流れ込み、一番人気に応えた。
  「川村君は強すぎですね。休みながらの踏み方でした。後閑のところもイエローライン付近を走って、持っていかれないようにしていた。僕も若ければ抜けるんだろうけど、歳を取ると厳しいですね」


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伏見俊昭選手
伏見俊昭選手
   吉本卓仁が佐藤朋也を打鐘で突っ張って先行。佐藤マークからシビアに3番手に切り替えた伏見俊昭(写真)が直線一気に追い込んだ。
  「佐藤君には申し訳なかったです。今日は直線だけしか踏んでないので、何とも言えないんですが、調子は変わらないと思います」
  吉本卓仁は初日から気配一変。気迫の走りで3着に粘った。
  「(佐藤を)出させたら厳しいですからね。松岡(孔明)さんのレースを見てスイッチが入ったし、突っ張ってどこまで持つかの走りをしようと。伏見さんが3番手に入ったのは分かったし、レースの流れは見えていました。ギアはちょっと足りないです」


<10R>
小倉竜二選手
小倉竜二選手
   人気を集めた武田豊樹は不発。濱田浩司のカマシに乗った小倉竜二(写真)が直線鋭く差し切った。
  「(濱田が)強かったね。以前よりパワーアップしている感じ。いつもこういうレースができれば、もっと上で戦えるのにね。僕と一緒のときは3割増しの力を出してくれる。付いていて余裕はあったけどジワジワと脚にきた」
  濱田浩司は大ギアパワーが炸裂。四国ライン3車で上位独占を決めた。
  「僕の展開になりましたね。いいタイミングで仕掛けられたし、感じ良く踏めました。気持ちに余裕がなくて、最後は一杯でした」


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海老根恵太選手
海老根恵太選手
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  単騎の園田匠が最終ホームで内を突いて岩本俊介の番手を奪取。3番手に下げた海老根恵太(写真)だが、直線で意地の追い込みを見せた。
  「番手に来るのは想定していなかった。みっともないレースで情けない。外ばっかり気にして、内を気にしていなかった。油断していました。岩本君には申し訳なかったです。最後は園田だけは絶対に抜いてやろうと思ってました」
  海老根マークの五十嵐力が2着に入った。
  「今日は後ろで脚を溜められました。前の様子はよく分からなかったけど、展開が向きました」
  番手を奪った園田匠だが、直線は伸びを欠いた。
  「4番手で併走になってしまったし、内が空いていたので番手にいきました。前々に身体は動いていますね。車間を空けて、いつでも出れる準備をしていたけど、それで脚が一杯になってしまい、最後は伸びなかったです」
  後方8番手からまくった小嶋敬二は不発に終わった。
  「2センターで外に膨らんだとき、6番(栗田)の内をいければ、際どい勝負ができていたと思います」

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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