『東日本大震災被災地支援競輪 静岡競輪開設59周年記念(GIII)レポート』 前検日編

配信日:11月24日
 明日から「東日本大震災被災地支援 静岡開設59周年記念 たちあおい賞争奪戦」が開催されます。惜しくも競輪祭出場を逃した選手たちがその悔しさをぶつけるべく静岡競輪場に集結しており、いつも以上の激しい優勝争いが繰り広げられること間違いなし。岩本俊介選手率いる地元・南関勢、機動型豊富な九州勢がややリードしている感はありますが、誰が優勝してもおかしくないほど戦力的には拮抗しているだけに、4日間とも見逃せないシリーズとなることでしょう。
  もちろん、イベントも盛りだくさん。明日は「ももっち大道芸ショー(4R、8R発売中)」、「競輪小僧予想会(5R発売中)」、「競輪小僧オンステージ(6R、9R発売中)」が予定されています。さらに、全日実施イベントとして、「井上茂徳さん、吉井秀仁さんによる早朝予想会(2R発売中)」、未確定車券2000円分で1回参加、その場で現金が当たる「現金ミカチュウ(未確定車券抽選会)」、設定タイムをクリアしたら静岡競輪オリジナルグッズがプレゼントされる「サイクルタイムトライアル」、20代・30代3人1組で来場された方先着30組限定で3,000円分の車券購入券がプレゼントされる「ヤング応援企画」もございますので、お誘い合わせの上、静岡競輪場までお越し下さい。
<1R>
土屋裕二選手
土屋裕二選手
 前走・久留米で落車失格などアクシデント続きの土屋裕二(写真)が地元記念での巻き返しを誓う。
「成績表、漢字ばっかりですね(苦笑)。あんまり走ってないから、点数も賞金もないから、本当にもうやるしかないという感じですよ。前回の失格で完全に後がないですから。とりあえず体は仕上がっているので、初日から勝負をかけて準決勝、決勝まで進みたいですね」

 4・17の大ギアを駆使した自在戦で安定した成績を残しているのが宮越孝治
「成績は残せる様になってきているので、調子はいいと思います。ただ、1レースっていうのが…。何かボーっとしている間にレースが終わってしまいそうで(笑)。まずは、しっかり早起きしないといけないですね。とりあえず、自分の力さえ出し切ることが出来れば勝ち上がっていけるだけの仕上がりにはあると思います」


<2R>
大槻寛徳選手
大槻寛徳選手

 S級シリーズながら3場所連続優出と勢いがある大槻寛徳(写真)
「3連続優出はたまたまですよ(笑)。でも、流れ自体は間違いなくいいとは思いますね。明日は同県の和田(圭)君と一緒だし。もう、信頼してしっかり付いていくだけですよ。今回も今のいい流れのまま勝ち上がっていける様に頑張りたいと思います」

 積極先行・中野彰人の動向からも目が離せそうにないところ。
「前回の岸和田では久々に決勝に乗れたし、流れそのものはいいと思いますし、調子も上がってきているんじゃないかなと。、明日は2レースと早めのレースなので、今日は早く寝てしっかり準備したいと思います。静岡は初めてなんですけど、いいイメージを持って帰れる様に頑張ります」


<3R>
今井裕介選手
今井裕介選手
 積極性溢れる選手が揃った3レースだが、なかでも今井裕介(写真)のバック本数が目を引く。
「ここ最近はちょっと成績を落としていたんですけど、しっかり練習はしてきたので、ある程度勝負できる状態にはあると思います。S級シリーズでもなかなか決勝に乗れずに、不甲斐ない状況が続いてしまっているので、そろそろここら辺でいいきっかけを掴める様に全力を尽くします」

<4R>
吉川誠選手
吉川誠選手
 記念の出場機会が減っていた吉川誠(写真)だが、静岡→伊東と続く記念2連戦に強い意気込みを見せる。
「本当、久々の記念ですよ。かれこれ半年近くは走ってなかったですからね。ここ最近は調子そのものは悪くないんですけど、なかなか結果が付いてこなくて、だいぶ点数を落としてしまっていたんですけど、ここと伊東の8走でその分を取り返せるくらいの成績を残したいと思います。明日はその第一歩なので、しっかり集中して走ります」

 近況はなかなか結果に恵まれなかった伊藤信だが、前走の小松島で優出と復調気配を見せる。
「ここ最近はずっと成績悪かったんですけど、前回の小松島で何かを掴んだ感じですね。多分、競輪選手になってから、今が1番いい状態なんじゃないかなと思うんですよね。なので、ここからきっちり巻き返していきたいと思います。そうはいっても明日の一次予選を勝ち上がらないとただのビッグマウスになってしまうので、そうならない様に頑張りたいですね」


<5R>
柴田竜史選手
柴田竜史選手

 ヤンググランプリ出場が決まっている柴田竜史(写真)が地元ファンの期待に応えることができるか。
「もちろん、地元記念なのでここに向けて仕上げてきたつもりですし、やること全てやってきたつもりです。なので、状態はいいと思いますよ。ただ、バンク改修でバンク練習をそれほど出来なかったのが心配といえば心配ですすかね。まあ、ヤンググランプリ出場も決まっているので、ここでいい成績を残してヤンググランプリにいい弾みを付けることができれば言うことないです」

 S級シリーズでの優出もままならない足達重満は現状では調子の良し悪しは判断が難しいところ。
「調子はやっぱり、決して良くはないですよね。まあ、成績通りというかんじですかね(笑)。練習はしっかり出来ているんですけど、なんか展開や流れがよくないかなと。それこそ1着が取れれば、今の負けオーラも吹き飛ばして一気に流れも向いてくると思うんですけどね。今開催がそのきっけかになればいいんですけど。幸い、今開催は九州の動ける選手が多いので、勝ち上がればチャンスは巡ってくると思うので、その流れをきっちりモノにしたいですね」


<6R>
渓飛雄馬選手
渓飛雄馬選手
 近況の好調ぶりから注目度もかなり高くなってきているのが渓飛雄馬(写真)だ。
「本当に最近はファンの方からも声援をもらう様になってきて、すごく嬉しいですよね。ただ、2ヶ月くらいずっと準決勝で飛んでしまっているのは申し訳ないなとは思いますね。まあ、練習だけはできているので、状態としては悪くないと思うので、取手代替記念の時みたいに決勝まで勝ちあがれる様に頑張りたいですね。明日は積極先行が2人もいるので、流れをしっかり見極めて、後手だけは踏まない様に仕掛けていきたいですね」

 その積極先行型の1人、藤田勝也は中部両者に任された。
「ちょっと前までは8、9着がだいぶ多かったんですけど(苦笑)、ここ最近はS級のペースにも慣れてきてある程度は残れる様になってきたかなとは思いますね。やっぱり、3・86のギアが合ってるのかもしれないですね。ただ、明日は相手の山田(義彦)さんも積極型なので、出方を見ながらしっかり組み立てていければいいかなと」


<7R>
上原龍選手
上原龍選手

 5レースの柴田同様、上原龍(写真)もヤンググランプリ出場が決まっており、ここでいい弾みをつけておきたいところだろう。
「4月の落車で右鎖骨骨折からリズムが狂ってしまっていて。今はもう状態的にはいいんですけど、結果が付いてきていないので、そろそろ何とかしないといけないんですよね。ヤングも控えているし、何かしらのきっかけを掴んでおかないといけない時期になってきているので。そういう意味でも、明日は勝負だと思うので、積極的なレースを心がけつつ、勝ち上がりも意識しながら、仕掛けていきたいと思いますね」

 田中晴基は南関ラインの先導役として主導権奪取に意欲を燃やす。
「近況はしっかり連にも絡めていますし、調子はいいですね。地元の千葉記念に向けてやってきた分の貯金ですかね(笑)。南関の地区プロの後はけっこう日にちが空いたので、しっかり練習してきました。その千葉記念では二次予選で敗退してしまって悔しい思いをしたので、今回は最低でも準決勝進出を目標にラインにも貢献できる様に頑張ります」


<8R>
倉野隆太郎選手
倉野隆太郎選手

 倉野隆太郎(写真)は優勝こそないものの、高い数字をマークし好調キープ中だ。
「今年に入ってから色々と試してきていたんですけど、フレームのメーカーを変えて、大ギアを踏む様になったんですけど、それが上手く噛み合ってきているのかなと思いますね。今の成績はそれなりに自信になっていますし、この勢いのまま今開催も勝ち上がっていければいいかなと」

 成績表では大きな着が目立ってしまっている大森慶一だが、ツボにはまった時の捲りは破壊力抜群だけに軽視は禁物。
「防府記念から日にちが空いていないので、しっかり休んできました。練習は調整程度ですね。ここ最近は大敗が目立ってしまっているので、決して状態はいいとは言えないんですけど、体調は問題ないので、良かった頃のフレームに戻してみようと思って。これが何かのきっかけになってくれるといいんですけど」


<9R>
牛山貴広選手
牛山貴広選手
五日市誠選手
五日市誠選手

 前走の富山で久々の優勝を飾った牛山貴広(写真)も有力な優勝候補の1人。
「富山からは日にちが空いたので、地元でじっくり仕上げてきた感じですね。普段はあまりできない陸上トレーニングをやったりして。ただ、僕の場合は日にちが空いたあとの初日はあまりいい成績を取ったことがないので、明日は2日目以降に繋がる走りを心がけていきたいですね。地元の大木さんも付いてくれるみたいなので、頑張ります!」

 五日市誠(写真)はかなりのイメチェンを図っての登場となった。
「このヘアースタイルは前々からやってみたかったという訳ではないんですよ。言ってみれば思いつきですね(笑)。前回の福井が終わってからやったので、このヘアースタイルで走るのが今回が初ということになりますね。とりあえず、気分一新ということで。福井からは日にちが空いているので、状態は悪くないと思います」

 ホームバンクは伊東の大木雅也だが、地元記念ということで一戦必勝の心構え。
「練習は特別なことをしてきたという訳ではなくて、いつもと変わらずのメニューをこなしてきたんですけど、今回は南関の先行選手が踏み出しのいい選手が多いので、それをイメージしながらやってきました。もう、やるだけのことはやって、しっかり準備してきたので、あとは走るだけですね」


<10R>
荒井崇博選手
荒井崇博選手

 荒井崇博(写真)は近況好調で実績上位なだけに好走に期待がかかる。
「小松島のあとは雨も続いたし、西村(康博)さんの引退もあったりと色々と忙しかったので、そこまで満足のいく練習はできていないですね。でも、一時期に比べれば確実に調子は上向いていると思いますよ。オールスターくらいまでは自分の中でも半信半疑の調子というか状態ではあったんですけど、9月くらいからは徐々によくなってきている実感がありますね」

 防府記念からの連続参戦となる濱田浩司は大ギアを生かした捲り一発を狙う。
「1着を取れているので、悪くはないと思うんですけど、ここ2場所は決勝を外してしまっていますからね、その点は満足いかない部分ではありますよね。防府記念を走ったので、しっかり練習してきたという訳ではないですけど、調整程度の練習で疲れは抜けていると思いますし、やれそうな手ごたえはあるので、まずは明日3着以内に入って優秀レースに進める様に全力を尽くしたいと思います」


<11R>
岩本俊介選手
岩本俊介選手

 今シリーズの優勝候補最右翼・岩本俊介(写真)が検車場に姿を現すと大勢の報道陣が囲んだ。
「前回の一宮は数字(結果)こそ残せなかったですけど、積極的な走りはできたし、決してムダではなかったと思いますね。今回はSS選手がいないということで、期待されているのかもしれないですけど、僕としてはやることはいつもと変わらないし、一戦一戦大事にしっかり走っていくだけですね。それがファンの皆さんの期待に応えるということにも繋がっていくと思うので、その辺は変に意識しないでいつも通りのレースを心がけていきたいと思います」

 オールスターの落車以降、イマイチ波に乗り切れていない松岡健介だが、実力的には申し分なく侮れない存在。
「調子…、まあ良くもなく悪くもなく普通という感じですかね。でも、ひところの悪かった頃に比べればだいぶマシにはなってきていると思いますね。だからこそ、明日の特選は大事になってくると思いますね。ここで、3着以内に入って準決勝進出をほぼ確実にするのとしないのとでは大きく違いますから。なので、特選だからといって気を抜かずにしっかり勝負をかけていきますよ」

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