『東日本大震災被災地支援競輪 静岡競輪開設59周年記念(GIII)レポート』 初日編

配信日:11月25日
 本日から「東日本大震災被災地支援 静岡開設59周年記念 たちあおい賞争奪戦」が開幕。初日となった今日は抜ける様な青空で、まさに競輪日和となりました。レースでは自力選手の奮闘が目立ち、明日の二次予選、優秀では主導権争いが大きな見どころとなりそうです。とくに、優秀レース「ちゃっきり賞」では4人勝ち上がった北日本勢が連係と、結束力の強さを見せてくれそうです。準決勝、そして決勝進出へ向け大きなターニングポイントとなるであろう2日目の激戦に是非、ご注目下さい。
  ここで、明日のイベント紹介です。「齋藤ゆうこの競輪初心者教室(3R、8R発売中)」、「山本高広ものまねライブ(4R、9R発売中)」、「からくり侍セッシャー1ショー(5R、10R発売中)」、「ちゃっきり賞出場選手特別紹介(7R発売中)」に加え、お子様向けイベントとして、「お菓子の掴み取り・バルーンアートプレゼント」もございます。もちろん、「現金ミカチュウ(未確定車券抽選会)」、「サイクルタイムトライアル」、「ヤング応援企画」も引き続き開催中ですので、こちらもお楽しみ下さい。
<1R>
宮越孝治選手
宮越孝治選手

 3番手キープからの捲りでオープニングレースを勝利した宮越孝治(写真)
「上手く理想の展開にもっていけましたね。体の反応もだいぶいいですし。4・17のギアを使いはじめて3ヶ月くらいになるんですけど、その使い方が分かってきたのも大きいですね。あと、この静岡は冬期移動で使わせてもらっているバンクでもあるので、自分の中では地元記念と同じくらいのつもりで、練習・調整してきたので、明日の二次予選も勝ち上がれる様にしっかり頑張りたいと思います」

 その宮越マークで2着入線となったのが吉田健市
「孝治が落ち着いていたし、上手いレースをしてくれましたね。4・17のギアとは思えないくらい俊敏な動きでしたね(笑)。2コーナーあたりでは僕さえ離れなければワンツーかなというのはありましたね。僕も抜きにはいったんですけど、脚がある分踏み直されましたね。防府で落車しての参加で、まだ少し痛いところもあるんですけど、こうやって連に絡むことが1番の薬になりますね。来て良かったですよ(笑)」


<2R>
和田圭選手
和田圭選手

 8番手からの捲り追い込みが届いた和田圭(写真)の快勝。
「バックで中野と並走状態になった時に終わったかなと思ったけど、たまたまですね。でも、自分の中で余裕があった分、最後に牽制されても上手く対処できたんじゃないかなと。自分では抜いた感じはしなかったんですけど、ラッキーでしたね。もがき練習があまり出来ていないのはあるんですけど、こうやって1着で勝ち上がれたので、明日もしっかり頑張ります」

 2着には中団から捲った中野彰人が入線を果たす。
「同期の田中(勝仁)さんが来るのが分かっていたのに出させてしまっている時点でダメですし、1センターで3番手に入ろうとしてバックを踏んでしまったのもいただけないですよね。あのまま捲っていっていれば1着だったかもしれないので、どうもレースが小さくなってしまっているんですよね…」


<3R>
中村美千隆選手
中村美千隆選手

 最終2コーナー8番手から豪快に捲って1着の中村美千隆(写真)
「出来すぎですね(笑)。出切った時に踏み直す脚も残っていたし余裕はありましたね。調子良かったなぁ。明日もこのままの状態でいけたらいいんだけど(笑)。ただ、明日からは特選組との対戦にもなるし、メンバーもよくなってくるので、展開を見極めていかないと難しくなるでしょうから、しっかり集中していきたと思います」

 積極性溢れるレースを見せた緑川修平が2着に逃げ残る。
「ちょっと流しすぎてしまったので、ああなったら突っ張らないとラインにも勝負権がなくなってしまいますからね。自分でも落ち着いてレース出来たんじゃないかなとは思います。今井(裕介)さんに合わせることが出来たので、調子は悪くないですね。本当は中村さんにも合わせたかったんですけど、あれはちょっとスピードが違いました」


<4R>
屋良朝春選手
屋良朝春選手

 最終バック4番手から捲った屋良朝春(写真)が1着。
「打鐘のところで吉川(誠)さんがあんなに簡単に引いてくれると思わなかったから、恵まれましたね。理想の展開にもっていくことができたと思います。踏んだ感触もだいぶ良かったし、調子はいいんじゃないですかね。ただ、まだ初日をクリアしただけなので、これに気を緩めることなく、明日も勝ち上がれる様に頑張りたいですね」

 屋良マークの台和紀が2着入線で埼京ワンツー決着。
「屋良が落ち着いてレースを組み立てていたから、僕は付いていただけですよ(笑)。よく2コーナーから仕掛けてくれましたね。3コーナーで前団を乗り越えた時にホッとしてしまった分、最後は抜けなかったですね。それでも、3番手を固めてくれた篠崎(高志)さんも3着で関東ラインで上位独占を決めることができて本当に良かったですよ」


<5R>
松江健一選手
松江健一選手

 柴田の7番手捲りに乗って追い込んだ松江健一(写真)が1着入線を果たす。
「柴田君の踏み出しだけには気をつけていたんですけど、それに付ききってからは僕も仕上げてきた分、余裕はあったので練習の成果が出たかなと。でも、まさか抜いてしまうとはね。逆にファンの方には迷惑かけちゃったかな(笑)。1着取ること自体が少ないので、取れる時に取っておかないといけないですから(笑)。これで幸先いいスタートが切れたし、明日からが楽しみですね」

 その柴田竜史もしっかり2着に残り地元ワンツーが決まる。
「理想は中団か後ろからの攻めだったんですけど、結果的に前を取る形になってしまったので、あとは落ち着いて引いてからカマそうかなと。今回はスピードだけは磨いてきたので、その成果ですかね。早めに仕掛けたので、その分交わされてしまったのは仕方ないかなと思いますね」


<6R>
青井賢治選手
青井賢治選手

 混戦となったレースを制したのは渓飛雄馬の捲りに乗って抜け出した青井賢治(写真)。
「ここ最近は落車が多くてなかなか調子を上げられなかったんですけど、今回はある程度手ごたえがあっての参加だったし、今日も1着取れたので、だいぶ良いんじゃないかなとは思いますね。体の状態は今年前半の良い時に着実に近づいてきていると思うので、明日からのレースでも結果を残して波に乗っていければいいんですけどね」

 山田義彦との主導権争いを制した藤田勝也は、その山田に番手捲りを打たれるも後退することなく、山田マークで踏ん張り意地の2着入線。
「今日はかなりごちゃついたレース展開になったんですけど、それが僕にとっては良かったですね。まあ、恵まれました。内容はどうあれこれで二次予選に勝ちあがれたことには変わりないので、このツキを生かして明日もしっかりと自分のレースをしたいと思います」


<7R>
橋本紀彰選手
橋本紀彰選手

 上原龍が主導権奪うとマークの橋本紀彰(写真)がきっちり抜け出し白星。
「今期4勝め(笑)。今日は上原君が全て仕事してくれて、僕は後ろでガマンするだけでしたね。彼は本当に強いですね。余裕なんて全くなかったですよ。一瞬離れてますから(苦笑)。まあ、上原君も相当脚を使っていたと思うので、その分抜けたんじゃないかなとは思うんですけど」

 2着入線は最終バック4番手から捲った田中晴基
「上原君がまさか突っ張るとは思わなくて、その時点で予想外だったんですけど、その上原君の後ろが一瞬空いたので、『入っちゃえ』と思って。でも、結局は離れてしまったんですけど、その後菊池(通晃)さんが4番手に入れてくれたのが大きかったですね。そこからの捲りは感触的にあまりいいものではなかったんですけど、2着に突っ込むことができて本当に良かったですよ」


<8R>
天田裕輝選手
天田裕輝選手

 最終2コーナー4番手からの鮮やかな捲りで快勝した天田裕輝(写真)
「倉野がなかなか駆けてくれなかったので、2センター勝負だなと思って。あとは一丸(安貴)さんだけ警戒してという感じでしたね。脚には余裕がありましたし、踏み出した瞬間には『イケる』という手ごたえもあったので、状態はいいと思います。何より1着が取れてますから」

 2着は果敢な先行勝負を見せた倉野隆太郎が逃げ残った。
「今日は3・86のギアを使ってみたんですけど、バックで加速してる感覚が味わえたので、このギアも使えるかなという手ごたえは掴めましたね。2センターで流して4コーナーから踏み直しても面白かったかなと思うんですけど、脚の状態としては問題ないと思いますよ。最後、天田に抜かれたのは悔しいんですけど(笑)、明日また頑張ります」


<9R>
明田春喜選手
明田春喜選手
平沼由充選手
平沼由充選手

 初日特選最初のレースを制したのは3番手から捲った五日市誠マークの明田春喜(写真)
「今日は作戦通りだったんですけど、五日市が3番手になって、直線勝負してもいい様な展開だったのに早めに捲っていってくれたおかげでチャンスをモノにすることが出来ましたね。やっぱり、持つべきものは同期ですよ(笑)。その気持ちが嬉しかったし、自分が1着を取ることでその気持ちに応えることが出来て本当に良かったです」

 北日本ライン3番手を回っていた平沼由充(写真)が2着に続きワンツーが決まる。
「直線では落ち着いてコースを探すこともできましたし、調子はいいと思いますよ。この優秀進出はかなり大きいですね。ダービーの出場権利がギリギリの僕にとって、この準決勝(ほぼ)フリーパスの権利は大きな意味があるのでね」

 6番手から捲り追い込んだ吉本卓仁が3着に届く。
「自分の中ではあんまり伸びていなかったですよ。なんかちょっとあたふたした様な感じで。ほぼサラ脚の6番手だったんですけど、踏み出しの瞬間はけっこう脚にキテいたので。もしかしたらちょっと疲れが残っているのかも。もうちょっと届いても良かったかなと思うので。でも、明日以降は徐々に良くなっていってくれるかなとは思っているんですけどね」


<10R>
小野大介選手
小野大介選手
菊地圭尚選手
菊地圭尚選手

 このレースも北日本勢が魅せた。永澤剛の先行から菊地が番手捲りを放つと、3番手の小野大介(写真)が2ヶ月のブランクを感じさせない差し脚で1着ゲット。
「前の2人が頑張ってくれたおかげですね。自分では抜けないかなと思ったんですけど、突き抜けての1着には価値があるんじゃないかなと思います。ケガをしてから久々のレースだったんですけど、しっかり治してからここに参加してきましたし、その中で1着で再スタートすることができたのはやっぱり嬉しいですね。調子はいいと思います。実は、欠場中に同級生で仲のいい浅井(康太)の祝勝会に出てきたんですけど、そこですごく刺激を受けて、戦う気持ちみたいなものが沸いてきていたので、それを今日はぶつけることができましたね」

 番手捲りの菊地圭尚(写真)は2着にも嬉しさ半分、悔しさ半分といったところか。
「永澤の掛かりも悪くなかっただけに、自分ももう少し落ち着いて判断出来ればよかったんですけど…。捲って来られたので、(自分が)ムリヤリ出ていったというのがあるにせよ、あの展開で後ろから喰われたらダメでしょう。まあ、それでも結果的にはワンツーを決めることが出来たので、その点は良かったかなとは思いますけど」

 目標の荒井崇博が不発になる苦しい展開となった紫原政文だが、ベテランらしい巧みな位置取りと差し脚で3着に滑り込む。
「荒井も頑張ってくれたんですけど、ちょっと苦しい展開になってしまいましたね。それでも、この厳しい展開の中で3着を拾うことができたのはかなり大きいですよ。優秀レースには同じ久留米の吉本(卓仁)も勝ち上がってきていますし、ちょっと楽しみが増えましたね」


<11R>
松岡健介選手
松岡健介選手
松永晃典選手
松永晃典選手

 4番手キープから鮮やかに捲った松岡健介(写真)が1着でゴール。
「自分のタイミングで踏み出した訳ではなかったんですけど、とりあえず届いてくれて良かったですよ。本当はもうちょっと脚を溜めてから仕掛けたかったんですけど、岩本の動きも見えていたし、ある程度落ち着いていたんじゃないかなと思います。今日に関しては周りがしっかり見えていたので、状態としては悪くはないんじゃないかなと思いますけどね」

 最終バックで目標の岩本俊介が捲り不発となる中、松岡マークに切り替えた松永晃典(写真)が2着流れ込み。
「9R、10Rの特選で南関勢が優秀進出を逃していたので、自然と気合いは入りましたね。練習の120%くらいの実力を出したんじゃないですかね(笑)。岩本が不発になること自体想定していなかったんですけど、そうなった後は松岡君の後ろに上手く切り替えることができたし、体の反応で対処できているのはいい傾向ですよね」

 主導権奪った藤田竜矢マークの藤原憲征は3着をキープし優秀へ。
「展開としては理想通りだったし、藤田は強かったと思いますよ。でも、松岡も僕が牽制しにくいところで捲ってきていたので、ああいうところがトップクラスの自力選手なんでしょうね。本当は止めないといけなかったんですけど、もう前に踏むしかなくて。明日はけっこういい位置(松岡の番手)が空いてますけど、自分でやりたい気持ちの方が強いので、自在に何でもやりたいと思います」

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