『静岡競輪開設54周年記念(GIII)レポート』 前検日編
配信日:2月9日
静岡競輪場開設54周年記念「たちあおい賞争奪戦」が明日から開幕する。先の競輪祭を制した山崎芳仁が欠場となったが、圧倒的な強さで四日市記念を優勝した小嶋敬二が中2日の強行日程で静岡バンクに乗り込んできた。その小嶋をシリーズリーダーに、以下は地元の新田康仁、村本大輔や、村上義弘、渡部哲男、矢口啓一郎らで次位は混戦となる。
なお、場内イベントが数多く催され、記念開催を盛り上げます。四日間を通してあめ・桜せんべい・抹茶ふくみ・勝有豆を日替わりで毎日先着5000名様にプレゼントされます。また、明日10日の10時15分より、工藤元司郎氏による解説者トークショーが行われます。そちらもどうぞお楽しみに。
<1R>
オープニングの1Rは、西浦仙哉と田村英輝の主導権争いが焦点となる。近況は大きい数字が並ぶ
西浦仙哉
は、「前回(岐阜)の三日目は急に40度の熱が出てしまって当日欠場してしまいました。キツめにはやれなかったけど練習はやってきたし、ここに来たからには頑張る。初日の走りを見てから調子は判断してください」
<3R>
古屋琢晶
選手
3Rは活きの良い若手・
古屋琢晶(写真)
が登場する。
「立川記念では先行して粘れたけど、まだ上の選手と対戦してないからS級での自分の実力はどんなもんなのかは判断できていない。でも、直前の練習では感じが良かったから問題はない。あとは自分の力を出し切るだけ」
対する
四元慎也
が近況は絶好調だ。
「特にこれといってきっかけはないんですけどね。たまたままくりも決まってます。S級はたとえ負けたとしても競走が面白いし、やりがいがありますね」と気持ちも乗っている。
<6R>
高田大輔
選手
6Rは、
高田大輔(写真)
の先行が予想される。
「まだ調子的にはもうひとつ上積みが欲しいけど、練習はいつも通りにできたし調子は変わらず。静岡はA級で走ったとき以来。まくりが決まらないイメージがあるけど、成績が良かったから苦手意識はないですよ」
出方が気になる
竹内智彦
は、「立川記念の初日、二日目の競走はなかったものと考えてください。ここで頑張って点数を上げていきたい!」と意気込む。
<8R>
高橋健太
選手
8Rは、地元の
高橋健太(写真)
を取り上げたい。
「向日町の前、グアムでソフトバンクの松中(信彦)選手と一緒にトレーニングをしていました。普段やらないことをやったから、前回は疲れが残っていてダメでした。今回は疲れはないし大丈夫です」
前を任された
福田知也
は、「練習での感じは良かったから、あとは油断せずに頑張ります」と状態に不安はない様子だった。
一方の
小川将人
は前回の豊橋での落車が気がかりだが、「体は大丈夫だったけど、フレームが壊れてしまった。今回は以前に乗っていたフレームをもってきました」。
<9R>
渡辺一成
選手
9Rからはシリーズをリードする選手による特選競走となる。村上義弘、渡辺一成に藤田竜矢の徹底先行の三つ巴戦となる。
今回、ニューフレームで挑む
村上義弘
は、「一年半、別のメーカーのものを乗っていたけど、今回はデビュー当初からのメーカーにしました。自分の体にはこっちが合ってるのかな。まだ、練習では少し重たい感じがするけど、踏み切れるパワーはあると思う。静岡は相性が良いし、何とかきっかけがつかめれば波に乗れるんだけどね」。
渡辺一成(写真)
は1月の競輪祭でゴール後に落車。ダメージは大きかったようで、「腰のあたりを強打してしまった。分散してくれれば良かったんだけど、衝撃が腰一点に集中してしまった。体調は万全ではないけど、焦らずに立て直していきますよ」と落車の影響が堪えている様子。
前回の1月高知からは配分が空いた
藤田竜矢
だが、「配分が空いていたけど、高知のあとは違反点の制裁で4日まで競輪学校に行ってました。精神的に疲れたけど、もう疲れはとれました。渡辺(一成)君には負けっぱなしだから明日は何とか勝ちたいね」
<10R>
小嶋敬二
選手
中2日での追加参戦となった
小嶋敬二(写真)
は10Rに番組が組まれた。
「中2日だけど普通に乗ってきましたよ。来月にはダービーがあるし、開催期間中に走らない日があるから、今回みたいに四日市を走って2日休んでまた競走っていう流れは逆に良いですよ」と余裕の様子。
対戦する
矢口啓一郎
は、前回の平で決勝戦には乗ったものの、精神的な甘さを反省する。
「競輪祭で気持ちが入りすぎた分、前回は気持ちが途切れてしまっていた。まだまだだめですね。中3日だから軽く疲れをとる程度に軽く乗ってきました」
近況、精彩を欠く
渡部哲男
は、「脚自体は変わっていないし、問題はないんだけどね。気持ちかな。目に見えない問題だから難しいけど、直前の練習で感じは悪くなかったしきっかけさえつかめれば」。
<11R>
新田康仁
選手
11Rは地元の
新田康仁(写真)
が登場する。競輪祭の決勝では落車のあおりを受け、車体故障をしながらも3着と大健闘。変わらず好調は維持しているようだ。
「前回の決勝を改めてみたけど、車輪が(故障し)グニャグニャになりながら走ってましたね。今回は優勝できる車輪を組んできました(笑)」と冗談も飛び出すリラックスムード。「どこの特選に入っても厳しいけど、今回も仕上げてきたつもりだし頑張りますよ」
一方の九州勢、井上昌己と合志正臣は制裁による競輪学校での競走訓練や、表彰式が重なり満足な練習はできていない。
前回の平から中3日の
井上昌己
は、「表彰式が東京であったから(長崎に)帰れてないんですよ。練習はしていないから、走ってみないと調子は分からないですね」。
合志正臣
も同様で、「競輪学校のあと、表彰式や取材で6日から東京にきていたから練習はできていません。展開が向かないと今回は厳しいかもしれませんね」。
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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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