『静岡競輪開設56周年記念(GIII)レポート』 前検日編
 
配信日:2月4日


 明日から静岡競輪場で開設56周年記念「たちあおい賞争奪戦」が始まる。山崎芳仁の欠場でSS班は4名が参戦、その内2名(渡邉晴智、新田康仁)に石橋慎太郎、村本大輔と戦力が整った静岡勢が優勝争いをリードするか。ここ静岡でグランドスラムを達成した神山雄一郎や荒井崇博、村上義弘も虎視眈々とVを狙う。明日から始まる激戦から目が離せない。
 本場ではイベントも盛りだくさん。開催中は毎日、現金ミカチュウ(未確定車券抽選会・3000円分の未確定車券で1回の抽選、商品は合計50000円、最終日は100000円)や静岡応援スタンド(4コーナー)&予想会などが予定されています。明日から始まる「たちあおい賞争奪戦」をぜひ本場でお楽しみください。


<1R>
大内達也選手
大内達也選手
   オープニングの1レースはS級復帰後は5場所で二度の優出と絶好調の大内達也(写真)が人気を集めそう。
 「みんな好調だねって言いますよね。すごい遠回りだったけど、A級に落ちたのが良かったのかもしれないし、調子も良いんでしょうね。流れも良いし、僕らはそれをモノにしないと浮上できないから。今は一戦一戦、取れるだけ点を取って上で戦いたいって気持ちだから勝負は明日ですね。朝が苦手なのでちょっとキツいですけど」


<3R>
 3レースの橋爪亮は「2日前に受けました」と今シリーズは追加参戦。相変わらずの積極策で旋風を巻き起こすか。
 「急な追加だけど、疲れはありません。受けてから体調を崩したけど、頑張れるくらいの状態です。調子自体は悪くないし、静岡は走りやすいバンクです」


<4R>
 4レースの菅田和宏はここ10場所で8勝、年末の別府FIで決勝にも進出するなど調子を上げている。
 「前回(向日町FI)は初日がもったいなかったですね。感じは良かったのに、展開がかみ合わなかった。中6日は雪が降って自転車に乗れなかったけど、向日町の前に練習はできてるので大丈夫。静岡は得意なバンクですね」


<6R>
片寄雄己選手
片寄雄己選手
   6レースからは選抜戦。奈良、松戸とここ2場所決勝に乗っている片寄雄己(写真)は上り調子で地元記念を迎えた。
 「良い形で地元記念に入れましたね。3日くらいは雨でローラーしか乗れなかったけど、後半は若手を集めてしっかりとバンク、街道で仕上げてきました。やれることはやってきたので力を出し切るだけ。練習での感じも良かったし、楽しみです」
 牛山貴広は初日から初ものづくしだ。
 「静岡競輪場も片寄さんとの対戦も初めてです。前回(大宮記念)から間隔は空いたけど、ずっと月2本だったし違和感なく練習もしっかりできました。大宮は初日がダメだったので、今回は何とか上手く走りたい。調子は良いですね」


<7R>
田中孝彦選手
田中孝彦選手
   7レースは静岡記念初参戦の田中孝彦(写真)の頑張りに期待したい。
 「前回(大垣FI)から中4日だけど、2日間はしっかり練習して、残り2日は調整してきました。静岡記念は初めてだけど、気持ちはいつもどおりです。調子は良くても失敗するときは失敗するので、そこを気をつけて走りたい」
 すっかり追い込み型に変ぼうを遂げた小川将人は、今年早くも3勝と好スタートを切っている。
 「自力は通用しないし、自然と追い込みになってきましたね。展開も向いてるけど、それをしっかりモノにできてると思います。練習はいつもどおりだけど、調子は良いので頑張ります」
 前回高知FIで落車の阿竹智史だが、「マッサージや鍼にも行ったし、練習はできた。影響はないと思う」と体調に問題はない様子。


<8R>
 8レースの田中誠はここ3場所連続で優出。前回の武雄FIでは嬉しいS級初優勝を飾るなど、調子を上げている。
 「年末から体調はバッチリ戻ってたけど、結果に出てなかった。でも最近は練習不足だから、なぜこの成績なの? って感じなんですけどね。流れは良いし、今回はより一層頑張りたい。静岡のイメージは良いし、明日は前回初優勝コンビ(中谷渉も前回向日町FIでS級初優勝)で頑張ります」
 荒木伸哉は久々の記念が地元戦。はやる気持ちを抑えるように静かに口を開いた。
 「結果を意識するような立場じゃないし、変に力んでもしょうがない。だから練習も特別なことはやってないですね。最近は成績が安定してきたので、明日からもしっかり勝てるように頑張るだけ」


<9R>
村上義弘選手
村上義弘選手
   いよいよ9レースからはシリーズの主力メンバーが登場する。村上義弘(写真)はケガに悩まされた昨年から一転。今年は立川記念の優出を皮切りに好スタートを切っている。
 「競輪祭直後に沖縄に3泊4日で行ってきました。このあととなると日程も取れないし、しっかり乗り込む時期を作りたかったからね。このあとは西王座やダービーもあるし、きっちり乗り込んで来ましたよ」
 神山雄一郎も宮古島合宿を終えて静岡記念に乗り込んできた。
 「3泊4日の日程で、ダービーを見すえた乗り込みができました。向こうで(佐藤)慎太郎とも一緒になったけど、慎太郎は俺の100倍くらい、異常に強かった。僕も練習は出来たし、悪くはないと思う。明日からしっかり頑張ります」
 補充出走の競輪祭でまさかの成績に終わった菊地圭尚は気持ちを切り替えてのシリーズ参戦。
 「前回はデビューして初めての補充だったし、気持ちの入れ方が難しかったですね。去年は1年のスタートが良かったけど後半がダメだったので、今年こそって気持ちが焦りになったかも。やっぱりメンタル面が大事ですね。攻めの気持ちがないとダメだと改めて思いました」


<10R>
新田康仁選手
新田康仁選手
   10レースの新田康仁(写真)は静岡記念のディフェンディングチャンピオン。競輪祭がまさかの結果に終わっただけに、地元戦からの巻き返しに必死だ。
 「前回は展開がかみ合わず、出し切らずに終わった。何やってんだろうって感じでしたね。状態は悪くないと思うけど、走ってみないと分かんないです。連覇できるように頑張ります」
 村本大輔も地元勢の貴重なムードメーカーだ。
 「やっぱり特別後は疲れが出たけど、休養と練習はしっかりやったし、それなりに仕上がったと思います。地元勢は良いメンバーなので、しっかり付いていけるようにしたい」
 佐藤慎太郎は宮古島で精力的に練習をこなし、脚力アップに余念がない。
 「地元が寒かったので、(渡邉)一成を誘って4泊合宿に行ってきました。前半は(佐藤)友和とか岩手勢と、後半は神山(雄一郎)さんとか栃木勢と一緒にやって良い刺激になったし、とにかく一成が強かった。バイクを連れてった感じで、良い練習ができました」


<11R>
石橋慎太郎選手
石橋慎太郎選手
渡邉晴智選手
渡邉晴智選手
   11レースでは石橋慎太郎、渡邉晴智の地元コンビがトリを務める。競輪祭で落車し、体調が心配された石橋慎太郎(写真)。多くの記者に囲まれたが、不安を口にするばかり。
 「本当は休むのがベストなんですけどね…。地元戦だし、走るのを期待してくれてるファンの人も多かったから。体はよくなってきてるけど、練習ができてないのが不安です。東王座を前に感じをつかんでおきたいのもあるけど、来たからには精一杯頑張るつもりです。あとは気合で乗り切りますよ」
 渡邉晴智(写真)は「青島(宗仁)さんのところに出稽古に行ってきました。そこできっかけをつかんだので」と復調に手ごたえあり。地元Vは譲らない構えだ。
 競輪祭では動きが今ひと息だった吉田敏洋だが、今回は心配無用といった表情。
 「競輪祭の成績は不本意だったけど、練習してなかったので悔やむ権利はないですね。終わってから切れを戻すように練習してきたし、競輪祭よりは間違いなく良いですよ。ここ3年で330走くらいしてるし、長い目で見れば正月に休んで良かったんだと思う。3月にはダービーや地元記念もあるから、今はまた気持ちを切り替えてやってます」

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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