『
一宮
競輪開設56周年記念(GIII)レポート』 前検日編
配信日:11月23日
伊東記念から続く今月の記念ラッシュは、ここ一宮競輪場の開場56周年記念でひとまずの締めを迎える。全日本選抜の直前開催ということもあり、山崎芳仁をはじめ多数の欠場者が出たが、年末恒例のグランプリに向け調整に余念がない後閑信一や、一丸安貴、山内卓也の地元勢ら実力者が多くそろいV争いは混沌としている。
<3R>
地元勢の先陣をきって登場するのは3Rの
村上卓茂
だ。近況は大きい着が目立つが「成績はダメだけど、練習ではだいぶ戻ってきているから今回は点数以上にやれると思う。最近は中途半端なレースが多いから、思い切ったレースがしたい」
対する
瀬戸貴志
は「ようやく(調子が)戻ってきましたね。練習でやっていることが、競走につながるようになりました」
<4R>
4Rの
西村豊
は、前回防府の敗戦を悔やむ。
「前回が悔しかったから、直前の昨日まで練習していましたよ。ここ最近は調子がどうこうではなく、気持ちの面で負けていた。明日は力を出し切る競走をして、3着以内に残りたいね」
<5R>
近況精彩を欠く
小川将人
(5R)は、地元開催をきっかけに流れを変えたいところ。
「防府から配分が空いていたし練習してきました。調子は走ってみないとわからないけど、それなりに走れるとは思う」
<6R>
選抜戦の6Rは
小橋秀幸
をピックアップ。10月は松山S、11月青森Sと連続優参しているが「前回(青森)は風邪で練習ができていない状態でした。今回は体は大丈夫だし、前回以上にやれると思います」
絶好の目標を得た
相原健樹
は「成績が良くない原因?9月の落車は全く影響ないよ。中だるみかな。そろそろ気を引き締めていかないといけない」
<7R>
佐藤朋也選手
7Rからは自力の2選手を。まずは直近の競走得点は100点を超え、すっかりS級選手として板に付いた
佐藤朋也(写真)
。
「上のクラスにいくとまだまだですね。前回(千葉S)は大きい着だったけど、特選スタートだったからあまり点数は落としてないでしょう。調子は良い意味で変わらず」
対する
八谷誠賢
は「追加は一昨日入りました。乗り込んではきたけど、スピード練習をしていないから、サラ脚からの踏み出しが少し不安。でも、最近は風邪もひいていないし、体調は維持できているから大丈夫でしょう」
<8R>
明田春喜選手
10月、岐阜・共同通信社杯の落車で左鎖骨を骨折した8Rの
明田春喜(写真)
は今回が復帰戦。初日の走りに注目が集まる。
「折った後、すぐに手術しました。10日ほど休んでから乗り始めて、一ケ月間ずっと練習。100パーセントの状態とはいかないけど、直前の練習ではやれる感じでした」
明田阻止を図る
竹田和幸
は「いつも通り練習してきた。四日市(99欠着)に比べれば調子は良くなったけど、一宮は最近成績が良くないからね。結果を出して苦手意識をなくしたいね」
<9R>
澤田義和選手
9Rは主導権取りを狙う
外山三平
を。
「前回の防府では沢田さんにまくられているから、今回は何とかしたい。防府の前に地区プロがあって、千メートルで優勝。タイムも良かった(1分5秒)し、調子はずっと良いと思います。ここはバック突風が吹くから、そこを乗り切れるかどうかが勝負ですね」
対する
澤田義和(写真)
も好調維持といった様子で「宮杯からずっと色々なフレームを試していたけど、青森からようやく落ち着いては、成績も安定してきたね」とリラックスムード。
ふるさと防府では準決勝で涙を呑んだ
三宅達也
はその後「風邪を引いてしまい小松島を欠場したけど、休養をとってその後しっかりと練習できましたから心配はないと思う」
<10R>
山内卓也選手
志智俊夫選手
地元
山内卓也(写真)
は10Rでのスタート。
「前回は自分の中では今ひとつで、キレが少し足りない感じがした。ここに合わせて調整したつもりだし、今回の方がずっと調子は良いと思う。あとは展開次第だけど、志智さんは絶好調だしね(笑)」
前を託された
志智俊夫(写真)
は11月高松を優勝し、今年6V目を達成。目下F1戦では敵なしの状態だ。「好調の秘訣は?」と記者団に問われると、「普段の練習でしょう(笑)」と冗談交じりに答える場面もあり「最近は展開に恵まれているからね」と検車場では終始リラックスした様子だった。
中部勢打破を目論む
牧剛央
だが、少々トーンが低い。
「青森の前後に体調を崩してしまった。ぶり返したりして、やっとここ4、5日で良くなりました。休養がとれて良かったのか、それとも練習不足が響くかどちらかでしょうね」
<11R>
一丸安貴選手
地元の
一丸安貴(写真)
が最終11Rのトリを飾る。
「ずっと調子は悪くないんだけど、あっという間に点数を下げましたね。点数を持ってないし、強気に(高城の)番手を回るとは言えないけど、高城君とは相性が良いし頑張りたい」
任された
高城信雄
。直前の別府記念を欠場した理由については「ウエイト中に腰痛が出てしまった。無理をすると怖いから、大事をとって休みました。良い休養になったし、練習で乗ってみて幸い脚は落ちていなかったから大丈夫です」
「自分のレースができている」との
佐々木則幸
は近況は充実した内容だ。
「一時はバック数が減っていましたしね。中一週間でじっくりと練習ができなかったけど、高松の前に配分が空いていたからじっくりと乗り込んでいました。その貯金はまだあると思う。ここ(一宮)はあまり走ってないけど、成績が良くないイメージがあるかな?」
京王閣記念から一カ月空いた
後閑信一
は久々の実戦となる。
「京王閣の落車で体がきつかったんで、無理して走っても後々ひどくなるだけだから一カ月休みました。新フレームの感じも良いし気を入れ直して頑張る」
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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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