『一宮競輪開場62周年記念(GIII)レポート』 前検日編

配信日:10月24日
 一宮競輪開場62周年記念「毛織王冠争奪戦」が明日25日に開幕する。SS班は浅井康太、佐藤友和の2名が参戦。そのほか絶好調の新田康仁、大ケガを乗り越えた小嶋敬二、地元の吉田敏洋、山内卓也らトップレーサーが集結。4日間に渡って白熱のV争いが繰り広げられる。
 開催中はイベント、ファンサービスが盛りだくさん。車券勉強会やクイズイベント、チャリティーオークションで場内を盛り上げます。ぜひ、一宮競輪場に足をお運びください。
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 オープニングレースは井上嵩に注目。強烈なダッシュ力を生かした攻めで初日突破を目論む。
 「朝は苦手なんですよね。でも、みんな条件は一緒ですから。前回の小倉ナイターは後ろが離れて番手にはまられたり、ツキがなかったですね。中3日で練習はそんなにできていないけど積極的に仕掛けます」

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戸田洋平選手
戸田洋平選手
 戸田洋平(写真)はここ5場所で優出4回。自在戦が冴え渡り、充実一途の近況だ。
 「自分のスタイルが見えてきて、それを貫けているのが一番ですね。調子も悪くないです。明日はいつも通り自在に。位置取りは厳しくやるつもりです」

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東龍之介選手
東龍之介選手
 東龍之介(写真)は記念2度目の挑戦だ。S級のスピードに慣れて戦歴は上昇中だ。
 「上がりたての頃は全くダメでしたけどね。徐々に良くなっています。ギアを3.86にして長くもがけるようになりました。一宮は初めてなのでバンクの感触をしっかりつかんでおきたい。明日はしっかり主導権を取ります」

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林巨人選手
林巨人選手
 林巨人(写真)は地元記念に照準を絞って仕上げてきた。モチベーションは高まっている。
 「ここに向けてやることはやってきました。去年の記念は最終日の優秀戦に乗れた。その上は決勝しかないですからね。今年は何としても乗りたい。初日は(高橋)和也がうまいこと走ってくれると思うので、番手でしっかり仕事をしてワンツーを決めたいですね」
 本格先行1車となった高橋和也は油断をせずに駆ける。
 「前回の小倉の予選は内に詰まって負けたので、明日はそういうことがないように。練習は小倉の前にかなりやったので、その成果が出てくれるといいんですけどね。前回から新フレームで感触も悪くないです。先行しやすいメンバーだけど、気を抜かずに走ります」

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竹澤浩司選手
竹澤浩司選手
 竹澤浩司(写真)は大きい着も目立つが、ツボにはまったときの破壊力は素晴らしい。
 「前回の別府の予選は先行してあっさりまくられたので、何とも言えないですね。練習はしっかりやっているし、状態は悪くないと思います。伊藤(正樹)さんとは前に連係したときに失敗しているので、明日はしっかり決めたいですね」

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 松岡孔明は前回高知の準決勝で落車。状態面に不安が残る。
 「ケガは打撲と擦過傷。5日ぐらいは練習してきたけど、走ってみないと何とも言えませんね。前回ここに来たときは完全優勝しているので、いいイメージを持って走れると思います。しっかり勝ち上がりたいですね」

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 松谷秀幸は勢いに乗っていた頃に比べると最近はパッとしない。
 「調子はいいんですけど、結果は出ていないですね。小倉が終わって日にちもなかったので調整程度。状態的には変わらないと思います。明日は篠塚(光一)さんが先行力を持っていますね。安部(貴之)君も一発があるし、厳しいメンバーですね。いけるところからしっかり仕掛けます」

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 予選のメーンを張るのは矢口啓一郎だ。実力は争覇級に見劣りしない。力強い走りで人気に応えるか。
 「最近はおかしな展開になっても冷静に走れている。ただ、スピードは思ったほど出ていないし、成績ほど状態は良くないですね。オールスターから33が続いたけど、4百の方が合っている。予選は緊張するけど、しっかり結果を出したいですね」
 大塚玲は総力戦で抵抗する。
 「ずっと配分が続いていたけど、前回が終わってからひさしぶりに空いたので、練習はしっかりできました。明日は矢口さんが強いので何でもやって一発を狙います」

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吉田敏洋選手
吉田敏洋選手
 吉田敏洋(写真)は勝ち星から遠ざかっている。地元で復活ののろしを上げたい。
 「オールスターから4場所、新車を使ったけど、自分のイメージ通りに車が出なかったので、元のものに戻します。不安を抱えながら走りたくないですからね。調子自体は変わっていないので、あとは結果ですね。4日間、悔いが残らないように走ります」
 山内卓也は差し脚好調。吉田とのタッグで地元の意地を見せる。
 「練習もしっかりできているし、デキもいい。今回は何の不安もないです。ただ、吉田君の方があんまり良くないんですよね。地元だからしっかり走ってくれると思います。信頼して付いていきます」
 好調な新田康仁が地元勢の前に大きく立ちはだかる。
 「5月に膝の手術をして、痛みは完全になくなりました。違和感はまだ少しあるけど、状態はいいですね。明日は細切れ戦なので流れを見てうまく仕掛けたい」

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佐藤友和選手
佐藤友和選手
 佐藤友和(写真)は熊本記念の決勝で大外を鮮やかに突き抜けて快勝。上がり13秒4のバンクレコードで優勝を飾った。
 「最近はやっていることがしっかり身になっている。調子の方もいい感じで上がっていますね。直前は忙しくて、そんなに練習はできなかったけど大丈夫だと思います」
 小嶋敬二は大ケガから見事に生還。今回は復帰4場所目だ。
 「まだ復帰して3場所しか走っていないんですよね。多少は良くなっているけど、ケガが大きかっただけに、簡単に元通りにはならない。もう少し時間がかかると思います。走りながら戻していきたいですね」
 田中晴基は格上相手にチャレンジャー精神で挑む。
 「G1クラスの選手が相手なので、先行するしかないですよね。どこまで通用するか力を試します。8月前橋の前に須藤雄太さんにフレームを借りて、いきなり優勝できました。それからずっと使わせてもらっている。寸法は全然違うけど、そのフレームに合わせてフォームを変えて、感じが良くなりました」

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浅井康太選手
浅井康太選手
 浅井康太(写真)は好調を持続中。シリーズリーダーに相応しい走りで初日から期待に応える。
 「練習はそんなにしていません。ある程度の状態で入れば、あとはレースに入ってからの調整で何とかなりますからね。一戦一戦しっかり頑張ります」
 加藤慎平は2ヶ月ぶりの復帰戦となった前回大垣の初日に落車。心機一転、今シリーズに臨む。
 「ケガはむち打ちと股関節の周辺を痛めました。今回は調子というよりも、ここが復帰戦という気持ちで頑張ります。浅井君に離れたことはないし、しっかり付いていきます」
 濱田浩司は地区プロのスプリントで優勝。気分良く今シリーズを迎えた。
 「最近は動けていますね。細切れも自分にとっては歓迎です。後ろが小倉(竜二)さんなので仕掛けやすい」
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