『一宮競輪開場62周年記念(GIII)レポート』 3日目編

配信日:10月27日
 一宮競輪開場62周年記念「毛織王冠争奪戦」は3日目を迎えた。準決勝3個レースをメーンに熱戦が繰り広げられた。佐藤友和、浅井康太のSS班2人はともに危なげない走りで完勝。激戦を勝ち抜いた9名により、明日はいよいよ決勝戦が争われる。
 最終日も車券勉強会にクイズイベント、アイドルユニット「dela(デラ)」ミニライブ&記念撮影会など、場内イベントは満載。ぜひ、一宮競輪場でお楽しみください。
<9R>
加藤慎平選手
加藤慎平選手
小嶋敬二選手
小嶋敬二選手
 小嶋敬二が最終ホームから一気にカマして別線を完封。加藤慎平(写真)がゴール前できっちり捕らえた。
「あそこでいかないと決まらないですからね。そのポイントを逃さずに小嶋さんが仕掛けてくれました。小嶋さんの状態は悪くない。やっぱり自分の型にはまると強いですね。ゴールまで回り切っていました。すごいオッズだったし、小嶋さんは燃えていましたね。自分の今の評価がそれぐらいと分かって、身が引き締まる思いで気合が入りました。決勝に乗れて良かったです」
 小嶋敬二(写真)は低評価を覆すハイパワーでラインを上位独占に導いた。最終バックで人気の新田康仁が落車するアクシデントはあったが、ケガからの復活を印象づけるのに十分の内容だった。
「風も出てきて、先行するには不利な条件でしたけどね。オッズもひどかったので、思い切って仕掛けられました。好調な2人をまくらせなかったし、力は出し切れました。徐々に状態は上がってきている。こういうレースを1回だけじゃなく、もっと増やしていきたいですね」
 中近ライン3番手の金田健一郎が3着にしぶとく流れ込んだ。
「よく付いていけました。それが全てですね。流れが良かったです。明日はリバウンドがこないように走ります」

<10R>
佐藤友和選手
佐藤友和選手
園田匠選手
園田匠選手
 佐藤友和(写真)が7番手まくりで完勝した。1人だけ次元の違うスピードであっという間に後続を置き去り。完全Vに王手をかけた。
「昨日は仕掛けが遅かったけど、今日はちょっと早めに仕掛けました。しっかりといいタイムが出たので、そこは納得できますね。踏み出したとき、向こうはもうトップスピードだったけど、自分はスピードに乗せていく段階だったので余裕はありました。明日もしっかり勝てるように。優勝を狙います」
 高橋和也が逃げて、番手の笠松信幸は前残りの2着。地元で嬉しい決勝進出を果たした。
「和也のおかげ。落ち着いて駆けてくれました。強かったです。乗っている感じは良かったし、あとは展開ですね。セッティングにずっと悩んでいたけど、だいぶ良くなってきました」
 単騎の園田匠(写真)は先手ライン追走から直線外を伸びて3着に食い込んだ。
「先手ラインに乗っていこうと思っていました。今回から4倍のギアを使っているけど流れている感じはありました。4倍だからしのげた感じですね。3.92じゃ厳しかった。流れが悪いなかで決勝に乗れて良かった。これで変わってくるでしょう」
 高橋和也は格上相手に真っ向勝負で挑んだ。
「誰も来ていなかったので、落ち着いて駆けられました。バック追い風で踏み直せたし、いい感じだったんですけどね。力が違いすぎました」

<11R>
浅井康太選手
浅井康太選手
山内卓也選手
山内卓也選手
 浅井康太(写真)が6番手からの快速まくりで快勝。SS班の貫禄を示した。
「予想通りの展開になりました。あとは前の永澤(剛)君の動きを見て、どのタイミングで仕掛けるかだけ。踏み出しはすごく重かったけど、直線はすごい伸びましたね。これで昨日の分は取り戻せたかな。3日間の脚の感触はすごくいい。でも、決勝は(佐藤)友和さんが仕上がってますからね。優秀と同じ失敗をしないように、焦らず普通に走ります」
 山内卓也(写真)が地元の意地で食い下がり、2車単の一番人気にきっちりと応えた。
「昨日の落車で指をケガして、走る前と終わったあとは痛いですけどね。レースは集中しているから大丈夫。浅井君は3コーナーではもういっちゃう感じでしたね。連れていってもらえました。昨日、失敗しているのでワンツーが決まって良かったです。明日もしっかり付いていきます」
 小倉竜二は最終バック9番手から前のスピードをもらって3着に突っ込んだ。
「ずっと付いていって、そのまま伸びた感じですね。濱田君が外に膨らんでコースを空けてくれました。状態は悪くないです」
 東龍之介は強豪相手に先行で力を出し切った。
「自分のレースはできました。やっぱりこのクラスは違いますね。今の力が分かりました」
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