『名古屋競輪開設57周年記念(GIII)レポート』 前検日編
 
配信日:12月22日



 今年最後の記念競輪となる名古屋競輪開場57周年記念「金鯱賞争奪戦」が12月23日~26日の日程で開催される。前検日の今日は、全国各地からS級のトップレーサーが続々と競輪場に集結し、明日からの熱戦に備えていた。小嶋敬二を筆頭に、地元の山内卓也や巧者浜口高彰ら役者のそろった中部勢に他地区の選手がどう立ち向かうかが焦点になりそうだ。
  なお、初日は葛城ユキの歌謡ショー(ケイリンイメージソング)やフリーマーケットなど、様々なイベントが予定されています。ぜひ、この機会に本場に足をお運びください。
 

<1R>
倉岡 慎太郎選手
倉岡 慎太郎選手
   オープニングレースからは倉岡慎太郎(写真)を取り上げたい。最近は積極的な組み立てが多く、成績も上昇中だ。
  「最近は嫌々逃げるレースが多いけど、結構残れているから体調はいいと思う。前回の広島記念もいいレースができた。変わったことは何もしていないんですが、流れも向いている感じですね。広島から中2日だから練習は調整程度。調子も前回と一緒ぐらい。いつも通り気楽に走りますよ」


<5R>

  5レースの湊聖二は大敗が目立つ近況だが、原因ははっきりしている。
  「11月の中旬にウイルスが体の中に入り、高熱で2週間ぐらいずっと寝込んでいたんですよ。体重もかなり落としてしまった。その影響でここ2場所は全然ダメでしたが、だいぶ練習の感じは戻ってきています。調子を戻す意味でも今回は4日間、思い切った仕掛けで、魅せるレースをしようと思っています」


<7R>
石毛 克幸選手
石毛 克幸選手
  7レースの選抜戦は、格上位の石毛克幸(写真)に人気が集まりそう。久々の選抜スタートだが、気落ちはない。
「今年は良くなってきたら落車の繰り返しで、いい状態で走れることが少なかった。今回も2場所前の大宮で落車した影響が少し残っているけど、広島記念よりはいいと思う。今は戦法的にも色々迷っているし、自分なりにテーマを持って戦いたい。来年につながるようなレースができればいいですね」
その石毛と連係する成田健児はしばらく勝ち星から遠ざかっているものの、FI開催では安定した走りを見せている。
「調子は悪くないと思うし、決勝にも乗れているけど、ちょっと気の抜けたようなレースが多い。もっと1つでも上の着を取るという執念みたいなのを出していかないとダメですね」


<8R>
和田 健太郎選手
和田 健太郎選手
   8レースは徹底先行型が不在で混戦ムードだが、復調気配の和田健太郎(写真)に注目したい。
  「3場所前の観音寺で落車して身体のバランスを崩してしまったけど、少しずつ良くなっている。前回の西武園の最終日から新しいフレームを使って感じがいいし、今回も頑張りたい」


<9R>
稲垣 裕之選手
稲垣 裕之選手
   9Rの特選に出走する稲垣裕之(写真)は全日本選抜の後、アジア大会に出場し、ケイリンで銅メダルを獲得した。
  「金メダルを獲りたかったんですけどねぇ。ちょっとスタミナが足りなかった。17日に帰って来て、それから井上(昌己)君の祝勝会に参加したし、練習はほとんどできていません。疲れはないけど、走ってみないと状態は分からないですね」
  佐々木則幸は全日本選抜で全く見せ場を作れなかった。
  「全日本は今年走った中で一番悪かった。2日目、3日目は自分の得意なパターンだったんですが…。まだ、練習の感じはしっくり来ていないけど、頑張るしかありません。今回は新車をぶっつけ本番で使います」


<10R>
吉田 敏洋選手
吉田 敏洋選手
   10Rからは吉田敏洋(写真)をピックアップ。地元戦に向け、順調に仕上がったようだ。
  「練習はしっかりやってきたし、戦える状態だと思います。ここ何日かバンクでモガいた感じはすごく良かった。後は気持ちの問題ですね。練習の力をレースでうまく出せれば、いい結果を残せるはず」
  稲村成浩は全日本選抜、広島記念で連続優出と目下絶好調だ。
  「今は自力で戦っている訳ではないので、配分が詰まっていても疲れはないですね。引き続き調子はいいと思います。前回の広島記念の準決勝の日が35歳の誕生日だったんです。今は関東の先行屋が強いし、付いていくだけではなく、前を抜ける脚はこれからも維持していきたい」
  荒井崇博も前回の広島で今年3度目の記念Vと勢いに乗っている。
  「最近は前を取って、とにかく周りに嫌がられるようなレースをしようと心がけているし、それが結果に結びついている。今回もいつも通りの走りで優勝を狙います」


<11R>
山内 卓也選手
山内 卓也選手
   最終11Rは、小嶋敬二の実績が群を抜いている。 「前回の佐世保の後はそんなに練習をやっていないけど、気持ちはリフレッシュできた。獲得賞金でダービーの特選権利がかかっているけど、それはあまり意識せず、いつも通りの走りをします」
  地元の山内卓也(写真)が小嶋の番手死守から逆転を狙う。
  「一宮記念、全日本選抜、ここと気の抜けないレースが続きますね。やれることは全てやってきたし、状態は問題ない。明日は小嶋さんに離れず付いて、しっかり仕事をしたい」
  記念初の特選スタートとなる芦沢大輔も気合が入っている。
  「前回の高知は決勝に乗れなくて本当に悔しかった。その後は街道中心に練習してきたし、師匠(木村泰丈)にバイク誘導もしてもらいました。その成果が出てくれれば…。小嶋さんは雲の上の存在。先行基本に何でもやるつもりです」

   
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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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