『開場58周年記念名古屋競輪(GIII)レポート』 初日編
 
配信日:3月1日



 名古屋競輪開場58周年記念競輪「金鯱賞争奪戦」が本日から開幕。地元勢が順調に勝ち上がる一方、シリーズリーダーの小嶋敬二が大敗を喫するなど波乱も起こった。明日は優秀戦競走「太閤賞」がメインのほか、二次予選競走が行われる。
 なお、場内イベントも盛りだくさん。プロレスラーの獣神サンダーライガーによるトークショーやゲーム対戦、フリーマーケットや競輪グッズの販売などが行われます。こちらの方もどうぞお楽しみに。




<1R>
 オープニングレースは、渡邊一洋と亀井宏佳が1着を分け合った。
 渡邊一洋は「位置的にも悪かったし、どうしようかと思った。谷岡さんの仕掛けに付いていくかたちになったけど、前に付いていただけだし、たまたま」と展開のツキを強調する。
 亀井宏佳は「早坂(秀悟)が緩急付けて良く駆けてくれた。いいスピードをもらったおかげ」と早坂を労う。


<2R>
 2レースは女屋文伸マークの山信田学が大外を強襲して1着をさらった。
  「女屋は先行態勢に入ろうとしたところをカマされてきつかったでしょうね。最終三角に入ったところでラインで勝つのはきついかなと思った。直線に入ってからコースを冷静に探せた。今回はS級初白星。2着ばかりだったし、少しは自信になりました」


<3R>
 3レースは今村清二が三角過ぎから仕掛けると、逃げる橋爪亮を捕らえて快勝した。
  「ここは最低でも中団をと。服部(克久)君が行ってくれたから良い位置が取れました。やっぱり2車で叩くのはキツいですからね。最後は待って待っての仕掛けになりました。きつかったけど何とか1着が取れた。まさに“地元の利”ですね」
 積極的に主導権をにぎった橋爪亮は2着に逃げ粘る。
  「服部さんが早めに仕掛けないで内に行ったから、その分ペースに持ち込めました。全体的に風のあおりがキツかったけど、2着に粘れたしデキは良いと思いますよ」


<4R>
 4レースは岸澤賢太が主導権をにぎるとペース駆け。直線に入っても末脚良く、他の機動型を完封した。
 「出切ってからはある程度余裕がありました。中団ももつれ気味だったし、バックが流れる感じだったから駆けやすかったですね。(初めての記念の)大宮記念では初日を突破出来たけど、二次予選では全然ダメだった。ここはどうにか乗り切りたいですね」


<5R>
佐藤亙選手
佐藤亙選手
    5レースは地元コンビが意地を見せた。佐藤亙(写真)がホームカマシで先制すると、そのまま押し切って快勝した。
 「地元だし、これだけ緊張したのは久々。3レースで今村が1着だったし、それもすごいプレッシャーになった。それだけに1着が取れて嬉しいですね。藤澤(明弘)君が中団を取りに上がってきたから、絶好のカマシ頃になった。ホームで風がきつかったけど、出切りさえすれば何とかなると思った」
 佐藤マークの鳥越靖弘が2着に食い下がり地元ワン・ツーを決めたが、最後は佐藤を交わせずに悔しそう。
 「三角を回った時点で誰もこなかったから、展開としては絶好だった。直線では抜けると思ったんだけどなぁ。それでもワンツーが決まったし良かったですよ」


<6R>
  6レースはホームからカマして先行した岡田征陽に乗った十文字貴信が直線を伸びて1着。道中、八谷(誠賢)にからまれたが、しぶとく耐えしのいだ。
 「岡田君がカマすとき一瞬車間が空いてしまったけど、ギアを上げていたし、すぐに追いつけると思いました。八谷にからまれて外併走になったけど、しっかり踏めていたし難なくしのげました。俺も内を空けずに車間を切って残したつもりだったんだけど、もっと溜めて遅めに踏めば残せたかもしれないですね。(岡田が)7着以内に入ってくれたのが救いです」
 後方に置かれ、万事休すかと思われた松山勝久は三角からまくって2着入線を果たす。
 「後方八番手に置かれてしまい、どうなるのかな?と思ったけど、案外落ち着いていましたね。前がもつれ気味だったし、良いタイミングで仕掛けられました。前回、落車した割には良く踏めていると思う」
 守田秀昭は「俺に余裕があれば、八谷をもっと援護できたのにね」と3着確保にも表情は複雑だ。


<7R>
原真司選手
原真司選手
    7レースは原真司(写真)が打鐘から目一杯踏み上げた。出だしが遅れた佐藤朋也が番手にハマる苦しい展開となったが、何とか3着に粘り地元地区で意地を見せた。
 「(佐藤との)踏み合いもあるなと思ったから早めに踏みました。佐藤君に気付かれないようにと思ったけど、バレてましたね(苦笑)。でも、タイミングとしては絶好だったと思います。出切るまでに相当脚を使ってきつかったけど、三角で踏み直せたし粘りも良かった。明日以降もこの状態を維持したいです」
 1着は斉藤正剛。佐藤朋也マークから直線で鋭く伸びた。
 「原のラインは二車だったし、前に行かせてから佐藤を入れようと思ったら、青木さんが離れてしまい、ああいった展開になった。最後は一杯で、前に前にという気持ちで取れた1着です」
 佐藤朋也(4着)は「原さんがあんなに早く仕掛けるとは思わなかった。慌てて踏んだけど、ギアが掛かっていたから踏み出しに遅れてしまった。今日はカカりがいまひとつだったですね。今日休んでしっかり切り替えて、明日は積極的なレースをします」と気を引き締める


<8R>
柴崎淳選手
柴崎淳選手
   8レースは柴崎淳(写真)がペース駆けで別線を圧倒。ラインで連独占を決めた。
 「作戦としては中団からの組み立てを考えていたから予定通り。押さえてもカマシても、あとは流れに任せていました。中村(美千隆)さんが前を取ったから突っ張るのかなと思って警戒したけど、すんなり引いたのでこっちにとって良い展開になりました。誘導を使えたし、要所に流すところもあったし、ペースでうまく駆けられましたね」
 三浦稔希は番手絶好の展開だったが、柴崎を交わせず2着に。「柴崎は良いスピードでしたね。タレる気配もしないし抜けないですよ。それでも作戦が決まったし、三人で連を占めたのは大きい」


<9R>
中川誠一郎選手
中川誠一郎選手
   9レースは中川誠一郎(写真)が仕上がりの良さをアピール。二車ながら先行すると、ホームからカマした海老根恵太と叩き合いになったが、海老根を前に出させず、そのまま後続を振り切った。
 「誘導を使えたし踏み出しも楽でした。海老根さんの仕掛けにうまく合わせられたし、車が良い感じで流れてくれた。特に三角あたりは凄い良い感じで流れていました」
 中川マークの小野俊之は「誠一郎、強いなあ。踏み直しもすごく良かった。交わせる感じがしなかった」と中川の強さに舌を巻き「誠一郎はペースで駆けるよりも、しっかり踏み切った方が強いしタレないんですよ。今日はそんなレースでしたね」と競走内容を絶賛する。
 3着には九州コンビを追走した手島慶介が流れ込んだが、こちらも「1回も脚を使っていないのに、道中はすごくきつかった。俺も疲れているけど、それよりも中川の状態が良いんでしょう」と中川の強さを認める。  
 中川を叩けず大敗を喫した海老根恵太は「自分の踏み出し、スピードは申し分無かったけど、誘導をギリギリまで使えた分、中川が優位に駆けられたんでしょう。中川にもう少し脚を使わせる展開に持ち込めば良かった」と反省する。


<10R>
長塚智広選手
長塚智広選手
   10レースは、逃げた吉田敏洋の番手を奪取した長塚智広(写真)が、番手から抜け出して1着をさらった。
 「神山さんから『走りたい競走をしてくれ』と言われていたので、自由に走らせてもらいました。要所要所で身体が反応してくれたし、番手にもすんなり入れた。最後、少し車の出が悪かったけど、それは道中かなり脚を使っていたから。状態は徐々に良くなっていますよ」
 後方8番手からまくった萩原孝之が直線で強襲。マークの遠澤を連れて2、3着にそれぞれ入った。
 「二角の山おろしを使って、目一杯踏みました。行けるかどうか半信半疑だったけど、思いのほか良く伸びました。濱田君に先まくりを打たれたらおしまいでしたね」
 遠澤健二は「俺は9番手だし、届かないだろうと思った。それでも萩原が良く行ってくれた。このメンバーで3着までに入るというイメージが沸かなかったからこの3着は嬉しいよ」と満足気。
 地元の期待を背負った吉田敏洋は「今日は展開が悪かったけど、自分のやるべきことはできたつもり。今日の結果にはある程度納得しています。また明日ですね」とサバサバ。


<11R>
友定祐己選手
友定祐己選手
   11レースは人気を背負った小嶋敬二が着外に沈む波乱の展開に。レースは小嶋を押さえて明田春喜が先行すると、明田ラインの三番手を取り切った友定祐己(写真)が直線をひと伸びして白星をゲットする。
 「前受けして、明田が押さえてこないようだったら突っ張りも考えていた。でも明田も上がってきたし、その後すぐに三番手に入れたのが大きかった。兵藤(一也)との併走が長引けば小嶋さんのまくり頃になるからね。最終バックで後ろを見たら小嶋さんが来る気配も無いから『これは行けるな』と思って踏んでいました。レース中はずっと冷静でしたね」
 3着に入線した明田マークの平沼由充は「明田が小嶋さんを押さえて、早めに踏んで行ったから大丈夫かな? と思ったけど、そんな心配は要らなかった。グイグイとスピードが上がっていたし良いカカリでしたよ。誰もまくれないだろうと感じていました」と明田の頑張りを称える。 
 2着には兵藤一也の後位で脚を溜めた稲村成浩が入る。
 「最後は大外を突いたけど、良く伸びましたね。脚をほとんど使っていなかったから、幾分余裕がありましたよ」
 小嶋との初対戦となった明田春喜は小嶋を後方に置いて積極的に駆けた。
 「今日は小嶋さんだけを気にしていました。上げたギアもしっくりきていたし、レースは作ったつもり。小嶋さんと戦ってある程度自信がつきました。明日以降楽しみですね」
 後方から仕掛けるも、まくり及ばず着外に沈んだ小嶋敬二は「あの展開でも、やや強引に行けば何とかなるかなと思ったんだけどね…」と言葉少な。

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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