『名古屋競輪開場59周年記念(GIII)レポート』 前検日編
 
配信日:3月27日


 名古屋競輪場開場59周年記念「金鯱賞・ドラゴンゲートカップ」が明日3月28日から4日間に渡って開催される。小嶋敬二をはじめ、加藤慎平や山口幸二ら強力布陣で臨む中部勢が優勝争いをリードしていくが、他地区の抵抗も必至。トップスターの競演から目が離せない。 なお、開催中はイベント、ファンサービスも盛りだくさん。明日は先着1500名様に「エコバック」を進呈。場内ではKドリームスマスコットガールの長尾麻由によるトークショー&握手会が5、9レース発売中に催されます。また、競艇選手が自転車に乗って競走するボートマンレースや29日に行われるガールズケイリンの選手紹介も予定されています。ぜひ、本場でお楽しみください。


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新井剛央選手
新井剛央選手
    新井剛央(写真)はここ3場所で優出2回と絶好調。自力勝負は減ってきたが、位置取りが上手くなった。
「最近の決まり手はほとんど追い込みですね。目標がないときは、中団を取ってのまくりが基本。調子自体はずっと変わらないけど、最近はとにかく流れがいい。地元の大宮記念で結果を出してから成績が上がったし、今回も活躍したいですね」


<2R>
 三槻智清は前回立川の準決で落車したが、最終日は山田英明のまくりをゴール前できっちり捕らえ、勝ち星を挙げた。
「立川の最終日は展開が向いただけ。首の打撲と擦過傷で痛みはまだ残っていますね。折れなかっただけでも良かった。終わってからは身体のケアをしっかりやってきました。最近は自力で動けなくなってきたし、目標がいるときは任せるようにしています。何とか勝ち上がっていきたいですね」
 小林寛尚は好目標を得てニンマリ。
「窪田君なら申し分ないですね。最近は予選で安定した成績を残せているし、ずっといい状態を維持できています。初日はしっかり決めたいですね」


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大沼孝行選手
大沼孝行選手
   大沼孝行(写真)は前回千葉で大敗したが、気落ちはしていない。
「千葉は昔から苦手だし、前回の成績は気にしていません。3・92のギアを使うようになったのは昨年の夏ぐらいから。その前は4回転も使っていたけど、それだと動きが制約されますからね。このギアが一番合っているし、S級はチャレンジャーの気持ちで走れるのがいい。先行で勝ち上がれるように頑張ります」


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 中山健は相変わらず成績の波が激しいが、ツボにはまったときの破壊力は素晴らしい。
「もう少し安定した成績を残せればいいんですけどね。明日は先行争いがありそうだけど、それを期待すると失敗しますからね。自分で動いてレースを作ることを心がけます。前回の取手が終わってから風邪を引いてしまい、1本欠場して5日間ぐらい休みました。それから1週間ぐらい練習したけど、状態面はちょっと不安ですね」
 川井利晃は今年初の記念参戦。中山マークから好スタートを狙う。
「最近の成績はいまいちなんですが、調子は悪くないんです。久しぶりにいい目標がいるので、頑張りたいですね。この辺りで流れを変えたいと思います」


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 阿竹智史は今年に入って今ひとつ流れに乗れない状況が続いているが、今回は師匠の小倉竜二と一緒の配分でいつも以上に気合が入る。
「毎年、この時期は調子が良くないんですが、少しずつ状態は上がってきています。今回は小倉さんと一緒だし、明日後ろに付いてくれる米澤さんも同じ一門ですから。このバンクは走りやすい印象があるし、先行基本に力を出し切るレースをします」
 舘泰守は地元記念に照準を合わせ、きっちり調整してきた。
「地元記念に向けて、かなり前から練習してきました。ここ2場所は全然ダメだけど、前回は調整なしで走りましたからね。練習の感じは悪くないので、やってきた成果を出したい」


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松田優一選手
松田優一選手
   松田優一(写真)がマイペースで先行できそうな組み合わせ。前回の花月園は精彩を欠いたが、今回は自信がありそう。
「前回は疲れが残っていてダメでした。そのあとは疲れをしっかり取ってきたし、今回は大丈夫だと思います。武田さんがダービーを獲って茨城の雰囲気が良くなっているし、自分もその流れに乗っていきたいですね」
 伊藤大志は前回の松阪で今年初優出。悪い流れを断ち切った。
「落車で股関節を痛めて調子を落としたけど、ようやく踏めるようになってきました。松阪のあとも練習はしてきたし、明日はいい目標がいるので頑張りたい」


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及川裕奨選手
及川裕奨選手
   及川裕奨(写真)は3月に入って2場所連続優出するなど調子を上げてきた。
「3場所前に落車したけど、大したケガではなかったし、バランスが崩れるようなこともなかった。そんなに状態がいいというわけではないんですが、流れも向いているし、力も付いてきていると思います。中6日でそこそこ練習はできたし、久しぶりの記念だから頑張りたいですね。最近は初日に3・64のギアを使って、二日目から71に上げている。それで上手くいっているので、今回もそのパターンでいこうと思います」
 竹田和幸は初日選抜戦で連勝中だが、今回はやや弱気。
「1月の四日市が終わったあと、風邪を引いてしまい、けっこう長く休みました。復帰してからの成績はまずまずだけど、調子自体はそんなに良くありません。ここに来る前もまた風邪を引いてしまったので、ちょっと不安ですね」


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永井清史選手
永井清史選手
   積極的な自力タイプがそろって激戦は必至。永井清史(写真)はダービーで惨敗した雪辱に燃えている。
「ダービーは調子自体は悪くなかったんですが、力を出し切れずに終わってしまった感じ。3、4走目は全くダメでした。ダービーのあとは乗り込み中心で、最後の2日間だけスピード練習をしてきました。今年に入ってまだ0勝だし、今回は結果を出したいです」
 加藤慎平はダービーの決勝で絶好の展開をモノにできなかった。
「決めなきゃいけないところで決められなかった。終わってから腰痛が出てしまい、リハビリから始めました。まだ、練習では永井ともがけるレベルまで戻っていないけど、競走なら大丈夫だと思います」
急成長を遂げている木暮安由にもファンの期待が集まりそうだ。
「前回の京王閣のあと、期間は空いていたので、しっかり練習はできました。調子はずっといいし、記念で強い選手と対戦できるから楽しみです」


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小嶋敬二選手
小嶋敬二選手
   小嶋敬二(写真)はダービーの3走目からギアを3・85に上げて動きが一変。松山記念も決勝では豪快なカマシを決めて快勝した。
「松山の最終日は風もなかったし、軽く感じましたね。終わってからは沖縄に1人で行って乗り込んできました。疲れはないから大丈夫。今回も初日、二日目は3・85のギアを使い、それで軽ければ三日目からもっと重いギアを使うかもしれません」
 小嶋に対抗するのは北津留翼だ。ダービーでは先行、まくりで2勝を挙げた。
「ダービーは走りにバラツキがありましたね。終わってからは街道中心にしっかり練習してきました。良くも悪くもない感じですね。名古屋は初めてなので、1回走ってみないと感触は分かりません」
 白戸淳太郎はダービーで3回確定板に上がるなど、存在感を発揮した。
「タマタマ流れが良かっただけですよ。終わってから同期の栗原厚司さんと3泊4日で沖縄に合宿へ行ってきました。乗り込めたし、調子は上がっていると思うんですけどね。でも、明日はメンバーがきついので、厳しいかもしれません」


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吉田敏洋選手
吉田敏洋選手
   地元の吉田敏洋(写真)はダービーで3勝と大活躍。今年に入ってから10勝を挙げるなど、勢いに乗っている。
「名古屋記念に向けてやってきたし、いい状態で来れたと思います。どこまで自分のレースができるかでしょう。とにかくまずは決勝に乗ること。1人でも多く愛知勢が決勝に乗れるように」
 海老根恵太は前回の松山記念で途中欠場。そのあとも自身の祝勝会などで多忙な日々を過ごした。
「配分が詰まっていたし、松山のときは疲れが溜まっていましたね。そのあとも祝勝会とかで忙しく、そんなに練習はできていません。名古屋記念は去年、全然ダメだったけど、苦手意識はないし、しっかり頑張ります」
 佐々木則幸は骨折から復帰して、徐々に本来の動きを取り戻している。
「少しづつ良くなっているけど、まだまだイメージ通りには踏めていません。急に良くなってくれることを願っているんですが…。ただ、だいぶマシにはなってきたし、このあとに地元の高知記念が控えているので、そろそろ結果が欲しいですね」

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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