『岐阜競輪開設58周年記念(GIII)レポート』 前検日編
 
配信日:8月31日


 岐阜競輪開設58周年記念「金華賞争奪戦」が明日から開幕する。先の小松島記念で落車し、肋骨と肩甲骨を骨折した小嶋敬二が欠場。更には地元の雄・加藤慎平が前検日当日に欠場を表明し、開幕前から波乱の様相を呈してきた。本日前検日から最終日の決勝戦まで、選手の舞台裏の様子をレポートします。
 なお、本場ではたくさんのイベントが用意されております。4日間開催を通して地元選手によるお出迎えと地元予想屋による早朝予想会が行われます。また、明日9月1日には先着3,000名様に、現金2,000円(50名)、1,000円(100名)、岐阜記念クオカード(100名)が当たる三角クジが配布されます。どうぞお楽しみに。


<1R>
 開幕の1レースは、水書義弘と長尾博幸の二分戦。実績で優る水書義弘だが「長尾君は強いからね。最近は練習では手応えがあるんだけど、なかなか成績に繋がらない。1レースで1番車なんてなかなかならないし、1着が取れればいいね」
 自在型・阿部貴光の出方も注目される。
 「西丸(直人)さんは初めは南関の三番手と言っていたけど、結局は自分に任せてくれた。(佐藤)悦夫と一緒にしっかりと練習もしてきたし頑張りますよ」


<2R>
乾準一選手
乾準一選手
   2レースは徹底先行の乾準一(写真)を。開催ごとに連対を果たしている乾だが、大敗が多いのも気掛かり。
 「いつも通りのレースをしているんだけど結果が出ないね。だから、最近は気持ち的に疲れがあります。前回が終わってからは中6日あったけど、前半は休みながら軽めに乗って、そのあとの3日間はキツめに乗り込んできました。調子に関しては走ってみないとわかりません」


<3R>
 3レースの池田周平は前回小田原記念の競走を反省する。
 「前回は調子が悪くなかったんだけど、消極的になってしまった。しっかりと練習をしてきたし、今回は思い切った競走を心掛けたい」
 対戦する工藤政志も前回の平塚では持ち味を出せず。
 「平塚バンクは軽くて、何だか自分には合っていないような感じで力を出し切れなかった。日程に余裕はなかったけど、いつもどおり練習はやってきた。後ろにラインができるし頑張ります」


<5R>
 5レースは戦法転換を図る新井剛央に話を聞いてみた。
 「最近は若い先行屋が出てきたし、同じ戦法(先行、まくり)だとまたA級に落ちて元通りになってしまうと思うから。だから、これからは展開次第でイン粘りなどもやっていきたい。S級になってから一度だけ(イン粘りを)やったことがあるけど、そのときはダメでした」
 横のさばきでは桜井丈が一枚上だ。
 「今、渡辺晴智さんを目標にして静岡は盛り上がっていますからね。結束も堅いですよ。自分は先行はできないから強気に勝負するしかない。明日も付いてくれる以上は頑張ります!」


<7R>
柴崎淳選手
柴崎淳選手
   前回、玉野でS級初優勝を果たし、波に乗っている柴崎淳(写真)は7レースに登場する。
 「前回は展開に恵まれたし(別線同士でのもがき合い)たまたまですよ。調子も良いと言う訳ではなく普通だし。最近は前を取らずに押さえ先行をするようにしています。これから上を狙うには苦手なこともやっていかないといけないし」
 対戦する阿竹智史は前回の取手で落車しており調子が気掛かり。
 「落車したけど体は大丈夫ですよ。ただ、地元(の小松島)記念が終わってから疲れがあった。だから、今回はマッサージを受けたりして疲れを取ることに専念してきました」


<8R>
 8レースは地元の松尾淳に期待が集まる。
 「サマーナイトでの落車は結構ダメージが大きくて、前回は失敗しました。そのあとはしっかりと練習ができたし、地元戦に向けてやるべきことはやってきたつもりです」
 福田知也が松尾に胸を借りて真っ向勝負を挑む。
 「前回からは中4日。ずっと配分が詰まっていて乗り込めていないから心配だけど、思ったよりは踏めているし成績は良いですね。骨折欠場明けで復調途上。まだこれから上向いていくと思います」


<9R>
渡部哲男選手
渡部哲男選手
平原康多選手
平原康多選手
   9レースからはシード選手による特選競走。まず、9レースはいきなり渡部哲男(写真)と平原康多のV候補による激突となる。
 親王牌での準優勝をはじめ、最近は一皮むけた渡部哲男は「小松島記念の決勝で落車して擦過傷が治らなかったから奈良は休んだけど、体は大丈夫だし調子は変わっていないと思う。最近は先行、まくりでオールスターに繋がるレースができている。今回もそれなりに魅せるレースができると思います」
 対する平原康多(写真)も堅調を維持しているようで「平塚の初日に車体故障して落ち込んだけど、すぐに立て直せたんでね。二日目以降は自分のパターンで仕掛けられた。全力を出し切れているし、納得のレースができています」


<10R>
玉木勝実選手
玉木勝実選手
   10レースは海老根恵太が好気配。
 「福井記念での落車が響いて地元記念は今ひとつだった。取手を休んでから急に練習を再開したからちょっと古傷の膝を痛めたけど、しっかりと調整ができました。最近の中では一番感じが良いですよ」
 前回の平では決勝に乗るなど、矢口啓一郎も堅実な走りを続ける。
 「今回はフレームを替えてみます。ずっと使っていなくてお蔵入りするのはもったいないから今回持ってきました。試しに乗ってみる程度だからあまり関係はないよ。前回の決勝は動くべき所で動けなかったから、今回はその辺を反省して走ります。今は流れが良いし、調子も良いですね」
 地元の玉木勝実(写真)は地元戦に向けて合宿を張ってきた。
 「今回参加するメンバーでここでバンク合宿をしました。お互いに調子を確認し合いながら計画的にできました。自分も感じが良かったよ。地元だし、一日でも見せ場を作れたらいいね」


<11R>
浜口高彰選手
浜口高彰選手
   11レースは浜口高彰(写真)が武田豊樹と連係から二日目の優秀競走「天下布武賞」進出を目指す。
 「いつもだったら直前まで追い込んで練習をしてくるんだけど、今回は地元戦で負けられないからG1と同じように直前は軽めの調整にしました。(加藤)慎平の三番手からのレースを想定して練習をしていたんだけどね。(加藤は)風邪を引いたみたい」
 山内卓也は浜口後位をしっかりと固める。
 「前回は左足が坐骨神経痛になってしまって力が入らなかった。小松島の落車が影響していたみたい。色々な所に治療に行って今のところは大丈夫だけど、一走してみないと分からないね。今回は地元をしっかりと援護することが重要。それで自分の成績が良ければなお良いけどね」
 村上博幸は落車明け。
 「前回の落車で右足をひねってしまった。参加しようか迷ったけど、練習で確認したら思ったよりも踏めていたし、タイムも戻っていた。もう少し時間が欲しいけど、戦える状態にはあります」

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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