『岐阜競輪開設59周年記念(GIII)レポート』 前検日編
 
配信日:12月17日


 岐阜競輪場開設59周年「長良川鵜飼カップ」が明日18日に開幕する。今日終結した佐世保記念とともに、S級S班の座を賭けた最後の戦い。ボーダー上にいる石丸寛之と岡部芳幸にとっては相手より上の結果を残すことが至上命題となる。久しぶりの記念Vを地元で狙う加藤慎平も気合が入る。4日間の熱戦から目が離せない。
  明日のイベントはすてきな賞品が当たる「チャレンジ!ザ・K3」。先着1,500名様には鵜飼せんべいをプレゼントします。ぜひ、岐阜競輪場にお越しください。


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坂木田雄介選手
坂木田雄介選手
   来々期のS級点確保に向け全力投球する坂木田雄介(写真)は、新たなスタイルを模索中。
  「前回までは点数を気にしすぎて、自分でも気持ち悪かった。今回は新しい走り方を試してみたいですね。もちろん、いつものように押さえて駆けられるメンバーなら無理はしませんけど、展開によっては前が駆けている上を仕掛けていきたい。これができればA級では無敵でしょう。もう半年先を見てますよ(苦笑)」


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 「難しいな」と話す吉田英二。東軍が4車となり、位置取りに悩む。「来期からのことを考えて、今回は番手を攻めていこうと思っていたんですけど、東同士じゃね…」と言葉を濁した。


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久冨武選手
久冨武選手
   前回の一宮Sで3812着と好走した手嶋靖。二日目の失敗を悔やんだが、状態はいいと手応えを得ての参戦だ。
  「キッチリ前に付け切ってれば勝ち上がれたのにね。でも状態は間違いなくいいですよ。明日は森川君の後ろに行きます。自分でやりたい気持ちもあるけど、せっかく南関の後輩がいるんだし、今後のことも考えると頑張ってもらった方がいいでしょう」
  久冨武(写真)は久しぶりに笑顔を見せる。
  「最悪の時期は脱しましたね。練習でもタイムが出てるし、感じもいいので自信を持って競走に入れています」


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森田達也選手
森田達也選手
   ふるさと広島で4連続の大敗を喫した森田達也(写真)だが、その後は気落ちなく自分のレースを展開している。
  「広島では、まだ上には通用しないんだなと思っただけで、あの結果に悩むことはありませんでした。今は先行だけというイメージを払拭するためにも、駆けることにこだわるんじゃなく、流れに応じて走りを組み立てていきたい」


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関一浩選手
関一浩選手
   関一浩(写真)はS級残留を賭けての勝負。伊東記念での失格が祟った。
  「厳しいけど勝負ですね。白岩君とは相性が良いので頑張りたい。たしか前回も1着を取らせてもらったはず。この前、岐阜に来たときは9着、8着で途中欠場してしまったので、今回は何としてもリベンジしたい」


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松田優一選手
松田優一選手
   松田優一(写真)は、「前回の失格はしょうがないですね。過ぎたことよりも、今回をしっかり走ります。まずは先行でしっかり結果を出したい。岐阜に来たのは初めてです」と健闘を誓う。


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山口泰生選手
山口泰生選手
   小林則之はいきなりの先行宣言。不甲斐なかった自分に渇を入れるべく、初心に帰るという。
  「モガキ合いも上等だという気持ちですね。最近のバック数が自分でも不本意で、今回は先行で勝負しようと思って来ています。もちろん、ただ先行するだけという意味ではないですけどね。後ろも飯田さんと小笠原さんで心強いし」
  岐阜ホームの山口泰生(写真)は初の地元記念で上位進出を目指す。
  「初めて走る地元の記念なので頑張りたいですね。9月の落車で調子を崩したけど、12月ぐらいに(調子が)戻ればというつもりでいたので、今回はしっかり調整して来れました。前回からも17日空いているので、楽しみな状態ですね」


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岡部芳幸選手
岡部芳幸選手
   岡部芳幸(写真)は「SSにチャレンジできる位置にいられるのが嬉しい」と笑顔を見せる。
  「西武園で終わっちゃったんじゃ面白くないですからね。相手がどうとかではなく、優勝できるように頑張るだけですよ。全日本選抜が終わってからは体のケアに重点を置いてきました。自分でも、明日からの戦いが楽しみです」
  残念ながらグランプリ出場を逃した紫原政文だが、落胆した様子は見られない。
  「(全日本選抜決勝で)最終ホームまでは(佐藤)友和君を応援してたんだけど、バックで終わっちゃいましたね。残念だけど、来年に向けて気持ちを切り替えます。年末には平塚もあるし、気は抜けませんからね」
  西武園で連日の先行勝負を見せた菅原晃は「紫原さんの邪魔になっちゃうんじゃない?」とおどける。
  「紫原さんの最終日はすごかったですね。僕も感じはいいし、前回の結果は久しぶりに自信になりました。間もなかったし、練習とのバランスを考えて、休養を多めに取ってきました。今回も4倍のギアで行きますよ」
  不振に陥っている石橋慎太郎は今回も表情が冴えない。
  「前回は最悪でしたね。先行した後、立てなかったのは初めてですよ。西武園が終わった後、マッサージに行ったんですが、まだ体が歪んでいたみたいです。あり得ないほど腰が痛かった。疲れは抜けて、スッキリした感覚はあるんですけどね」


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石丸寛之選手
石丸寛之選手
   岡部とSS入りを争う石丸寛之(写真)は「もちろん意識しますよ」とひと言。
  「初めて特別競輪の決勝を経験したけど、思ったよりは緊張しなかったですね。いつ乗ってもいいように、整体の先生とイメージトレーニングしていたからかな(笑)。この間まで、ダービーの特選がボーダーだと思っていたら、SS争いまで来られたのは素直に嬉しい。でも、レースはいつも通り。自然体です」
  山口貴弘も西武園で大活躍した。
  「特別競輪の勝ち上がりで1着を取ると周りの見る目も変わりますね。だからこそ、次のレースが大事。今回も気が抜けません。調子は西武園の頃と変わらずです」
  全日本選抜では、らしくない競走に終始してしまった濱口高彰は自らの状態をこう評する。
  「全日本の前から、自分の中では変な感覚があったし、いつかガックリ来ちゃうんじゃないかなと思ってたんですが、それが全日本選抜でしたね。今回は特に何もしてません。と言っても、人よりは乗っていると思うので大丈夫ですよ」


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加藤慎平選手
加藤慎平選手
   今シリーズの主役・加藤慎平(写真)はリラックスムードで登場。初日の目標が浅井康太と知ると満面の笑顔を見せた。
  「大垣Sでは全く(浅井を)抜けなかったですからね。今回は、オレが抜ける位置から仕掛けろと言っておきます(笑)。永井清の練習に付き合っていたので、自分の練習はあまりできてないんですけど、状態は変わってないと思います」
  浅井康太は「西武園の後も普段通りです。ヤンググランプリに備えて欠場した方がいいと言ってくれた人もいるんですけど、結局ヤングは一発勝負だし、普段の競走の方が大事でしょう。もともと競走で強くなった方だと思うので、レースを大事にしたい。今回は目標を高く持ちたいですね」
  強敵を相手にする桐山敬太郎
  「浅井君にも中村さんにもやられっぱなしですね。西武園ではG1ということと、相手を意識しすぎて自分のレースができませんでした。もう一度、上がってきた時のように、何も考えず強気な走りをしたい」

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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