『岐阜競輪開設60周年記念(GIII)レポート』 前検日編
 
配信日:12月23日


 今年最後のG3、開設60周年記念「長良川鵜飼カップ」が明日12月24日から行われる。GP09の出場メンバー、来年のSS班はすでに決定したが、ダービーの選考期間は今月末まで。師走も残り少なくなったが、選手達はまだまだ気が抜けない。
  場内ではたくさんのイベント、ファンサービスが予定されております。明日24日(木)は先着有料入場者2,000名様に「鵜飼せんべい」をプレゼント! また、地元予想屋さんによる早朝予想会をはじめ、初日特選レース1着選手インタビュー&記念品の投げ入れ、吉井秀仁さん&江藤みきさんによる「レース展望」が行われます。こちらもどうぞお楽しみに。


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坂本佳憲選手
坂本佳憲選手
   バック数が1番の及川裕奨がここも主導権をにぎるか。
  「冬季移動で取手に行ってるけど、岩手の選手をはじめ北日本の選手が多いから良い練習ができます。平塚が終わってから中4日だけど、休みを入れてからしっかり練習してきました。岐阜はあまり来たことがないんでイメージがないですね。重たいとは言うけど、自分は気にならないので大丈夫です」
  点数で劣る坂本佳憲(写真)だが、同郷の先輩・大矢勝也が付くだけにここは踏ん張りたい。
  「練習は普通にやってきました。11月に岸和田で決勝に乗ったとき(の予選)も大矢さんと一緒だったし、相手も及川さんだった。そのときのようになればいいね」


<2R>
小林則之選手
小林則之選手
   南関ラインが本線になりそうだ。先導役の小林則之(写真)は来期はなんとA級落ち。負けられない来期に備え、今は猛練習の最中だ。
  「失格点と調子を落として来期はA級。100点持ってA級に行くわけだし、初日から人気が集中するし負ける訳にはいかないからね。来期に向けてしっかり練習しているところです。疲れは少しあるけど、今日休めば大丈夫でしょう」


<3R>
 3レースは若手の佐藤幸治の先行か。
  「落車してから調子は良くなかったけど、前回の平から車に力が伝わっていて良い感じになりましたね。冬季移動している取手でも北のメンバーが多いし、街道メインでしっかり練習ができています。自分は先行した方が連対しているし、明日も積極的にいきたい」


<4R>
坂木田雄介選手
坂木田雄介選手
   坂木田雄介(写真)は12月は伊東、広島、岐阜と記念の連戦が続いている。
  「自分の場合は走らないと賞金がもらえないからね。正直、疲れはあるけどね。練習していてダッシュが少し足りない気がしたけど、走る分には問題ないと思う」
  点数で劣る関智晴だが、「すんなり(坂木田を)駆けさせてしまうとどうにもならないし、番手も考えて巧く攻めたい」と気合十分だ。「前回成績が良くなかったけど、レース感覚は戻ってきているし頑張ります」


<5R>
 吉松直人は番手が三木一と分かると、顔に緊張が走る。
  「三木さんは(S級の)点数がかかってるんですか。責任重大だし頑張らないと。体調の方は、防府で落車してふくらはぎが肉離れになってしまった。でも、2週間空いたし、絶好調というわけではないけど、練習できたので大丈夫だと思います」


<6R>
 6レースは岡村潤の先行1車だが、番手は出口眞浩と成清貴之で折り合わず競りとなる。しかも岡村は、前回の平は578着と惨敗しており体調も気掛かり。
  「前回はバンクが重たかった。調子は悪くなかったけど流れも悪くて。脚も悪くないし、普通にレースをしていれば成績は付いてくるでしょう。岐阜は成績が良いし、軽いイメージがある。指定練習で乗って感触をつかみたいですね。後ろが競りだけど、気にせずに自分の力を出し切るレースをします」


<7R>
 ベテラン渡辺一貴の強力な援護を盾に、西谷岳文が果敢に主導権を狙う。
  「しばらく自転車のセッティングやギアを色々試していたけど、今は落ち着いてきたし、ギアも3・85に決まってきました。もう少し下げて臨機応変にいきたいけどこれでいいでしょう。前回の松山が終わってからは陸上トレ、ロードレーサー、軽いギアで街道練習に行って仕上げてきました。岐阜はいつも結果が良いし、走りやすいバンク。調子は前回と変わらず良いと思います」
  対戦する小川勇介は前回、広島記念で落車している。
  「怪我は打撲と擦過傷。膝もちょっと痛めたんで治療をメインにやってきました。練習は3日くらいですね」


<8R>
深谷知広選手
深谷知広選手
   スーパールーキー深谷知広(写真)に注目が集まる。デビューから怒涛の20連勝で史上最速でS級に特進。今年最も注目を集めた新人で、今節のメインレーサーといっても過言ではない。
  「デビューしてから今まで忙しかったし、慌しかったですね。これからもそうだけど、今年は充実した1年になりました。記念は初めてで全てが分からないけど、結果を気にせず自分の走りをするだけですね。今回の目標は師匠の金子(貴志)さんと一緒に走ること。平塚が終わってからは、東京でイベントがあったりしてそんなに練習ができなかった。ガッツリやったのは1日だけですね」


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坂本亮馬選手
坂本亮馬選手
   坂本亮馬(写真)は競輪祭の決勝3着で賞金を大幅に上積んだ。更にここで結果を残せばダービー特選スタートも夢ではない。
  「優勝して可能性が出てくるくらいだし、権利が掛かっていてもいなくても一緒ですね。競輪祭が終わってからは練習は何もしていなかったんで、平はどうなってしまうかと思ったけど、あの成績(712着で準V)ならやった方でしょう。あの脚で決勝2着なら上出来。今回はいつも通りの脚に戻してきたから大丈夫です」
  稲垣裕之は12月22日現在で賞金ランクは27位。このままいけばダービーは特選スタートとなる。
  「何とか特選スタートに入れそうだけど、油断はできないからね。今はフレームとギアを色々と試している状態で、今回は3台持ってきました。ギアは前回3・85だったけど、今ひとつ踏み切れていない感じだったから3・86にしてみます。86の方が踏んだ感じは軽いギアなので」
  松坂洋平は7月豊橋でS級初優勝を遂げると、10月小松島で2V目を達成。今年1年で急激に力を付け、今節最も勢いのある選手だ。
  「(前回の)松戸は残り3周からモガキ合ったりで展開が良くなかった。決勝には乗れなかったけど調子自体は変わらないですよ。松戸が終わってからは乗り込みからやり直しました。疲れが残っていたけど、しっかり休養もしてきたから大丈夫です」


<10R>
松尾淳選手
松尾淳選手
   松尾淳(写真)は長期欠場明けで地元記念に挑む。
  「名古屋で落車して鎖骨と肋骨を骨折しました。手術はしたけど、折れ方がひどかったから1か月動けなかった。11月に退院して、12月から練習を再開したけど、どこまで調子が戻っているかは分からないですね。金山さんがいるけど、自分で動きたいので。地元戦だし、力の限り頑張ります」
  丸山啓一は前回松山を659着で途中欠場している。
  「松山の初日に気管支炎になってしまい、3日目に途中欠場しました。練習はあまりできてないけど、調子自体は悪くなかったし、松山の前に乗り込んでたんで。明日は何とか松永さんとワン・ツーを決めたいですね」
  佐藤慎太郎も競輪祭で落車し途中欠場。
  「体の状態を見ながらやってたんで、集中した練習はできなかった。ボチボチってとこですね。明日は新田に離れないように、しっかり付いていきたい」


<11R>
菅原晃選手
菅原晃選手
   最終レースはディフェンディングチャンプで地元の濱口高彰が登場する。
  「走路の塗り替えでバンクがあまり使えなかったから、疲れないくらいに乗ってきました。3連覇? いやいや。周りはそう言うけど、本人は全く意識していないよ。最近は怪我が多くて、体のバランスが崩れてたんでケアをしっかりしてきました」
  別線は菅原晃―井上昌己―松本大地の九州勢。菅原晃(写真)はダービー出場圏内に位置するが、「安全圏ではないんで、4日間しっかり走らないとね。競輪祭の前から肩に痛みが出てたんで、治療してきて練習はいつもの半分くらいですね」
  井上昌己は伊東記念で途中欠場。なかなか波に乗り切れない。
  「前回は腰に違和感があって欠場しました。2週間空いたけど、初めは自転車に乗らなかったし、ここのところずっと芳しくないですね」
  藤田竜矢は直前になって風邪をこじらせしまった。
  「風邪気味だけど、脚の感じも悪くないし大丈夫だと思います。4回転にして初めての冬だけど、使い出した春先もまだ寒かったし、そのときも踏み切れてたんで大丈夫だと思います」
  藤田の3番手を回る稲村好将は直近4場所は連続して決勝進出を果たしている。
  「ダービーの出場権が掛かっているし、ここ最近はずっと勝負駆けなんです。あと100万円くらい上積みすれば何とかなりそうなんで頑張ります」

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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