『岐阜競輪開設60周年記念(GIII)レポート』 2日目編
 
配信日:12月25日


 開設60周年記念「長良川鵜飼カップ」は2日目に突入。メインの「かがり火賞」をはじめ、二次予選A,Bで争われた。優秀シード選手をはじめ、二次予選Aでは上位選手が順調に勝ち上がりを決めていくなか、二次予選Bでは澤隆昌、木村悦久など伏兵の活躍もあって、高配当も飛び出した。
 明日26日(土)も多数のイベント、ファンサービスが予定されております。地元予想屋による早朝予想会、先着有料入場者3,000名様から抽選で、A賞「現金2,000円」を50名様に、B賞「現金1,000円」を100名様に、C賞「岐阜記念クオカード」を250名様にプレゼント。また、岐阜けいりん初心者教室「うーたん はじめの一歩」、久保千代志さんと江藤みきさんによる「レース展望」などが予定されております。こちらもどうぞお楽しみに。


<5R>
本田博選手
本田博選手
   押さえ先行した岡村潤と、カマして巻き返しに出た佐藤幸治でやり合う展開に。そうなるとレースは本田博(写真)のもの。満を持して2コーナーからスパートすると、一気に前団を飲み込んだ。
 「岡村君が前受けからカマす展開かなと思ったけど、逆の展開になりましたね。でも、良い展開になったし、脚を溜めてから佐藤(幸治)君を目がけて一か八か行きました。まくり切ってから後ろを見たら重(一徳)さんが付いてきてたし、ワン・ツーが決まったと。欲が出てしまいゴール寸前で硬くなってしまったけど1着が取れました」
 重一徳が本田をマークして2着に流れ込んだ。
 「スピードが違ったし、踏み出した瞬間にいけると思った。あとは自分が付いていけるかどうかの展開になったね。2センターで乗り越えるところがキツかったね」
 水書義弘(3着)は「本田さんのスピードが違ったし、あれは止められないですね」と悔しがる。



<6R>
澤隆昌選手
澤隆昌選手
   坂木田雄介が一本棒の展開に持ち込みマイペース駆け。小川勇介は七番手不発の凡走に終わり、中団の渡辺十夢もまくり不発で大勢は決した。番手の鈴木良太に展開有利となったが、三番手の澤隆昌(写真)が中割り決めて1着。
 「渡辺(十夢)君がまくってきたときに鈴木君は止めるのに脚を使ってたけど、自分は脚を使ってなかったからね。今回から新車で昨日はあまり良くなかったけど、セッティングをいじったら今日は車が出ましたね」
 2着の鈴木良太は「情けないし、(坂木田に)申し訳ない。あの展開だったら自分か坂木田さんが1着をとらないと」と反省しきり。
 逃げた坂木田雄介(3着)は「最後に自分がコースを空けちゃったんで」と鈴木をかばう。「赤板で誘導を斬ったときに脚を使ったけど、競りはなかったしすんなり駆けられたんでね。1コーナーでスピードに乗せ切る感じで踏み上げていったけど、3コーナーで影が見えたんで踏みすぎた分、最後にタレたね」


<7R>
木村悦久選手
木村悦久選手
   逃げた小林則之の番手から、木村悦久(写真)が抜け出して1着。初めて記念の準決Aに進出した。
 「中団がもつれてると思わなかったし、もっと早くまくりがくるかと。岡田(征陽)君のまくりも止まってたし、小林君がそれだけ強かったってこと。自分は振ってただけだし、何もしてないよ。今日は展開に恵まれました」
 2着は佐藤亙。岡田征陽に中団を奪われたものの、六番手から鋭く迫った。
 「小林さんとやり合いたくなかったし、岡田君が押さえてくれれば流すから、そこを行こうと思ってたけど全然そんな展開にはならなかったね。たまたま2着に入ったけど、地元が付いているのにこれでは。レース内容は最悪でした。前を取って絶対に引いてはいけない展開だったけど、最終ホームでペースが上がったときに千切れてしまってすんなり(岡田に)入られてしまった」


<8R>
藤田竜矢選手
藤田竜矢選手
   二次予選A最初の8Rは、藤田竜矢(写真)が落ち着いて稲垣裕之を受けると、六番手からまくって快勝した。
 「7番(松坂)のやる気次第では先行も考えたけど、ラインが2車だしね。稲垣さんは流し気味に踏んできてたんで、引いても間に合うかなと。あれがガツンと来てたら離れてしまったけど、良い感じで(中団に)入れましたね。もう少し車が出るかと思ったけど、自分は後掛りなんで」
 稲垣裕之は粘りを発揮して2着に踏み止まったが、仕上がりに不満を漏らす。
 「もともと、バックが重たいのもあるけど、それ以上に踏んでいて重たかったね。セッティングが合っていないし、車が進んでない。ギアを3.85に戻すか考えてみます」


<9R>
新田祐大選手
新田祐大選手
   ナショナルチーム同士の力の激突で、迫力十分のレースとなった9R。最終ホームから深谷知広が渾身のカマシで襲いかかると、新田祐大も深谷のスーパーダッシュを合わせ切って壮絶なもがき合いに。つばぜり合いは2センターまで続いたが、最後は先輩の新田祐大(写真)が力で制して1着を手にした。
 「深谷君が単独でブッ千切ってくれば番手に入ることも考えたけど、自分も流しながら山おろしをかける感じで踏んだから、深谷君の後ろが付いてきているかと思った。結果的に単独だったけど、あそこで緩めたらおしまいだから、バックも全開で踏みました。深谷君はずっと伸びていく感じだったからヤバいと思ったけど何とか行けましたね」
 松尾淳は深谷の踏み出しに離れたが、中団確保からまくり追い込んで2着。
 「深谷君は七番手にどっぷり構えるかと思ったんだけどね。あのタイミングで行ってしまうんだから凄いし、深谷のダッシュを合わせてしまう新田君も強いよ。自分は北野(武史)さんに(中団に)入れてもらっただけなので」
 村本大輔は新田を交わせず3着に。
 「新田君は作戦会議の段階から、どんな展開になろうと先行する気でいた。強かったし、あと半周いける感じだった。外の深谷君がいたし、松尾さんもそれが良い目標になったんじゃないかな」


<10R>
金子貴志選手
金子貴志選手
   金山栄治の先行を、金子貴志(写真)がまくって快勝。初日の失敗を取り戻した。
 「丸山さんはペースを緩めていたし、自分が内にいるときに金山さんにカマされてしまったからキツかったけど、何とかいけましたね。昨日は展開をミスしただけで、調子自体は悪くなかったんで」
 濱口高彰が2着に流れ込んだ。
 「初日は決まらなかったけど、金子君が良いスピードで行ってくれたんでね。あとは前田(拓也)君がどこまで持ってくるかだけだった。少し口が開いたけど、からまれてから前に迫れたんだから、調子は悪くないと思うよ」
 前田拓也は3着で準決A回りとなったが「金子君があんなに早く来るとは思わなかった」と悔やむ。


<11R>
合志正臣選手
合志正臣選手
   「かがり火賞」は坂本亮馬が得意のカマシを決めて菅原晃を叩くと、直線で合志正臣(写真)が番手から追い込んで1着となった。
 「今まで九州で作戦を考えるといつも晃が痛い目に遭ってきた(損な役回りをしてきた)んで、今日は別線でも(こっちは)作戦は立てずにガチンコ勝負にしました。昨日は離れたんで、ギアを上げて(3.57から79)正解だったね」
 逃げた坂本亮馬は3着となる。
 「出切れなかったら(中団に)下りようと思ってたけど、(菅原に)バレないようにうまく隠れながらいけましたね。でも、上の開催だったらあのまま七番手になってたかも。流したかったけど2センターも全開だったからキツかった。昨日も(踏む距離が)長かったけど、自分にしては今日も距離が長かった」
 三宅伸が鋭く伸びて2着に入る。
 「調子が悪いときはあんなに伸びんし、調子は良いと思う」
 叩かれた菅原は三番手に入り直すも不発。連係した井上昌己も流れ込み5着が精一杯だった。
 「脚を使ってなかったし、余裕もあったんだけどね。晃が仕掛けたら外を行こうと思ってたけどなかなか行かなくて。もう少し前だったら突き抜けてたんだろうけど。弱いね」

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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