『岐阜競輪開設60周年記念(GIII)レポート』 3日目編
 
配信日:12月26日


 開設60周年記念「長良川鵜飼カップ」は3日目を迎え、準決勝ABCをメインに争われた。深谷知広をはじめ井上昌己、金子貴志、新田祐大らのV候補が相次いで脱落するなど波乱の一日となったが、全11レースが無事に終了。ベストナインが出そろった。
 明日27日(日)もたくさんのイベント、ファンサービスが予定されております。先着有料入場者3,500名様から抽選で、A賞「現金2,000円」を50名様に、B賞「現金1,000円」を100名様に、C賞「岐阜記念クオカード」を300名様にプレゼント。久保千代志さん&江藤みきさんによる「レース展望」KEIRINアイドルユニット「LOVE9」ファンお出迎え&エキシビションレース&抽選会、優勝選手インタビュー&記念品の投げ入れが行われます。最終日もどうぞお楽しみに。


<8R>
水書義弘選手
水書義弘選手
   スーパールーキーの深谷知広が準決勝で散った。レースは坂木田雄介が押さえ先行からマイペースに持ち込んで別線を翻弄。水書義弘(写真)が番手から有利に抜け出して決勝進出1番乗りを決めた。
 「坂木田君は柴崎(淳)君をやっつけたこともあるし、新人が相手だとすごく燃えるんです。後ろからいつ来るのか心配だったし、来たら体ごとぶつかってやろうと思ってたけど、坂木田君が強かったんでそこまでする必要はなかったね。記念は伊東、防府と連続して決勝に乗って以来だから久しぶり(5年)。嬉しいですね」
 長塚智広は深谷に合わせて先まくりを放ったが、惜しくも2着止まり。
 「水書さんがどういう動きをしてくるか分からなかったし、深谷君も車間を斬っていつ来るのかいつ来るのかでタイミングが取れなかった。でも、それよりも坂木田さんの先行が強かったし、車が全く出なかった」


<9R>
志智俊夫選手
志智俊夫選手
小橋正義選手
小橋正義選手
   佐藤悦夫が押さえたところを、佐藤亙がカマして主導権を奪った。番手無風の志智俊夫(写真)が4コーナーから早めに追い込んで1着。チャンスをきっちり生かし、地元記念で決勝進出を果たした。
 「今日は亙のおかげ。落ち着いて行ってくれたし、中団がもつれていたのが大きかった。3コーナーで亙はタレてきたんで、悪いけど早めに踏ませてもらいました。調子ですか? 見てもらったまま。想像してもらった通りだと思います」
 2着は小橋正義(写真)。佐藤悦夫の後位から切り替えると、コースを突いて直線で強襲した。
 「悦夫は閉めこまれてバックを踏んでたし、1番も来てたから悪いけど(佐藤悦を中団に)入れられなかった。最後はコースに迷ったけど、人に当たらないように行けたんでね。ホームが向かい風だったし、前は皆脚を使ってた。伸びたように見えたかも知れないけど、風の関係もあったと思うよ。でも、追加の割には車は変わらず出ているし、競輪祭からずっと調子は良いね」
 逃げた佐藤亙は「焦って失敗しないように、今日は落ち着いて仕掛けようとそれだけを考えていた。力を出し切れたし、地元の志智さんが勝ってくれたからとりあえず良かったです」と、力を出し切り満足げ。


<10R>
松尾淳選手
松尾淳選手
坂本亮馬選手
坂本亮馬選手
   10レースは地元の松尾淳(写真右)が1着となった。中団がもつれ、金子貴志のまくりに離れたが、立て直して快勝。自分の脚で決勝行きを決めた。
 「内から坂本(亮馬)君がきたんでパニくったし、どうして良いのか分からなくなった。とりあえず内(の坂本を)キメようと思ったけど、2回も空振りしてしまった。それで2車離れてしまうし、これはマズいと。無我夢中で踏みました。顔見せで金子にダッシュされて3車身離れたんで、これはヤバイと逆に気合が入ったんだけどね。今回は怪我明けだけど、思った以上に車が出てますね。調子はどうなのか分からないし、何でこんなに成績が良いんだろ」
 坂本亮馬(写真)は七番手から内を斬り込むトリッキーなプレーから、最後は松尾を追走する形で2着に入った。
 「本命になっていたし、結果が伴わなかったのは申し訳なかったけど、相手にイヤなイメージを持ってもらうためにも、ああいう競走でいきました。金子さんを飛ばすのが理想だったけど、8番(藤田竜矢)が結構フカしてたんで、自分も前に踏みながらだったからキツかったですよ。最後は内のコースが空いてたけど、8番がタレてくるかも知れないし、決勝ではないので安全策で外を踏みました」
 3着は前田拓也。松尾との連係が崩れたものの、自分でコースを探して伸びてきた。
 「松尾君が離れてしまったんで、内を行かなアカンと思って下りました。松尾君に付いて行ったら2着はあったかな。でも、踏んでみた感じは軽いし、決勝に行けたんで良かった」


<11R>
西田雅志選手
西田雅志選手
合志正臣選手
合志正臣選手
   11レースは新田祐大が稲垣裕之を強引に叩いて主導権を奪い、番手の佐藤慎太郎が追い込んで1着を手にした。
 「低速からのダッシュだからキツかったね。稲垣が三番手に入ったのが分かったんで、真後ろからすぐに来ると思ったし、振ったら内から濱口さんも来るから難しかった。(新田を援護するため)車間を空けたけど、あれで脚を使ったね。新田を残したかったし、決勝で新田がいないのは苦しいなあ」
 稲垣―濱口高彰の三番手から、西田雅志(写真)がコースを巧く突いて2着に食い込んだ。
 「濱口さんが行かない方のコースと思って思いっきり踏みました。頭まで行ければカッコ良かったけど、あそこまで詰め寄れたんでよしとしないと。今日も脚が軽かったし、今回は伸びが良いですね」
 合志正臣(写真)は「バックで後方だったから終わったと思ったけど何とか届きましたね。初日よりは感じは良いけど、調子が良いという訳ではないんだけどね。それでも決勝に乗れたのはよかった」
 逃げた新田祐大は6着まで沈んだ。
 「車が出ないなと思ったけど、山おろしがかかったから何とか稲垣さんを叩けた。一気に行ければ呼吸を整えられたんだけど、ジワジワ踏んでいく感じだったから、ずっと踏みっ放しになってしまい、その分最後にタレてしまった」

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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