『岐阜競輪開設61周年記念(GIII)レポート』 前検日編
 
配信日:9月22日


 岐阜競輪開設61周年記念「長良川鵜飼カップ」が明日23日に開幕する。中部勢はSSレーサー5名に深谷知広と充実のラインナップ。圧倒的な戦力で優勝争いをリードする。シリーズ最終日の26日には97期のルーキーチャンピオンレース「若鷲賞」が一発勝負で行われる。こちらもファン必見だ。
  なお、本場ではたくさんのファンサービス、イベントが用意されています。初日の明日は先着有料入場者2500名様に「鵜飼せんべい」をプレゼント。ぎふ長良川鵜飼 鵜飼踊り子さんによる鵜飼踊り披露や長良川バンクサイクリング(走行体験)が予定されています。ぜひ、本場に足をお運びください。


<1R>
菅田和宏選手
菅田和宏選手
   オープニングレースは菅田和宏(写真)に期待が集まる。ここ3場所連続で優出中と好調だ。
  「最近は内をしゃくったり、戦法の幅を広げるようにして、成績が上がってきました。そろそろグレードレースでも活躍したいですからね。1レースなんて久しぶり。人気になりそうだし、期待に応えられるように先行でしっかり頑張ります」
  加賀山淳は記念初参戦。チャレンジャー精神で挑む。
  「どのレースを走っても気持ちは一緒です。いつも通り自分のレースをするだけですね。S級に上がってから熱中症になったり、風邪を引いたりで散々でしたけど、涼しくなって体調も上がってきたし、練習もできるようになりました」


<2R>
 本田博は落車の影響が癒え、気配は良くなっている。
  「3場所前の松山で落車して腰を打撲しました。そのあとはギアを踏むと痛みが出ていたんですが、前回ぐらいから良くなりましたね。今回は体調がいいので気持ちが入ります。結果を出して流れを変えたいですね」


<3R>
 池田勇人は相変わらずの先行力を見せている。一次予選はペース駆けに持ち込み、逃げ切りを狙う。
  「前回の初日は内に入って失敗しただけ。敗者戦は2連対できたし、悪くはなかったです。暑さがやわらいで体調は上がってきました。平原(康多)さんや(岡田)征陽さんに乗車フォームのアドバイスをもらって、感じをつかめてきました。明日は先行しやすいメンバーですけど、油断せずに走ります」


<4R>
松川高大選手
松川高大選手
   松川高大(写真)は前回の千葉で大健闘。連勝で勝ち上がると、決勝も松岡孔明の優勝に貢献している。
  「前回はよく動けていたと思います。3場所前の熊本からギアを3・85に上げて感じが良くなりました。今は出切ってしまえば残れる自信があります。練習はバッチリですね。大垣記念のときに石川さんにやられているので、明日はリベンジしたい」
  石川雅望は前回取手の決勝で落車した。
  「ケガは大したことがなかったんですが、そのあとにちょっと熱を出して1本欠場しました。でも、練習はしっかりできたので状態は問題ないです。ラインもしっかりしているから先行しますよ」


<5R>
 窪田陽介は前回の熊本でS級初優勝。勢いに乗って久々の記念参戦だ。
  「500バンクは苦手なんですけど、熊本で優勝できて自信になりました。最近は落ち着いて走れているし、調子もいいですね。今回は準決が最低ノルマです」
 矢野昌彦は3場所前の立川最終日からギアを4・17に上げ、それから5走で3連対している。
  「立川で使って感じが良かったので、そのまま使い続けています。前回の弥彦もいい感じで走れました。窪田君が相手でも先行基本で頑張ります」


<6R>
 佐野梅一は強烈なまくりを武器に各地で大暴れ。前回向日町の決勝は金山栄治の先行を鮮やかにまくって酒井耕介と京都ワンツーを決めた。
  「最近はあまり深く考えないでレースするようになり、成績も上がってきました。多少、位置にもこだわるようになりました。向日町も感じは良かったです。終わってから疲れを残さない程度に練習はしてきました。明日も中団をしっかり確保して、それからですね」
  先行力なら森田達也が一番だ。
  「前回の松戸の前の練習中に落車したんですよ。腰の打撲と擦過傷で松戸は思うように身体が動かなかった。でも、今回は大丈夫。油断せずにペースで駆けたいですね」


<7R>
上原龍選手
上原龍選手
   上原龍(写真)は完全に本格化。ここも抜群のダッシュ力とスピードで他を圧倒するか。
  「脚自体は変わっていないと思いますけど、レース展開が見えるようになったし、落ち着いて走れるようになりました。記念でどれだけやれるか楽しみです。まずは初日をしっかり突破したいですね」
  上原マークの北村貴幸は気を引き締める。
  「2場所前の名古屋で落車して、前回の千葉は何かおかしかった。でも、そのあとの練習で感じは戻っていたので、今回は大丈夫でしょう。上原君との連係は初めて。離れないようにしっかり付いていきます」


<8R>
深谷知広選手
深谷知広選手
   深谷知広(写真)の力が抜けている。ファンの期待に応えて好スタートを切れるか。
  「オールスターは自分の走りができたし、悪くなかったと思います。終わってから疲れを取る感じでやってきたので、あまり練習はしていません。ちょっと疲れが残っているかも。まずは一走してからですね。明日もしっかり主導権を取る競走をします」
  地元の山口泰生が深谷の番手を死守する。
  「深谷君なら安心して付いていくだけ。まずは仕事を第一に考えてます。ここに向けてやってきたし、前回は調整に失敗したけど、今回は問題ありません」


<9R>
小嶋敬二選手
小嶋敬二選手
   小嶋敬二(写真)はリラックスムード。防府記念のあと、ツールドのとに参加した。
  「防府は決勝に乗れなかったんですが、感じは良かったです。終わってからツールドのとに参加しました。毎年、オールスターの時期と重なって出れなかったし、16年ぶりでした。18、19、20日の3日間で400㎞ぐらい走ったので、疲れは少しあるけど、練習だと思えば大したことないですね」
  菅田壱道は全日本選抜、オールスターと2場所連続で落車した。
  「ケガは大したことがなかったけど、身体のバランスは崩れていますね。それを修正する感じで練習してきました。できないなりにやれることはやってきたつもり。明日はワンチャンスだと思うので、しっかり仕掛けたい」
  石橋慎太郎はオールスターの最終日に4・08のギアを試した。
  「全然ダメでしたね。大ギアを生かせるような展開でもなかった。今回はいつも使っている3・69のギアに戻します。細切れ戦なのでタイミング良く仕掛けます」


<10R>
渡邉一成選手
渡邉一成選手
   渡邉一成(写真)はオールスターで3連対と存在感を示した。記念初Vへ、まずは優秀競走進出を目指す。
  「オールスターは準決で自分のレースができずに悔しい思いをした。でも、準決以外は良かったと思います。終わってから腰痛が少しでたので、1本欠場したけど、もう大丈夫です。岐阜は初めて。いつも通り自分のレースをするだけですね」
  村上博幸は落車続きだが、元気な姿で検車場に現れた。
  「ケガは全て軽傷だし、状態は問題ないです。練習ではタイムも出ています。落ち込んでいる暇はないし、これからグランプリに向けて、しっかりやっていきます。明日は中村(一将)さんを信頼して任せるだけです」
  中村一将もオールスターで落車したが、状態面に不安はない。
  「ケガは擦過傷と首を少し捻ったぐらいで全く問題ないです。帰って少し休んでから普通に練習できたし、落車する前と状態は変わりません。明日はいいメンバーだけど、いけるところから思い切って仕掛けたい」


<11R>
永井清史選手
永井清史選手
   地元のエースとして主役を張るのは永井清史(写真)だ。オールスターはオリオン賞で逃げ切り勝ちを収めるなど、調子は上昇カーブを描いている。
  「オールスターも悪くなかったし、だいぶ調子は上がってきていますね。ここに向けては普通に練習してきました。地元記念はそんなに走ったことはないけど、まだ決勝に乗ったことがない。まずは決勝目指して頑張ります」
  山口幸二は前回の防府記念で決勝進出。胸椎圧迫骨折の大ケガから見事に立ち直った。
  「防府は内容もあったし、だいぶ手応えをつかめた。もうちょっと時間がかかると思ったけど、こんなに早く結果が出てホッとした」
  牛山貴広が地元勢に真っ向勝負を挑む。
  「オールスターが終わって、ここまで3週間ぐらいあったので、しっかり乗り込めたし、バンクでも練習もできました。直前の感触は良かったです。永井君相手でまくれないだろうし、自分が格下なので先行するしかないですね」

↑ページTOPへ


情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
COPYRIGHT(C) JKA, All Rights Reserved