『岐阜競輪開設61周年記念(GIII)レポート』 初日編
 
配信日:9月23日


 岐阜競輪開設61周年記念「長良川鵜飼カップ」が今日から開幕した。朝から激しい雨が降る生憎の空模様となったが、バンク上では熱戦が展開された。メーンの特選3個レースは山田裕仁、牧剛央、永井清史が制した。明日は優秀競走「かがり火賞」が争われる。
  明日(24日)は先着有料入場者2000名様に「場内売店飲食利用券」をプレゼント。吉井秀仁さん&服部佳代子さんによる「レース展望」や日本競輪選手会による検車場見学ツアーも予定されています。ぜひ、本場でお楽しみください。


<1R>
 オープニングレースを制したのは藤田竜治。菅田和宏の先行に乗って直線鋭く追い込んだ。
  「菅田君が頑張ってくれました。岡山勢も付いてくれていたので、早めに仕掛けてくれましたね。いい感じのかかりでした。最後は後ろを警戒しながら追い込んだけど、もう少し待ってから踏んだ方が良かったかな」
  先行した菅田和宏は4着で二次予選に進出。
  「岡山勢が付いてライン4車だったので先行しようと思っていました。ちょっと踏み過ぎて、最後はタレました。でも、ペース配分を考えれば、もっといい走りができそうですね」


<2R>
浦川尊明選手
浦川尊明選手
   先行態勢に入った後藤彰仁を最終ホームで本田博が叩いて先行する意外な展開に。まくった柴田洋輔を浦川尊明(写真)がゴール寸前で捕らえた。
  「本田さんがカマすとは思わなかった。でも、柴田君がすかさず行ってくれたから。離れそうになったけど、松島さんも付いてくれているので必死だった。9番(荒木)が自分のところに来る雰囲気があったので、なるべく外の方を踏み込みました」
  柴田洋輔は復調を感じさせる動きだった。
  「本田さんが仕掛けたときに身体がすぐ反応したし、感じは悪くなかったです。でも、ちょっと中途半端なレースでしたね」


<3R>
池田勇人選手
池田勇人選手
   先制した池田勇人(写真)の番手に柏木伸介が飛び付く。後続のもつれを尻目に池田が楽々と逃げ切った。
  「柏木さんが粘るとは思わなかったですね。もうちょっと踏まれたら厳しかった。本村さんが来たのは分かったので、上手く合わせて踏めました。バックも車が流れなかったんですが、1周以上駆けて粘れているから悪くないと思います」


<4R>
 松川高大が石川雅望を封じて主導権を奪い、完全に九州勢のペースとなった。最後は片山彰がラインの3番手から突き抜けた。
  「バックを踏まなくていい展開だったからね。余裕はあった。かかりがもう少し良ければ、もっと楽だった。49歳に抜かれるようじゃ前がだらしないよ」
  2着の松川高大は「大垣記念のときに石川さんにやられたので、今回はリベンジするつもりでした。石川さんがいつ来るか分からないし、ずっと踏みっぱなしできつかったです。でも、あれだけ距離を踏んで2着だから悪くないですね」と納得の表情を浮かべる。


<5R>
矢野昌彦選手
矢野昌彦選手
   矢野昌彦(写真)の大ギアパワーが炸裂。タイミング良く主導権を握ると、そのまま別線を完封した。
  「ライン2車でも4・17のギアで持つところから主導権を取ることしか考えていなかったです。いい感じで踏めていたし、このメンバーで逃げ切れて自信になりました。状態もいいと思います。明日も先行するだけですね」
  2着には北沢勝弘が流れ込み、栃木コンビで連独占を決めた。
  「矢野君が上手いこと駆けてくれました。まくられなかったし、強かったです。ワンツーが決まって良かった」


<6R>
 佐野梅一が積極果敢に先行。大外を鋭くまくり追い込んだ森田達也がゴール前の激戦を制した。
  「今日は展開が向いただけですね。全然、余裕はなかったんですが、脚を使っていない分、最後は伸びてくれました。感じは悪くなかったです」
  中近ラインの3番手から吉田健市が2着に突っ込み、高配当を演出した。
  「上手く最後はコースが空いてくれました。A級なら外を踏んでも届くけど、S級はコース取りを考えないと厳しいですからね。勝ち上がれて良かったです」


<7R>
 木村隆弘の先行を上原龍が後方7番手から豪快にまくって圧勝した。
  「結果的にすんなり引いておけば、もっと早く仕掛けられましたね。タイミングが良くなかったし、ちょっと重く感じました。後ろにも迷惑をかけてしまった。もう少し組み立てを考えないとダメですね」


<8R>
山口泰生選手
山口泰生選手
   深谷知広が危なげない走りで完勝。打鐘過ぎに飛び出すと、絶妙のペース配分で逃げ切り、ファンの圧倒的な支持に応えた。
  「久しぶりのレースでちょっと緊張しました。いつ来てもいいように準備しながらペースで踏んでました。思っていたよりも感じは良かったです。明日もしっかり主導権を取る競走をします」
  2着の山口泰生(写真)はホッとした表情を見せる。
  「大森君がけっこう踏んでいたので、粘ると思ったんですけどね。深谷君も気を遣ってくれたみたい。バンクの上の方を踏んでくれました。2コーナーでは抜けると思ったんですが、3コーナーからとてつもない踏み直しでした」


<9R>
山田裕仁選手
山田裕仁選手
   小嶋敬二が最終ホームで菅田壱道を叩いて最終主導権。山田裕仁(写真)が番手絶好の展開をきっちりモノにした。
  「小嶋が強かった。仕上がってますね。余裕はあったけど、後ろで車間が空いているのが分かったから、一気に来られる感じがした」
  3番手を確保した菅田壱道が2着に入った。
  「小嶋さんが来るのが見えて出させたんですが、離れてきつかったです。追い付くので一杯でしたね。でも、思い通りのレースはできました」
  菅田マークの佐々木雄一は3着で優秀競走に進出した。
  「菅田君が上手いレースをしてくれました。最後は外を踏んだら届かない感じでしたからね。3着に入れたのは大きいです」
  小嶋敬二は末を欠いて4着。
  「いい感じで仕掛けていけたけど、ちょっと脚を使い過ぎましたね。休むところがなくてきつかった」


<10R>
浅井康太選手
浅井康太選手
   先制した渡邉一成の後位がもつれると、浅井康太が最終ホームから一気にスパート。渡邉を捕らえてまくり切り、追走の牧剛央が直線で鋭く差し切った。
  「浅井君がホームから思い切って行ってくれて、ありがたかったです。(渡邉)一成君とスピードが合ってしまった感じだったけど、頑張ってくれました。僕は離れないように付いていくだけで一杯でしたね。最後は思い切り抜かせてもらいました」
  浅井康太(写真)は渡邉との力勝負を制した。
  「隊列が短くなって、展開が向きましたね。でも、3回ぐらい仕掛けるタイミングがあったけど、それを逃してしまった。結果的にホーム前から踏んで、タイミングはちょっと悪かったです。その辺りの感覚は走りながら戻していくしかないですね」
  渡邉の番手を死守した佐藤慎太郎がしぶとく3着に食い込んだ。
  「粘られて後ろを見る余裕がなかった。でも、ペースで踏んでる(渡邉)一成がまくられるとは思わなかった。浅井が来るのが思ったより早かったし、スピードも良かったですね」


<11R>
山口幸二選手
山口幸二選手
   永井清史が一気のカマシで他を圧倒。番手の山口幸二の追撃を振り切り、地元記念で完璧なスタートを切った。
  「牛山さんがダッシュがある人だときつかったけど、自分にとってはいい形になりました。出切ってからは一定のペースで踏んでいました。最近は押さえ先行が多かったので、カマシは久しぶりですね。今日は軽く感じました」
  2着の山口幸二(写真)は永井の強さを称える。
  「永井が落ち着いていましたね。3・92のギアの永井は初めて。いい感じで伸びていった。自分も前の選手にギアを併せないとダメかな。差したかったけど差せなかった」
  笠松信幸は踏み出しで離れたが、必死に追い付いて3着に流れ込んだ。
  「やっぱり永井は普通のダッシュじゃないですね。ホームで口が空いてしまったんですが、何とか追い付けました」

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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