『岐阜競輪開設61周年記念(GIII)レポート』 2日目編
 
配信日:9月24日


 岐阜競輪開設61周年記念「長良川鵜飼カップ」は今日が2日目。優秀競走「かがり火賞」をメーンに、二次予選6個レースで準決勝への勝ち上がりを争った。二次予選では上原龍が豪快なまくりを決めて、連勝で勝ち上がった。優秀競走は浅井康太がまくって制した。
 明日3日目(25日)は先着有料入場者3200名様に現金や豪華景品が当たる三角くじを配布。長良川バンクサイクリング(走行体験)、アマチュアケイリンなど多彩なイベントが予定されています。ぜひ、本場に足をお運びください。


<5R>
成清貴之選手
成清貴之選手
   松坂洋平のマイペース先行。成清貴之(写真)が番手絶好態勢から余裕を持って抜け出した。
  「松坂サマサマですね。頑張ってくれました。かかりも良かったですね。こういう展開はなかなかないですから。しっかり勝てて良かったです」
  南関コンビ後位を選択した梶應弘樹が2着に流れ込んだ。
  「松坂君はやっぱり駆け方が上手。一定のペースで踏んでいた。荒井君のラインとか篠原の後ろとか迷ったけど、この位置で正解だった」
  松坂洋平は持ち味を存分に発揮。3着に逃げ粘って準決勝に進出した。
  「昨日は先行できなかったし、今日は先行してもきつく感じた。でも、ペースで駆けられて展開は向きました。明日はもう少し良くなると思います」


<6R>
石橋慎太郎選手
石橋慎太郎選手
   石橋慎太郎(写真)が混戦をひとまくり。池田勇人、松川高大の同型を相手に格の違いを見せた。
  「今日は人気になっていたので、プレッシャーを感じながら走りました。2コーナーの煽りがきつかったです。加倉さんが自分で踏んでいくと思わなかったし、ヤバイと思いました。加倉さんに持っていかれると終わり。加倉さんの前に何とか出て、あとはゴールまで頑張って踏むだけでしたね。仕掛けのタイミングも遅れたし、まだ本調子ではないです」
  2着の加倉正義は俊敏なさばきにまくりと軽快な動きを披露した。
  「池田君が来るのが早かった。3番手をさばいて、松川を入れてあげたかったんですけどね。力関係を考えると厳しいかなと。まくって石橋君に合わせられれば良かったんですけど、いかれてしまったので、最後はスイッチする感じになりました。最近は後方になるケースが多かっただけで、調子自体は変わらないと思います」


<7R>
上原龍選手
上原龍選手
   大森慶一と中村一将で激しい主導権争いとなった。上原龍(写真)が抜群のスピードでまくって連勝を飾った。
  「前でやり合ってくれて、展開が向きました。1センターぐらいで踏み出して少し重く感じたけど、徐々にスピードに乗ってくれました。連勝できて自信になりますね。同期の才迫(勇馬)が防府記念で連勝していたし、自分も負けられない気持ち。準決勝で強い相手にどこまでやれるか楽しみです」
  2着の太田真一は上原を絶賛する。
  「本当に強いね。思っていたよりも加速していった。ギアを上げておいて良かった。展開は読み通り。上原の持ち味を出せるような流れになった」
  3着の村上博幸は首を捻る。
  「今回はレース勘が悪いですね。脚はしんどくないけど、ムダ脚を使い過ぎて切れがない感じですね」


<8R>
堤洋選手
堤洋選手
   人気の深谷知広は牛山貴広の執拗なけん制に合い、後方で動けず凡走。前受けから先行した森田達也を堤洋(写真)が3番手から鋭くまくり切った。
  「出たとこ勝負でしたけど、一番いい展開になりました。後ろの深谷と牛山がいつ来るか分からないし、かぶる前にと思って仕掛けました。豊田さんも付いてくれてましたからね。森田もかかっていたので、きつかったです。前回から新車に換えて感じがいいですね」
  先制した森田達也を利した藤田竜治が豊田知之との2着争いを制した。
  「森田君が思い切って駆けてくれたおかげです。あんなに頑張ってくれたので、何とか3着以内に入りたかった。今回は脚の感じもすごくいいですね」
  深谷知広は後方で不発。期待に応えられなかった。
  「牛山さんにけん制されて、仕掛けられなかった。それでも何とかしないとダメなんですけどね。しょうがないです。今回は練習でもがきの本数が少なかった影響が少しありますね」


<9R>
小嶋敬二選手
小嶋敬二選手
   小嶋敬二(写真)が7番手からのまくりで圧勝。石川雅望、菅田和宏の若手機動型を力でねじ伏せた。
  「初手で中団が取れれば楽だったんですけどね。7番手と言っても片山さんがホームで千切れていたので、前までかなり遠かった。踏み出しは昨日の方が良かったんですけど、その後はスピードに乗っていった」
  山口泰生が小嶋に懸命に食らい付いて2着をキープ。地元の意地を見せた。
  「今日は自分がどうのこうのじゃなく、ただ付いていくだけでした。話にならないぐらい強かったです。今回は連日、目標に恵まれてますね」
  4番手確保から先まくりを放った菅田和宏が3着。
  「予定通りのレース。脚を使ってでも中団を取って小嶋さんより先に仕掛けるしかなかった」


<10R>
渡邉晴智選手
渡邉晴智選手
   渡邉一成が打鐘で矢野昌彦を突っ張って先行。渡邉晴智(写真)がゴール前できっちり捕らえ、久々の勝ち星を挙げた。
  「今日は(渡邉)一成の気持ちですね。本当に強かったです。(鈴木)愼二が内をしっかり締めてくれていたのも大きいですね」
  渡邉一成は2日間、先行で力を出し切っている。
  「打鐘から昨日とほぼ同じような展開。2日間、600mをもがくのはきつい。今日は踏ん張りも効かず、最後は一杯でした」


<11R>
浅井康太選手
浅井康太選手
   菅田壱道の先行を浅井康太(写真)が中団から一気にまくって快勝。上がり11秒0の一番時計を叩き出した。
  「今日は中部別線勝負で永井さんと中団併走でも譲れなかったです。自分が勝つにはああいうレースをするしかないですからね。今日は踏み出しも良かったし、軽かったです」
  佐藤慎太郎が切り替え策から2着に入った。
  「浅井のスピードが思ったより良かったですね。直線で来られて止められる感じではなかったので、前に踏んでいくしかなかったです。脚の感じは悪くないですね」
  初日に浅井のまくりを差した牧剛央だが、今日は3着までが精一杯だった。
  「千切れました。行くのは分かったけど、ちょっと反応が遅れました。浅井君が強くて俺が弱かった」
  永井清史はまくり不発に終わった。
  「中団で併走すれば浅井が行ってくれると思ったんですけどね。前もかかっていたし、あの位置ではまくれません。明日は今日の分もしっかり先行します」
  先行した菅田壱道は「永井さんに突っ張られると思ったけど、そんな素振りはなかったですね。すんなり駆けられたんですけど、かかり切る前に浅井さんに行かれてしまった」とレースを振り返った。

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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