競走得点トップは松岡篤哉(写真)だ。デビューから僅か4カ月で特別昇班。1、2班戦でも既に優勝6回と同期の出世争いをリードしてきた。 「デビューしてからの成績は自分が一番いいけど、学校時代はみんな強かったし、力の差はないと思っています。前回の松阪の準決は中途半端な組み立てで失敗しただけ。ここに向けてしっかり練習して仕上げてきました。前回とは違います。地元でのルーキーチャンピオンだから優勝したいですね。でも、あんまり勝ちを意識し過ぎてもダメなので、いけるところからしっかり仕掛けます」
松岡の番手は上田隼。しっかり追走できれば差し切りも十分だろう。 「松岡さんの力が一番ですからね。番手にいかせてもらいます。まずはダッシュに離れないように、何とか付いていって地元でワンツーを決めたい」
近畿コンビは中井太祐(写真)が前回り。直近10場所のバック数24回の徹底先行タイプだ。 「徐々に力は付いてきたと思います。ここに向けての練習はいつも通りですね。状態はいいと思います。大きいレースだし、雰囲気を楽しみたい。ライン3車で有利だと思うので、先行基本に力を出し切ります」
稲毛健太は初の番手戦に不安を覗かせる。 「人の後ろは初めてだから少し不安ですね。でも、近畿で並ぶには番手を回るしかない。2班に上がって連を外していないし、予想以上に戦えています。前回の和歌山からフレームを換えて、いきなり完全優勝できました。感じはすごくいいですね。自信を持って走ります」
藤野貴章(写真)は近畿コンビ後位から突き抜けを狙う。 「先行力は中井君が一番でしょう。その3番手で脚を溜めていけばチャンスはあるはず。このメンバーで中割りとかできるのは自分しかいない。優勝を目指して頑張りますよ」
井上嵩(写真)は在校№1で卒記チャンプの意地を見せるか。 「練習は(鈴木)謙二さんとしっかりやってきました。2場所前の落車の影響はないし、脚は問題ないです。細切れ戦は好き。引いてからのカマシ、まくりが得意だけど、このメンバーでそれは通用しないので、考えて走ります」
関東勢は別線勝負。久木原洋は齋藤一茂の番手となった。 「齋藤君に任せます。前回の伊東で体調を崩して、1本欠場したんですが、今は全く問題ありません。人の後ろは初めてで、どうなるか分からないけど、しっかり付いていきます」