『岐阜競輪開設63周年記念(GIII)レポート』 2日目編

配信日:6月30日
 岐阜競輪開設63周年記念「長良川鵜飼カップ」は2日目。今日は11Rの「かがり火賞」をメーンに2次予選6個レースで準決勝への勝ち上がりを争った。「かがり火賞」は逃げる川村晃司の番手を奪った浅井康太後位から山口幸二が抜け出し快勝。明日は準決勝3個レースで、シリーズのベストナインが決まる。
 明日はセクシーグループ「美脚戦隊スレンダーDX」ステージ(5R発売中12:30頃~、8R発売中14:05頃~)や、Na Mele Hula 'Ohanaの(フラ)ステージ(7R発売中13:30頃~)。先着入場2500名様には長良川鵜飼観覧船ペア招待券などが当たる抽選券も配布されます。明日もぜひ岐阜競輪場で迫力あるレースをお楽しみください。
<5R>
屋良朝春選手
屋良朝春選手
 後ろ攻めから一度動いた松尾淳を叩いて屋良朝春が打鐘過ぎから主導権。番手の佐藤悦夫が小林則之の巻き返しをけん制すると、ラインでワンツーを決めた。勝った佐藤悦夫はホッとした表情で、屋良を称える。
 「屋良君のおかげです。4コーナーから(小林が)来たのが見えたから、1センターで1回振っとけば何とかできるなと。2センターでワンツー態勢だと思ったし、決まって良かった」
 2着には逃げた屋良朝春(写真)が粘り込んだ。
 「たまたまですね。小林さんの仕掛けも見えてました。悦夫さんも頑張ってくれたし、合わせることができました」
 1センターから内をすくって関東3番手にもぐり込んだ松尾淳が3着に食い込む。
 「内が重たくて、もう1車すくえなかった。でも、あれしかできんもんな。とりあえず準優に行けたんで、もう一丁頑張ります」

<6R>
稲村好将選手
稲村好将選手
 伊藤信が打鐘から一気に主導権を奪うと南修二が番手絶好の展開に。しかし、関東ライン3番手からスルスルと内を上昇した稲村好将(写真)が最後も伊藤の内から抜け出し1着をさらった。
 「(土屋仁が澤田義和をけん制した)ホームでバックを踏むとなくなるので、シビアに踏ませてもらった。芦澤(辰弘)君も絶対に行くと言ってくれてたしね。最後のコースは神頼み。初日の長塚(智広)君を参考に踏みました」
 南修二は惜しくも2着。
 「2分戦だし、出てからの勝負だと思ってた。後ろが(ラインが)違うのは分かってたし、コースを締める準備はしてたけど、もうひとつ内のコースを行かれてはどうしようもない。伊藤君を残したかったけどね」
 3着には那須久幸が食い込み、3連単は10万円超の高配当に。
 「一気にペースが上がったけど、僕は比較的無風のところを走ってたので楽だった。コースは空いたけど4着かと思ったけどね。今回はS級点確保に勝負だと思って来てたし、これでチャンスが見えてきたね」

<7R>
池田良選手
池田良選手
 逃げる緑川修平を強引に松岡篤哉が叩くが、待ってましたの石丸寛之がひとまくり。番手の池田良(写真)がゴール寸前でとらえた。
 「石丸さんの出脚が想像してた以上だった。さすがですね。踏み出しで行っちゃう感じだったし、違いましたね。僕も初日から感じが良いです」
 差されはしたが石丸寛之は危なげなく2次予選を突破した。
 「あの展開になったら早めに引いて、直線で行こうと思ってた。塩川君まで引き込みたかったけどね。これで(1班の点数確保へ)第2関門突破ですね。とにかく決勝に乗りたいです」
 内藤宣彦のけん制などをかいくぐった藤原誠が3着で準決勝進出を決めた。
 「松岡君も出るのに脚を使ったと思う。最後は自分にも余裕がなかった。外に食われたかと思ったけど、3着でよかった。調子はあまり良くないんだけど、何とか明日クリアしたいですね」

<8R>
濱口高彰選手
濱口高彰選手
 後ろを競らせず竹内雄作が打鐘から一気に主導権を奪う。別線の反撃を封じると、最後は濱口高彰の追撃も振り切った。
 「重たいけど、落ち着いてしっかり行けました。(ラインの)3人で出切れてるか不安だったけど、出切れてると信じて走ってました。松岡(篤哉)さんの走りも刺激になりました。明日はしっかり決勝に乗れるように頑張ります」
 濱口高彰(写真)は僅差の2着に敗れた。
 「ほんのちょっと交わしたと思ったら、最後もう1回踏み直されたね。気を遣って飛び付かせないように行ってくれたし、今日は竹内君が強かったです」
 上手く中団を確保した石毛克幸が3着に食い込んだ。
 「今日は脚を使ってでも中団と思ってたし、勝負はそこだけ。打鐘過ぎは必死でした。最近は後方になることが多かったので、今日は中団が取れたことが全てですね」

<9R>
荒井崇博選手
荒井崇博選手
 山本健也に打鐘過ぎまでフタをされ続けた荒井崇博(写真)だったが、最後は鮮やかなまくりで前団をひと飲み。上がり11秒0のシリーズ一番時計をマークした。
 「調子より今回は反応がいいですね。やらなきゃいけないことをやれてるし、踏みたいところで自然に踏めてる。今日はあれしかなかった。(山本の先行が)遅めだったら絶対(佐野が)粘る。中途半端に斬られるのが一番困る展開だったから、あれで良かったです。」
 2着には山本後位を取り切った佐野梅一が食い込んだ。
 「粘ることは頭にあったし、打鐘の3コーナーでは粘ると決めてました。荒井は勢い的に1車で来てると思いました。ラインで勝ち上がれたのが大きいですね」
 3着の渡辺航平はホッと胸をなでる。
 「ギアを下げようかとも思ったけど、ダッシュに離れなかったので。昨日よりも軽かったですね。地元記念に向けて練習した成果が出てる感じです」

<10R>
中村圭志選手
中村圭志選手
 一度は宮司周郎に突っ張られた矢野昌彦だったが、3番手に入るとすかさず巻き返す。海老根恵太のまくりを太田真一がブロックすると、最後は関東3番手で脚をためた中村圭志(写真)が中割り突き抜けた。
 「(矢野が中団から)すぐ行ってくれたので良かった。海老根さんは絶対来るだろうし、太田さんがブロックするのか前に踏むのかを見てました。状態は悪くない。記念の準決勝は初めてなので、良かったです」
 番手絶好の太田真一は2着に。
 「今日は熊本勢もラインだし、行かれてもしょうがないね。矢野君が頑張ってくれました。昨日みたいな展開だと厳しいけど、前で競輪ができればね」
 まくり切ることはできなかった海老根恵太だが、外を耐え何とか3着に踏みとどまった。
 「6番(宮司)が突っ張るのは予定外でしたね。バックでは一杯になってました。準決勝に向けてセッティングやフレームを見直します」

<11R>
山口幸二選手
山口幸二選手
 「かがり火賞」は逃げる川村晃司の番手で浅井康太がイン粘り。番手を取り切り、すかさず番手まくりに出ると、浅井後位の山口幸二(写真)が鋭く抜け出した。
 「浅井はどうするのかなと思ったけど、とっさの判断だったね。今日は浅井が前々に行ってくれたから。良く伸びたなあ。地元記念で気合は入ってますね」
 浅井康太はイン粘りに出た。
 「(突っ張ろうとしたんじゃなく)もう粘りました。後ろも付いてたので、すぐに行ったけど、合わされましたね。川村さんがホームで駆けてくれなかったから、合わされるなとは思った。明日もできることを展開に応じてやっていきたい」
 逃げた川村晃司は惜しくも4着に。
 「後ろがどうなってるのか分からなかったけど、(浅井が)早めに来たので入ってたんだなと。合わせようと目一杯行ってたけど、(まくられてるので)良いか悪いかわからないですね」
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