『岐阜競輪開設63周年記念(GIII)レポート』 3日目編

配信日:7月1日
 岐阜競輪開設63周年記念「長良川鵜飼カップ」は佳境の3日目。今日は朝から生憎の雨模様となり、7レース終了後には大粒の雨がバンクを叩いた。メーンは準決勝3個レース。シリーズの主力選手たちが決勝進出をかけた最後のサバイバルレースを繰り広げた。準決勝は地元岐阜勢が大活躍。山口幸二、加藤慎平ら5名が決勝戦に勝ち上がった。明日は決勝戦。いよいよシリーズの頂点が決まる。
 明日も様々なイベントでシリーズを盛り上げます。オリエンタルリリーズ(ベリーダンス)ステージは6R発売中(13:00頃~)に、嘉兄&戸井ちゃんトークショーは8R発売中(14:05頃~)と9R発売中(14:40頃~)の2回開催されます。そして注目は決勝戦。いよいよ63周年記念の覇者が決まります。明日もぜひ岐阜競輪場へお越しください。
<9R>
浅井康太選手
浅井康太選手
濱口高彰選手
濱口高彰選手
 中団の佐野梅一からレースを動かすと、中団は内に浅井康太、外に屋良朝春で併走に。ホームから佐野が主導権を握ると、1センターで浅井康太(写真)が屋良を飛ばし、そのまままくって快勝した。
 「4番(屋良)が行ってくれたほうが楽でしたね。キツかったし、8番(渡辺航平)に突っ込みそうで怖かったけど、ドカして行くしかなかった。今シリーズは後ろが地元勢になるだろうし、引き込めるように走ろうと思ってたけど、濱口さんも連れて来れてよかった。久々の1着だし、決勝に乗れてとりあえず良かった」
 浅井の仕掛けにピタリと続いた濱口高彰(写真)が2着で決勝進出を決めた。
 「地元で決勝に乗れて良かったですね。浅井君はそのときの流れで何でもするだろうし信頼してました。4番(屋良)と併走になったのは想定外だったけどね。僕は悪天候だったから離れず付いていけましたよ(笑)」
 逃げた佐野をマークした南修二が3着で決勝戦に進んだ。
 「(屋良の仕掛けが)もう少し早ければ分からなかったけど、打鐘過ぎには(佐野は先行の)スイッチが入ってる感じでしたね。こうなったら誰かが決勝に乗れるようにと思って走ってました。宮杯のデキに比べれば、全然大丈夫。また明日頑張ります」
 屋良朝春は浅井との中団争いに敗れ、8着に終わった。
 「まだ誘導が残ってたし、ペースも上がったので難しい展開になってしまった。こうなったら中団勝負しかないなと思ったけど、ヨコの動きがしょぼかったですね…」

<10R>
加藤慎平選手
加藤慎平選手
松尾淳選手
松尾淳選手
 後ろ攻めの竹内雄作が打鐘から一気に主導権。中団を取った長塚智広が離れながら追ったが、なかなか車間は詰まらず、番手絶好の加藤慎平(写真)が1着で決勝進出を決めた。
 「僕は何もしてない、今日は雄作に尽きますね。本当に頼もしい後輩です。今回は状態が状態だし、落ち着いて参加してるつもりだったけど、レース前は緊張しましたね。人気は長塚なのに、大きな声援で久々にかみ締めて走れました。準優が一番大事だし、やっとホッとできますね」
 2着には松尾淳(写真)が入り、地元記念2度目の優出を決めた。
 「良かったです…。(S1の)点数もかかってたし、今日は3番手で離れんようにと思ってた。前の2人しか見てないし、後ろが離れてたのは分からなかった。長塚がすごい勢いで来るだろうと思ってたけど、竹内が強すぎました」
 3着には長塚マークから直線伸びた稲村好将が強襲した。
 「今日は長塚君を絶対的に信頼してた。中団を取ってくれたけど、思った以上にバックからかかっていったんでしょうね。僕は慎平が締めてきそうだし、松尾さんと慎平の間に行った。良く伸びたと思います。今回は1班の点数が勝負駆けだったし、決勝に乗れて良かった。これでたぶん大丈夫でしょう」
 逃げた竹内雄作は惜しくも4着。あと一歩のところで記念初優出を逃した。
 「今日はあれしか考えてなかったです。長塚さんが別府記念で先行してるのを見てたので、今日もそこが怖かった。流してはいるけど、余裕がなかったですね。欲を言えば残りたかったけど、先輩2人が勝ち上がったので満足といえば満足です」

<11R>
山口幸二選手
山口幸二選手
川村晃司選手
川村晃司選手
 中団の海老根恵太が先にレースを動かすと、石丸寛之に十分フタをして川村晃司が打鐘先行。石丸の巻き返しを封じると、最後は番手の山口幸二(写真)が抜け出した。
 「(岐阜の)みんなが決めてたでしょ。緊張でヤバかった。逃げ出したいくらいでした。川村はダッシュがあるから合わせられると思ったし、那須(久幸)の一車も大きかった。とりあえず結果を残せて良かったけど、今日があっての明日。明日も勝負だから頑張りたいね」
 2着の川村晃司(写真)は冷静なレース運びだった。
 「押さえたとこをすかさず(4番石丸が)来るような気がして流せなかったですね。4番が外にいるのは分かったし、止まってる感じに見えました。最後はもう一杯だったけど、状態は悪くないと思います」
 3着の藤原誠は嬉しい地元記念初優出。
 「今回は本当、番組に恵まれましたね。緊張はハンパなかったけど、ほんと良かったです。僕は前に付いてくのが仕事だったし、まくりがどこで飛んでくるのかと思ったけどね。勝ち上がれて良かった」
 石丸寛之は手の内を読まれてカマシ不発に。
 「引いてすかさず行くつもりが、読まれてましたね。すんなり下げたからバレたのかも。もっと中団を争う感じで引いてればよかった」
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