『岐阜競輪開設65周年記念(GIII)レポート』 3日目編

配信日:9月22日
 岐阜競輪開設65周年記念「長良川鵜飼カップ」は後半戦となる3日目に突入。準決勝3個レースをメーンに熱戦が繰り広げられた。10レースは平原康多が車体故障のアクシデント。最終レースでは浅井康太が5着に敗れる波乱となったが、村上義弘をはじめ、山崎芳仁、岡田征陽らベストナインが出そろった。明日の決勝戦でシリーズの頂点が決まる。
 最終日はやしろ優の爆笑ライブに日本競輪選手会岐阜支部によるイベント、山口幸二さんによるレース展望などイベントは満載。ぜひ岐阜競輪場でお楽しみください。
<10R>
岡田征陽選手
岡田征陽選手
小松崎大地選手
小松崎大地選手
 準決勝一発目のレースは波乱の決着となった。小松崎大地が打鐘から先行。平原康多が好回転でまくっていくが、最終2センターで城幸弘と接触して両者ともに車体故障のアクシデント。平原の後ろから岡田征陽(写真)が鋭く追い込み、決勝一番乗りを果たした。
 「平原君とすんなり決まったと思ったんですけどね。(平原の)後輪が壊れているのが分かって前に踏みました。ハプニングがあって手放しでは喜べないけど、決勝に乗れたのは良かった。自分自身の状態は何の問題もないです。決勝は単騎で頑張ります」
 小松崎大地(写真)はライン2車で迷いなく主導権を奪い、2着に粘り込んだ。
 「もうちょっと踏み合いになるかと思っていたんですけどね。初日、2日目の反省を生かして、落ち着いてペースで踏めました。状態は前回と変わらないですね。決勝もいいレースを見せたい」
 小松崎の番手で献身的に援護した林雄一が3着に流れ込んだ。
 「恵まれました。小松崎君が2車なのに、筒井(裕哉)君に合わせて、しっかり仕掛けてくれました。強かったです。展開だけですね。お互いにやることやって2人で決勝に乗れて良かったです」
 筒井裕哉は小松崎に合わされて不発。見せ場を作れなかった。
 「城(幸弘)君はすぐに下げて、一気に巻き返して来ると思ったんですけどね。読みが違ったし、小松崎さんにあっさり合わされてしまった」

<11R>
村上義弘選手
村上義弘選手
山崎芳仁選手
山崎芳仁選手
 菅田和宏と稲毛健太で打鐘前から壮絶なもがき合いに。その後ろで脚を溜めていた村上義弘(写真)が最終2コーナーから豪快にまくって人気に応えた。
 「稲毛君が本当に頑張ってくれた。落ち着いていましたね。自分の感じに関しては決していいとは言えない。でも、一時期の脚の落ちた状態に比べれば、練習の成果でだいぶ戻ってきている。決勝は自力になるけど、できることをしっかりやります」
 中団で態勢を立て直していた山崎芳仁(写真)は最終2センターから外を踏み込んで村上に迫った。
 「菅田君が前で頑張ってくれたおかげ。こういう展開になるのは分かっていたんですが、勝ち切れないですね。村上さんは早めに仕掛けていったけど、濱口(高彰)さんは苦しそうでした。決勝に乗れたのは良かった。本当にきつかったです」
 大塚健一郎は直線でシャープに伸びて3着に食い込んだ。
 「前後のおかげですね。桑原(大志)さんが切り替えずに付いていてくれたのが大きかったです。ハンドル回りを修正して、感じは良くなりました。初日、2日目に比べれば、だいぶいいですね」
 後方7番手からまくり上げた井上昌己は4着まで。
 「厳しい展開になってしまった。疲れの影響か、かなりきつかったです」

<12R>
小野俊之選手
小野俊之選手
北津留翼選手
北津留翼選手
 最終レースは北津留翼が打鐘過ぎから絶妙のペースで駆けて別線をシャットアウト。番手の小野俊之(写真)が粘る北津留をゴール寸前で捕らえた。
 「翼が頑張ってくれたおかげ。普通に駆ければ強いですからね。いい形で最終ホームを迎えられました。ワンツーが決まって良かった。Vはもちろんだけど、決勝はしっかり頑張りたいですね」
 北津留翼(写真)は浅井康太や天田裕輝ら強豪相手に会心の先行策で2着に粘った。
 「併走からしっかり仕掛けられました。脚を使わずに前に出れたのが大きかったですね。しっかり最後まで踏めました。サンをいじったけど、感じはいつもと変わらないですね。決勝もラインの前でしっかり力を出し切ります」
 単騎の守澤太志は中団を確保してのまくり追い込み勝負。際どい3着争いを制して記念初優出を果たした。
 「牛山(貴広)さんの切り替えにはびっくりしたけど、中団には入れたので。浅井さんが後ろなのは分かったし、その影を見ながらという感じでしたね。前もかかっていたので、厳しいと思ったけど、何とか3着に届いて良かったです。記念の決勝に初めて乗れて本当にうれしい」
 単騎の望月裕一郎は3着とも僅差の5着同着で惜しくも決勝進出を逃した。
 「牛山君に内からしゃくられたのが痛かったですね。そこからの対応、反応も悪かった。経験不足ですね。4番手でもチャンスは十分にあったし、もったいなかった」
 人気の浅井康太はまくり不発に終わった。
 「終わったことは終わったことなんで仕方がない。上がり10秒6で届かないんじゃ厳しいですね。最終日は自分のレースをして、しっかり勝ちたい」
↑ページTOPへ