『岐阜競輪開設66周年記念(GIII)レポート』 3日目編

配信日:9月12日
 岐阜競輪場開設66周年記念「長良川鵜飼カップ」は後半戦に突入。メインの準決3個レースでは決勝進出を懸けて白熱のレースが展開され、竹内雄作、浅井康太、山崎芳仁がそれぞれ勝利した。いよいよ明日は最終日。激戦を勝ち抜いた9名による決勝戦が行われます。
 なお、本場ではたくさんのイベント、ファンサービスが予定されております。まずは明日も先着入場者に抽選で現金と各種賞品をプレゼント。また、山口幸二氏によるレース展望などが予定されております。さらに、最終日はスピーチーズ「ミニライブ」、デンジャラス「お笑いライブ」が行われます。こちらもどうぞお楽しみに。
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竹内雄作選手
竹内雄作選手
桑原大志選手
桑原大志選手
 ひとつ目の準決勝、1着で決勝一番乗りを決めたのは竹内雄作(写真)
レースは菅田壱道が後ろ攻めから押さえると、打鐘でさらに竹内が叩いて先行態勢へ。一瞬、松岡健介が内で粘る様子を見せたが、結局は車を下げて一本棒となる。竹内はマイペースに持ち込むと、後続の追撃を見事振り切って逃げ切り勝ち。
 「松岡さんが内にいるのは見えてなかったですね。行かれてたら終わってたかも。後ろがどうなっているかも分からなかったし2車かと。ただ、2センターから桑原(大志)さんが来たのが見えたんでもう一回踏み直しました。比較的落ち着いていけたし、志智(俊夫)さんと勝ち上がれたのでよかった」
 中団4番手を回った桑原大志(写真)が直線で伸びて2着に食い込んだ。
 「竹内君の3番手はあると思ったけど、神山(拓弥)君が顔見せで3番手を意思表示してたんで、その辺が僕の甘いところなのかなと。結果的に4番手だったんだけど、カマしてきたときに僕がどれだけ対処できるかだった。後ろから影が見えたんで不安だったけど、ビックリするくらい伸びました。初日離れた悔しさがあったんで、山崎(芳仁)君にセッティングを見てもらったら良くなった。山崎君のおかげですね」
 志智俊夫は交わされるも3着で決勝進出。 
 「今日は竹内がすんなり駆けてくれたおかげで僕は付いていけた。交わされて4着くらいになったかと思ったけどよかった」
 地元勢を追走した神山拓弥は伸び比べに敗れ、5着に終わる。
 「今の状態が状態だけに、とりあえず位置を取るレースになったけど、車が出なかった。これが現状ですね。今は我慢して戻していくしかない」
 菅田壱道は後方から渾身のまくり追い込みをかけたが、あと一歩届かず4着惜敗。
 「松岡さんは粘るかと思ったら前と車間が空いてしまった。仕掛けようとも思ったけど、前があまりにも掛かり過ぎていたので。でも最後伸びは良かった。今日は展開でしたね。今回もギリギリのところで(決勝に)乗れなかった」

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浅井康太選手
浅井康太選手
野田源一選手
野田源一選手
   赤板の1センターから窓場千加頼、根田空史の激しい主導権争いがぼっ発。一旦は引いた窓場がすかさず巻き返して最終ホームを通過すると、そこに浅井康太(写真)のまくりが襲い掛かる。浅井は最終バックで根田を捕らえると、その3番手に続いた野田源一が直線を鋭く伸びて並んでゴールイン。勝負の行方は写真判定の末、僅差で浅井が勝利した。
 「めっちゃきつかった。1周半もがきっぱなし。初日の先行の方が楽でしたよ。野田さんは絶対にいると思ってました。野田さんの前で仕掛けて3着以内がセオリーですから。それにしても長かったですね…」
 野田源一(写真)は2着となったが、久しぶりの記念優出に笑みがこぼれる。
 「打鐘で脚を使ったし、行けなかったです。後ろの大坪(功一)さんには申し訳ないけど、浅井が行ったタイミングの後しかなかったですね。抜けたかなと思ったけど、手の長さで負けました(笑)。でも、最後は良い勝負ができたし、状態は悪くない」
 浅井を追走した柴崎俊光が3着に流れ込む。
 「最後は(野田に)抜かれたけど、何とか決勝に乗れて良かったです。でも、浅井はやっぱり強い。練習仲間だから強さは知っているけど、改めて感じました。付けててキツいですわ」
 挑戦者の窓場千加頼は9着に終わるも、積極的な競走で存在感を示した。
 「根田さんの踏み直しはきつかったです。でも自分の力を測れたので良かった。収穫もあったし、周りを見て走れた気はします。良い経験でした。気を抜かずに最終日もしっかり」

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山崎芳仁選手
山崎芳仁選手
武田豊樹選手
武田豊樹選手
 最終レースは山崎芳仁(写真)がまくって2連勝。大方の予想通り、相川永伍が永井清史を突っ張って早めから逃げる展開に。番手の武田豊樹が後ろを警戒するなか、この4番手を取った山崎がバックからまくって前団を飲み込んだ。
 「武田さんよりは先に仕掛けようとは思ってたけど、待ってからの仕掛けになりましたね。(武田が)波を作って戻った瞬間にいきました。武田さんは(相川を)残し気味に行ってたんで。あれが間髪容れずに出ていたら厳しかったですね。渡邉(晴智)さんと決まってよかった。岐阜はホント相性が良いですね」
 続いた渡邉晴智が2着に入りワンツー決着。武田豊樹(写真)は山崎に飲まれるが、辛うじて3着で決勝進出。
 「相川君は先行選手だしね。諸橋(愛)君もいるけど、まずは先行選手を大事にと思って。相川君は頑張ってくれたけど残せなかった。ああいう展開になったら山崎君のモノだよね。後ろが強いから。あの距離を逃げたら持たないだろうし、僕も(番手から)いくべきなんだけど(相川に)頑張ってもらいました」
 諸橋愛はあと一歩及ばずの4着。
 「山崎君が4番手だと厳しいですね。後ろから来られないように蛇行したけど行かれてしまった。前がタレたところから踏み上げていったんでキツかったですね」
 永井清史は相川に突っ張られ見せ場なく終わる。
 「早めに動いていったんですけどね。自分が斬ってからこうちょっと動かしてのレースがしたかったけど突っ張られてしまった。2車だし難しかったですね」
 原田研太朗は山崎に合わされまくり不発。
 「初手があの位置(後ろから2番目のライン)だったから僕の先行かと思ってたけど永井さんが突っ張られたので…。そこからホームで緩んだけど。出たら山崎さんにビッチリ合わされました」
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