『大垣競輪開設55周年記念(GIII)レポート』 前検日編
 
配信日:5月3日


 大垣記念・開場55周年記念『水都大垣杯』は、ゴールデンウイークの真っ只中、5月4日~7日の日程で開催される。3日の前検日は好天に恵まれ、地元勢を始め、トップレーサーが元気に大垣入りした。  なお、初日の4日は先着2000名様にラッキーカードを配布、抽選で10名様に折りたたみ自転車が当たる。また先着500名様に「カキじゃんタオル」がプレゼントされる。


<1R>
酒井大樹選手
酒井大樹選手
   オープニングの1Rからは酒井大樹(写真)を。  「柴田さんとの対戦は初めてじゃないかなぁ…。ちょっと記憶にありません。最近はギヤを上げて競走に挑んでます。上げても重いとか違和感がなかったので、合っているのかもしれませんね。倍数に関してはまだ色々試している段階です。最初は浦山一栄さんの真似で始めたんですが、良さそうです」


<4R>
 4Rは人気を集めそうな中部ラインの軸となる西村豊。2ヶ月ぶりの記念配分に気合が入る。
  「何とか勝ち上がれるように自力で頑張りたいですね。予選で負けてしまうと、記念は4日開催だし、負けた後が長く感じてしまうから(笑)。予選勝負のつもりで行きますよ」
  その西村の番手を回る伊藤健詞は、前走で落車も不安はなさそうなので、表情は明るい。
  「落車したけど擦過傷にもならず、無傷に近い状態でした。ケガは心配ないし、何とか頑張れそう」


<5R>
芦沢大輔選手
芦沢大輔選手
   5Rは最近成績を落としているのが気になる芦沢大輔(写真)。前期は103点を超えていただけに、最近はちょっと寂しい。コメントもいつもの『自力』とは少し違うものが出てきた。
  「随分、点数も成績も落ちてますね。自力を重視して戦ってましたが、今回は結果を重視して、総力戦で挑みます。ヨコの動きも意識してますよ」


<6R>
 6Rはまくりのスペシャリスト石橋慎太郎。細切れ戦を一気にまくって二次予選A進出を目指す。
  「疲れは取ってきたつもり。冨田さんとは相性がいいので楽しみですね。鷲田君も強そうだけど、頑張りますよ」


<7R>
藤田竜矢選手
藤田竜矢選手
   7Rからは追加配分の藤田竜矢(写真)をとりあげる。急な追加だけに、体調面には不安が残るが。
  「一昨日に追加をもらったので、どうですかね。でも、逆に気負いとかはないから気楽に走れそうです。同期の外山さんとは、昨年対決してやられてます。僕のやれる事は先行だけだし、力を出し切れるように」


<8R>
 8Rは地元玉木勝実。プレッシャーもあるだろうが、絶好の目標を得て、上位進出を狙う。
  「金子君とは静岡記念で2回連係したが、1回は離れてるんでね。しっかりと付け切りたい。練習はやってきたが、疲れがちょっと心配です」
  中部勢に真っ向勝負を挑むのは立石拓也。しかし、金子貴志が相手だけに、メンバーを見て思わず苦笑い。
  「僕自身の調子は上がってきてますが、金子君との勝負ですか。ダッシュが凄いので、一人でカマシてきてくれればいいが、そんなに甘くないですよね」


<9R>

山口幸二選手
山口幸二選手 伏見俊昭選手
伏見俊昭選手


   9Rからはトップクラスが次々と登場する。まずは地元山口幸二(写真)から。
  「僕の調子は超抜ですよ(笑)。前回の決勝も八番手から2着まで来てるしね。松尾君とは久しぶりだなぁ。まだ彼が予選クラスだった頃以来じゃないかな。でも、昔から練習は強かったし、競走で力が発揮できるようになったんだろうね。楽しみですよ」
  山口に前を任される松尾淳はハードスケジュールをこなしての参戦となった。
  「前走の名古屋Sが終わってから、チャレンジザオリンピックに出たので、日程的には厳しかった。でも、この大垣記念を意識して、前から調整してたので、大丈夫だと思います。伏見君とも対戦した事はあるし、何とかしたい」
  対する伏見俊昭(写真)も元気に検車場に姿を現した。ここのところF1開催が多かっただけに、記念参戦を待ちわびていた様子。
  「Gの付くレースを早く走りたかったですよ(笑)。チャレンジザオリンピックがあったので、正直疲れました。前を走る時は、いつも通り自分のレースをするだけ」
  前走Vの村上博幸も好調をキープしているようだ。笑顔で記者団に答える。
  「競走が詰まっているけど、疲れはないと思う。玉野は突風みたいに風が強くて苦しかったですよ。練習面では兄貴(義弘)、精神面では渡辺一貴さんから色々アドバイスを貰って成長できてますね」


<10R>

合志正臣選手
合志正臣選手 井上昌己選手
井上昌己選手

   続く10Rは九州コンビを取り上げてみたい。ダービー後の武雄記念を欠場した合志正臣(写真)は、地元熊本Sで準Vと、体調面の不安を取り除いたように見えるが。
  「昔から膝に不安はあったけど、水が溜まってしまってね。ちょっと武雄は無理でした。だいぶ良くなってはきているけど、まだ完璧とは言えない。練習では気にならなくても、競走の緊張感のなかでは、膝に違和感が残っている。このバンクはバック追いで流れるから、井上君もハナを切るようなレースをした方がいい結果が出そうだね」
  その井上昌己(写真)はちょっと不安ありげな表情で自転車を組み立てる。
  「チャレンジザオリンピックに出たので、自分の思うような練習はできなかった。そのあたりがどう出るかでしょうね」
  吉田敏洋の動きに乗る地元山口富生は武雄記念の欠場明けだが、心配はなさそう。
  「大事をとって1本欠場したが、自分なりに調整してきたので、まずまず仕上がっていると思います。吉田君は強いし安心して走れますね」


<11R>

山田裕仁選手
山田裕仁選手 永井清史選手
永井清史選手

   最終11レースは、先のふるさと観音寺でG2初制覇を決めた山田裕仁(写真)が凱旋。さすがに余裕の表情でレーサーを整備する。
  「地元記念の初日だし、さすがに番組はいいですね。四角まで何にもしないでハコを回ってこれればいいね。問題は今回使う新車かな。練習で乗った感じは車の出が悪かった。向かい風だったのを差し引いても、不安は残るね」
  山田の前で主導権奪取を狙う永井清史(写真)は、前走で完全優勝と調子は万全の様子。
  最近はF1ばっかりだったので(笑)。展開も良かったけど、その展開を自分で作れてたし、いい状態だと思います。チャレンジザオリンピックの影響で、ちょっと筋肉痛があったが、大丈夫だと思う」
  地元コンビを脅かすのは新田康仁。西武園記念では優勝こそならなかったが、デキ自体は申し分なかった。
  「西武園決勝のメンバーだと、僕が先行する形になるのかなとは予測してた。これから踏み直そうと思った瞬間に手島君がきてたね。調子は変わらずいい状態は保っていると思う」

   
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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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