『大垣競輪開場56周年記念(GIII)レポート』 前検日編
 
配信日:5月21日


 大垣競輪場開場56周年記念「水都大垣杯」が明日22日から4日間に渡って開催される。平原康多、兵藤一也らSS班4名に、地元の山田裕仁、山口兄弟など役者がそろい、熾烈なV争いが繰り広げられる。間近に迫る高松宮記念杯を占う意味でも見逃せないシリーズになりそうだ。
 なお、初日の明日は先着500名様に「大垣けいりん特製蛍光ペン・ボールペン」または「カキじゃんモバイルクリーナー」をプレゼント。また、先着2000名様の中からスピードくじにて500名様にオリジナルクオカードをプレゼントいたします。ぜひ、本場にお越しください。


<1R>
柴崎俊光選手
柴崎俊光選手
   オープニングレースに出走する柴崎俊光(写真)は4月四日市Sの後、バンクでの練習中に落車。約1カ月ぶりの実戦となる。
 「首と腰を打撲しましたが、数日休んでから練習を再開しました。練習の感じは悪くなかったし、影響はないと思います。ただ、S級では力の差を感じますね。組み立てが中途半端で、まだ勝ちパターンを確立できていない。記念は今回で3回目。少しでも上で戦えるように頑張ります」


<3R>
 3レースの松田孝志はここ2場所で4連対と調子を上げている。
 「調子自体はずっと変わっていないけど、最近は展開が良かった。点数が低くて周りからあまり警戒されていなかったんでしょう。点数が上がり、そろそろ警戒されてくる頃なので、今回は厳しいかもしれませんが、何とか初戦は突破したいですね」


<4R>
新井剛央選手
新井剛央選手
   4レースの新井剛央(写真)も2場所連続で予選を突破するなど好調だ。
 「フレームを換え、ギヤを上げてから成績が上がってきました。でも、FIの準決クラスではまだ力の差がありますね。調子はいいので、少しでも上のレースで戦ってみたい」


<6R>
 6レースからは選抜戦。山賀雅仁は4月川崎記念の最終日から4回転ギヤを使っている。
 「このギヤはやっぱり組み立てが難しいですね。瞬時の判断を間違うと不発に終わってしまう。僕のような頭の悪い選手には合っていないのかも。でも、もう少し使って試してみたい。今回は久々に日にちが空いて、いいトレーニングができたし、状態はかなりいい方だと思います」


<7R>
牛山貴広選手
牛山貴広選手
   7レースの乾準一は直近10場所のバック本数27回の徹底先行タイプ。同型がそろったここも主導権は譲らない構え。
 「調子は少しずつ良くなっていると思います。明日もいつも通りの競走をするだけ。牛山(貴広)君とは過去に1回だけ対戦している。その時はすんなり引いてくれたからペースで駆けられたけど、今回はどうでしょうね」
 牛山貴広(写真)は前回の防府Sの決勝で逃げ切り、S級初Vを達成。勢いでは乾を上回る。
 「前回は自分の形で優勝できたし、自信になりました。でも、まだ上位が相手だとトップスピードが足りませんね。ここで勝ち上がってトップの人たちと対戦すれば、もっと課題も見つかると思うので頑張りたい。明日も油断しないで先行します」
 両者で主導権争いが激しくなるようなら桐山敬太郎の出番だ。
 「前回の小松島は敗者戦だけど逃げ切れたし、調子は徐々に上がっています。でも、完全に戻るまでにはもう少し時間がかかりそう。あとは、何か浮上のきっかけが欲しいですね。明日は面白いメンバーなので、チャンスはありそうです」


<8R>
湊聖二選手
湊聖二選手
   8レースの湊聖二(写真)は前回の小松島Sの決勝で乾準一の逃げを豪快にまくり、今年初優勝を飾った。
 「いつもなら自分で組み立てて中団を取りに行くんですが、地元ということで初手から乾さんラインの後ろを回らせてもらいました。松崎(貴久)さんや園田(匠)君も遠慮してくれたみたいです。地元で優勝できて本当に嬉しかった。今回は急な追加で、昨日までみっちり練習していたので、疲れは心配なんですが、気持ちが乗っているから大丈夫でしょう」


<9R>
後閑信一選手
後閑信一選手
   9レースからは特選。後閑信一(写真)は前回の奈良全プロで4回転ギヤを試し、確かな手応えをつかんだ。
 「初めて4回転を試したけど、すごく軽く感じました。自転車に乗るのが楽しいですね。メンバー次第になりますが、明日もとりあえずこのギヤで走ってみます。体調は問題ないし、今回も楽しんで勝つことができればいいですね」
 紫原政文は前回の武雄で準優勝。引き続き好調をキープしている。
 「武雄はあと一歩で優勝だったので、悔しかったですね。今年の前半に比べ、調子は落ちていないと思うけど、配分が詰まっていたから前回は疲れのピークだった。その分、届かなかったのかな。今回は疲れを取ってきたから前回よりはいいと思います。今回は九州の機動型が少ないし、宮杯前に自分でどれだけやれるか、いい力試しになります」
飯野祐太はやや冴えない表情で競輪場入り。
 「最近はセッティングをいじっているけど、まだ出ませんね。先行した時の粘りが物足りないし、今いち感じが良くありません」


<10R>
平原康多選手
平原康多選手
   10レースは平原康多(写真)に人気が集まりそうだ。ふるさとダービー弥彦では決勝2着と好走。4回転ギヤの破壊力を存分に発揮している。
 「4回転はまだ試行錯誤の段階です。今回もセッティングをいじったり、色々試してみたいと思います。新しい発見もあるし、今は走るのが楽しい。体調は問題ないので、今回も自分のやることはしっかりやりたい」
 山口富生はこの地元記念に照準を絞り、しっかり調整してきた。
 「宮杯よりもこの地元記念という気持ちでしっかり練習してきました。それなりに仕上がったと思います。平原君は輪界を代表する機動型なので、離れないように、しっかり付いていきたい」


<11R>
山田裕仁選手
山田裕仁選手
   最終11レースには地元の総大将・山田裕仁(写真)が登場。前回の松山Sは準決で敗退しており、体調面が気になるところ。
 「武雄記念の時は決勝に乗れなかったけど、上がり10秒9のまくりも出たし、本当に体調が良かった。でも、終わって中4日で松山だったので、身体の状態が回復しなかったですね。この後も中4日で宮杯だから、その辺りを考えて練習してきました。だから、絶好調と言えるデキではないんですが、その中でどう戦うかでしょう」
 山田に前を任される吉田敏洋は前回の福井Sで優勝と上昇ムード。
 「宮杯に向け、順調に調子は上がっていると思います。最近は競走間隔が詰まっているので、大した練習はできていないけど、実戦でしっかり動けているし、手応えもつかめています。明日は地元の先輩が2人付くので、勝負どころでは前に出たいですね」
 北京五輪出場が決まった長塚智広は「オリンピック前に走るのは、ここと宮杯だけ。ここ2場所は岸和田の落車の影響もあって全然ダメですが、走るからには全力を尽くします」。

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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