『大垣競輪開場58周年記念(GIII)レポート』 2日目編
配信日:5月7日
大垣競輪場で開催中の開場58周年記念「水都大垣杯」は2日目。今日(7日)は「麋城賞」をメーンに2次予選A、B合わせて7個レースで準決勝への勝ち上がりを争った。「麋城賞」は渡邉一成の番手を奪った山口富生が地元の意地で快勝。明日は準決勝4レースで、いよいよシリーズのベストナインが決まる。
明日は先着入場1500名様にラッキーカードを配布し、抽選で150名様に記念クオカードをプレゼント。山口幸二選手とドラゴンゲートメンバーによるトークショー(9R発売中)や8、10R発売中には緒方浩一さんによる予想会も開催されます。明日もぜひ大垣競輪場へ足をお運びください。
<5R>
手島志誠選手
中団の石川雅望が後ろ攻めの松川高大を出させず打鐘から主導権を握る。この頑張りに番手の
手島志誠(写真)
が1着で応えた。
「石川くんも若い自力選手には負けたくなかったんでしょうね。残したかったけど、4番(竹田)が見えてたし、あそこまで頑張ってくれたら勝たないとと思った。ずっと感じは悪くなかったし、あとは気持ちだけだと思ってた。明日も頑張りますよ」
2着にはまくった
竹田和幸
が食い込んだ。
「打鐘で遅れないように踏んでました。最終2コーナーで行きたかったけど、石川くんが波を作ってたから仕掛けが遅くなってしまった。出は悪かったけど、まあまあですね」
<6R>
川口直人選手
打鐘で斬りに来た豊岡哲生をすくって前に出た
川口直人(写真)
がカマしてきた岸澤賢太の番手を伊藤公人から奪う。最後は粘る岸澤を捕らえて準決勝Aへと勝ち上がった。
「豊岡くんが先に来たので雨だし7番手になってもと思って、脚を使っても突っ張ろうと。岸澤くんが来るのが遅かったし、あそこで引くと厳しいですからね。伊藤さんには以前ラインを固めてもらったことがあるので、戸惑いもあったけど粘る形になった。取り切ってからも上手く追走できずに余裕はなかったですね。今まで記念の準決勝Aを走ったことがないので、明日も頑張りたい」
2着の
岸澤賢太
だが後ろを競らせる形になってしまい表情は浮かない。
「昨日より楽に先行態勢に入れたから粘れた。内に誰かがいるのは分かったけど…、しょうがないですね」
<7R>
杉浦康一選手
出入りの激しいレースとなったが、最終的に主導権を握った北ラインが確定板を独占。勝った
杉浦康一(写真)
は笑顔が絶えない。
「最高の展開になりましたね。最後はスピードが合った感じだったし、抜けないかなと思った。やっぱり金澤くんは末が良いですね。準決勝進出は何より嬉しいし、練習でも踏めてるので自分なりには良い状態だと思う」
金澤竜二
も連日、力を出し切っての準決勝進出だ。
「展開が向きました。状態は普通。ペースだったけど踏めてましたね。明日は同期対決みたいになってますね。ちょっとイヤになっちゃいます(苦笑)」
<8R>
鈴木誠選手
佐々木則幸の上昇に前受けの柴崎淳が合わせて前に出ると、さらに栗田雅也のカマシを合わせる。3番手に入り直した栗田のまくり返しを坂上忠克がブロックすると、空いたインコースを突いた
鈴木誠(写真)
が激戦を制す。
「柴崎が突っ張るとは思わなかった。栗田はいつも頑張ってくれるし、あそこじゃ捨てられないよね。栗田は3番手で一人抜くのかな?と思ってたら仕掛けてくれたし、内がパッと空いたからね。栗田が頑張ってくれました」
柴崎の突っ張りで連結が外れた
小川将人
だったが、鈴木後位から2着に流れ込む。
「坂上さんを入れようと思って位置を取ってたら…。3番手は難しいですね。僕だけ2着なので複雑です。昨日と違って今日は軽かったし、良かったと思います」
坂上のブロックに遭いながらも我慢して外を踏んだ
栗田雅也
が3着。
「柴崎が突っ張るのは予想外だったけど、誠さんのおかげ。入れてもらったら仕掛けない訳にはいかないでしょ。6着までにはと思ったけど、ハンドル投げ勝って良かった」
逃げた
柴崎淳
は4着に敗れたが、着以上の手ごたえをつかんだ様子だ。
「周回から軽かったし、突っ張ってからも軽かった。やっぱり(今日から戻した)3・69のほうが良いですね。バックから引っかかりがある。今回は先行、先行できてるので、あとはまくりでどれだけ出るかですね」
<9R>
北津留翼選手
藤原憲征と原真司のモガき合いを
北津留翼(写真)
がひとまくり。上がり11秒1のシリーズ1番時計を記録した。
「ホームで行こうと思ったら、前も行くし中部コンビもカマして来た。状況を判断してたら前と離れてしまった。でも前はブロックでひるんでたし、詰めてから踏んだら上手く1番(松尾)を追う形になった。タイムは出たけど、風がないところを踏んだので。最近は全然勝ててなかったので良かったです」
吉永好宏
は北津留翼の上がりが11秒1と聞いて納得の表情。
「そんな上がりならね。3.71のギアじゃ足りないでしょう。それでも2センターでニュートラルに入れられたし僕の感じも悪くない。昨日、不甲斐なかったので今日は集中してました」
3着には地元の
松尾淳
が入り準決勝A進出を決めた。
「作戦どおり北津留が脚を使って斬ってくれたし、決まったと思ったけどね。出させてくれると思ったら突っ張られた。今日は原くんのおかげ」
<10R>
深谷知広選手
中団の湊聖二からしきりにけん制されながらも打鐘過ぎに
深谷知広(写真)
が強引に主導権を奪うと、番手の志智俊夫、3番手の石毛克幸らの追撃を振り切った。
「競技で良かったので、昨日は新しいシューズを試したけど、戻したのが原因なのか今日は良かった。湊さんのけん制も気にならなかったです。あとは明日、風が出ないことを祈るだけです」
志智俊夫
は追走一杯の2着に終わった。
「今日は飛び付かれたらとか色々考えました。深谷は粘りが良いですね。抜ければ良かったけど、ワンツーだから良かった。明日は3着までに入れるように頑張ります」
離れた玉木勝実に代わって3番手に入った
石毛克幸
が3着に。
「3コーナーで緩んだけど、仕掛けられなかった。打鐘でけっこう踏んだし、最後はまくる脚が残ってなかったですね」
<11R>
山口富生選手
「麋城賞」は渡邉一成の番手を奪った
山口富生(写真)
がゴール寸前捕らえて快勝。地元エースの意地を見せた。
「何とか地元の面目を保てましたね。一成はスコーンと掛かるので気持ち良かった。抜けたら良いかなって感じで、2着は死守しようと思ってたけど、抜けたからね。状態は悪くない」
渡邉一成
は惜しくも連勝ならず。
「4コーナーでダッシュして岡部さんの追い上げを待つ作戦だったけど、山口さんが勝ってたし、割り切って逃げ切れるようにと思った。最後は芸術的な差し脚に遭いましたね。脚は一杯だったけど、踏み切れてる感じはある」
山口に競り負け3番手に入った
岡部芳幸
がそのまま流れ込んだ。
「駆け出しのタイミングが合えばね。(追い上げが)遅めだったら面白かったねとレース後も一成と話したんだけど、僕もちょっと意地になってたので。それでも力不足です」
引いてまくり上げた
木暮安由
だが6着までが精一杯。
「掛かってるところを無理やり行ったからね。でも悪くはないと思いますよ」
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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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