『東日本大震災被災地支援競輪 開場59周年記念大垣競輪(GIII)レポート』 最終日編
 
配信日:11月6日


 本日(6日)、岐阜県・大垣競輪場で、東日本大震災被災地支援競輪・開場59周年記念「水都大垣杯」(GIII)最終日が開催されました。レースは山田裕仁選手が先行する流れとなりましたが、苦しい展開を打破した武田豊樹選手が捲りで見事、一番人気に応える優勝を果たしました。今後は防府記念、競輪祭の出場予定ですが、年末に向けてもさらに勢いは加速していきそうですね!

決勝戦 レース経過
 誘導以下、白戸淳太郎-渡邉晴智、山田裕仁-山口幸二、山崎芳仁-佐藤慎太郎、三谷将太、武田豊樹-岡田征陽で周回。まず武田が赤板前から上昇を開始して、誘導の後ろで白戸と並走すると、山崎芳仁が踏んで先頭に立ってジャンを迎える。すると今度は山田が上昇していき、ジャンの4コーナーで山崎を抑えて先行態勢に入っていく。山崎は3番手に入り、5番手に三谷、6番手は内に武田、外に白戸の態勢で最終ホームを通過。岐阜勢が一気にスパートして後続を引き離していくが、内に詰まっていた武田が最終2コーナーでしゃくって3番手に上がり、逃げる岐阜勢を一気に捲りで捕えて優勝。武田を追った岡田は4コーナーで山田と山口の間を縫って2着。3着には関東勢を追う形になった白戸淳太郎が入線した。


武田豊樹選手
武田豊樹選手
 巧みに内からすくって3番手に上がった武田豊樹が捲りで乱戦を制して優勝。
「優勝は久しぶりですね。後半は1回も優勝が無かったですから、岸和田記念以来です。京王閣記念でけっこう先行して脚が出来ていたし、良い走りも出来ていたので、間違いがなかったら優勝できるかなと思っていました。前検日に来てから、今回はシリーズリーダーだったし、そこは責任を持って頑張りたいなという感じで切り替えていましたね。でも今日は難しいレースでした。動くのがまた山崎(芳仁)だったし、車番的にも後ろ攻めになってしまいますから。切ってから、そこから山崎突っ張ったとしても、どうかなと。ただ、今日は山田(裕仁)さんが先行かなと思っていたんですよ。山崎(芳仁)君の川崎FIの走りを見ていて、俺もあれを出したいなと思っていたんです。あれを見ていて良かったです。内容は一つもないレースでしたけど、勝つことが出来たのでそこは嬉しいです。(岡田)征陽君は脚がありますから、最後は抜かれたかなと思ったんですけどね。十文字(貴信)君も前回優勝していたし、ああいう頑張りが刺激になったし、連続で茨城勢が記念を勝つということは嬉しいことです」

 武田マークの岡田征陽は4コーナーで岐阜勢の間を突いて2着に入線。関東ワンツーが決まる。
「もう最後はあそこにいくしかなかったですよ。武田(豊樹)さんの外を踏んだって、絶対に届かないからね。武田さんが踏んだところをヤマコウ(山口幸二)さんは牽制するはずだから、そこの真ん中にいくしかないと。読みは間違っていなかったけど、結果は仕方ないです。やった方だと思います。今開催は本当に前の選手サマサマ。連日、自分は離れないように付いていっただけで。本当に良い勉強になりました」

 自在戦に打って出た白戸淳太郎は3着に入る。
「出来れば初手は中団が良かったんですけど、一番後ろから先に動くのだけは僕の脚的にはきつくなってしまうので後ろ以外からと考えていました。山田(裕仁)さんに付いて行けば良かったですね。山田さんは先行しないなと思って、山崎ももう少し踏むと思っていました。武田(豊樹)君も内に詰まっていたしと思ったら、山田さんは前に行くし、三谷(将太)も開けていて…。そのあとはただ武田君の3番手に付いていただけなので、(渡邉)晴智には悪かったですね。ただ前回欠場しただけに、今回は勝負の場所だと思っていたし、結果が残ったことは良かったです。これでみんなと少し戦えるかなと自信には繋がりました」

 先行した山田裕仁を追走した山口幸二は4着で地元Vには届かず。
「毎回言っている気もしますが、良い夢は見ました…。(武田が)強かったね。ザキ(山崎芳仁)さんの内から来たのか…。白戸(淳太郎)も切り替えてくれたらまた良かったんですけどね。ここだけは格好つけたかったけど。中4日で四日市記念なのでまた頑張りますよ」

 白戸淳太郎マークの渡邉晴智が5着。
「白戸(淳太郎)に全て任せていました。白戸にとっては自分で頑張るといっての3着なので、どこかから決めての3着ではないので価値ある3着だったと思います。それに付いていけただけでヨシとします。今開催は(南関の若手自力型に)いろいろ付かせてもらってありがたいですね。(脚は)見てもらったとおりですが、もう一皮むけられるように頑張ります」

 2日目優秀同様に先行策に出た山田裕仁(6着)。
「山崎(芳仁)君が閉めておけばね。みんなして脚を使ってくれと思っていました。(後輩にも)レースはこういうものだと教えるつもりでいきましたが、脚がついてこなかったです。僕が行かないといけない順番も来ましたし、あれは作戦にあったんですよ。しんどかったですが、見せ場は作ったと思います」

 山崎芳仁マークの佐藤慎太郎は7着に終わる。
「俺も山崎(芳仁)も内を開けなかったらもっと面白かったと思いますけど。開けたつもりはなかったのに、入ってきていましたね。初手は後ろ以外の作戦で、武田さんが3番手にいたらきついと思っていたけど、途中までは良い展開だと思いましたよ。あの位置だったら少なくとも山崎は優勝できたレースだったと思うし。俺も2コーナー閉めていかないといけなかったんでしょうけど、山崎は白戸(淳太郎)が見えたとそう言っていましたしね。そういう風には感じなかったんですけど」

 単騎を選択した三谷将太は8着。
「今日は単騎で前々に攻めていこうと。とにかく3番手を回ろうと思っていたんですけど、山田(裕仁)さんのところに付いていかないといけなかったですね。失敗しました。とりあえず3番手、3番手と思ったんですけど、地元のスーパースターの人たちは違いました。行くと行きますし。どうするのかと思ったんですけどね。また頑張ります」

 武田豊樹に内をすくわれたことも響き山崎芳仁は9着大敗。
「作戦は武田(豊樹)さんよりは前にいないと行けないと思ってレースを作ろうと思っていました。先行しようと思ったけど、山田(裕仁)さんの動きにまんまと騙されてしまった感じでしたね。(3番手になった時は)詰める勢いで行こうと思ったところで、外に白戸(淳太郎)さんが見えたんですよ。そこでしたね。そこでしゃくられて見せ場無く終わってしまいました。(武田は)スピードが違うなと思ったら3番手からだったんですね。(今開催については)悪くはなかったと思います。また頑張ります」


ゴール




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