『豊橋競輪場開設57周年記念(GIII)レポート』 3日目編
 
配信日:6月25日


■私的明日の展望

決勝

金子貴志-山内卓也-加倉正義
海老根恵太-渡邉晴智-海野敦男
佐藤友和-手島慶介-小沼良

 加倉は「8番手9番手にならない限り地元勢に任せて」とのことで、愛知ラインの3番手を選択。手島は佐藤の後位からを選び、これで決勝戦は綺麗な3分戦となった。
 注目は今勢いのある自力3車の読みあいだろう。3車とも群を抜く強さで準決勝を勝ち上がっており、それぞれがどのような組み立てで臨んでくるかは興味が尽きないところだ。
 出来からして3人とも遜色ないが、特に海老根の連日の強さは目を見張るものがある。ただこれまで3日間先行はなく捲りのみは気になるところで、先行意欲を常に持つ海老根にとって、それは納得しきれないところか。決勝はラインもしっかり南関東で3車揃ったこともあり、先行する可能性は十分にある。そうなれば押し切りも濃厚だが、ちょっとでも躊躇したら、金子や佐藤にカマされて主導権を奪われるケースも考えられる。
 特に金子は地元での記念初優勝に向けて並々ならぬ思いをもつ。「ここに向けて練習もしてきた」というように、準決勝では気持ちの入った先行押し切り勝ち。寛仁親王牌に向けて最高のリズムで臨むためにも、力を出し切ると共に、地元の主役として「結果」も欲しいところだ。金子の一発が決まれば、当然山内にも準決同様にチャンスは巡ってくるだろう。




『豊橋競輪場開設57周年記念(GIII)レポート』 3日目編



 こんにちわ。KEIRINマガジンの佐々木です。
本日は豊橋競輪場において、開場57周年記念・ちぎり賞争奪戦の準決勝戦が行われました。あいにくの雨模様となりましたが、寛仁親王牌を前にして各レースとも大熱戦が繰り広げられました。明日の決勝戦は今日以上の「インパクト」があること間違いなし。ぜひ本場に来て、ご堪能ください。



→ダッグアウトから
→私的明日の展望



■ダッグアウトから

<8R準決勝C>
  1着入線の小沼良選手
「(ゴール後落車があったが)全然あれは大丈夫でした! ゴールした時は1着かどうかわかりませんでした。抜かれたとも思ってました。僕は自分では動けませんから、前の子(須賀和彦選手)が強かったですよ! 記念の決勝は初めてです」と笑顔。

5着の須賀和彦選手
「ちょっと強引でもあの形にして、渡邉君がカマシてくるという自分の思い通りの展開にはなったんですけどね。でも自分では最近久々にいいアピールが出来たレースだったと思うので、次に繋がっていけば良いなと思いますね」

先行した渡邉一成選手
「疲れが残っていましたね…」と言葉少な。


<9R準決勝B>
  1着の海野敦男選手
「余裕がありましたね。でももしあれで加倉(正義)さんが3着なら、怒られていたかも(笑)。良かった~。調子についてはよく聞かれますけど、お酒をやめたりいろいろなことをした結果なので、どれが良かったのか悪かったのかというのはないですから、たぶん気持ちの問題だったと思いますね。これまで調子が悪い期間が長すぎましたから、白髪も増えましたよ!(笑)」

  捲り2着の加倉正義選手
「ちょっときつかったですよ! 体勢を整えるのも大変でしたし。太田さんがジャンで抑えに来た稲垣をまたスルスル追い上げたので、これはやる気だなって。まぁ向こう(稲垣)もああするしかないですからね。(前がもつれる)想定はしていました。俺も最後は脚が残っているとは思っていませんでしたよ。でも敦男に抜かれるとはー! 今夜は眠れなそう(笑)」

先行争いをした両者
稲垣裕之選手「まさか突っ張るとは思っていませんでした。作戦的には、バックで後ろに加倉さんが入ったのを知っていたので、抑えて武田(哲二)が追い上げてくるのを待つはずだったんですけど。まさか…」

太田真一選手「粘ることも考えていたけど、稲垣が踏み上げた時、中途半端だったので、スイッチが入ってしまいましたね。もうジャン3コーナーからですね。最後は加倉さんが捲ってきた時は、もう一杯でしたよ」


<10R準決勝A>
  豪快な捲りを放った海老根恵太選手
「松岡(彰洋)さんが緩んだところをカマしていこうと思ったんですけど、行くタイミングを失ってしまって。それで前々で踏んで行ったら、いけましたね。捲りを狙っているのではなく、最低でもカマシていこう思って前に進んだことが良かったですね。でもまだあんまり長い距離を踏んでいないのが…1周くらい踏めるくらいの調子なら良いんでしょうけど。(昨年ビッグ初優出した豊橋バンクについては)豊橋は走りやすいと思います。いいイメージがありますね」

  2着の佐藤友和選手
「最高の展開になりましたね! 海老根さんの後位に付いていけば、最低でも権利が取れる3着に入れると思っていましたし、良ければ2着、1着もあると思っていました。海老根さん強かったですね。記念の決勝は初ですね。このままいっちゃいたいです! ただ先行主体の競走をするのか、獲りに行く競走をするかは考え中です」

海老根マークで3着入線の渡邉晴智選手
「海老根君が強かった! 本当に。僕にとってはいい追加でした。(外並走になったが)海老根君を信じていたし、行くと思っていました。ただ加藤(慎平)君だけ怖かったですね。それに海老根君が俺のためにあんなに外を踏んでくれて…本当はワンツーが良かったのでしょうけど、そこは力不足でした、申し訳ないです」

4着に敗れた加藤慎平選手
「何とかしようと思ったんですけど、(海老根選手の)スピードが違い過ぎましたね。速かった…。腰も痛くて、何もできませんでした。また勉強してきます」


<11R準決勝A>
  金子貴志選手を差して1着の山内卓也選手
「僕は何も仕事をしてません、楽でした。(金子選手が)強かったですから。最後もすごい踏み直しでしたしね。調子はいいと思います」

  先行して2着の金子貴志選手
「今日は先行しか考えていませんでした。今日の形じゃなければ、ノリさん(佐々木則幸選手)がやろうとしたカマシを狙っていました。ジャンで一回踏んで、スピードあげたので、ノリさんのカマシに合わせて踏めたと思うし、あのジャンで踏めたのが良かったですね。それにしてもすごい緊張感でしたよ、特別競輪かと思いましたから(笑)。今日見ていたら海老根君も強かったので、負けないようにいいレースをしたいですね。調子も日に日に良くなっていると思いますし、明日も力を全て出し切りたいと思います」

3着の手島慶介選手
「強いなぁ! 自分の能力を全て出したけど、抜けませんでしたから。強い」

カマシが不発に終わった佐々木則幸選手
「金子さんにうまいことやられましたね。あれでは出切れませんでした」

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