『豊橋競輪開場58周年記念(GIII)レポート』 前検日編
 
配信日:2月7日



 豊橋競輪開場58周年記念「ちぎり賞争奪戦」が明日2月8日から4日間に渡って開催される。小嶋敬二が断然の主役になるが、他地区にも佐々木則幸や有坂直樹、後閑信一ら実力者がそろっており、白熱したV争いが期待できそう。
  なお、開門時には毎日、ちんどん屋パオパオ堂がにぎやかな演奏でお客様をお出迎えいたします。場内のイベントステージでは伊藤克信氏と工藤わこ氏によるレース予想会も行われます。ぜひ、この機会に本場に足をお運びください。



<1R>
稲川翔選手
稲川翔選手
   オープニングレースは稲川翔(写真)に注目したい。前回千葉の初日に落車したが、幸い軽症だった様子。
  「ケガは擦過傷ぐらいで大したことなかったし、4日間ほど休んでから普通に練習してきました。乗った感じは全く影響がなかったです。最近は成績があまり良くないけど、積極的な仕掛けを心がけているし、レース内容には納得しています」


<4R>
 4レースの川口直人は今期久々のS級復帰を果たしたが、予選クラスでは安定した走りを見せている。
  「準決勝がなかなか突破できないけど、それなりに走れていますね。A級の時に腕を骨折したり、練習でも甘い部分があって長い間低迷しましたが、昨年ぐらいからしっかり練習するようになり、成績が上がってきました。久しぶりの記念なので、力を出し切るレースをしたい」


<5R>
倉野隆太郎選手
倉野隆太郎選手
   5レースの倉野隆太郎(写真)は地元記念に初参戦。前回の奈良の最終日一般戦ではS級初勝利を飾った。
  「S級はA級のスピードと全然違うし、なかなか難しいですね。初勝利を挙げることができて、とりあえずホッとしました。ここ数場所はセッティングをいじり、良かった頃の感覚が戻ってきました。ここに照準を絞って練習したし、少しでも上のレースを走れるように頑張ります」


<6R>
 6レースからは選抜戦。松岡貴久は前回の久留米で凡走。気持ちを切り替えて今シリーズに挑む。
  「久留米は一度も確定板に乗れず、かなりショックでした。悔しくて、終わった後はいつも以上に練習してきました。ここは過去2回走っているけど、成績はボロボロなんです。でも、悪い流れを何とか変えたいですね」
  吉永好宏も大敗が目立つ近況だ。
  「12月の落車でかかとを痛めたんですが、その後に無理して走って悪化してしまいました。詳しく検査したら骨にひびが入っていました。痛みで思い切って踏み込めないし、成績がかなり落ちましたけど、だいぶ良くなってきました。もう痛みは消えたので、そろそろ結果が欲しいですね」


<7R>
 7レースの廣川泰昭は前回の玉野で落車した影響が気がかりだ。
  「ケガは擦過傷だけだし、全く問題ありません。大事を取って数日は休みましたが、練習でもがいた感じはいつもと変わらなかった」
  追加の堤洋は「競輪祭の後に風邪を引いてしまい、直前は軽めの練習しかできなかった。調子は走ってみないと…」と不安を口にする。


<8R>
島野浩司選手
島野浩司選手
   8レースの島野浩司(写真)は成績が下降線を辿っている。
  「2場所前の四日市で落車したんですが、腰の辺りの打撲が結構ひどく、身体のバランスを崩してしまいました。前回の競輪祭は調子も悪かったけど、3日間バック九番手でどうしようもなかった。その後は疲れを残さないように、いつも通り練習しました。地元記念だけど、あまり入れ込まないで走ります」


<9R>
後閑信一選手
後閑信一選手
   9レースからはメーンの特選。後閑信一(写真)は競輪祭で3連対をマークしたが、肝心の準決勝で敗退した。
  「競輪祭の時は疲れが残っていたし、ドーム用の練習が少し足りなかった。その後は少し休んで、京王閣で2日間ほど合宿しました。メンバーは平原(康多)や藤田(竜矢)ら10人ぐらい。バンクで160kmぐらい乗ってきたし、調子は前回よりもいいと思います」
  海老根恵太は今年に入り、今ひとつ波に乗り切れない状況が続いている。
  「前回の大宮記念の時は仕上がっていたし、かなり手応えがあったんですが、準決で組み立てを失敗してしまいました。終わってから日にちは空いていましたが、違反点の罰則で競輪学校に行ったので、納得の練習はできていません」
  小野俊之も近況精彩を欠いている。
  「年頭の岸和田で落車したダメージが思った以上に大きく、ここ2場所は差し脚が戻らなかった。今はもう大丈夫だし、豊橋は相性のいいバンクなので今回は楽しみ」


<10R>
佐々木則幸選手
佐々木則幸選手
   10レースの佐々木則幸(写真)は大宮記念で落車した影響が響き、競輪祭では見せ場を作れなかった。
  「落車でバランスが崩れ、綺麗にペダルを回せていない。股関節の辺りにまだ違和感を感じるし、練習の感じもまだ戻っていません。豊橋はFIで優勝経験がありますが、風の強いバンクは自分の脚質に合っていないんですよね…」
  金子貴志は昨年度の当所記念の覇者だが、「成績は良くないけど、しっかり練習はやっているし、日に日に良くなっています。ディフェンディングチャンピオンだけど、まずは準決勝に乗らないとね」と控えめなコメント。


<11R>
小嶋敬二選手
小嶋敬二選手
 

 最終11レースは小嶋敬二(写真)にファンの圧倒的な支持が集まりそうだ。
  「GP、競輪祭の決勝と2着が続いて悔しいけど、今年初のGIでまずまずのスタートを切ることができました。終わってからは色々忙しかったし、雪も降ったりして1日も自転車に乗っていません。でも、全く問題ないでしょう。今日しっかりバンクで乗って感触をつかんでおきます」
  地元の富永益生もリラックスムード。
  「去年走りすぎた反動で、ここ2場所は自分でも情けないくらい悪かった。競輪祭の後は罰則で競輪学校に行ったけど、午前中は普通に練習できたし、身体のケアもきっちりやってきました。こんなに意気込まずに地元記念を迎えるのは初めて。明日は前が普通の先行屋ではないので、しっかり離れないようにしたい」


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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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