『豊橋競輪開場58周年記念(GIII)レポート』 初日編
 
配信日:2月8日


 豊橋競輪開場58周年記念「ちぎり賞争奪戦」が今日から開幕した。強風が吹き荒れる1日となったが、自力選手の活躍も光った。メーンの特選は中川誠一郎、新田祐大、小倉竜二の3人がそれぞれ白星スタート。特選の上位3名が明日の優秀競走「トヨッキー賞」に進出した。
  なお、明日(9日)の二日目も場内では数多くのイベントが予定されております。任天堂「Wii」や折りたたみ自転車など豪華商品が当たる「車券購入者スピードくじ抽選会」は車券2千円分にて1回抽選に参加できます。また、好評の伊藤克信氏と工藤わこ氏によるレース予想会も毎日行われています。ぜひ、本場に足をお運びください。



<2R>
 2レースは人気の原真司が中団キープから鮮やかにまくって快勝。ライン3車で上位を独占した。
  「中団をすんなり取れたのが大きかったですね。風が強くてまくれるか不安でしたが、直線の追い風にも助けられました。1着だし、調子は問題ないですね」
  2着に流れ込んだ玉木仁は「抜けると思ったが…。付いて行くだけできつかったし、ちょっとオーバーワークかもしれません」と首をひねる。


<5R>
 5レースは地元の倉野隆太郎が会心の逃げ切り勝ち。上機嫌でレースを振り返る。
  「すんなり先行できたし、風もそんなに気にならなかったです。中部がみんな勝ち上がっていたので、プレッシャーはありましたけど、自分の形で1着を取れてホッとしました。状態はいいので、明日以降もこういうレースでアピールしたいと思います」
  中部ライン三番手の塚本貴雄が2着に入った。
  「内をすくう気は全然なかったけど、3番(林成人)に押し込められてしまって…。山田(晃久)君が仕事をしてくれたのに、悪いことをしてしまった。ちょっと印象が悪いよね」


<6R>
北村貴幸選手
北村貴幸選手
   6レースの選抜戦は森田達也がマイペースで先行。後位は競り合いとなったが、番手を死守した北村貴幸(写真)が粘る森田をゴール寸前で捕らえた。
  「単騎の人がいたから粘られることはある程度予測していました。番手だけは絶対に死守するつもりでした。まくられないか不安だったけど、森田君が頑張ってくれましたね。何とか差せたし、ライン3人で決まったので上出来です」
  2着に逃げ粘った森田達也も納得の表情を浮かべる。
  「松岡(貴久)君のカマシを警戒しながら上手く駆けられました。最後も踏み直せたし、調子は問題ありません」


<7R>
廣川泰昭選手
廣川泰昭選手
   7レースは佐々木雄一が先制。番手イン粘りを敢行した廣川泰昭(写真)が杉浦康一に競り勝ち、直線楽に追い込んだ。
  「番手戦は考えていたけど、身体が勝手に反応しましたね。ホームでちょっと踏み遅れましたが、ダッシュ練習を中心にやってきたので、何とか凌げました。佐々木さんは3コーナーできつそうだったし、前は交わせると思いました。調子はここ2場所よりは上がっていると思います」
  堤洋がきっちり2着に続き、四国ワンツー決着。
  「廣川が強かったね。宮崎(裕一朗)さんとからんだ分、最後の伸びを欠いたけど、脚の感じは悪くなかった」


<8R>
東口善朋選手
東口善朋選手
   8レースは大西祐と岡田征陽の主導権争いを東口善朋がひとまくり。マークの池田智毅が直線できっちり差し切り、久々の勝ち星を挙げた。
  「考えていた中で一番いい展開になりました。東口が早めに仕掛けてくれたお陰です。今日は余裕もありました。ビバロがダメになって長い間低迷したけど、前回から使っているフレームの感じがいいし、ようやく1着を取れてホッとしました」
  2着の東口善朋(写真)も満面の笑み。
  「前がもがき合ってくれて絶好の展開になりましたね。タイミング良く仕掛けられたし、状態も悪くないと思います。練習グループの池田さんとワンツーを決められて良かった」


<9R>
中川誠一郎選手
中川誠一郎選手
   9レースの特選は海老根恵太の先行を中川誠一郎(写真)が力強くまくり切った。
  「上手く脚は溜められたけど、仕掛けたら風がきつくて、まくれないと思いました。結果的にライン3人で決まって良かったです」
  2着の小野俊之は「誠一郎はいつもの伸びではなかったし、行けないかと思いました。最後は池尻(浩一)さんのことも考えて外を踏みたかったんですが、間に合わないと思って内に行きました。でも、余裕はあったし、やっと復活したんじゃないですかね」と手応えをつかんだ様子。
  先行した海老根恵太は「仕掛けたタイミングは良かったけど、バックの向かい風があまりにもきつくて最後は止まっちゃいましたね」と諦め顔。


<10R>
新田祐大選手
新田祐大選手
   10レースは金子貴志がカマして先行。後方からまくり追い込んだ新田祐大(写真)が直線突き抜け、激戦を制した。
  「初手で後ろになった場合の作戦は考えていなかったので、少し焦りました。早めにまくると外に浮くと思ったので、遅めの仕掛けになってしまった。まくり追い込みだから調子は分かりませんね」
  金子の番手を生かした山口富生が2着。
  「金子のカマシにしっかり付いていけたし、僕の状態としてはいいと思う。金子を何とか残したかったけど、直線で一気に来られたので何もできなかった」
  3着の有坂直樹は「新田君が強かったね。バックが重かったし、何とか付いて行けた感じ」。
  逃げた金子貴志は直線力尽きて4着。
  「ここに向けて練習してきたし、着以上に感じはいいです」


<11R>
三宅達也選手
三宅達也選手
   最終11レースは三宅達也が先行。小倉竜二が番手絶好の展開をモノにした。
  「(三宅が)この風の中で良く行ってくれましたね。僕は番手だから余裕があったけど、前は相当きつかったはず。小嶋(敬二)さんがもっと迫ってくると思ったけど、けん制しなくても多分止まってましたね。今日は自分の調子というよりも展開ですね」
  2着に粘った三宅達也(写真)も好気合。
  「高谷(雅彦)さんが斬ってくれたし、タマタマ自分が先行する流れになっただけ。でも、小嶋(敬二)さんに先着できたし、だいぶ手応えはつかめましたね」
  小嶋マークから地元の富永益生が3着に突っ込んだ。
  「あの展開でも小嶋さんなら行ってしまうと思ったんですけどね。小嶋さんの動きにはしっかり付いていけたし、状態は悪くない思います」
  人気の小嶋敬二はまくり不発に終わった。
  「風が強かったし、ちょっと重かったですね。今日はしょうがない」と気持ちを切り替える。

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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