『豊橋競輪開場58周年記念(GIII)レポート』 2日目編
配信日:2月9日
豊橋競輪開場58周年記念「ちぎり賞争奪戦」は大会2日目を迎えた。10レースまでは行われたが、降雪のため、11レースの優秀競走「トヨッキー賞」は中止となった。11レースの投票券は全て返還されます。出走を予定していた9名は抽選により、準決勝A、B、Cに振り分けられ、明日は優出への最後の関門となる準決勝4個レースをメーンに開催されます。
明日(10日)の3日目も場内では豪華賞品の当たる抽選会や多彩なイベントを用意しております。ぜひ、豊橋競輪場へお越しください。
<5R>
稲川翔選手
二次予選B最初の5レースを勝ったのは
稲川翔(写真)
。今村清二の先行を中団外併走の態勢から一気にまくって快勝した。
「今日は2車だったけど、早めの仕掛けを考えていました。踏み出した瞬間に出切れると思ったし、後は残れるかどうかでした。準決勝Aは初めて。今回は勝ち上がりを意識してしまい、先行できていないし、ここまで来たら失うものは何もないので、明日こそ先行します」
地元の
松井英幸
が稲川のまくりに切り替え2着。
「カマされるのだけが怖かった。すごいスピードでまくって来たので止められなかったけど、9番(四元隆裕)が少し遅れてきたから何とか対処できました」
まくり不発の
佐々木雄一
は「ちょっとレースを見てしまいました。稲川君を追いかければ良かったんですが…」と肩を落とした。
<6R>
渡邊健選手
6レースは原真司が最終主導権。地元の
渡邊健(写真)
が番手の仕事をきっちりこなし、直線鋭く追い込んだ。
「今日は前の原君と三番手を固めてくれた加藤君のお陰です。余裕はあったけど、前回の落車の影響は少し残っていますね。そこは地元なので、気持ちでカバーします」
四番手を確保した
渡部一之
がバックからまくって2着。
「踏み出しでいけると思ったが、渡邊君がじっくり構えていたね。繰り上がりで乗れたし、今回はツキもある。岡野(順一)さんとは本当に相性がいい」
人気の
岡田征陽
は後方に置かれて惨敗。
「もっと強気に攻めていかないとね。弱気な面がでてしまった…」
<7R>
7レースは展開が激しくもつれ、伏兵の
岡嵜浩一
がまくって3連単で30万円台という大波乱となった。
「今日は一人だったので、気楽に走れました。4回転のギヤも効いたけど、展開がとにかく向きましたね。最後は差されたけど、脚の感じは悪くないです」
<8R>
渡邉晴智選手
8レースの二次予選Aは
渡邉晴智(写真)
が貫禄の違いを見せ付けた。目標の栗田雅也が不発の展開から自力に転じて混戦を突破した。
「弟弟子の栗田の頑張りに尽きますね。すかさず巻き返してくれましたから。あのまま外に浮いていても仕方がないし、後ろに中谷(渉)さんも付いていたので、追い上げました。1着は昨年9月の青森記念以来。ずっと気にしていたから嬉しい。これをきっかけに、また頑張っていきます」
先制した北日本ラインの三番手から追い込んだ
齋藤登志信
が僅差の2着。
「もう少し僕が晴智にからめれば、違った結果になったかもしれません。でも、今日は自分なりに踏めたし、ちょっとは追い込み屋らしい動きができたかな」
東口善朋のまくりに乗った
西郷剛
が3着に強襲した。
「東口君に任せていたので、脚には余裕がありました。ドン尻で少し焦りましたが、上手くコースが空いてくれたし、良く伸びたと思います」
<9R>
中井達郎選手
9レースからは雪の舞う中で争われた。海老根恵太が松尾淳を強引に叩き、番手絶好となった
中井達郎(写真)
がチャンスをモノにした。
「海老根君が頑張ってくれたし、信頼して付いていました。今日は前と後ろの遠澤(健二)さんのお陰です。佐々木君がまくって来るのは分かっていたし、止められたと思ったが、また最後に伸びてきましたね。前回の成績はダメでしたが、今回は疲れもしっかり取れているし、いい感じです」
まくった
佐々木則幸
は2着に入り、安堵の表情。
「最低でも中団はキープするつもりでしたけど、先手争いでいい展開になりました。調子が悪い時は組み立てと展開でカバーしていかないと。中井さんはタテの脚があるし、2着が精一杯でした。やっぱり雪の中での競走はきついですね」
3着の
海老根恵太(写真)
も満足そうな表情を見せる。
「松尾(淳)さんはペース駆け上手いし、無理やり仕掛けたから厳しかったけど、何とか出切れて良かったです。昨日も力を出し切れたし、積極的に動けています。最後は中井さんに残してもらった感じだけど、感じは悪くありません」
佐々木マークの
川崎洋
は4着。
「佐々木君のお陰です。前団がもつれて展開が向いたけど、遠澤(健二)さんがいたので、中に突っ込めなかった」
海老根恵太選手
<10R>
小嶋敬二選手
10レースは
小嶋敬二(写真)
が豪脚を披露。吉永好宏に競り込まれ、金子貴志との連係に失敗したが、立て直してまくり切った。
「連結が外れてしまい、金子君に悪いことをしてしまった。後ろは気にするな、と言っていたんですが、気を遣ってくれたみたいです。あんなに早く仕掛けなくても良かったのに…。今日は雪がすごくて少し重く感じました。勝ち上がれなかった金子君の分までしっかり頑張りたい」
宮崎裕一朗
がしっかり続いて2着に入線。
「小嶋さんの後輪だけ見ていました。付いて行くだけなら楽でしたね」
最終バックで宮崎の後ろに切り替える形となった
堤洋
がそのまま3着に流れ込んだ。
「小嶋さんは必ずまくって来ると思っていたので、そこだけ注意していました。宮崎さんがピッタリ付いていてバックを踏んでから付け直したので、その分、伸びを欠きましたね」
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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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