 成清貴之選手 |
後ろ攻めから動いた北野良栄を佐藤龍二がすかさず叩いて打鐘から主導権。中団に追い上げた岡田征陽が北野を締めながら内に切り込み佐藤ライン3番手を奪うと、北野の巻き返しも不発に。番手絶好の成清貴之（写真）が直線鋭く伸びて連勝を決めた。 「今日は恵まれました。龍二のおかげ。俺が一番楽な位置を回ってるから勝って当たり前だけど（佐藤を）2着に残せないとマーク屋としてはダメ。展開がよすぎました。明日もあれなら（決勝に）乗れますね。初日より緊張もしてなかったし、ちょっとずつよくなってきた」 俊敏な動きで3番手を奪った岡田征陽が2着に突っ込んだが、ラインを生かす競走ができずレース後は反省の弁ばかり。 「どうしようもないですね。せっかくアッシー（芦澤辰弘）が3番手についてくれたのに。反省しかないです。1回は外を踏まないとね」 打鐘先行の佐藤龍二は3着で準決勝に進出。引き揚げてくるなりその場で大の字になるほど出し切ったレースだった。 「足が痛い。普段100メートルしか踏まないのに600メートルもモガかされた。でも斬らなきゃ7、8、9番手になっちゃうし。明日は頼む、マジで」 |
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 伏見俊昭選手 |
赤板から上昇した松坂洋平が真船圭一郎を警戒して突っ張り気味に踏むが、外から真船が一気に叩いて出る。打鐘、ホームと一本棒で真船が逃げると2コーナーまくりの松坂に合わせて伏見俊昭（写真）が番手まくりを敢行。白星を飾った。 「真船君がよく頑張ってくれた。車間を空けた瞬間に（松坂が）来ていたので、申し訳ないが踏ませてもらった。凄いスピードだったし、もうワンテンポ遅かったら行かれていた。ただ、僕が内を空けてしまったので、内から（大塚に）来られてしまいましたね」 松坂ラインの3番手から内を突いた大塚英伸が2着に食い込む。 「踏み出しだけに集中していたしそこはしのげた。脚にも余裕があったので。内だけを見ていたら、どんどんコースが空いていったので驚きました。展開が良かったです」 山田敦也は伏見を追走するも、大塚に交わされ3着。 「伏見さんと一緒にあおりを作っていたら、内が空いてしまい。締め切れなかったのは反省」 |
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 大坪功一選手 |
後ろ攻めから上昇した小松崎大地に対し、前受けの藤木裕はゆっくりと車を引いていく。対して赤板2コーナーから仕掛けた佐藤幸治が小松崎を打鐘前に叩き先制。藤木もすかさず追い上げ小松崎と3番手を取り合う。佐藤が軽快に駆けていく中、小松崎は藤木をドカしてバックからまくるが大坪功一（写真）のけん制で失速。その隙に内から東龍之介がすくいにいくと、大坪は2センターから東を締め込みながら踏み上げる。そのまま後続の追撃を退けた大坪が連勝で準決勝進出を決めた。 「（東に）内にこられてあれ以上待つとヤバいと思って。内から来たんでかぶせていって。心の余裕がまだまだですね。でも佐藤君があれだけ踏むとは思わなかったです。前のおかげです、ありがたいね。ピンピンは出来過ぎです」 単騎の大薗宏が直線強襲し2着に突っ込んだ。 「恵まれただけです。とりあえずよかった。東が3コーナーあたりで何かするかなと思って見てて。4コーナーでも何かするんじゃないかと。それで東が内にいったんで外、大槻のところにいきました。コースもずっと見れていました。記念の準決は多分1年半振り。一昨年の松阪かな。そのときは決勝にいってるし中部とは相性良いです」 大槻寛徳は3着にも反省を繰り返した。 「レースとしては全然ダメ。第一は（番手を）守ることなのに。（打鐘で）アンコになって締め出された。そのあとは追い上げるにも追い上げられずに。ヨミが甘かった。東君が突っ込んだのを外から抜いただけ」 |
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 伊勢崎彰大選手 |
人気の古性優作、近藤龍徳に対し、齋藤友幸が打鐘から全開に踏んで主導権を握る。中団には古性が入ったが、その後ろで近藤、志村太賀がからんで近藤が落車。古性の巻き返しに合わせて伊勢崎彰大（写真）が番手まくりを打つと、1着で齋藤の頑張りに応えた。 「齋藤が気合入ってましたね。なんなら（番手から）出かけてくれみたいな感じで、ホームから全開でしたからね。僕は後ろ（高橋雅之）もあったので（番手から出た）。嬉しいね。昨日より感じもいいし、追加を受けてよかった」 伊勢崎に合わされた古性優作だったが、口が空いた高橋に代わって伊勢崎の番手に入ると2着に続いた。 「叩きに行く気だったけど、全然でしたね。前がすごいかかってました。（最後は）踏んで行ったら空いてたんで。入るつもりはなかったんですけど。2着だけどタツ（近藤）に迷惑をかけてるんでね。今日の展開でいつもなら踏みたくないぐらいかかってた。そこを行こうと思ってるだけね。セッティングは悪くないけど、まだそれに耐える体ができ上がってない。でき上がればすごい楽しみです」 古性に入られた高橋雅之だったが、何とか3着に入り準決勝へと駒を進めた。 「恵まれです。超キツかったです。齋藤も伊勢崎さんも強かった。打鐘からすごいペースでそれを番手まくりしてる伊勢崎さんもすごい。僕は昨日も今日も前のおかげです」 |
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 金子幸央選手 |
前受けの金子幸央が上昇してきた畑段嵐士を突っ張る。突っ張られた畑段は一旦は下げたが再び追い上げて、4番手を谷口遼平と争って併走。そのまま金子がペースをつかんで軽快に駆ける。神山雄一郎が車間を空けた援護からゴール前迫るも、金子幸央（写真）が抜群の踏み直しを効かせて押し切った。 「突っ張ろうという考えはなかったけど、神山さんが後ろに付いてくれる安心感があったし、踏んだら自然と体が反応してくれて突っ張った。しっかりワンツースリーまで決まったし、押し切れたのは自信につながる」 神山雄一郎は番手絶好も逆転ならず。「前がかかっていたし、番手で余裕もあった。状態的にも初日より良くなっている。ただ、金子君の4コーナーからの踏み直しが若さを感じたし、凄かった」と頼れる目標に賞賛を送った。 関東の3番手を固めた田村真広が内を突いた東口善朋の強襲をしのいで3着に。 「前の2人は強いし納得の3着です。早めに動いていくという作戦だったけど、金子君の突っ張りは想定外ですね。初日に口空いていたので、そこら辺は修正できていた」 |
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 三谷竜生選手 |
レースは早めから動き青板2コーナから上昇した堀内俊介がバックで早くも誘導員を下ろし先制。合わせて動いた三谷竜生（写真）が4番手で、前受けの工藤文彦は7番手に下げ赤板、打鐘と動きなく通過。後方の動きを警戒していた堀内が最終ホーム前からスパート。しかし2コーナー前から三谷が仕掛けると、スピードの違いであっさりとまくり切った。 「中団だったし、いつでもいける準備はしていました。工藤さんにいかれてもそれに付いていけばいいと思ってました。僕自体はほとんど脚を使っていないんで。調子は良いんで明日も頑張ります」 金子貴志は三谷は抜けなかったが2着で準決進出を決めた。 「（三谷は）いつでもいける感じはありましたね。なので（三谷）竜生の後輪だけを見ていたけど、3コーナーからどんどんかかっていきました。抜けたら抜きたいと思ったけどね。しらびそ（高原）で一緒に練習もして強いのは知ってたんで。とりあえずよかったです。体の状態も問題ないです」 離れながらも前2人を追った岩本和也が3着をキープしラインで確定板独占を決めた。 「本当に何とか（笑）。4コーナーからが長かったです。強いですね、2人とも。明日はもっとしっかりと付いて行かないと。中部がこのレースまで勝ち上がっていなかったので、何とか自分が準優まではいかないとと思ってました」 積極的にかけた堀内俊介は8着に沈んだが、すぐさま次を見すえる。 「（三谷に）突っ張られちゃうと思って早めに動いてみようと。主導権は取れて先行はできましたけど、まだ力不足。次は負けないように力付けて、落ち着いて戦えるようにします」 |
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 吉澤純平選手 |
優秀の「まくる君カップ」は単騎の吉澤純平（写真）が快勝。打鐘で松岡貴久を突っ張って渡邉雄太の先行を受けると、バック3番手からのまくりで連勝を決めた。 「打鐘前だったんで1回突っ張んないと後ろになっちゃう。脚を使ってるけど、しっかり出れたんでよかったです。自転車を戻して、こっちのほうがよかった。レース前にも不安がないので。明日もしっかり決められるように頑張りたい」 吉澤に突っ張られた松岡貴久だが4番手で立て直すと、吉澤を追いかけるように3コーナーから外を踏んで2着に。 「今回は新車だから昨日と違うのを試してみた。でもいつものようにスッとスピードに乗らなかったからイマイチやったですね。ちょっと修正しないと。（修正）できるというより、ギアを変えるなり、乗り方を変えるなりしてやるしかないです」 松岡の動きにきっちり続いた合志正臣は前回、オールスターで2日目に落車した影響を感じさせない走りを見せている。 「いいですね。付いていけてるし、道中も余裕がある。落車の問題はないです。悪くないですね」 9番手に置かれた深谷知広はバックから懸命にまくり上げたが4着までが精一杯。 「見過ぎましたね。失敗です。先に斬りたかったけど斬れなかったのも反省点です。踏み出しはイマイチだけど、変わらず後半はいい。自転車もそっちよりなので。準決勝はしっかりそこを考えてラインで決めたい」 |
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